3月15日   八十日間世界一周  (Around the World in 80 Days)  1956年 (昭和31年)
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堅物で時間に厳しい、いかにもイギリス紳士の代表みたいな主人公フォッグ氏。
ひょんな事から「80日間で世界を一周する」という賭けに全財産を投じて自ら旅立つ。

ジュール・ヴェルヌの傑作小説の映画化。第29回アカデミー受賞作品(1956年)

部屋のドアをノックする音があって、執事が現れた。「新しい従者でございます」
その後ろから三十代と思われる青年が進み出て、自己紹介した。

「ジャン・パスパルトゥと申します。
パスパルトゥという姓は、私がどんな状況であっても仕事を進めることからついた、あだ名でございます。

私は、ずばずばものをいう気性からか、フランスでは、職業を転々としてきました。
しかし、ここイングランドでは、あなたの従者として勤めたいと願っております」

「パスパルトゥとは気に入った」フォッグ氏は答えた。「推薦状では君のことを大変よくほめてある。ところで今何時かね?」
「はい、ムッシュー」聞かれたパスパルトゥは、ポケットから巨大な銀時計を取り出して、「11時26分過ぎであります」と答えた。

「遅れてるぞ。」とフォッグ氏は言った。
「4分遅れている。今この瞬間、10月2日木曜日11時30分から、君は私の従者だ」

フォッグ氏は立ち上がり、左手をあげて、機械のような感じで帽子を取って頭にのせ、何もいわずに出ていった。


八十日間世界一周(Around the World in 80 Days)1956年(米、UA)1957年日本公開

監督:マイケル・アンダーソン(Michael Anderson) 音楽:ヴィクター・ヤング(Victor Young)
出演:デヴィッド・ニーヴン(David Niven)フォッグ、カンティンフラス(Cantinflas)パスパルトゥー

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