S・Hは恋のイニシァル 1969年(昭和44年) ドラマ傑作選

毎朝新聞文化部に新米記者として採用された結城一平(布施明)は、入社式に向かう車中で、
同じ新人記者の坂田龍馬(石立鉄男)とともにチンピラ達に絡まれている乗客を助けた。
チンピラとの立ち回りの際に怪我をし、軽く出血した一平を見てハンカチを差し出してくれた
謎の女性(伊東ゆかり)との出会いに運命的なものを感じた一平。
だが、名前も聞けないうちに、彼女は立ち去ってしまう。
女性の手がかりは、ハンカチに刺繍されたS・Hのイニシャルだけ。
一平は、謎の女性S・Hを捜し求めるのだが、ニアミスばかり。
そんな彼の前には、同じS・Hのイニシャルを持つ女性が次々と現れる。
同じ新聞社の同僚で、部長(大坂志郎)の娘の節子(梓英子)は、世話女房タイプ。
下宿屋の娘・小夜(ジュディ・オング)は、ハッスル娘で、その妹のスミレ(小山ルミ)
は、おませな高校生。なぜかみな一平に興味津々なのだ。
そんなある日、龍馬が突然、新聞社をやめる。
龍馬の父は、坂田組の大親分、その跡を継ぐという。
一平は、坂田組の襲名披露の祝いに駆けつける。
そこでなんと、あのS・Hのイニシャルの女性・北条しのぶと出会う。
しのぶは、龍馬の腹違いの妹だったが、婚約者(竹脇無我)がいた…。
歌手の布施明が、俳優として初主演を務めたドラマ。布施は、毎朝新聞の新米記者で、
入社早々、S・Hのイニシャルをもつ可憐な女性に一目惚れするという役どころ。
ところがその後、彼の周囲に次々と現れる美女たち、みな奇遇にもイニシャルは「S・H」
本作は「一体誰が運命の相手なのか?」という恋人探しドラマの面白さが話題を呼んだ。
また、当時は新人だった石立鉄男が、布施の相棒役としてコミカルな演技を披露。
ここで演技が認められた石立は、翌年、岡崎友紀とコンビを組んだ「おくさまは18歳」で
大ブレイクを果たすことになる。
(制作)TBS(脚本)松木ひろし、向田邦子、馬島満
(主題歌)布施明「S・Hは恋のイニシァル」(作詞:山上路夫、作曲:山本直純)
(配役)結城一平(布施明)坂田竜馬(石立鉄男)一平の父・重太郎(森繁久彌)竜馬の父・金五郎(中村竹弥)
北条しのぶ(伊東ゆかり)平山文化部長(大坂志郎)平山の娘・節子(梓英子)羽佐間小夜(ジュディ・オング)
羽佐間スミレ(小山ルミ)本田園美(大原麗子)小夜の母・静子(月丘千秋)作家・佐々木文子(戸川昌子)
