不思議の国のアリス

ジャクリーン・ビセット（Jacqueline Bisset）

生年月日： 1944/09/13
出身地：イギリス／サリー州

ロンドンのフランス人学校（Lycée Français Charles de Gaulle）卒業後、写真モデルをしていたが、
リチャード・レスター監督に見出され、1965年「ナック」の端役で映画デビューした。

1968年、アクション映画「ブリット」で、スティーブ・マックイーンと共演し、注目を集める。

1973年、トリュフォー監督の「アメリカの夜」に主演、一躍国際スターの座に躍り出た。

以後も、米仏両国の映画を中心に、堪能な語学力を活かして多彩な活躍を続けている。

代表作品

			ブリット（Bullitt）1968年（米）仲間の金を持ち逃げしたシカゴのギャングが、証人として公聴会に出廷することになった。若手政治家チャルマースが某事件の証言をすれば、身の安全を保障すると約束したからだ。ギャングの護衛を命じられたのは、刑事ブリット（マックイーン）だったが、恋人とデートしているスキに、ギャングは何者かに射殺される。叱責されて執念を燃やしたブリットは、死んだギャングがまだ生きていると見せかけて犯人をおびき出そうとするが…。ジャクリーン・ビセットは、スティーブ・マックイーン扮するブリットの恋人キャシーを演じている。本作は坂道の多いサンフランシスコ独特の地形を、巧みに利用したカーチェイス場面が圧巻で、「フレンチ・コネクション 1971」など、その後のアクション映画に多大な影響を与えた。（監督）ピーター・イェーツ（Peter Yates）（出演）スティーブ・マックイーン（Steve McQueen）ジャクリーン・ビセット（Jacqueline Bisset）ロバート・ヴォーン（Robert Vaughn）


			大空港（Airport）1970年（米）ローマ行きの旅客機内に、爆弾が持ち込まれているという通報が入った。機長と搭乗スタッフは、爆弾の入ったアタッシュ・ケースを確保しようとするが、犯人は爆弾もろとも自爆してしまう。そしてその衝撃で、旅客機の胴体に亀裂が入り、空中分解の危機が訪れる。急遽、旅客機は出発空港へ向けて転回する。しかし、空港は猛吹雪のため一切の機能を停止していた…。国際便にトラブルが発生し、機長らは決断を迫られるという航空機パニック映画の先鞭をつけたヒット作。舞台となる「リンカーン国際空港」は、シカゴのオヘア空港をモデルとしているが、架空の存在である。これは滑走路の不備など問題の多い空港という設定のため、実在の空港の名前が使えなかったからだ。ジャクリーン・ビセットは、ディーン・マーティン扮する機長の愛人である客室乗務員という役どころ。爆弾の入ったアタッシュ・ケースを確保しようと奮闘するなど、活躍の場が多くなっている。（監督）ジョージ・シートン（George Seaton）（出演）バート・ランカスター（Burt Lancaster）ジーン・セバーグ（Jean Seberg）ディーン・マーティン（Dean Martin）ジャクリーン・ビセット（Jacqueline Bisset）


			アメリカの夜（La Nuit americaine）1973年（仏）アカデミー外国語映画賞フェラン監督（トリュフォー）は、ハリウッドから主演女優（ビセット）を招き、ニースの撮影所で新作映画「パメラを紹介」を撮影している。だが集まったのは、自己主張が強く我儘な俳優ばかり。用意万端整えたのに、いざカメラが回り出すと何もかも思いどおりにスムーズに運ばない。監督のイライラは、果てしなく続くのだった。「映画に愛をこめて」というサブタイトルのとおり、トリュフォー監督が映画に寄せる限りない愛を、映画づくりの過程のなかに描いたもの。ヌーベルバーグの真髄は、徹底したリアリズムの追求というが、作中の監督もトリュフォー自身が演じ、ジャクリーン・ビセットをはじめ多くの名優が名優を演じている。これ以上のリアリティはないだろう。（監督・出演）フランソワ・トリュフォー（Francois Truffaut）（出演）ジャクリーン・ビセット（Jacqueline Bisset）ジャン＝ピエール・レオ（Jean-Pierre Leaud）


			オリエント急行殺人事件（MURDER ON THE ORIENT EXPRESS）1974年（英）三日間のヨーロッパ横断の旅にのぼったオリエント急行は、厳寒の季節には似合わず、いつになく混んでいた。列車は山中で大雪のため立ち往生し、その鍵のかかった車室で、一人の大富豪アメリカ人が死亡した。他殺の疑いが濃かった。満身に12カ所もの刺し傷を受けていたのだ。密室状況の豪華な列車内で起こった奇妙な事件に、乗り合わせた名探偵ポアロ（アルバート・フィニー）が捜査を開始する。ポアロの推理によって、さしもの難事件も解決した。彼はマフィアの抗争による殺人事件だと当局に報告、それ以上乗客たちの罪を追及することはしなかった。やがて列車は国境の駅に着く。万感の思いを込めた乗客たちは、無言のうちに杯を挙げて祝い合い、みなそれぞれの場へと別れて行った。ジャクリーン・ビセットは、マイケル・ヨーク扮するアンドレニイ伯爵の夫人エレナを演じている。（監督）シドニー・ルメット（SIDNEY LUMET）（出演）アルバート・フィニー（ALBERT FINNEY）イングリッド・バーグマン（INGRID BERGMAN）ローレン・バコール（LAUREN BACALL）ショーン・コネリー（SEAN CONNERY）リチャード・ウィドマーク（Richard Widmark）ジャクリーン・ビセット（Jacqueline Bisset）

ナック（The Knack ...and How to Get It）1965年
袋小路（Cul-De-Sac）1965年
007 カジノ・ロワイヤル（Casino Royale）1967年
いつも2人で（Two for the Road）1967年
謀略都市（The Cape Town Affair）1967年
刑事（The Detective）1968年
甘い暴走（The Sweet Ride）1968年
ブリット（Bullitt）1968年
経験（The First Time）1969年
フランソワの青春（L'échelle blanche）1969年
クリスチーヌの性愛記（The Grasshopper）1969年
大空港（Airport）1969年
さらば青春の日（Believe in Me）1971年
シークレット（Secret）1971年
悪魔のワルツ（The Mephisto Waltz）1971年
立って数えろ（Stand Up and Be Counted）1972年
ロイ・ビーン（The Life and Times of Judge Roy Bean）1972年
おかしなおかしな大泥棒（The Thief Who Came to Dinner）1973年
映画に愛をこめて　アメリカの夜（La Nuit Américaine）1973年
おかしなおかしな大冒険（Le Magnifique）1973年
オリエント急行殺人事件（Murder on the Orient Express）1974年
らせん階段（The Spiral Staircase）1975年
殺意の行方（Der Richter und sein Henker）1975年
セント・アイブス（ST. Ives）1976年
ザ・ディープ（The Deep）1977年
愛はエーゲ海に燃ゆ（The Greek Tycoon）1978年
料理長殿、ご用心（Who Is Killing the Great Chefs of Europe?）1978年
世界崩壊の序曲（When Time Ran Out...）1980年
インチョン!（Inchon）1981年
ベストフレンズ（Rich and Famous）1981年
恋のスクランブル（Class）1983年
火山のもとで（Under the Volcano）1984年
ベルリンは夜（Forbidden）1984年
ハイシーズン（High Season）1987年
蘭の女（Wild Orchid）1990年
メランコリー（Les Marmottes）1993年
沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇（La Cérémonie）1995年
娼婦ベロニカ（Dangerous Beauty）1998年
ニュー・イヤーズ・デイ約束の日（New Year's Day）2000年
誘惑のファッシネイション（Fascination）2004年
ミネハハ秘密の森の少女たち（The Fine Art of Love: Mine Ha-Ha）2005年
ドミノ（Domino）2005年
セイブ・ザ・ラストダンス2（Save the Last Dance 2）2006年
ハニートラップ大統領になり損ねた男（Welcome to New York）2014年
マイ・ベスト・フレンド（Miss You Already）2015年
2重螺旋の恋人（L'Amant double）2017年
バグダッド・スキャンダル（Backstabbing for Beginners）2018年
私のニューヨーク（Here and Now）2018年
殺し屋（Asher）2018年
ヘッド・フル・オブ・ハニー（Head Full of Honey）2018年

			ブリット（Bullitt）1968年（米）仲間の金を持ち逃げしたシカゴのギャングが、証人として公聴会に出廷することになった。若手政治家チャルマースが某事件の証言をすれば、身の安全を保障すると約束したからだ。ギャングの護衛を命じられたのは、刑事ブリット（マックイーン）だったが、恋人とデートしているスキに、ギャングは何者かに射殺される。叱責されて執念を燃やしたブリットは、死んだギャングがまだ生きていると見せかけて犯人をおびき出そうとするが…。ジャクリーン・ビセットは、スティーブ・マックイーン扮するブリットの恋人キャシーを演じている。本作は坂道の多いサンフランシスコ独特の地形を、巧みに利用したカーチェイス場面が圧巻で、「フレンチ・コネクション 1971」など、その後のアクション映画に多大な影響を与えた。（監督）ピーター・イェーツ（Peter Yates）（出演）スティーブ・マックイーン（Steve McQueen）ジャクリーン・ビセット（Jacqueline Bisset）ロバート・ヴォーン（Robert Vaughn）


			大空港（Airport）1970年（米）ローマ行きの旅客機内に、爆弾が持ち込まれているという通報が入った。機長と搭乗スタッフは、爆弾の入ったアタッシュ・ケースを確保しようとするが、犯人は爆弾もろとも自爆してしまう。そしてその衝撃で、旅客機の胴体に亀裂が入り、空中分解の危機が訪れる。急遽、旅客機は出発空港へ向けて転回する。しかし、空港は猛吹雪のため一切の機能を停止していた…。国際便にトラブルが発生し、機長らは決断を迫られるという航空機パニック映画の先鞭をつけたヒット作。舞台となる「リンカーン国際空港」は、シカゴのオヘア空港をモデルとしているが、架空の存在である。これは滑走路の不備など問題の多い空港という設定のため、実在の空港の名前が使えなかったからだ。ジャクリーン・ビセットは、ディーン・マーティン扮する機長の愛人である客室乗務員という役どころ。爆弾の入ったアタッシュ・ケースを確保しようと奮闘するなど、活躍の場が多くなっている。（監督）ジョージ・シートン（George Seaton）（出演）バート・ランカスター（Burt Lancaster）ジーン・セバーグ（Jean Seberg）ディーン・マーティン（Dean Martin）ジャクリーン・ビセット（Jacqueline Bisset）


			アメリカの夜（La Nuit americaine）1973年（仏）アカデミー外国語映画賞フェラン監督（トリュフォー）は、ハリウッドから主演女優（ビセット）を招き、ニースの撮影所で新作映画「パメラを紹介」を撮影している。だが集まったのは、自己主張が強く我儘な俳優ばかり。用意万端整えたのに、いざカメラが回り出すと何もかも思いどおりにスムーズに運ばない。監督のイライラは、果てしなく続くのだった。「映画に愛をこめて」というサブタイトルのとおり、トリュフォー監督が映画に寄せる限りない愛を、映画づくりの過程のなかに描いたもの。ヌーベルバーグの真髄は、徹底したリアリズムの追求というが、作中の監督もトリュフォー自身が演じ、ジャクリーン・ビセットをはじめ多くの名優が名優を演じている。これ以上のリアリティはないだろう。（監督・出演）フランソワ・トリュフォー（Francois Truffaut）（出演）ジャクリーン・ビセット（Jacqueline Bisset）ジャン＝ピエール・レオ（Jean-Pierre Leaud）


			オリエント急行殺人事件（MURDER ON THE ORIENT EXPRESS）1974年（英）三日間のヨーロッパ横断の旅にのぼったオリエント急行は、厳寒の季節には似合わず、いつになく混んでいた。列車は山中で大雪のため立ち往生し、その鍵のかかった車室で、一人の大富豪アメリカ人が死亡した。他殺の疑いが濃かった。満身に12カ所もの刺し傷を受けていたのだ。密室状況の豪華な列車内で起こった奇妙な事件に、乗り合わせた名探偵ポアロ（アルバート・フィニー）が捜査を開始する。ポアロの推理によって、さしもの難事件も解決した。彼はマフィアの抗争による殺人事件だと当局に報告、それ以上乗客たちの罪を追及することはしなかった。やがて列車は国境の駅に着く。万感の思いを込めた乗客たちは、無言のうちに杯を挙げて祝い合い、みなそれぞれの場へと別れて行った。ジャクリーン・ビセットは、マイケル・ヨーク扮するアンドレニイ伯爵の夫人エレナを演じている。（監督）シドニー・ルメット（SIDNEY LUMET）（出演）アルバート・フィニー（ALBERT FINNEY）イングリッド・バーグマン（INGRID BERGMAN）ローレン・バコール（LAUREN BACALL）ショーン・コネリー（SEAN CONNERY）リチャード・ウィドマーク（Richard Widmark）ジャクリーン・ビセット（Jacqueline Bisset）