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【第二課 第四節】 动脑筋爷爷 ④
花为什么不在春天一齐开放?
春姑娘请来了许多客人:
桃花、荷花、菊花 jú huā 和腊梅 là méi 花。
本来,荷花、菊花、腊梅花,春天是请不到的,
今天它们也来了,这是难得的。
春姑娘对花儿们说:“你们还都第一次见面吧,自己介绍一下。”
“我是桃花。去年六、七月里,就准备了花芽。
冬天,我睡了一觉。jiào
春天天气暖和了,我开花了。”
“我是荷花。我最喜欢夏天,
因为夏天太阳照射的时候长,天气热,我开花了。”
“我是菊花。我喜欢秋天,
凉飕飕 liáng sōu sōu 的秋风吹来的时候,我开花了。”
“我是腊梅花。我喜欢寒冷的冬天。下大雪,我也开花。”
介绍完了,黄莺 huáng yīng 唱起好听的歌,花儿们跳起舞来。
小问号说:“老爷爷,要是花儿在春天一齐开放,那多热闹!”
“刚才花儿们不是说了吗?
它们各自的脾气 pí qi 不同呀! 有的爱冷,有的爱热,
准备花芽花蕾的时候不一样,开花也就有早有迟,哪能一齐开放啊?
不过呀,现在科学家已经有办法,能叫一年四季的花,同时开放。
过几天,我带你们参观‘百花齐放展览会’去。”
为什么要修剪树枝?
小问号和小天真在植物园里玩 wán 球,
球滴溜溜 dī liū liū 地滚到小河里去了。
小天真去折树枝,想把球捞 lāo 起来。
小问号要阻止,已经来不及了。
小问号责怪小天真说:“你不知道树枝是不能折的吗? ” .
小天真不服气:“为什么不能折?
你没见过,冬天,工人叔叔把树上的枯枝,剪得光秃秃的?”
小问号想想,真是这样,工人叔叔是修剪树枝的。
她没话可说了。
“小问号没有错。折了树枝,树木会受伤,生长不好,
有的还会枯死呢。”
小天真又不服气,正想说话。
“可是啊,工人叔叔修剪树枝是对的。
他们剪掉没用的枝子,这样呢,
能够帮助树木生长得更健壮 jiàn zhuàng、更好看呀!”
小天真这才懂了。
为什么树干和树枝都是圆的?
在茶室里,动脑筋爷爷要了三瓶汽水儿。
小问号拿了一支麦管;小天真不喜欢圆麦管,
把麦管捏 niē 成方 fāng 管子。
小天真要和小问号比赛,看谁吸汽水吸得快。
小问号用圆管子吸得快,小天真用方管子吸得慢。
小天真输了。小问号问老爷爷,为什么圆管子吸汽水快?
“你们看见过方干儿的树吗?”
孩子们摇摇头。
“从前呢,有两颗小种子。zhǒng zi
一颗种子长出一根圆圆的茎,jīng
很快地推开了泥土,长出嫩叶。nèn yè
它把养料从茎里送上去,
长成一棵圆滚滚 yuán gǔn gǔn 的小树。
另一颗种子呢,它想长一根方方的茎,长呀长呀,
费了多大的劲儿,才推开泥土。
它的养料送得慢,长成了矮个儿的小树。
一天, 一阵大风吹来,把小方树吹折了,小圆树的身子摇摇摆摆,
却还是直立着。”
“圆树干养料送得快,长得好!”
“圆树干没有棱角,léng jiǎo
它不容易给风吹断。”
“你们都说得对。”
天上为什么会有云?
一天, 太阳公公把大湖当做一面镜子,照照它通红通红的脸。
照着,照着,太阳公公的眼睛模糊 mó hú 起来了。
“怎么啦,我怎么瞧不见自己的脸了?”
它揉揉眼睛,睁 zhēng 大了细看, xì kàn
可还是什么也看不出。
这时有一块云遮 zhē 在它的眼前。
太阳公公问云:“你是从哪儿来的呀?
刚才我怎么看不见你呢?”
云轻快地飘动 piāo dòng 了一下说:
“你很热,晒在地面上,
把水变成水汽,升到空中来;水汽碰到冷,又变成小水点。
我就是许多许多小水点聚在一起,变成的。”
太阳公公伸手向云里一摸。mō
满手湿漉漉的,
这才相信云真的是些小水点呢。
云为什么不掉下来?
哥哥和妹妹扔皮球。
妹妹扔过了,轮到哥哥扔。哥哥力气大,扔得高;
妹妹不服气,一次又一次地扔,总是比不过哥哥。
哥哥忽然不扔了。
妹妹说“怎么啦? 让我再扔几次。”
“你说说,皮球为什么不往天上飞,一定要落到地上来啦?”
“地球有一股吸引力量,会把浮在空中的东西拉下来,
譬如 pì rú 说,
皮球扔上去了会掉下来,梅子、桃子熟了,也会掉下来。”
“你看,这么大一片云,怎么不掉下来? ”
妹妹回答不上来了。恰巧 qià qiǎo 妈妈站在旁边,她笑着说:
“你们知道小水点变成了云。这些水点,好像挂在空中的许多小皮球,
地球也要把它们拉下来。
可是,地面上的热空气和水汽不断地升上去,
好像有一只大手把它们托住了。
云就浮在空中,不会掉下来了。”
妹妹抬头看着白云,一会儿,她又想起了什么问题,
又甩辫子 shuǎi biàn zi,又挠头。 náo tóu
“你又在想些什么呀? ”
“我在想,有人说,云会变成雨,到底是怎么变的呢?”
“想得好!”
云为什么会变成雨的?
几片云在天空里飘着。
池塘里的小鱼见了,大声喊:
“云伯伯 bó bo ,池塘快要干了,庄稼 zhuāng jià 渴得要命,
请你快快给它们喝喝水吧!”
云伯伯说:“好!”
它摇动着身体,使尽了力气,还是浮在空中。
云伯伯没法造出小水点,心里可真着急。
寒冷老公公知道了,赶来帮忙。
它向云伯伯吹出一阵阵冷气。
好冷啊! 云伯伯打个哆嗦,duō suō
身体里的许多小水珠,上下翻动着。
原来那许许多多小水点,碰到冷气,有的结成了一粒粒的小冰珠。zhū
小冰珠和没有结冰的小水珠碰来撞 zhuàng 去。
小水点不断地合并到小冰珠的身体上。
小冰珠变得胖胖的、重重的,在半空里站不住脚,
就全都往下掉,往下掉,往下掉。
小冰珠们往下掉,觉得热,化成了一滴滴的雨点。
滴滴答,滴滴答! dī di dā
雨点落在山上、地上,落在海洋里、江河里、池塘里。
下雨前,为什么有时要还潮? huán cháo
小天真回到家里,画起来“红鲤鱼 lǐ yú 的图画”。
他把红颜料涂在纸上,想再涂上别的颜料,等了好久,
红颜料老不肯干,这把小天真急坏了。
因为动脑筋爷爷约好他们划 huá 船去呢。
小问号来了,拖着小天真就走:
“快,快,老爷爷在公园里等着我们呢!”
“等一等,我的图还没有画好呢!”
可是小问号等不及了,拉了他就走。
动脑筋爷爷已经在划船了,一看见他们来了,
把船划到岸边儿,靠石阶 jiē 儿旁 páng 停下。
老爷爷把桨撑 chēng 住了小船,
“当心点儿!”
“老爷爷,我画的图颜料老是不干,没有画好,所以来迟了。”
石阶上可滑呢,他差点给滑了一跤。
“天气太热,石头出汗啦!”
小问号不同意:“石头不会出汗。老爷爷,
石头怎么会这样湿呢?”
“这是还潮,天快要下雨了。
小天真的图画不容易干,是因为空气里的水分多了。
空气碰到石头,空气里的水分就结成了小水点。
下雨前空气里水分往往多些,
碰到石头、墙壁、水缸,或者别的什么,
水分都结成小水点了。这哪里是出汗呢!”
为什么有白天和黑夜?
昨天,在回家的路上, 动脑筋爷爷说过,地球在我们脚下面。
小天真找了好一会,脚下面只有泥土、石子、青草,就是没有地球。
老爷爷答应他们,今天带他们去看地球。
一早,小天真和小问号就急忙去找老人家。
老爷爷带他们乘上了小飞船。
小飞船一股劲地向上飞,飞得老高老高,他们看见了地球。
地球是圆的,是一个很大很大的球,
上面有高山、海洋、森林和田地。
老爷爷说:“地球太大了,我们站在它上面,
只当 zhǐ dàng 是平的。
现在到了离开地球很远很远的空中,就看清楚它是圆的了。”
小问号拿起望远镜一看,“老爷爷,为什么地球一半黑暗,
一半却是亮堂堂 liàng tāng tāng 的?”
“你没看见太阳照着地球吗?
照到的一面发亮,照不到的一面当然是黑暗的了。”
地球不停地转着转着,发亮的一面,海洋不见了,黑暗了;
原来黑暗的一面,现出高山和田地了。
动脑筋爷爷对他们说:“地球像陀螺 tuó luó 一样不停地转着,
对着太阳的一面,是白天;接着转了过去,变成黑夜。
本来照不到太阳的一面,却又变成白天了。
一直转着转着,白天黑夜也就不停地变换着。”
小天真高兴得叫起来:“我还当 dàng 太阳像我们一样,
每天都要起身和睡觉呢!”
夏天为什么特别热?
从小飞船上下来,他们都满头大汗。
小天真不停地扇着扇子。天气真热啊!
小问号说:“为什么夏天特别热?
为什么扇扇子会有风,风是从哪里来的?”
“嘿,多简单的问题! 因为,夏天嘛,就热。谁不知道!”
小天真装得很懂的样子。
“风嘛,这个这个・・・”小天真说不上来了。
“啊哟,小天真,你不懂不要装懂,这可不好啊!”
动脑筋爷爷指着天空说,“你们看,夏天,太阳在我们头顶上,
太阳光笔直照下来,它的光线,经过空气的路程短,
把地面烤得火辣辣的。
冬天,太阳偏 piān 在南边,
太阳光是斜射下来的,它的光线,经过空气的路程长,
就不那么火辣辣了。还有・・・”
“我知道,夏天,白天长・・・”
“那白天长跟天气热有什么关系?”
“太阳一直晒着,就・・・热了。”
“对,这也是一个原因。”
“夏天呢,白天的时间比夜里长得多,像我国首都北京吧,
从太阳出山到落山,要照十五个小时;
冬天,太阳只照九个小时。
比较起来,夏天就比哪个季节都热了。
扇扇子为什么会有风?
动脑筋爷爷从小天真手里接过扇子,用力扇了几下,
呼呼呼,发出风来。老爷爷就装做风,说起话来了:
“呼呼呼,谁也看不见我的影子。
呼呼呼,谁也抓不住我的身子。
有时候,呼呼呼,我只摇摇树枝。
有时候,哗哗哗,我可要推倒房子! 我原来的名字叫做‘空气・・・”
“不对。风是风,空气是空气,不一样。”
“别性急,我还没有说完哩——你知道,空气流来流去的时候,
人们就叫我们‘风’了。”
“为什么会流来流去呢?”
“因为我们有个脾气,老向空气少的地方流过去。”
老爷爷把扇子一扇,
“你们看,空气被扇子推开去的时候,这儿的空气减少了,
旁边的空气立刻跑过来填补。
这样,我们流动了,人们觉得凉飕飕 liáng sōu sōu 的,称赞说:
‘好风!好风!”’
“那么,天空里刮大风,谁在扇大扇子呀?”
“问得好! 我们还有一个脾气,热了,就要变大,变轻,就要上升。
一处地方的空气上升,旁边的空气立刻跑过来填补。
那么,空气流动,就・・・”
“起了风!”
“说得对! 这时候,旗子飘了,烟散了,树枝摇了,
沙子被吹起来了,人们就说:刮风了!刮风了!”
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【注 釈】
【腊梅花】 là méi huā
ロウバイ 。(蝋梅。 Chimonanthus praecox)
1月から 2月にかけて黄色い花を付ける落葉低木。
中国原産であり唐梅 (カラウメ) とも呼ばれる。
【还都第一次见面】 まだ会ったばかり。
【黄莺】 huáng yīng
コウライウグイス。(高麗鶯。Oriolus chinensis)
羽は鮮やかな黄色で、後頭に黒帯があり翼・尾にも黒色部がある。
森林や林を移動しながら、果実、種、昆虫を採食する。
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【口語訳】
花はどうして春に一斉に咲かないの?
最後の映画は、「花たちのお楽しみ会」です。
春の妖精が、たくさんのお客を招きました。桃の花、蓮の花、菊の花、蝋梅の花です。
本当なら、蓮の花、菊の花、蝋梅の花を春にお招きすることはできません。今日、来ていただけたのは、得難いことなのです。
春の妖精は、花たちに言いました。「みなさん初めて会うのですから、自己紹介をしてください。」
桃の花が言いました。「私は桃の花です。去年の6、7月に花芽を準備しました。冬になるとひと眠り。
春になって暖かくなったので、花を開きました。」
蓮の花が言いました。
「私は蓮の花です。私は夏が一番好き。だって夏はおひさまの光を浴びる時間が長いもの。暑くなると、私は花を咲かせます。」
菊の花が言いました。
「私は菊の花です。私は秋が好き。ひんやりと涼しい秋風の吹くころに、私は花を咲かせます。」
蝋梅の花が言いました。「私は蝋梅の花です。私は寒い冬が好き。大雪が降ると、私の花も開きます。」
自己紹介が終わると、ウグイスがきれいな歌を歌い、花たちはダンスを始めました。
小問が言いました。「先生、もしも花たちが春に一斉に咲いたら、さぞかしにぎやかでしょうね!」
明白先生が言いました。「さっき花たちが言ってただろう?みんなそれぞれ性格が違うんだよ!
寒いのが好きな花もいれば、暑いのが好きな花もいる。花芽やつぼみを準備する時期も違ってくる。
花を咲かせるのだって、早かったり遅かったりする。一斉に咲くことなんかできっこないだろう?」
先生は、ちょっと言葉を切ってから言いました。
「でも現代の科学者たちは、四季の花々を同時に咲かせる方法を、もう見つけているんだ。
何日かしたら、君たちを『一斉に咲く花たちの展覧会』に連れて行ってあげよう」
木の枝は、どうして剪定しなければいけないの?
映画を見終わると、もう午後の3時過ぎでした。
小問と小真が、植物園でボール遊びをしていると、ボールがころころと転がって、川に落ちてしまいました。
すると小真は木の枝を折って、それでボールを拾い上げようとしました。
小問は止めようとしましたが、もう間に合いません。
小問は、怒って小真に言いました。「木の枝を折っちゃいけないってこと、知らないの?」
小真は不満そうです。
「どうして折っちゃいけないんだよ?見たことないの?冬になると、職人の先生が枯れ枝を切って、丸裸にしてるじゃないか。」
小問は考えました。そういえばそうです。職人の先生は、確かに木の枝を剪定し切りそろえます。
小問は、何も言えなくなりました。
「小問の言う通りだよ。木の枝を折ると、木は傷ついて、うまく育たなくなる。
枯れてしまうこともあるんだ。」明白先生がやってきました。
小真は、まだ不満そうに、何か言おうとしました。
先生は続けます。「でも、職人の先生が剪定するのは、正しいことなんだよ。
先生たちが切り落としているのは、いらない枝だからね。
そうすることで木の成長を助け、もっと丈夫に、もっと見栄えをよくしてるんだよ!」
小真は、ようやく納得しました。
木の幹や木の枝はどうして丸いの?
喫茶室で、明白先生はソーダを3本注文しました。
小問はストローを持ってきましたが、小真は丸いストローが気に入らず、つぶして四角い形にしてしまいました。
小真は小問に、どっちが早くソーダを飲めるか競争しよう、と言いました。
小問は丸いストローですぐに飲めましたが、小真は四角いストローで速く飲めません。
小真の負けです。小問は先生に尋ねます。どうして丸い管の方が、ソーダを早く飲めるの?
明白先生が言いました。「君たちは、幹が四角い木を見たことがあるかい?」
こどもたちは首を横に振りました。明白先生が話します。
「昔々、2粒の種がありました。1粒はまあるい茎を伸ばし、すぐに土を押しのけて、柔らかい葉っぱを出しました。
それから、茎を通して養分を送り込み、1本の丸々とした若木に成長したのです。
もう1粒の種は、四角い茎を生やしたくなりました。
頑張って伸びようとしましたが、泥を押しのけるにも、とても苦労しました。
養分を送るのも遅いので、背の低い木になってしまいました。
ある日、大風が吹いてくると、四角い木は折れてしまいました。
丸い木の方は、体がゆさゆさ揺れましたが、まっすぐ立っていることができました。」
小問が言いました。「丸い幹なら、養分を早く送ることができて、よく育つのね!」
小真が言いました。「丸い幹には角がないから、風が吹いても折れにくいんだね。」
先生が言いました。「2人とも、正解だよ。」
空にはどうして雲があるの?
一つ目のお話:
ある日、太陽さんが、湖を鏡の代わりにして、自分の真っ赤な顔を映していました。
そうして映しているうちに、太陽さんの目の前がぼんやりと曇ってきました。
太陽さんは言いました。「どうしたんだろう。どうして自分の顔が見えなくなったのかな?」
太陽さんは目をこすると、もう一度目を大きく開けて、よ~く見ました。でもやっぱり、何も見えません。
この時、ひとかたまりの雲が、太陽さんの目の前をさえぎりました。
太陽さんは雲に尋ねます。「君はどこから来たんだい? さっきまでは見かけなかったけど。」
雲は、ふわりと動いて言いました。
「あなたはとても熱いから、その熱で地面を照らすと、水が水蒸気に変わって、空に上ってしまいます。
水蒸気が空の上の冷たい空気に触れると、今度は細かい水の粒に変わります。
私は、その細かい水の粒が集まって、できたんですよ。」
太陽さんは、雲の中に手を伸ばしてみました。
手はびっしょりと濡れたので、太陽さんにも、ようやく雲が本当に細かい水の粒の集まりなんだと分かりました。
雲はどうして落ちてこないの?
二つ目のお話:
お兄ちゃんと妹が、ボール投げをしていました。
妹が投げて、今度はお兄ちゃんが投げる番です。お兄ちゃんは力が強く、高く投げ上げることができます。
妹は負けず嫌いで、もう一回、もう一回と投げましたが、どうしてもお兄ちゃんにはかないません。
お兄ちゃんは、突然投げるのをやめました。妹が言います。「どうしたの?もう少し投げさせてよ。」
お兄ちゃんが言いました。「なあ、ボールはどうして空に飛んで行ってしまわないで、必ず地面に落ちてくるのかな?」
妹が言いました。「地球には引き付ける力があって、空中に浮かんでいる物を引っ張り落とすのよ。
例えば、ボールを上に投げると落ちてくるし、梅や桃の実が熟した時も、やっぱり落ちてくるわ。」
お兄ちゃんが言います。「見ろよ、雲はあんなに大きいのに、どうして落ちてこないんだ?」
妹には答えられません。ちょうどお母さんがそばにいて、笑いながら言いました。
「細かい水の粒が雲になるのは知ってるでしょう?
この細かい水の粒は、空に浮かんだたくさんのボールみたいなもので、やっぱり地球に引っ張られるのよ。
でも、暖かい空気と水蒸気が、地面からどんどん上っていくから、まるで大きな手で下から支えられたようになるの。
だから雲は空に浮かんで、落ちてこないのよ。」
妹は頭を上げて、白い雲を見ました。
しばらくすると、また何か質問を思いついたようで、お下げの髪を揺らしたり、頭を掻いたりしました。
お母さんが尋ねます。「今度は何を考えてるの?」
妹が言いました。「あのね、聞いたことがあるんだけど、雲が雨になるんだって。一体どうやって雨になるの?」
「いい質問ね!」お母さんが言いました。
雲はどうやって雨になるの?
三つ目のお話:
いくつかの雲が、空に浮かんでいます。
池の中の魚がそれを見つけて、大声を上げました。
「雲のおじいさん、池の水が干上がりそうだよ。農作物たちは喉が渇いて死にそうだ。早くみんなに水を飲ませてあげて!」
雲のおじいさんが言いました。「分かった!」
雲は体を揺すり、力を込めましたが、やっぱり空に浮かんだままです。
雲は雨粒を落とすことができず、気持ちは焦るばかりでした。
寒気のおじいさんがそれを知ると、急いで手伝いにやってきました。
寒気おじいさんは雲に向かって、冷たい空気を何度も吹きかけます。
なんて寒いんだろう!雲のおじいさんは震え出し、体の中でたくさんの水の玉が、上下に揺れ動き始めました。
たくさんあった水の粒は、冷たい空気に触れると、その一部が小さな氷の玉に変わります。
氷の玉と、凍っていない水の玉は、互いに次々ぶつかり合います。
氷の玉にぶつかった水は、その上にどんどん重なるように凍りついていきます。
こうして氷の玉はどんどん太って重くなり、空中に留まりきれず、やがて下へ、下へと落ちて行くのです。
氷の玉たちは下へ落ちて行くと、だんだん暑くなって、ついには解けて、一滴一滴の雨粒に変わります。
ポツポツ、ポツポツ!雨粒は山に、地上に、海に、川に、池に落ちていきます。
どうして雨が降る前に、結露が起きたりするの?
小真は、ラジオのお話を聞いて家に帰ると、「雲先生とお話する赤いコイ」の絵を描きました。
小真は赤い絵の具を紙に塗り、次の色を塗ろうとしばらく待っていましたが、赤い絵の具はなかなか乾きません。
小真は焦ってしまいました。明白先生が二人をボート漕ぎに連れて行ってくれる約束だったからです。
小問がやってきて、小真を引っ張って行こうとしました。「早く、早く、先生が公園で待ってるわ!」
「待ってよ。ぼくの絵がまだできてないんだ!」でも、小問は待ち切れず、小真を引っ張って行ってしまいました。
明白先生は、もうボートを漕いでいました。
二人がやって来たのを見ると、船を岸まで漕ぎ寄せて、石段のそばに泊めました。
先生は、ボートが揺れないようにオールで押さえると、言いました。「気を付けて!」
小真が言いました。「先生、ぼくが描いた絵、絵の具がなかなか乾かなくて、描き終らなかったんだ。
だから遅れちゃったんだよ。」石段はつるつるしていて、小真は転びそうになりました。
小真が言いました。「暑すぎて、石が汗かいてるよ!」
小問は、そうは思いません。「石が汗をかくわけないわ。先生、石はどうしてこんなに湿ってるの?」
先生は言いました。「これは結露だよ。もうすぐ雨が降るんだ。
小真の描いた絵がなかなか乾かなかったのも、空気中の水分が多いからだよ。
空気が石に触れると、空気中の水分が、小さな水の粒になる。
雨が降る前には、空気中の水分が多くなって、石や壁、水がめ、あるいは他の何かにぶつかると、
この水分が寄り合って水の粒になるんだ。汗をかいてるわけじゃないよ!」
どうして昼と夜があるの?
昨日の帰り道、明白先生が言っていました。地球は私たちの足の下にあるって。
小真は、ずいぶん長いこと探してみましたが、足の下にあるのは、土と石ころ、それに草くらいで、地球は見当たりません。
明白先生との約束では、今日、地球を見に連れて行ってくれることになっています。
朝早く、小真と小問は、急いで明白先生のところへ行きました。
先生は二人を連れて、小型の宇宙船に乗り込みました。宇宙船は一気に上へ上へと飛んでいき、空高く上って行きました。
すると二人に、地球が見えました。地球は丸く、とても大きなボールのようです。
地球の上には高い山や海、森や畑があります。
先生が言いました。「地球はあまりにも大きすぎて、私たちが上に立っていても、平らだとしか思えないんだよ。
今は地球から遠く遠く離れた空中にいるから、地球が丸いことがはっきり分かるんだ。」
小問は、望遠鏡を覗くと、言いました。「先生、どうして地球の半分は暗くて、もう半分は明るいの?」
明白先生は言いました。「太陽が地球を照らしてるのが見えないかい?
照らされてる面は明るくなり、光の届かない面は、もちろん暗くなるんだ。」
地球は休みなく回り続けています。明るい部分にあった海が見えなくなり、暗くなりました。
すると、いままで暗かった部分に高い山や畑が見えてきました。
明白先生が言います。「地球は、コマのように休みなく回り続けているよ。
太陽に向いた部分は昼だけど、そのまま回って行って夜になる。それまで太陽の光が当たらなかった部分が、今度は昼になる。
ずっと回り続けるから、昼と夜も絶えず交替するんだよ。」
小真は、喜んで叫びました。「なあんだ。太陽もぼくたちと同じで、毎日朝起きて、夜眠ってるのかと思ってたよ!」
夏はどうしてこんなに暑いの?
宇宙船から降りると、三人は汗びっしょりでした。小真は、ひっきりなしにうちわで扇いでいます。何て暑いんでしょう!
小問が言いました。「どうして夏はこんなに暑いの?それにうちわで扇ぐとどうして風が起こるの?風はどこから来るの?」
「ふん、簡単なことじゃないか!そりゃ、夏だから、暑いに決まってる。誰だって知ってるよ!」
小真は、何でも分かってるフリをしました。「風ってのはね、ええとそれは……」小真は、後が続かなくなりました。
「おやまあ、小真、分からないのに分かったフリをするなんて、良くないよ!」
明白先生は空を指さして言いました。「見てごらん、夏は太陽が私たちの頭の真上にあって、太陽の光がまっすぐ照り付ける。
太陽の光が空気の中を通る距離が短いから、地面を焼けるように熱くしてしまう。
冬は太陽が南のほうに傾いて、太陽の光は斜めに差し込んでくる。
太陽の光が空気の中を通る距離が長いから、夏ほどは熱くならない。それから……」
小真が口をはさみました。「ぼく、知ってるよ。夏は、昼間が長くて……」
小問が尋ねます。「昼が長いことが、暑いのと、どんな関係があるの?」
小真が言います。「太陽がずっと照っているから、だから……暑いのさ。」
「そう、それも一つの原因だよ。」明白先生が続けて言いました。「夏は、昼間の時間が夜の時間よりずっと長い。
例えば中国の首都・北京では、太陽が山から顔を出して山に隠れるまで、15時間も照らし続ける。
冬には、太陽は9時間しか照らさない。だから他のどの季節に比べても、夏は暑くなるんだ。
風がどうやって起こるかについても、話してあげよう……」
風はどうやって起こるの?
明白先生は、小真からうちわを受け取り、力いっぱい扇ぎました。さあっと風が起こります。
すると、先生は、風になりきって話し始めました。
「ピューピュー、誰にもぼくの姿は見えないよ。ヒューヒュー、誰もぼくの体を捕まえられない。
ある時は、ピューピュー、ぼくは木の枝を揺らすだけ。そしてまたある時は、ゴウゴウ、ぼくは建物だって倒してしまう!
元々ぼくは『空気』という名前で……」
小真が口をはさみました。「違うよ。風は風、空気は空気でしょう、同じじゃないよ。」
「せっかちだなあ。まだ話は終わってないよ――知ってのとおり、空気があちこちに流れて行くとき、人々は私たちを『風』と呼ぶんだ。」
「どうして、あちこちに流れて行くの?」小問が尋ねました。
「ぼくたちには決まった性質があって、いつでも空気の少ない方に流れて行くんだ。」先生は、うちわで一扇ぎすると、言いました。
「うちわが空気を押しのけると、そこの空気が少なくなる。すると、すぐそばにある空気が急いでやってきて補おうとする。
こうしてぼくたちが流れていくと、人間たちは涼しさを感じて、ほめてくれるんだ。『いい風だ、いい風だ!』ってね。」
「じゃあ、空で強い風が吹くときは、誰が大きなうちわで扇いでいるの?」小真が尋ねました。
「いい質問だね!」先生が言いました。「ぼくたちには、もう一つの性質がある。
温められると、大きくなって、軽くなって、上に上って行くんだ。
ある場所で空気が上に上っていくと、すぐそばにある空気が急いでやってきて、その隙間を埋めようとする。
そうすると、空気が流れて、つまり……」
「風が起こる!」小真が、後を続けました。
「その通り!そうすると、旗は翻り、煙は散っていき、木の枝は揺れ、砂は巻き上げられる。
人間たちは言うんだ。『風が吹いた!風が吹いた!』ってね。」