きんきらきん 1969年(昭和44年) ドラマ傑作選


塔子(若尾文子)は、東京・新宿にある天竜寺で、七人姉弟の長女として生まれた。
住職である父の世話や、妹や弟たちの母親代わりで、明け暮れているうちに、
いつのまにかハイミスになってしまった。
半年前には、父が亡くなり、お経を読む人もいなくなってしまった。
本山から代理住職を迎えたが、やがて契約も切れて帰ってしまう。
そんなところに、住み込み住職としてやってきたのが、
風変わりな坊主・黒川金蘭(藤岡琢也)だ。
金蘭は、塔子に会うなり一目惚れしてしまう。
ところが、金蘭には、眼医者・岩田(二谷英明)や、スーパー経営者・坂崎(杉浦直樹)など、
手ごわいライバルがいた。
天竜寺を中心に、毎日、愉快な騒動が巻き起こる。さて、恋のさや当ての結末は…。
若尾文子は、前作「クラクラ日記」と同じ枠である、TBSの水曜劇場で主役に起用され、
同番組でコンビを組んだ藤岡琢也を、再び相手役に迎えている。
本作「きんきらきん」は、お寺を舞台にした異色のドラマで、若尾は両親を亡くした
妹弟の世話と、家業の寺の運営に奔走する、婚期を逸した長女という役どころ。
彼女を取り巻く、坊主や檀家、医者などが入り乱れての、彼女の争奪合戦というドタバタ
コメディで、登場人物の数がやたらに多いが、ありがちな人物紹介の冗漫さもなく、
スピーディで歯切れのよい作品に仕上がっている。
(制作)TBS(脚本)向田邦子、田村孟、山田正弘
(主題歌)テーマ曲「きんきらきん」(作曲:渡辺貞夫)
(配役)長女・時田塔子(若尾文子)次女・典子(横山道代)三女・妙子(山崎左度子)四女・倫子(池田和歌子)
五女・未知(土田早苗)長男・孝道(森次浩司)次男・実(岩上正宏)黒川金蘭(藤岡琢也)
眼医者・岩田(二谷英明)スーパー経営者・坂崎(杉浦直樹)山際英光(中村孝雄)宅間西山(牟田悌三)
