6月21日    ニンフ(Nymphe)        春夏秋冬
直線上に配置

山川草木やある場所、地方、町、国などの擬人化した精。

若い乙女の形をとるとされているが、神と異なり、不死ではなく、その代わりに非常に長寿である。

おおむね舞踊と音楽を好み、ディオニュソスと踊り、庭や牧場に花を咲かせ、あるいはアポロンやヘルメスとともに家畜の群れを牧する。

また清い泉の主となって病を癒やし、森や山でアルテミスらに従い狩りの成功を助け、歌と予言の力によって人間を力づけたり、
サチュロスやシレノス、パンと愛をかわしたりする。

ときに森を通る旅人を驚かせたり、乗移ったり、また人間を恋してその妻や愛人となり、またヒュラスのようにさらったり、
愛を裏切ったとしてダフニスのように殺したり、仇をなすこともある。

代表的なニンフに、オケアニデス(Okeanides 海)、ネレイデス(Nereides 海)、アルセイデス (Alseides 森) 、
ナパイアイ (Napaiai 谷) 、ドリュアデス (Dryades 木) 、オレイアデス (Oreiades 山) 、
ナイアデス (Naiades 河、泉、湖)、 ランパデス(Lampades 冥界)らがいる。

                         (ギリシア神話事典)


直線上に配置
   
              
   


ヒュラス(Hylas)

アルゴ船遠征に参加したヘラクレスは、ヒュラスという美少年を愛していた。
遠征に参加するにあたっても、わざわざヒュラスを同行させるほどだった。

ヒュラスは、ドリュオペス人の国の王子だった。
雄牛を巡ってヒュラスの父王を殺してしまったヘラクレスは、その後、彼を引き取り、自分のそばに置いたのである。

アルゴ船の航海の途上、キオス島に上陸したときのことである。
ヘラクレスは、折れた櫂(かい)の代わりになる木を探し、ヒュラスは飲み水になる真水を探して森の中に入っていった。

ヒュラスが泉を見つけて水を汲もうとしたところ、その愛らしい容貌に一目ぼれした水のニンフたちが、
いきなりヒュラスを水の中に引きずり込んでしまった。

ヒュラスがいなくなったことを知ったヘラクレスは、ただひたすら嘆き悲しんだ。