Top Page 中国語講座
今日もまたまた朝寝坊をかますうさぎ。慌てて家を飛び出す。
登校中、ぶにゅっ! と何かを踏んでしまう。なんと一匹の黒ネコが、きゅうう~んとノビてる。
みるとネコのおでこに、バッテン印の絆創膏。はがしてやると、そこには三日月のマークが…。
キンコンカンコン♪ 「ぎょえっ ~!」 猛ダッシュしたが、またまた廊下に立たされるハメに。
めげずに早弁を試みるうさぎ。だが速攻で先生にバレた上、30点のテストを返される始末。
φ(〃∇〃*) アハハ
昼休み。親友のナルちゃんたちと、宝石強盗をつかまえた 「セーラーV」 の話題に花が咲く。
放課後、みんなでナルの宝石店へ行くことに。バーゲンのためか、店内はお客さんでいっぱい。
だがテストの点も悪く、宝石も買えずで、しょんぼり店を後にするうさぎ。
「え~い! こんな答案、抹殺ぅ~!」 うさぎは、がむしゃらに赤点の答案用紙を丸めてポイ捨てすると・・・
なんと、それが、サングラスをかけたヘンな男の人にヒット。 「30点 ・・・ (汗) もっと勉強しろ! おだんごアタマ」
赤の他人にツッコまれ、あせって顔が真っ赤になるうさぎ。 从*` ロ´)ノ 「よっ、よけいなおせわよっっ!!」
(なによっ、このまっ昼間にタキシードなんて着ちゃって … キザなヤツ ☆)
しっかり赤点の答案を回収したうさぎは、プリプリ怒りながら、その場を立ち去る。
そんなうさぎの後をそっと尾けるのは、朝うさぎに踏まれた黒ネコのルナだった ・・・。
その頃 ・・・ 悪の帝国 ダーク・キングダムでは ・・・
地球征服をたくらむ闇の女王 「クイン・ベリル」 が、配下の者に何やら指図していた。
彼らは、恐ろしい妖魔を地球へ送り、人間のエナジーを奪い取ろうとしていたのだった。
(1) (2) (3) (4)
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【第七課 第二節】
(离开珠宝店的小兔在大街上看到了有关 「SailorV」 游戏的广告,心里憧憬着她)
小 兔: 啊! 水手V? 嗯, 已经她的游戏推出了啊。
真好啊。水手V 可以不用为考试而烦恼了。抓坏人的感觉也一定很好。
但是这方面我・・・。啊, 我可不想把考试结果带回家。 (哭
(相比之下的自己不禁自惭形秽,于是叹口气地继续回家的路。
这时那只黑猫再次出现,并且偷偷跟着她回家 ・・・)
露 娜: 月野兔 ・・・ 终于找到你了。
小 兔: 我回来啦!
妈 妈: 小兔,你回来啦。怎么这么晚呢?
(兔妈妈笑笑从厨房走了过来,手里还拿着炒勺)
小 兔: 是晚了点・・・。
妈 妈: 刚才碰到海野了。他说考试成绩已经下来了。海野他考了95分呢。
小 兔: 啊, 哈哈, 是吗? 真厉害! (海野可真是大嘴巴!)
妈 妈: 那么, 小兔你多少分呢?
小 兔: 啊, 其实、事实上、这个、那个、我 ・・・。
妈 妈: 给我看看。
小 兔: 好的 ・・・。
(小兔心里害怕,但还是从书包里掏出考卷)
妈 妈: 30分! 小兔!!
小 兔: 是!
妈 妈: 怎么考的这么差,我不能让你进屋了!!
乓!
小 兔: 啊 ・・・ 妈妈。
妈 妈: 我听不到。
进 悟: 你又在做什么? 笨小兔! 又被锁在外面了。
(背后传来进悟嘲笑的声音)
进 悟: 我想要个聪明点的姐姐。
小 兔: 进悟! 你不过是个我弟弟, 却胡说些什么?! 水手V ・・・ 踢!
(小兔气冲冲地要把他用脚一踢, 但进悟已经闪身进门去。她的腿在门上猛地碰了一下)
小 兔: 好痛! 妈妈 ・・・ 让我进去吧。
(同一时刻, 在地下的黑暗帝国 ・・・。
黑暗的贝利尔女王冷冰冰地坐在宝座上,手中是那收集能量的黑水晶)
贝利尔: 还没找到传说中的银水晶吗?
(她语气间,严肃优雅却带着邪恶之气。
时间仿佛停顿了片刻,才听下面统一的声音回答着 「是的!」 )
贝利尔: 我们伟大的领袖想要得到强大的能量。
如果不能找到银水晶, 那就让我们先把人类的能量献给我们的领袖。
杰戴特: ・・・ 最美丽的贝利尔女王。
(听这低沉而冷淡的声音突兀地响起在大厅里,才见一个人影从风中显现出来)
杰戴特: 这个任务就交给我杰戴特吧!
(他有一头金黄的短发, 眼神显得精悍。是黑暗帝国的 「四天王」 之一 「杰戴特」 )
杰戴特: 我已经让我的属下 「莫尔加」 去收集人类的能量了。
(贝利尔微微抬眼,看他一脸自信的表情)
贝利尔: 那就由你去做吧, 杰戴特。
杰戴特: 遵命。
(鞠躬退下,杰戴特嘴角轻笑)
杰戴特: 哼! 看我的吧 ・・・。
(回头看看奈留家的珠宝店)
客人们: 奇怪了, ・・・ 怎么感觉有点头晕呢。・・・ 我觉得很乏力 ・・・
(珠宝店里的人全都觉得极度疲乏无力, 支撑不住慢慢倒在地上。
奈留的妈妈站在店面的另一个角落里, 脸上露出着阴险的笑容)
莫尔加: 愚蠢的人类。把你们的能量都献给我们伟大的领袖吧。
杰戴特: 这就是被宝石迷住了的人类能量。贝利尔女王会很高兴的。
(杰戴特在暗地里进行着操作,看到眼前越滚越大的能量光球,暗自笑了起来)
杰戴特: 莫尔加啊,在多收集点人类贪婪的能量吧!
莫尔加: 遵命,我的主人。
(莫尔加通过控制奈留的妈妈, 利用她的珠宝减价会收集能量的。
原来奈留的妈妈卖出的减价宝石都是能吸收能量的作用。
正当莫尔加洋洋得意之时, 却发现奈留正在看着自己……
奈留四下张望,看见店里的顾客都倒了一地,惊奇地叫道)
奈 留: 大家都是怎么回事啊? 妈妈!
(奈留赶紧跑过去的时候,却见一只恐怖的手样的东西伸了过来,一把掐住了她的脖子)
奈 留: 妈妈,你怎么 ・・・ (奈留挣扎着叫) ・・・ 不要, 妈妈 ・・・。
莫尔加: 我才不是你的妈妈,你妈妈现在在地下室估计快饿死了。
(忽然她的容貌一变, 变成了一个瘦得皮包骨, 牙齿掉光光的老妖怪)
啊! ・・・
(奈留快呼吸不过来 ・・・ )
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【注 釈】
【自惭形秽】 zì cán xíng huì (=自己不如别人而感到渐愧) 引け目を感じる。
<用例> 他那么出色,我和他相比,真是自惭形秽。(優秀な彼と比べると引け目を感じる)
【大嘴巴】dà zuǐ ba (=喋喋不休的家伙) おしゃべりなヤツ。
【严肃优雅却带着邪恶之气】 yán sù yōu yǎ què dài zhe xié è zhī qì
(口調は) 厳粛にして優雅であったが、しかし邪悪の気を帯びていた。
「却」 は逆接の副詞。 ・・・ が、しかし
<用例> 想说, 却说不出来。(言いたかったが、しかし口に出せなかった)
【声音突兀地响起在大厅里】 shēng yīn tū wù de xiǎng qǐ zài dà tīng lǐ
声がだしぬけに部屋全体に響き渡った。
突兀 (=突然发生而出乎意外 unexpectedly) 不意に。唐突に。
<用例> 这消息来的这么突兀,使我简直不知所措。(寝耳に水の知らせに、なすすべを失った)
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【口語訳】
(宝石店から帰る途中、「セーラーV」 ゲームのポスターを見たうさぎは、彼女にあこがれる)
うさぎ: あっ! セーラーV? ふぅ~ん、もうゲームになっちゃってるの?
いいなあ、セーラーV ちゃんなんてさ、テストも関係ないし、悪者退治なんて、スカッとしそうだし・・・。
それにくらべて、あたしは ・・・。
あ~あ、こんなテスト持って帰りたくない~! (泣
(我が身と比べて、思わず引け目を感じるうさぎ。ため息をつきながらも、引き続き家路に向かう。
この時、あの黒ネコが再び現れて、うさぎの後をこっそりとついていく ・・・)
ルナ: 月野うさぎ ・・・ とうとう見つけたわよ。
うさぎ: たっだいま~。
育 子: おかえりなさい、うさぎ。遅かったじゃないの?
(うさぎが帰ると、ママがやたらニコニコしながら台所から出てきた。手には 「フライ返し」 を持ってる)
うさぎ: ううん、ち、ちょっとね ・・・。
育 子: さっき、そこで海野クンに会ったわよ。テスト返してもらったんだって? 海野クン、テスト95点だったって。
うさぎ: ああ、そ、そう? すごいねえ! (海野のヤツ~ かってにベラベラしゃべんなよっっ!)
育 子: ・・・ で、うさぎは何点だったの?
うさぎ: あいや~あの~それが~実は~何だ~その~
育 子: 見せて。
うさぎ: ・・・ はい ・・・
(ぷるぷるしながら、カバンの中から答案を出すうさぎ)
育 子: 30点っ!? うーさーぎ~っ!!!
うさぎ: はいっ~~。
育 子: こんな点とってきて、もう家に入れてあげませんっ!!
バタン!!
うさぎ: きゃあっ、ママぁ~。
育 子: 知りません!!
進 悟: なぁにしてんだよ、バカうさぎっ、まーた締めだしくらってやんの。
(背後から、弟の進悟のあざけりの声が聴こえて来る)
進 悟: オレはもちょっと、出来のいい姉が欲しいねっ!
うさぎ: 進悟~っ、あんた弟のくせにぃ何よ! セーラーV キィーック!
(と、弟にケリを入れるうさぎ … しかし、すでに進悟はドアの向こう。
がつんっ! 思いっきりドアを蹴ってしまう)
うさぎ: あ~い~っ、いたあーいっ、もーっ入れてよママ~開けて~!!
(その頃 ・・・ 悪の帝国 「ダーク・キングダム」 では ・・・。
闇の女王 「クイン・ベリル」 が、冷然と玉座に座っている。
彼女の手の中には、人間のエナジーを収集する黒水晶が握られていた。
彼女の下座には、異界に住む無数の魔物たちが蠢いている)
クイン・ベリル: 幻の銀水晶はまだ見つからぬのか?
(女王の口調は、厳粛にして優雅だったが、それは明らかに邪悪に満ちたオーラを放っていた。
一刻の沈黙の後、並みいる異形の者たちは一斉に応える。 「おおせの通り!」 )
クイン・ベリル: 大いなる我が支配者は充分なエナジーを求めておられる。
銀水晶が手に入らぬのなら、まずは人間どものエナジーを捧げようぞ。
ジェダイト: ・・・ うるわしき女王クイン・ベリル様。
(そのとき、低く透き通る声が闇の中に響き渡った。ひとりの人影が風のように女王の前に現れる)
ジェダイト: その役目、このジェダイトにお任せを。
(この金色の短髪に、精悍な面構えの男は、ダーク・キングダム 「四天王」 のひとりジェダイトだった)
ジェダイト: すでに我が配下の妖魔モルガが、人間どものエナジーを集めております。
(ベリル女王はかすかに目を上げ、彼の満面の自信の表情を見て言った)
クイン・ベリル: さすればこの任務、お前に任せよう。ジェダイト。
ジェダイト: はっ!
(敬礼をして引き下がった彼の口もとには、冷やかな笑みが漂っていた)
ジェダイト: フッ、まあ見ているがよい!
(場面は変わって、ここはナルの宝石店)
客たち: 何だか ・・・ めまいが ・・・ 体の力が抜けて ・・・。
(宝石店の客たちは、極度の疲労を覚え、体を支え切れずに、次々と倒れていった。
店内の片隅に立つナルの母親は、その様子を眺め、ニタリと陰険な笑みを浮かべる)
モルガ: 愚かな人間ども。我らの大いなる支配者に、エナジーのすべてを捧げるがよい。
ジェダイト: 宝石の輝きに魅せられた人間どものエナジー。クイン・ベリル様も、さぞかしお喜びになるであろう。
(モルガを影で操るジェダイトは、目の前に大きくたぎるエナジーの光球を見て、密かにほくそ笑んだ)
ジェダイト: モルガよ、さらに多くのエナジーを集めよ! 人間の貪欲なまでのエナジーを!
モルガ: はっ! おおせの通りに、ジェダイト様。
(何とナルの母親に変身した妖魔は、宝石店の値引きセールを利用し、人間のエナジーを収集していた。
売り出されていた宝石には、生体エナジーを吸い取る作用が秘められていたのだった。
得意げにせせら笑いを浮かべる妖魔。そのとき、異変に気づいたナルがやって来る。
店の中を見回したナルは、客たちがすべてフロアに倒れているのを見て驚く)
ナ ル: みんな急にどうしちゃったのかしら? ねえママ!
(ナルが母親に走り寄った時、一本の奇怪な触手が伸びて、ぐいっと彼女の首を押さえつけた)
ナ ル: いやーっ、ママーッ! ・・・ (ナルはもがいて叫ぶ) やめて、ママ ・・・。
モルガ: ふふふっ、私は、お前のママなんかじゃないよ。お前のママは今頃、地下室で餓死している頃さ。
(すると突然、母親の顔は崩れはじめ、やせて骨と皮ばかりの、恐ろしい歯を剥きだした妖魔の姿が現れた)
ナ ル: きゃああっ!・・・
(首を絞められて意識が遠のいていくナル・・・)