10月22日 クマにダンスを教えるには 春夏秋冬(ドングリ)
熊使い(Tame bear)という職業がある。
熊を手なづけて大道芸をさせる人のことだ。
かつて東欧などの街角では、音楽にあわせて
熊が踊る大道芸が行われていた。
ロシアや東欧ではヒグマ、中央アジアでは
ツキノワグマも用いられた。
コグマの時から芸を仕込むことが大切。
幼いうちから育てると、きずなができるからだ。
コグマが、あと足で立ち上がってはしゃぐようになったら、音楽を聞かせてやり、一緒にダンスをすることから始める。
クマが音楽を聞いて立ち上がるようになったら、すかさずほめ、ほうびをやるようにする。
するとクマは音楽が聞こえたら、エサがもらえるんだとわかるようになる。
だが、ほうびは不規則に与えることがポイント。
というのは、立ち上がってダンスをすれば、いつもおいしいものがもらえると、クマが思い込んでしまうからだ。
すると音楽が聞こえても聞こえなくても、ほうびがほしくて、いいかげんにダンスをしてみせるようになりかねない。
あくまでも音楽に合わせて踊るように、粘り強く訓練を重ねることが肝要である。