10月24日  マントヴァーニ・オーケストラ   軽音楽 (Pops)
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マントヴァーニは、弦楽器の美しさを最大限に引き出した名手として一世を風靡した音楽家です。

彼のサウンドの特徴は、「カスケーディング・ストリングス」と呼ばれる、滝が流れ落ちるような、美しい弦の響きにあります。


45人編成のマントヴァーニ・オーケストラは、その7割を弦楽器とし、バイオリンを4つのパートに分けました。

それぞれがメロディ・ラインを少しずつずらして弾くと、あたかもエコーのような効果が生じます。

その華麗なストリングスの音色は、谷間に流れ落ちる滝のように、軽快で清涼感のある音楽を感じさせてくれます。



                       



彼の最大のヒット曲は、1951年に発売された「シャルメーヌ Charmaine」です。

「シャルメーヌ」は、サイレント映画「栄光」のテーマ曲として作られた作品で、タイトルの「シャルメーヌ」というのは映画に登場するフランスの女の子の名前です。

「シャルメーヌ」は、アメリカとヨーロッパ各地で大ヒットとなり、以後この作品がマントヴァーニ・オーケストラのテーマ曲となります。

その後もクラシックからミュージカル、ポップス、映画音楽まで幅広いレパートリーで数々のヒット曲を生み出し、マントヴァーニの名声は全世界に知られるようになりました。



マントヴァーニ (Annunzio Paolo Mantovani) [1905〜1980]  イギリスの編曲者、指揮者。イタリア、ヴェネツィア出身。

父親はヴァイオリニスト。4歳の時に家族揃ってロンドンに移住。16歳でヴァイオリニストとしてデビュー。
1923年、ロンドンのホテル・メトロポールを活動の拠点に、自らの楽団を結成。

1940年、イギリスのレコード会社デッカと契約、「シャルメーヌ」「魅惑の宵」「グリーンスリーヴス」「80日間世界一周」等
の大ヒット曲を飛ばし、ストリングスを上手く駆使したイージーリスニングの第一人者として君臨した。          
                                               
   
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                (シャルメーヌ)