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【第二課 第五節】   动脑筋爷爷 ⑤


打雷时,为什么先看见闪光,后听到雷声?  

天气越来越闷热,乌云慢慢地把天空盖住了。
突然,刮起了一阵大风,刮得柳条摇来摆去。
接着,天空中电光闪闪,雷声隆 lóng 隆,豆大的雨点落了下来。
小问号问:「老爷爷,打雷时,为什么先看到闪光,后听到雷声?」
「我知道!因为闪光近,雷声远。」

「不对!打雷时,同时发出了闪光和雷声,它们是亲兄弟呢。
这对兄弟十分喜欢赛跑。雷声弟弟大声说:『看咱们谁先跑到地面上?』
闪光哥哥说:『好,比就比!』
闪光和雷声一起向地面跑来。
雷声弟弟跑一步,闪光哥哥已经跑了许多许多步。
后来,闪光哥哥早就跑到地面,雷声弟弟才赶来了。
这样,我们就先看见闪光,后听到雷声了」
「它们每一次比赛,闪光哥哥一定得到胜利的!因为光总比声音跑得快啊!」
「你说的对!」



夏天下雨后,为什么有时会出现虹?        

雷雨过后,蓝蓝的天空里,出现了一道美丽的彩虹。
「多美丽的彩虹呀!虹是从哪里来的呀?」
动脑筋爷爷走来,听见了他的话,请小天真拿来一杯水,含了一口,
迎着太阳喷出了一片水雾。水雾中闪着彩色。
「彩虹,彩虹!」
「太阳光是什么颜色?」
「我知道。是红、橙 chéng、黄、绿、青、蓝、紫七色。」
「小天真进步了。说得不错。太阳光照射到许多的小水珠上,小水珠像个晶亮的小圆球,
经过它们的折光作用,把太阳光分出红、橙、黄、绿、青、蓝、紫,天空现出这七种颜色来,虹就出现了。」

「老爷爷,冬天总不会出现虹呢?」
「夏天下雨后,天空里有很多的水汽;因为夏天大都下雷阵雨,下的时间短,太阳很快射出光来,
在太阳相反的方向,就会出现虹。
冬天的雨,下的时间长。
下雨后,天空里水汽少,太阳又不马上出来,所以就不会出现虹了。」
老爷爷的话刚说完,小天真就赶紧地喷了一口水,他也想造出彩虹来呢。


【水雾】 shuǐwù  水煙り
【水汽】 shuǐqì  水蒸気 



星星为什么白天没有,只在黑夜出现?  

动脑筋爷爷和小问号、小天真看完电影回家,天已经黑了。
深蓝色的天空中,满是星星。
小天真说:「星星晚上才出来,白天,它们去家里睡觉呢。」
小问号说:「真是这样吗?那么,它们的家在哪里呢?星星的家一定也很大很大,像天空这样大。」
动脑筋爷爷笑起来说:「小问号说对了一半。天空就是星星的家。
但是它们白天没有睡觉,还在那里闪烁 shuò 着,不过我们看不见它们罢了。」
「白天也有星星?」小问号和小天真都不相信。
动脑筋爷爷不说什么,走到草丛里捡了一只萤火虫。
萤火虫一闪一闪发光,像一颗小星星。

他们回到家里,动脑筋爷爷把萤火虫放在电灯下面,问:「你们看到萤火虫发出的光吗?」
「看不到。」两个小朋友同声回答。
「一样的道理!」动脑筋爷爷说,「电灯好比太阳,萤火虫好比星星,在强烈的太阳光下面,
星星微弱的光给掩没了,当然看不见了。」
小问号信了,可小天真还不信。
老爷爷说:「好!明天我让你们在白天看到星星!」
第二天,天气很好,太阳高高照着,天上没有一片云。
老爷爷带他们到天文台去。从天文台的望远镜里,小天真和小问号都看到了天上的星星。
星星没有睡觉,照样在天空闪烁啊!
晚上,小问号和小天真又去找动脑筋爷爷,因为他们又有问题了。



月亮为什么有时圆,有时不圆?  

动脑筋爷爷拿了个球和电筒,领着小问号、小天真,走到一个黑得什么都看不见的地方,把球挂在空中。
他说:「我做太阳,站在椅子上不动。电筒的光就算是太阳光。
这球算做月亮。你们算在地球上看月亮……」
小天真忽然嚷起来:「球呢?哪里去了?我看不见它。」
「球不是在这里吗?」老爷爷把电筒一开,光照在球上,半边对着光,给照得雪亮;另半边,
照不到光,黑黑的,好像只剩了半个球似的。
小天真说:「看见了,球——不,月亮像一瓣 bàn 橘子瓤 ráng!」

老爷爷说:「小天真,往这边走,再看看。」
小天真一边走一边说:「月亮大起来了,大半个了。」
走到正对光的一面,又说:「圆了,像个盘子!。」
老爷爷说:「小问号,往那边走,看一看。」
小问号一边走一边说:「小了,小了,像把镰刀了。」
走到照不到光的一面,又说:「看不见了,没有了!」
老爷爷关上电筒。小问号问:「月亮是滚圆的,它根本不会变圆变缺。是吗?」
老爷爷点点头,说:「对了。月亮自己不发光,只有被太阳光照到的部分,我们才能看到它。
地球、月亮是绕着太阳旋转 xuán zhuǎn 的,我们看到它给照亮的部分,
有时大,有时小,所以看起来,好像它自己在变圆变缺了。」


【算在地球上看月亮】 地球から月を見ていることにする。
「算」 は、「~ということにする」 (当做) の意。
<用例> 不作声就算是赞成。(だまっているのは賛成とみなす)

【球——不】 ボールではなくて
【橘子瓤】 jú zi ráng ミカンの袋
【大半个了】 半分くらいになった
【滚圆】 gǔn yuán まん丸



月亮为什么会跟着人走?  

动脑筋爷爷讲了个故事:
小汽轮从造船厂里出来,第一次从小镇开到县城去。
太阳快下山时,小汽轮开了。
镇梢有棵银杏树,对小汽轮说:「我送你一程吧!」
小汽轮一面开,一面望着它。
只见银杏树很快地向后退着,一会儿不见了。
小镇边的宝塔说:「你还望得见我,我再送你一程!」
小汽轮一面开,一面望着它。

只见宝塔慢慢地向后退着,变矮了,变小了,后来,也看不见了。
小镇后的一座山说话了:「你还望得见我,我再送你一程!」
小汽轮一面开,一面望着山,开了好远一段路,那座山也望不见了。
「小汽轮,还有我送你呢!我要一直送你到县城。」
小汽轮抬头一看,只见月亮在对着它微笑。
小汽轮一面开,一面望着月亮,月亮老是跟着它。
县城快到了,月亮还是跟着它!

小汽轮问:「月亮,月亮,你怎么能够老跟着我呢?」
「大树啊,宝塔啊,山啊,只能送你一段路,这是因为它们离你近,也不够高。
你一直前进,远了它们看不见你,你也看不见它们了。
瞧,我高高地挂在空中,没有什么东西能够遮住我。
还有夜里四周黑暗,我却明亮地照着。
所以不论是谁,任凭 rèn píng 走到哪里,总能看见我,我总是跟着他走。」

动脑筋爷爷在整理东西,要去农村。小问号和小天真紧紧地钉在他的跟前。
一个说,农村的冬天是怎样的?一个说,这几天正放寒假……。
动脑筋爷爷笑着说:「好吧,我带你们一起到农村去。」


【小汽轮】 xiǎo qì lún  蒸気船
【造船厂】 zào chuán chǎng  造船所
【小镇】 xiǎo zhèn  田舎町
【县城】 xiàn chéng  都会
【镇梢】 zhèn shāo  町のはずれ
【银杏树】 yín xìng shù  銀杏。イチョウ
【送一程】 sòng yì chéng  途中まで送る
【还望得见】 hái wàng de jiàn   しばらく見えている
【任凭走到哪里】 rèn píng zǒu dào nǎ lǐ  たとえどこへ行こうとも
(任凭=不管怎么)



冬天玻璃窗上,为什么会结冰?  

动脑筋爷爷带着小问号和小天真来到了农村。
到农村的第一天早晨,北风在窗外「呼呼」地吼 hǒu 叫。
小天真起身,拉开窗帘,玻璃窗上贴满了花纹——树枝、花朵、云片……真美丽啊!
小天真嚷着说:「玻璃窗上结冰啦!玻璃上的水是哪里来的?」
他去看茶杯,茶杯里的水没有结冰;他去看金鱼缸,金鱼缸里的也水没有结冰。
小问号恰巧走来,问:「小天真,你找什么?」
小天真向玻璃窗一指,说:「你说说,玻璃窗上怎么会结冰的?」

小问号答不上来。他们就去问动脑筋爷爷。
动脑筋爷爷说:「昨天夜里,天气冷极了。严寒的风婆婆 pópo 到处闯 chuǎng 着。
风婆婆敲打墙壁,没有缝;敲打大门,关住了;它就使劲地敲打玻璃窗,想闯进暖烘烘的房间里来。
「房间里,水汽姑娘飘呀飘呀,它们一心一意要飘到外面去,也给墙壁和门挡住了。
「『答答答!』薄薄的透明的窗玻璃外,风婆婆在向水汽姑娘招手,水汽姑娘多么高兴,就飞奔过去。
「玻璃周围冷到零度以下了。水汽姑娘一碰上玻璃,缩成一团,紧贴在玻璃上,结成冰了。」
小问号和小天真听了,一齐说:「这原来也是水汽变的戏法呀!」



【严寒的风婆婆到处闯着】 真冬の風おばさんが、あちこちで暴れまくった。
「闯」 四处奔走



起雾时,为什么看不到前面的东西?  

一天早上,小问号和小天真从外面回来。小天真嚷着说:
「刚才我们玩捉迷藏。我这个小问号前面,她睁大着眼睛,可看不见我。
老爷爷你猜,我们到哪儿玩呀?」
动脑筋爷爷一看,两个人头发上,都沾 zhān 着一滴滴细小的水珠,说:「野外起雾了。」
小问号问:「为什么我看不见小天真呢?」

「在黑暗的地方,没有光线,看不见东西。白天,或是晚上有灯光的地方,为什么能够看见东西呢?」
小天真回答说:「有光线呀!」
「对。雾好比是地面上的云,由许许多多小水珠结成的。
小水珠浮在空中,像一块厚厚的窗帘 lián。光线照到小水珠上,分散了;它不能透过小水珠这窗帘呀!」
动脑筋爷爷走到窗前,拉下了窗帘。窗外一片白茫茫的雾,现在,给窗帘遮住啦!


【我们到哪儿玩呀?】 ぼくたちどこで遊んでたと思う?
【好比是地面上的云】 地上にできた雲のようなもの
「好比」 可以比做。好像



为什么会下雪? 雪对庄稼有什么好处?  

下雪的一天,动脑筋爷爷讲了一个「雪」的故事:
冬天,天空中的水汽说:
「好冷啊,好冷啊!在这里,我们飘呀荡的,还是打扮一下,到地面上去吧!」
变了,变了!水汽们变成了白色的雪。
雪花姑娘有的胖,有的瘦,各人穿着不同花样的衣裳,只是它们的身体大都是六角形的。
它们飘呀,飘呀,给西北风吹得像在跳舞一样,最后落到地面上。

地里的害虫,昏昏沉沉地睡着,给雪花姑娘冻死了。
小麦正在发愁:「这么冷的天,怎么过冬呢。」
雪花姑娘挤在一起,给它盖上一条厚厚的毯子,让它安心地睡个大觉,一直睡到明年的春天。
春天到了,暖洋洋的春风一阵阵吹来,雪花姑娘身上觉得痒 yǎng 痒的。
慢慢的,雪化成了水。
它看见小麦还睡着,就轻轻地喊:「小麦弟弟,起来,起来,春天到啦。」
小麦醒来了,伸伸懒腰说:「呵,春天来了,睡得好香啊!」
小麦喝了一些雪水,身体慢慢地往上长了。



【飘呀荡的,还是打扮一下】 ここで浮かんでいるより、おしゃれして
「飘荡」 piāo dàng  随风摆动



天河是不是河?  

第二部电影是:「到天河去。」
电影刚放映,小天真立刻高兴得叫了起来。原来这部电影是动脑筋爷爷、小天真和小问号演的。
前几天,他们上天河去玩,摄影师叔叔给他们拍下来了。
那天晚上,他们在院子里乘凉,望着漫天的星星。
在漆黑的天空中,他们还看见,东南到北,斜斜地挂着一条银带子,发出淡淡的光。
小天真说:「这是一条河,叫做天河。」
小问号不信,说:「天上有河,水不会流下来吗?」
小天真说:「奶奶说过有天河。」,两人就争起来了。
动脑筋爷爷摇手说:「不要争,是不是河,咱们上去看看,就知道了。」
他们就乘上了小飞船。真巧,摄影师叔叔来了,他也跨进了小飞船。
小飞船飞呀飞呀,越飞越高,越高离天河越近。怪啦,天河不见了,只见千千万万颗星星在天空中闪着光。
动脑筋爷爷说:「看,这就是天河呀。它们是许许多多大大小小的星星聚在一起组成的,有许多星星比太阳还大的。
因为离地球太远了,看起来,光很淡。远远望去,就像一条河的样子,我们就把它叫做『天河』。哪里有什么水呀?」
摄影师叔叔一直在拍影片。小天真说:「对呀,小朋友们都把天河当作真的河呢。」
小问号也说:「那摄影师叔叔拍了影片,送给他们看,让他们也懂得天河实际上并不是河!」


【天河】tiān hé    天の川
【摄影师】shè yǐng shī    カメラマン
【乘凉】chéng liáng    夕涼みする




纸是什么做的?  

动脑筋爷爷刚把铅笔放下。小问号又提出了问题。
「老爷爷纸是由什么做的。」
「说起纸来,那可是我们祖国的光荣啊!」 老爷爷笑呵呵地说,
从前没有纸,我国古代曾经用龟甲,也就是乌龟壳、牛胛骨当做纸。」
小天真插口:「这种纸又硬又不平,怎么写字呢?」
「不是写字,使用刀,在甲骨上刻字。后来,又改在竹片、木板上写字,叫竹简或者是木简。」
汉朝的东方朔,一篇文章用了三千多根木简。多笨重呀!」

「那纸究竟是用什么做的?」小天真性急地问。
「我国古代的人民,发明了用蚕丝、大麻造纸,还用树皮、破布造纸。
这才是真正的纸。造纸的方法,后来逐渐地传到国外去了。」
「那么,课本、报纸和练习簿,是不是用破布和树皮做的?」
「是用木头做的。」小问号说。
「木头这么硬,怎么能做纸呢!」小天真摆摆手。

「这是用了化学的方法。把木头放在大锅子里,加了烧碱,木头渐渐地软了,熬成了粥,变成了纤维,叫纸浆。
同样,蚕丝、大麻、树皮和破布造纸,也要选做成纸浆。」
小天真又摆摆手:「木粥能够造纸,我不信!」
动脑筋爷爷撕下一张废纸,叫他们对着亮光照,照见了里面的纤维。
然后老爷爷又把它撕成废片儿,放在水里捣烂,说:「这就是纸浆。纸可以变成纸浆,纸浆也可以造纸!」


龟甲】guī jiǎ 亀の甲
乌龟壳】wū guī ké 亀の甲
牛胛骨】niú jiǎ gǔ 牛の肩胛骨
甲骨】jiǎ gǔ 甲骨
东方朔】dōng fāng shuò 東方朔(とうほうさく 前漢時代の学者)
蚕丝】cán sī 蚕の糸
烧碱】shāo jiǎn 苛性ソーダ、アルカリ
纸浆】zhǐ jiāng 紙パルプ






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【口語訳】


雷が落ちると、どうして稲妻が先に見えて、音が後から聞こえるの?
天気はますます蒸し暑くなり、黒い雲がゆっくりと空を覆っていきます。
突然、強い風が吹き始め、柳の枝をびゅうびゅう揺らしました。
続いて、空に稲妻が走り、雷鳴がゴロゴロ轟いたかと思うと、豆粒ほどもある大きな雨粒が落ちてきました。
小問が尋ねます。「先生、雷が落ちると、どうして稲妻の光が先に見えて、音が後から聞こえるの?」
「ぼく知ってる!」小真が横から言いました。「稲妻は近くにあって、音は遠くにあるからだよ。」
「それは違うよ!」明白先生は言いました。「雷が落ちるとき、光と音は同時に生まれる。兄弟みたいなものだよ。
この兄弟はかけっこが大好きだ。弟の雷鳴が大声で言う。『どっちが先に地面に着くか、競争だ!』
お兄さんの稲妻も答える。『いいとも、競争だ!』稲妻と雷鳴は、同時に地面に向かって駆けてくる。
でも弟の雷鳴が一歩進む間に、お兄さんの稲妻は何歩も何歩も先に進むんだ。
こうして、お兄さんの稲妻がとっくに地面に着いてるところに、弟の雷鳴がのこのこやってくる。
だから、私たちは先に光を見て、後から雷の音を聞くんだよ。」
小問が言います。「その競争は、毎回必ずお兄さんの稲妻が勝つわ!光は、いつだって音より速いもの!」
明白先生は言いました。「その通り!」



夏に雨が降った後、よく虹が出るのはなぜ?
雷雨が去った後、真っ青な空に、美しい虹が現れました。
小真は、小問に言いました。「なんてきれいな虹だろう!虹はどこから来るのかな?」
明白先生がやってきて、これを聞くと、小真に水を1杯持ってくるように言いました。
先生はその水を一口、口に含むと、太陽に向かって霧のように噴き出しました。霧の中に、たくさんの色が光っています。
小真と小問は声をそろえて叫びました。「虹だ、虹だ!」
先生は尋ねました。「太陽の光は何色かな?」
「ぼく知ってる。赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の七色だよ。」小真が言いました。
「小真は進歩したね。ちゃんと言えてる。」先生は、そう褒めると、続けて言いました。
「太陽の光が、たくさんの水の粒を照らすと、水の粒はキラキラ輝く丸い玉のように、中を通る光を自分たちの屈折作用で、
赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の七色に分けて空に映し出すんだよ。すると、虹が現れるんだ。」
小問は言いました。「先生、どうして冬は虹が出ないの?」
「夏に雨が降った後、空気中には水蒸気がたくさん含まれている。夏の雷雨は、ほとんどがにわか雨だ。
降っている時間が短く、太陽の光がすぐに射してくる。すると、太陽とは反対の方向に虹ができるんだよ。
冬の雨は、降っている時間が長いし、雨が降った後も空気中の水蒸気が少なく、太陽もすぐには顔を出さない。だから虹ができないんだ。」
先生が話し終わると、小真は急いで口から水を噴き出しました。小真も、虹を作ってみたかったのです。 





星はどうして、昼間はなくて、夜だけ出るの?
明白先生と小問、小真が、映画を見終わって家に帰ると、もう暗くなっていました。
深い藍色の空いっぱいに、星が出ていました。
小真が言いました。「星は夜にしか出ないよね。昼間は家に帰って眠ってるんだ。」
小問が言いました。「本当にそうなの?じゃあ、星たちの家はどこにあるの?
星の家は、とってもとっても大きいに違いないわ。宇宙みたいに大きいのね。」
明白先生は、笑って言いました。「小問は、半分だけ正解だね。宇宙は、星たちの家に違いない。
でも、昼間も眠ってるわけじゃない。やはり同じ場所で瞬いてるんだけど、わしらには見えないだけだよ。」
「昼間にも星がある?」小問と小真は、二人とも信じられません。
明白先生は何も言わず、草むらの中からホタルを一匹捕まえてきました。
蛍はピカリピカリと光ったり消えたりして、まるで小さな星のようです。
三人が家に帰ると、明白先生はホタルを電灯の下に置いて、尋ねました。「ホタルの光が見えるかい?」
「見えないよ。」二人の子どもは、声をそろえて答えました。
「同じことさ!」明白先生は言いました。
「電灯は太陽、ホタルは星のようなものだ。太陽の光があまりにも強烈で、星の弱い光はかき消されてしまう。
当然見えなくなってしまうのさ。」
小問は納得しましたが、小真はまだ納得できません。
先生は言いました。「よし!明日は二人に、昼間の星を見せてあげよう!」
次の日はとても良い天気で、太陽が高くから照り付けています。空には、一片の雲もありません。
先生は二人を連れて天文台に行きました。天文台の望遠鏡で、小真と小問は、空の星を見ることができました。
星は眠っていなかったのです。いつもと同じように、宇宙で瞬いていたのです!
夜になると、小問と小真は、また明白先生のところへ行きました。だって、また聞きたいことが出来たんですもの。
二人の質問はこうです。お月さまはどうして、丸い時と丸くない時があるの?



お月さまはどうして、丸い時と丸くない時があるの?
明白先生は、ボールと懐中電灯を持つと、小問と小真を連れて、真っ暗で何も見えないところへ行きました。
そして、ボールを空中に吊るしました。先生は言いました。
「わしは太陽の役をやる。椅子に座って動かない。懐中電灯の光は太陽の光で、このボールは月だ。
君たちは、地球から月を見ていることになる……。」
小真は、突然叫びました。「ボールは?どこへ行ったの?見えないよ。」
「ボールはここにあるだろう?」先生が懐中電灯を点けると、光がボールを照らしました。
ボールの半分には光が当たり、明るく照らし出されましたが、残り半分には光が当たらず、
闇に包まれ、まるで、半分しかないボールのように見えました。
小真が言いました。「見えたよ、ボール――じゃなくて、月が、まるでミカンの房みたいな形!」
先生が言いました。「小真、こっち側に歩いて来て、もう一度見てごらん。」
小真は、歩いて行きながら言いました。「月が大きくなってきた。半分くらいになったよ。」
光が正面から当たる面まで来ると、また言いました。「丸くなった。お皿みたいだ!」
先生が言いました。「小問、反対側に歩いて行って見てごらん。」
小問は、歩きながら言いました。「小さくなった、もっと小さくなった、鎌みたいになったわ。」
光の当たらない面まで行くと、また言いました。「見えなくなった。なくなっちゃった!」
先生は懐中電灯を消しました。小問が尋ねます。
「月はまん丸なのね。丸くなったり、欠けたりするわけじゃない。そうでしょう?」
先生は頷いて言いました。「そうだよ。月は自分で光を出さない。ただ太陽に照らされた部分だけを、私たちは見ることができる。
地球と月は、太陽の周りを回っていて、わしらは太陽に照らされた部分を見ることができる。
それが大きくなったり、小さくなったりするもんだから、月自身が丸くなったり欠けたりするように見えるんだ。」
帰り道、小真は、また質問をしました。月はどうして人についてくるの?



月はどうして人についてくるの?
明白先生が、お話をしてくれました。
小さな蒸気船が、造船所から出てきました。田舎町から都会へ、初めての旅をするのです。
太陽が沈みかけた頃、蒸気船が出航しました。
町のはずれに立っている銀杏の木が、蒸気船に言いました。「途中まで送っていくよ。」
蒸気船は、走りながら、銀杏の木を見上げました。銀杏はあっという間に後ろへ去っていき、すぐに見えなくなりました。
町のはずれの塔が言いました。「ぼくのことはまだ見えるだろう?しばらくお見送りするよ!」
蒸気船は、走りながら、塔を見上げました。塔はゆっくりと後ろへ去っていき、低く、小さくなっていきました。
やがてそれも、見えなくなりました。
町の裏手にある山が言いました。「まだ、ぼくが見えるだろう。まだしばらくは、ぼくがお見送りするよ。」
蒸気船は、走りながら、裏山を見上げました。かなり長い道のりを先へ進んでから、山はようやく見えなくなりました。
「蒸気船くん、まだぼくがお見送りしてるよ!都会までずっと見送ってあげる。」
蒸気船が顔を上げると、お月さまが微笑みかけているのが見えました。
蒸気船は、走りながら、お月さまを見ていましたが、お月さまはずっとついてきます。
もうすぐ都会に着く頃になっても、お月さまはまだついてきていました!
蒸気船が尋ねました。「お月さま、お月さま、どうしてずっと、ついてこられるの?」
「木や塔や山が、君を見送れる距離は限られている。彼らは皆、君に近すぎるし、高さが足りないからなんだ。
君がずっと進み続けて、遠く離れると、彼らには君が見えないし、君も彼らが見えなくなる。
でも見てごらん、ぼくは高く高く空に浮かんで、何もさえぎるものがない。
それに夜は、辺りが真っ暗だけど、ぼくは明るく照らしてる。
だから誰だって、どんなに遠くまで行っても、いつもぼくを見ることができるし、ぼくはいつでもついていくんだよ。」

明白先生は色々な物を整理していたのですが、農村に行かなければならなくなりました。
小問と小真は、先生にぴったりとまとわりついて、口々に言いました。「農村の冬って、どんな感じかなあ?」、
「この何日かは、ちょうど冬休みなんだよね……」
明白先生は、笑って言いました。「分かったよ、一緒に連れて行ってあげる。」



冬はどうして、ガラス窓に氷が張るの?
農村で迎える初めての朝、北風が窓の外で「ピューピュー」と叫んでいました。
小真が起き上がってカーテンを開けると、窓ガラスにはたくさんの模様が描かれていました
――木の枝、花、雲……なんてきれいなんでしょう!
小真は大声で言いました。「窓ガラスに氷が張ってるよ!ガラスについた水はどこから来たんだろう?」
小真は、カップを見てみました。カップの中の水は凍っていません。金魚鉢も見てみましたが、金魚鉢の中の水も凍っていません。
小問がそこへやって来て、たずねました。「小真、何を探しているの?」
小真は窓ガラスを指さすと、言いました。「ねえ分かる?窓ガラスには、どうして氷が張るんだろう?」
小問も答えられません。二人は、明白先生に聞きに行きました。
明白先生は言いました。「昨日の夜は、ものすごく寒かったんだよ。真冬の風おばさんが、あちこちで暴れまくってた。
風おばさんは壁にどんどんぶつかったけど、壁に隙間はない。ドアにもどんどんぶつかったけど、ドアは閉まってる。
そこで、力いっぱい窓ガラスにぶつかり、暖かい部屋の中に跳び込もうとしたんだ。」
「部屋の中には、水蒸気の娘たちがふわふわと漂っていて、一生懸命外へ出ようとしてたんだが、やはり壁とドアに阻まれていた。」
「『トントントン!』薄く透明な窓ガラスの外で、風おばさんが水蒸気の娘たちに手招きをした。
水蒸気の娘たちは、そりゃあ喜んで、飛んで行ったのさ。」
「ガラスの周りは、0度以下に冷え込んでいた。
水蒸気の娘たちがガラスにぶつかった途端、ひとまとまりに固まって、ぴったりガラスに張り付いてしまった。
そうして氷になったんだよ。」
小問と小真は、これを聞くと、声をそろえて言いました。「やっぱりこれも、水蒸気が姿を変える手品だったんだね!」



霧が出ると、どうして目の前の物が見えなくなるの?
ある日の朝、小問と小真は外から帰ってきました。小真が大声で言いました。「さっき、ぼくたちかくれんぼをしたんだ。
ぼくは小問の目の前に立ってたし、小問はぱっちり目を開けてたのに、ぼくが見えなかったんだよ。先生、ぼくたちどこで遊んでたと思う?」
明白先生が見ると、二人の髪の毛には、たくさんの細かい水滴がついています。先生は言いました。「外は霧が出てるんだな。」
小問が尋ねます。「どうして私には、小真が見えなかったの?」
「暗い所では、光がないと何も見えない。昼間や、夜でも灯りがある場所なら物が見えるのはどうしてかな?」
小真が答えます。「光があるからさ!」
「そう、霧は、地上にできた雲のようなものだよ。たくさんの細かい水滴が集まってできている。
この小さな水の玉は空中に浮かんで、厚いカーテンのようになっているんだ。光は水の玉に当たると、分散してしまう。
水の玉でできたカーテンを通り抜けられないんだよ!」明白先生は、窓のそばへ行ってカーテンを閉めました。
窓の外に見えていた真っ白な霧は、カーテンにさえぎられて見えなくなりました!
明白先生が言いました。「一緒に外へ出て、見てみよう!」



雪は、どうして降るの? 農作物にはどんな良いことがあるの?
雪の降る日、明白先生は「雪」のお話をしてくれました。
ある冬、お空の上の水蒸気が言いました。
「寒い、寒いよ!こんなところに浮かんでぶらぶらしてるより、おしゃれして、地上へ行ってみようよ!」
そうして、変身!水蒸気たちは、白い雪に変わりました。
雪の娘たちは、太っている子も痩せてる子もいて、みんな模様の違う衣装を着ていますが、体の形はほとんどが六角形です。
彼女たちは、ひらひら、ひらひらと、北西の風に吹かれて、まるで踊っているようです。そうして最後に、地面に舞い降りました。
畑にいた害虫はぐうぐう寝ていましたが、雪の娘たちが来ると、凍え死んでしまいました。
小麦は、ちょうど悩んでいたところでした。「こんなに寒くなってしまって、どうやって冬を越せばいいんだろう。」
すると雪の娘たちは一つに集まって、小麦のための厚い毛布になってあげました。
おかげで小麦は安心してぐっすり眠ることができ、翌年の春まで目を覚ましませんでした。
春が来て、暖かい春風が吹き渡ってきました。雪の娘たちは、体がむずむずしてきます。
だんだんと雪は解けて、水になりましたが、小麦がまだ眠っているのを見ると、そっと言いました。
「小麦くん、ほら、起きなさい。春が来たわよ。」小麦は目を覚まし、伸びをして言いました。「おや、春が来たのか、ああ良く寝た!」
小麦は、雪解け水を飲んで、どんどんと背丈を伸ばしていきました。



天の川は、川なの?
二番目の映画は「天の川へ行く」です。
映画が始まると、小真はすぐに喜んで声を上げました。
だって、この映画は、明白先生と小真、それに小問が出演しているのですから。
先日、天の川に遊びに行った彼らを、カメラマンのおじさんが撮ってくれたのです。
その夜、彼らは庭で涼みながら、空いっぱいの星を眺めていました。
真っ黒な空に満天の星が、南から北へ斜めに走り、銀色の帯のように、淡い光を放っています。
小真が言います。「これは、川なんだよ。『天の川』って言うんだ。」
小問は信じません。「空の上に川があったら、水が流れ落ちてこない?」
小真が言います。「おばあちゃんが、お話してくれたんだ。川なんだよ。」二人は言い争いを始めました。
明白先生が、手を振って言います。「ケンカするんじゃない。川かどうかは、上って行って見てみれば、すぐに分かるよ。」

彼らは小型の宇宙船に乗り込みました。偶然、カメラマンのおじさんがやってきて、宇宙船に乗り込みました。
宇宙船は、空高くどんどん飛び続け、飛べば飛ぶほど、天の川に近づきます。でも、変です。
天の川は見えなくなり、何千何万という星が、空で輝いているだけなのです。
明白先生がいいました。「見てごらん、これがつまり、天の川なんだ。天の川は大小さまざまな星が集まってできたものだよ。
その中には、太陽より大きな星だって、たくさんある。
でも地球からは遠すぎて、光が弱く淡いので、遠くから見ると、それが一筋の川のように見える。
それを『天の川』と呼ぶんだ。水なんかないんだよ。」
カメラマンのおじさんはずっと映画を撮っています。
小真が言います。「そうだよ、子どもは皆、天の川を本当の川だと思っているんだ。」
小問も言います:「じゃあ、カメラマンのおじさんが撮った映画を、みんなにも見せてあげましょうよ。
そうすればみんなも、天の川が本当は川じゃないことが分かるわ!」



紙はどうやってできたの?
明白先生がペンを置くと、小問がまた質問をしました。
「先生、紙は何でできているんですか。」
「紙といえば、祖国の誇りだよ。」先生は、にっこり笑って言いました。
「昔は紙がなかった。古来わが国では亀甲、すなわち亀の甲羅や牛の骨を紙にしていたんだ。」
「そんな“紙”、硬いし平らじゃないし、どうやって字を書くの?」小真が口をはさんで言いました。
「字を書くのではなく、刀を使って甲骨に字を刻むんだよ。その後、竹片や板に字を書くようになった。竹簡とか木簡というんだ。」
漢の時代の東方朔は、一編の文章を書くのに3000本余りの木簡を使ったという。かさばって大変だったろう!」

「じゃあ、紙って一体何からできてるの?」小真が、せっかちな質問をしました。
「わが国の古代の人民は、絹、大麻、樹皮、ぼろ布などで紙を作ることを発明した。
これこそが本物の紙だ。紙を作る方法は、それからだんだんとほかの国へと伝わっていった。」
「すると、教科書や新聞や練習帳は、ぼろ布や木の皮で作られているの?」
「木からできるのよ。」小問が言いました。
「木は硬いのに、紙なんて作れないよ。」小真が、手を振りました。

「化学的な方法で作ったんだ。大きな鍋に木を入れてアルカリを加えると、木がだんだん柔らかくなってお粥になり、
繊維になってパルプと呼ばれる。同様に、絹、大麻、樹皮、ぼろ紙もパルプにすることができる。」
小真は、また手を振りました。「木の粥から紙ができるなんて、信じられない!」
明白先生は、紙くずを一枚ちぎって、二人に光に透かして見せると、繊維が透けて見えました。
先生は、それをまた細かく破いて、水の中でつぶしてドロドロにした。
「これがパルプだよ。紙はパルプにすることができるし、パルプから紙を作ることもできるんだ!」