たぬき先生奮戦記   1975年(昭和50年)       ドラマ傑作選

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レスリング全国大会を目前に、文朱(マッハ文朱)が大ケガをした。

文朱は、女子プロレスラーを目指す高校生。

この試合に青春をかけてきた彼女は、なんとか出場しようと必死だ。


みね子(西川峰子)も文朱の気持ちを察し、なんとか出場させてやろうとする。

そこで、たぬき先生(坂上二郎)は、耐えるのも青春、と二人を諭すのだった。



渡貫二郎は、 顔も体も丸いことから「たぬき」とあだ名されている国語教師。

早くに妻を亡くし、男手一つで二人の娘を育てている。





本作は、たぬき先生が学校の生徒や元教え子、町の人々、そして自分の娘たちと
ふれあい、奮闘する模様を描いた人情ドラマ。


また本作は、1974年11月に発売された坂上二郎「学校の先生」のヒットを受け、
曲の中で歌われている内容をもとにドラマ化が企画されたもの。


「学校の先生」は、約30万枚を売り上げ、オリコン最高位は八位を記録。

曲の合間に挿入される薄幸な生徒らを励ます人情味溢れる語りが、当時評判を呼んだ。



(制作)フジテレビ(脚本)西条道彦、布勢博一

(配役)渡貫二郎(坂上二郎)渡貫みね子(西川峰子)渡貫京子(杉田かおる)文朱(マッハ文朱)
中杉町子(中村メイコ)さつき(山本リンダ)亀子(園佳也子)


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                    学校の先生(坂上二郎)


  小さな町の 中学校に はじめて来たのは 春のこと

あれからいくたび 校庭に 桜の花は 咲いたろう

教えた子供は 数え切れない


生まれたときは 誰でも同じ 裸で産声 あげるのに

子供の時から それぞれに 違った道を 歩きだす

私の力じゃ どうにもできない


小さな町の 中学校に いつしか月日は 流れゆく

今年も近づく 卒業が 蛍の光に 送られて

巣立ってゆくだろう 教え子たちが


     (作詞:山上路夫、作曲:大川光久)