男一番!タメゴロー 1970年(昭和45年) ドラマ傑作選


冷凍エビの輸入問屋「海老一番」の社長・万太郎(金子信雄)が家へ帰ると、
二人の男が車にイタズラしていた。
万太郎は酔った勢いでケンカを売るが、あえなくノックダウンされてしまう。
めっぽう強いこのケンカ相手こそ、ダンプ運転手の為五郎と、その子分で
集金人のロク助(なべおさみ)だった。
翌朝「昨夜の男がまた現れました」と店員が万太郎のところへやってきた。
さてはお礼参りかとビクビクするのを見て、娘の美加(八千草薫)が応対に。
美加は、浮気した亭主の健吉とケンカして飛び出した出戻りだった。
美しい美加を見た為五郎は、たちまち一目惚れしてしまう。
借金取りに追われていた為五郎は、この「海老一番」がすっかり気に入り、
運転手として転がり込む。
ある日、美加の元亭主の健吉が交通事故で意識不明の重態に。
為五郎は、美加を看病に行かせようとするが、別れた手前、美加は意地をはる。
それでも気になり、病院に行ってみると、そこには女がいた。「私たち婚約したの」
と言う女の言葉に、はずみで美加は「私、タメさんと結婚する」と宣言。
甘い新婚生活を夢見た為五郎だが、二人を元通りにしようと、最後のお節介が始まった。
主人公・為五郎は、ダンプの運転手。無類の正義漢だが、単細胞でおっちょこちょい。
そんな奇妙な男が、ふとした偶然で、老舗の問屋「海老一番」にちん入したところから
ドラマは始まり、この男の出現で、店がテンヤワンヤの核分裂する様子が描かれる。
脚本の向田邦子は、無類のお節介焼きで、人情味あふれる主人公が活躍するホームドラマ
の構想を持っていたが、たまたまテレビ番組で「アッと驚くタメゴロー」を見てから、
そのタメゴローの当の本人であるハナ肇を念頭に置いて執筆を始めたという。
(制作)NET、東映(脚本)向田邦子、北村篤子
(配役)若林為五郎(ハナ肇)西尾万太郎(金子信雄)妻・千代子(丹阿弥谷津子)玉井美加(八千草薫)
花子(飯田蝶子)ロク助(なべおさみ)由紀(松本路子)丘メイ子(田坂都)玉井健吉(入川保則)
