おくさまは18歳 1970年(昭和45年) ドラマ傑作選
志村飛鳥(岡崎友紀)は、高校三年生の18歳。
病床にある祖母に花嫁姿を見せるために婚約者・高木哲也(石立鉄男)と田舎で結婚。
ところが飛鳥は、哲也が教師をしている北辰学園に転校する事になってしまう。
学園長(森川信)が出した条件は「二人の結婚が学校に知れたら、哲也が学校を辞め、
飛鳥も退学する事」だった。
女子生徒にモテモテの哲也、そして飛鳥も男子生徒の憧れの的であったが、そんな二人は
結婚している事をひたすら隠し通すのだった。
そんなある日、隣の世話好きのおばさんは、二人が兄妹と思い、哲也に縁談を持ち込むのだが…。
1969年週刊マーガレット(集英社)に連載された本村三四子の同名漫画のドラマ化。
同じ高校の教師と三年生の女子生徒が結婚し、そのことは学園長命令によって極秘。
昼間は先生と生徒、夜は新婚さんという危なっかしい関係が引き起こす騒動を描くコメディ。
夫兼教師の哲也は、女子の人気者で、新妻兼女子生徒の飛鳥も男子にチヤホヤされている。
だからヤキモキが絶えず、そんな二人の感情むき出しの掛け合いが見どころとなっている。
また、森川信のとぼけた学園長、冨士眞奈美の執念深いオールドミス教師など、個性豊かな
脇役陣がドラマの面白さを一層引き立てていた。
ラブコメの原点とされる作品で、放送が開始されると爆発的人気を得て、平均視聴率25%、
最高視聴率33.1%を記録。このため、当初半年の予定が一年間(53話)に延長された。
(制作)TBS、大映テレビ(原作)本村三四子(脚本)佐々木守
(配役)志村飛鳥(岡崎友紀)高木哲也(石立鉄男)大山学園長(森川信)渋沢民子(冨士眞奈美)
海沼先生(寺尾聰)小山美矢子(秋山ゆり)山本達子(横山道代)飛鳥の祖母(北林谷栄)