1月7日   眠れる森の美女 (Sleeping Beauty)                             
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フランスのシャルル・ペロー(Charles Perrault)の「童話集」に収められた童話のヒロイン。

あるところに子どもを欲しがっている国王夫妻がいた。
ようやく女の子を授かり、盛大な祝宴が行われた。

国中から招待された7人の妖精たちは、お祝いに「美しさ」「優しさ」「優雅さ」などを贈った。
しかし祝宴に招かなかった妖精が現れ「王女は錘(つむ)が刺さって死ぬ」という呪いをかける。

まだ贈り物をしていなかった妖精は「王女は錘が刺さり百年間眠りにつく」という呪いに変える。
呪いを取り消さなかったのは修正以外不可能だったためである。

やがて呪いが成就し、美しい王女は錘で指を刺して百年の眠りについてしまう。
城中の一同も眠るが、やがてある王子が城に達し、王女にキスすると、すべてが目ざめるのである。

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(生誕を祝福する妖精たち)

フランスでは、生得的な資質を妖精たちの贈り物とする民俗信仰がある。
たとえばブルターニュでは、出産の際に妖精のための食卓を別室に用意する風習が残っている。
フェアリー(fairy)の語源は、ラテン語の「fata」(運命)に由来しており、しばしば「運命の女神」の意味をも示している。

ギリシア神話では、運命を司る三女神モイライ(Moirai)が、それぞれ運命の糸を紡ぎ、(Klotho クロト)、分け与え(Lachesis ラケシス)、
断ち切る(Atropos アトロポス)とされる。

英雄メレアグロス(Meleagros)が生まれたとき運命の三女神があらわれ、炉の中の薪が燃尽きるまでしか生きられないと予言したため、
母親はすぐその薪を取出して火を消し、大切にしまっておいた、というエピソードがある。
出生時に運命を予言するとされた彼女たちの役割をこの物語に登場する妖精たちは与えられていたのである。

またエジプト神話の女神ハトホル(Hathor)は、主聖所であるデンデラ(Dendera)の神殿で、彼女の7人の介添え人と共に実際の出産に立ち会い、
新生児の運命を定める託宣を行っている。

(ギリシア神話事典)

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