5月22日     ムー大陸
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はるか太古の昔、太平洋上にムーと呼ばれる広大な大陸があった。
そこには6400万人の様々な民族の人々が住んでいた。

彼らは建築や航海術など高い技術を誇り、世界各地へとその植民地を広げていった。
世界との交易により港は活気にあふれ、彼らはその繁栄に酔いしれていた。

ところが、ある日突然、地の底から不気味な響きとともに、激しい地鳴りがおこり、足元が大きく揺れ、地が裂けて巨大な火柱が立ち上がった。

大津波が押し寄せ、火山の噴火で煮えたぎる溶岩が噴き出した。
人々はムーの帝王、「ラ・ムー」に向かって口々に叫んだ。
「ラ・ムーよ、われらを救いたまえ!」

賢者「ラ・ムー」は群集に向かって言った。
「わしはこのことを、かねて予言しなかったか。お前たちはその召使や財宝とともに死ぬ。
しかし、その灰の中から新たなる民族が生まれてくるであろう」

稲妻が走り大地は裂け、その住人は都市とともに海中に飲み込まれてしまった。
かくして、人間がこの世に築き上げた文明は一夜にして消えてしまった。

モアイ像で知られるイースター島には、大洪水伝説があり、元は大きな大陸だったのが、天変地異により土地の大部分が海中に没し、残ったのがイースター島だという説がある。

その存在を裏付ける有力な証拠として、太平洋諸語が極めて似通っている事があげられている。
たとえば「へそ」はタヒチでもイースター島でも「ピト」、ハワイで「ピコ」と呼ぶ。
これはかつては同じ大陸で、同じ言葉を話していたことを決定づける証拠であり、太平洋にのこる島々はムー大陸の一部に違いないという説である。

    この絵のイメージは Encarta Encyclopedia のご好意により使用させていただいています。