4月25日     神田川  1973年 (昭和48年)       かぐや姫
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(世間知らずの「かぐや姫」さんからの質問)

TVから南こうせつさんの「神田川」の歌が流れてきました。

その歌詞のなかで、「あなた」は、風呂上りの「わたし」を寒い中に待たせて「冷たいね」というんですよね。

もし、わたしがそう言われたら「そのことばの白々さ」に、文句言います。

それと、なんで優しいと怖くなるんでしょう?

大ヒットしたということは、人の心を打つほどの何か深い意味があると思うのですが、よくわかりません。


(南先生の回答)

銭湯の入り口で男女に分かれるとき「じゃあ30分後ぐらいね」って約束した。だけど女は男よりも長風呂ですよね。

それで彼女は彼を待たせないようにと思い、いつも急いで出てきてしまって、いつも彼を待つことになってしまう。

それで彼が出てきて、彼女が長い間待ってたなんて気付かずに「じゃあ、帰ろうか」と、ひょいと彼女の肩を抱いたとき、偶然彼女の冷えきった髪に触れて

「あれっ、なんで出てきたばっかなのにこんなに冷えてるんだよ。

また早めに出て待ってたのか?バカだなぁ…」なんて言いながら、寄り添って帰っていく。

つまり、彼女が彼より、愛情が深かったということです。



                     




この歌の時代の学生は、今の学生とは比べ物にならないくらい貧しかったです。

でも、若いと言うことは、希望に溢れています。何も無くても優しいあなたが居れば幸せなのです。

無い無いづくしの生活の中で、唯一つあなたの優しさだけは現実に今有る。

けれども、それが真実の愛か、突き詰めて考えたくない。結婚してるわけでもなし、いつかは終わりがあるかもしれない。


あなたが優しくしてくれればくれるほど、それを失う時が怖い。そういう意味です。

時代背景を知らなくとも、恋愛体験を重ねていけばわかる歌詞だと思いますよ。

いい恋愛、悪い恋愛、たくさんしてください。ガンバレ!


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        神田川