3月14日   エロスとプシュケ   (Eros & Psyche)
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エロスは、美と愛の女神アフロディテの息子で、恋の使いである。
あるとき、エロスは、ある国の王女プシュケと出会い、二人はたちまち恋に落ちた。
エロスは、彼女を自分の宮殿に連れていき、夫婦の契りを結んだ。

「私の姿を見てはいけない」
エロスは、それさえ守れば生涯いつくしみ、愛し続けると約束した。

神と人間は、闇の中でしか、愛することができなかったからだ。
エロスとプシュケは、夜の闇の中で愛し合い、至福の時を過ごした。

しかし、プシュケは、嫉妬深い姉たちの言葉に惑わされた。
ある時、眠っているエロスをランプの光に照らしたのだ。
エロスはプシュケの前から消えた。プシュケには、後悔と絶望が残った。

(ギリシア神話事典より)

多くの神話や伝説は、神と人間のあり方を単純な物語として「象徴」します。
「アダムとイブが、禁断の木の実を食べて楽園を追放される」「パンドラが、禁断の箱を開けてしまう」
「プシュケが、夫である神の姿をのぞいてしまう」

エデンの園がアダムとイブにとって楽園であるのは「神の命に従う」かぎりにおいてである、という点に着目しなければなりません。
人間が、神を信じることの難しさ、神に従って生きることの困難さを象徴しているようです。
なお、ギリシア語で、Psycheは「蝶」を表します。(原義は「霊魂」)

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 (この絵のイメージは Web Museum のご好意で使用させていただいています)