2月27日 狼少年ケン 1963年 (昭和38年) |
「ワーワーワオー」というコーラスに続いて、「ボバンババンボン、ボンボバンバババ、ボバンババンボン、ボンバボン」
という低音の男性スキャットで始まる「狼少年ケン」の主題歌は、テレビアニメ黎明期にあっては、非常に斬新なものでした。
「狼少年ケン」のストーリーは、ジャングルの中で狼に育てられた少年ケンが、ケンとは兄弟のような双子の子供狼であるチッチとポッポ、
長老のボスや片目のジャック、ひょうきんなブラックなどとともに、ジャングルへの侵略者や、悪者の動物を相手に活躍するというもので、
組織社会となっている狼の群れを中心に物語が展開されます。
主題歌の少年コーラスは、当時のテレビ主題歌界のスーパースター、西六郷少年合唱団。 作曲は、小林亜星でした。
小林亜星は、昭和40年代にTBS系で放映されたドラマ「寺内貫太郎一家」の寺内貫太郎役を演じた巨漢の作曲家として有名になった方です。
1976(昭和51)年の日本レコード大賞に輝いた名曲「北の宿から」で、作曲家として頂点を極めました。
「魔法使いサリー」「ひみつのアッコちゃん」「ガッチャマン」また、CMソングの名曲として知られるブリジストン・タイヤの
「どこまでもいこう」、「ピンポンバン体操」なども、この人の手によるものでした。
昭和38年(1963)から昭和40年(1965)東映動画 NET(現テレビ朝日)系 脚本 飯島敬他 演出 月岡貞男他
(狼少年ケン)
「森永まんがココア」 (昭和38年)
番組スポンサーの森永製菓が発売したのが「森永まんがココア」である。
190g缶 (150円) 、450g缶 (300円)
当時まだめずらしかったココアの粉末缶に「ケン」のまんがシールがオマケとして封入されていた。
そのシールほしさに、はじめてココアを飲んだ子供も多かったはずである。
まんがシールの交換が学校で流行し、学校の机に貼ったりしたため、持ち込みが禁じられたところもあった。
缶に入っている点数を集めて応募すると貰えた景品が「狼少年ケン人形セット」である。
4点でどれか好きな人形を1体、8点でケン、ポッポ、チッチの3体、12点だとそこにボスとジャックが加わった。
18点集めると10体完全セットが貰えたが、18点集めるのはなかなか至難の業だった。