七人の孫 1964年(昭和39年) ドラマ傑作選
(左から)高橋幸治(孫1)水島道太郎(英子の夫)島かおり(孫2)月丘夢路(長女・英子)
森繁久彌、松山英太郎(孫3)いしだあゆみ(孫4)長谷川哲夫(孫5)勝呂誉(孫6)
大坂志郎(長男・雄吉)加藤治子(雄吉の妻)
亮作(森繁久彌)は、会社社長を引退し、趣味の絵筆をとりつつ、悠々自適の生活を送っている。
6人の孫が自慢だが、実は亮介には若い頃に、無理やり別れさせられた恋人がいた。
そんな事情もあり、7人目の孫が出現しそうな気配が濃厚になって来た今日この頃であった。
明治・大正・昭和の三世代が登場する大型ホームドラマのはしりとなった作品。
森繁久彌が明治生まれの頑固なおじいちゃん。その子供が大坂志郎らで大正生まれ。
そしてその孫6人(高橋幸治、島かおり、松山英太郎、ほか)が昭和生まれという設定。
物語の中心は、おじいちゃんに隠し子がいて、7人目の孫が出て来るかも、というお話。
大家族もので、一時間の連続ホームドラマは初めての試みだった。
番組は1966年まで、2回のシリーズで、合計65回が放映されたが、親子三代の触れ合いを
きめ細かく描いたのが好評を博し、平均30%の高視聴率を記録した。
原作は、源氏鶏太の同名小説だったが、ドラマは立ち上がりが勝負ということで、第三話で
原作を使い切ってしまった。
その後のストーリーの大半は、向田邦子のオリジナル脚本となり、これが彼女の出世作となった。
(制作)TBS(原作)源氏鶏太(脚本)向田邦子
(主題歌)森繁久彌「森繁の人生讃歌」(作詞:森繁久彌、作曲:山本直純)
(配役)北原亮作(森繁久彌)長男・北原雄吉(大坂志郎)その妻・北原里子(加藤治子)長女・英子(月丘夢路)
その夫・宮本国雄(水島道太郎)孫・一郎(長谷川哲夫)その嫁・セツコ(稲垣美穂子)孫・智雄(勝呂誉)
孫・キョウタ(松山英太郎)孫・正子(いしだあゆみ)孫・輝雄(高橋幸治)孫・愛子(島かおり)
亮作の隠し子が生んだ孫・美穂子(田島和子)おトシ(悠木千帆)