竹とんぼ 1980年(昭和55年) ドラマ傑作選
善兵衛こと善さん(宇津井健)は、九代続いた竹細工店の当主。
早くに妻を亡くし、長男の信(井上純一)を頭に4人の子を育ててきた。
が、23歳の信は、就職してすぐに家を出て行ってしまう。
他の3人にも目が離せない善さんは、日々、悪戦苦闘することに。
舞台は下町の竹細工店。元アクション・スターの宇津井健が竹細工職人を演じ、
男手ひとつで4人の子供を育てる子育て奮闘ドラマ。
宇津井扮する善兵衛は、理想の父親像を模索するのだが、年頃の子供たちだけに
理解し合えない父と子の葛藤がドラマのなかで描かれる。
前作の「たんぽぽ」に引き続き、すっかり職人役が板についた宇津井だが、
根がマジメだけに、役作りのため、東京・杉並の竹工芸の店に「入門」した。
3日でなんとか竹細工の技術をマスターできたものの、腕や手は竹のトゲで
キズだらけになってしまったという。
(制作)NTV(脚本)安倍徹郎
(主題歌)パティ「明日…咲く」(作詞:三浦徳子、作曲:木森敏之)
(配役)高村善兵衛(宇津井健)長男・信(井上純一)長女・礼(石野真子)次女・智(藤谷美和子)
次男・仁(野村義男)高村綾子(杉村春子)高村欣三(石立鉄男)くに江(赤座美代子)