私は貝になりたい   1958年(昭和33年)       ドラマ傑作選

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テレビドラマ史に残る反戦ドラマの名作。

戦後、C級戦犯で処刑された庶民の叫びを通して、戦争の犯罪性を鋭く告発した。


四国・高松で理髪店を営む清水豊松(フランキー堺)は、戦時中、上官の命令で
捕虜のアメリカ兵を刺殺する。

復員後、それが問われ、C級戦犯として逮捕される。


豊松は軍事法廷で「日本の軍隊では、上官の命令に逆らったら銃殺だ」
と抗弁するが理解を得られなかった。

愛する妻に「もう人間なんていやだ。生まれ変わるのなら、私は貝になりたい」
と遺書を残して、処刑台にのぼる。


戦後13年、この悲痛な叫びが人々の胸を打ち、不朽の名作として語り継がれた。

喜劇俳優・フランキー堺のシリアスな演技も高く評価された。
第13回文部省芸術祭芸術祭賞受賞作品。
   

 
(制作)TBS(KRT)(原作)加藤哲太郎(脚本)橋本忍

(配役)清水豊松(フランキー堺)清水房江(桜むつ子)清水健一(平山清)赤紙配達(増田順二)矢野中将(佐分利信
司令部将校(原保美)日高大尉(南原伸二)木村軍曹(清村耕次)滝田二等兵(熊倉一雄)教誨師(河野秋武)



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