6月20日    トロイの木馬 (The Trojan Horse)
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トロイとは、エーゲ海に面した小アジアの町の名前である。

トロイの王子パリスは、アフロディテから与えられた「愛のワイン」を、ギリシアで一番美しい女性ヘレネに飲ませて恋のトリコにした。

ヘレネはスパルタ王の妃だったにも関わらず、王子パリスとともに、トロイに駈け落ちしてしまう。

怒ったスパルタ王メネラオスは妃奪還のため、ギリシア連合軍を組織する。
オデュッセウス、アキレウスなど多くのギリシアの英雄たちが、トロイ遠征軍に参加したのである。

トロイがヘレネの返還をあくまで拒否したため、女神アテナ率いるギリシア軍はアウリスの港に結集し、1000隻の大船団でトロイへ向けて攻め寄せた。

一方、迎え撃つトロイ軍勢は、女神アフロディテが肩入れしていた。
そのため、戦況は一進一退を繰り返すことになる。

トロイ包囲戦が10年を経過したあるとき、英雄オデュッセウスは、トロイの木馬作戦を思いつく。
ギリシア軍は、トロイの城外に巨大な木馬を残し、一斉に海上に控えた軍船に引き上げるのである。

長い戦いが勝利に終わったと狂喜したトロイ軍は、残された木馬を城内に運び入れ、木馬を囲んで勝利の宴を張った。
ところが、この木馬の中には、50人の兵士が潜んでいたのである。

トロイ軍の兵士達が勝利の美酒に酔い、眠りこけたとき、木馬に潜んでいた兵士は、トロイの町に火を放った。
同時に、軍船から上陸したギリシア軍は一気にトロイの町を攻め滅ぼし、ヘレネの救出に成功する。

長い闘いは、ついにギリシア軍の勝利に終わったのである。

(ホメロス「イリアス」より)


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