亭主の好きな柿8年 女房太閤記   1970年(昭和45年)       ドラマ傑作選

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桶狭間合戦のころ、尾張の清洲城下で、才色兼備と評判の娘・ねね(林美智子)は、

どんな縁談も片っ端から断っていた。

ねねは「女は城だから、城攻めのうまい男こそわが夫」と言い出す始末。


名乗り出たのは、前田犬千代(石立鉄男)と藤吉郎(山口崇)だ。

ねねが選んだのは、家柄もよく美男子の犬千代ではなく、百姓の出の

サルそっくりの藤吉郎だった。


さて、ねねは、いかにして秀吉を太閤に仕立てていくのか。

一話一年で、八年に渡る亭主教育がスタートした。



吉川英治「新書太閤記」に材を取り、若き日の木下藤吉郎の出世を支えた女房ねねの物語。


ねねが亭主に藤吉郎を選ぶところから話が始まり、ねねがいかにして亭主を支えたか、

教育したかを、亭主教育八カ条として 全八回で描いた。


大河ドラマ「太閤記」が放映された1965年は、まさに高度経済成長時代の真っ只中。

モーレツ社員などという言葉も生まれ、世は「木下藤吉郎ブーム」に沸いていた。


立身出世を夢見る日本人に、信長に仕えて天下人へと大出世を遂げた藤吉郎の姿は

理想のサラリーマン像として語られるようになったのである。


ドラマは、亭主の立身出世は女房の教育次第とばかり、毎回、あの手この手で、

亭主のしりをひっぱたいて、出世街道を歩ませていく様子がコミカルに描かれる。


本作は、戦国物語を、女房の視点から描き、目標に向かい夫婦で力を合わせて

邁進する姿を現代人に訴えた作品といえる。


(制作)NET(脚本)早坂暁、水科一郎、掛札昌裕、向田邦子

(配役)ねね(林美智子)木下藤吉郎(山口崇)前田犬千代(石立鉄男)お松(小林千登勢)やや(吉沢京子)

ねねの母・むめ(宝生あやこ)織田信長(山本直純)足利義昭(楠本憲吉)浅野又右衛門(森川信)


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