3月1日   世界の七不思議 (2) ナスカの地上絵 (Nazca Lines)   春夏秋冬
直線上に配置


ペルーのナスカ砂漠では、1世紀から7世紀頃、多彩色土器と

地上絵を特色とする文化が栄えました。


そして、この文化の最大の謎とされているのが、ナスカ台地に描かれた地上絵です。


地上絵の作り方は、黒っぽい地表の石を10センチほど掘り下げて溝をつくり、
下の白い土を露出させるというものです。

幾何学図形やサル、トリ、クジラなどの動物をえがき、全部で100ほどあります。

地上からは全体をとらえることができず、飛行機の操縦士が
上空でこれを発見したといわれています。



                         





地上絵があらわすものが何かについても所説あり、天上の星座を地上に再現したとも、

暦や農業カレンダーと関係があるとも、宗教的な行事の巡礼地ともいわれていますが、

その意味はまだ解明されていません。


ナスカ文化では建築物はあまりつくられませんでしたが、織物と土器にすぐれています。

土器は橋状の取っ手と多彩な色付けを特徴としていますが、描かれているものが

なんであるのかを特定するのは困難とされています。
       
         

直線上に配置

2020年10月、新たな地上絵が発見されました。ネコ科の動物の絵です。

丘の斜面に描かれた全長約37メートルの新たな絵は、ドローンによって発見されました。

体が横向きで頭が正面を向いている絵柄で、幅30〜40センチの線で描かれています。


これまでの地上絵と比べると、絵のクオリティがかなり低下している印象を受けます。

しかし専門家によれば、今回発見された絵は、他のナスカの地上絵よりも時代が古く、

二千年以上前のものと見られています。



ペルーへの交通は、東京−リマ間(ロサンゼルス経由)で約20時間、
ナスカまで国内便で、約2時間かかります。現地の言葉は、スペイン語です。