5月22日 ムー大陸 (Mu) |
はるか太古の昔、太平洋上にムー(Mu)と呼ばれる広大な大陸があった。
そこには6400万人の様々な民族の人々が住んでいた。
彼らは建築や航海術など高い技術を誇り、世界各地へとその植民地を広げていった。
世界との交易により港は活気にあふれ、彼らはその繁栄に酔いしれていた。
ところが、ある日突然、地の底から不気味な響きとともに、激しい地鳴りがおこり、
足元が大きく揺れ、地が裂けて巨大な火柱が立ち上がった。
大津波が押し寄せ、火山の噴火で煮えたぎる溶岩が噴き出した。
人々はムーの帝王、「ラ・ムー」に向かって口々に叫んだ。
「ラ・ムーよ、われらを救いたまえ!」
賢者「ラ・ムー」は群集に向かって言った。
「わしはこのことを、かねて予言しなかったか。お前たちはその召使や財宝とともに死ぬ。
しかし、その灰の中から新たなる民族が生まれてくるであろう」
稲妻が走り大地は裂け、その住人は都市とともに海中に飲み込まれてしまった。
かくして、人間がこの世に築き上げた文明は一夜にして消えてしまった。
モアイ像で知られるイースター島には、大洪水伝説があり、元は大きな大陸だったのが、
天変地異により土地の大部分が海中に没し、残ったのがイースター島だという説がある。
その存在を裏付ける有力な証拠として、太平洋諸語が極めて似通っている事があげられている。
たとえば「へそ」はタヒチでもイースター島でも「ピト」、ハワイで「ピコ」と呼ぶ。
これはかつては同じ大陸で、同じ言葉を話していたことを決定づける証拠であり、
太平洋にのこる島々はムー大陸の一部に違いないという説である。
ジェームズ・チャーチワード James Churchward(1851〜1936)「失われたムー大陸 The Lost Continent of
Mu」1931, New York
ムー大陸概況 | |||||
国名 | ムー帝国(Empire of Mu) | ||||
首都 | ヒラニプラ(Hilanipla) | ||||
主要言語 | ナアカル語(Naacal)、ケチュア語(Quechuan)他 | ||||
面積 | 東西8000km、南北5000km(ロシアの約2倍) | ||||
人口 | 6400万人 | ||||
民族 | ムー人、マヤ人、インカ人、レムリア人他 | ||||
宗教 | 太陽神ラー(Ra)を崇める一神教(帝王は太陽神の化身とされる) | ||||
主要産業 | 建築・造船・金属加工・農業・牧畜 | ||||
地理 | 年間を通じて温度の変化が少ない海洋性亜熱帯気候であり、高温多湿で、年間平均気温は27℃。 西部は平原地帯であり、西北部に首都ヒラニプラ(Hilanipla)がある。 東部地区は、山岳地帯が多く、最高峰の活火山マウナ・ケア(Mauna Kea 10000m)がある。 |
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歴史 | 約4万年前、ムー大陸とジャワ、スマトラ、ボルネオは陸続きだった。 ムー人の祖先たちは、陸路で東南アジアから大陸へ入り、集落を形成し定住したと推定される。 彼らは主として農耕・牧畜を生活手段とし、帝王(ラ・ムー)を頂点に、司祭・貴族・戦士・ 平民・奴隷による階層社会を形成していた。 帝国の各地に神殿や城塞を備えた都市を形成し、石造建築や航海術など高度な文明を築いていた。 だが1万2000年前、活火山活動による大地震と津波により、この大陸は海底へ沈んでしまったとされる。 |