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【第六課 第四節】   怎么写中文 (中作文) ④


【品詞の分類】 Ⅰ    名詞  数詞  量詞


            
 一 品詞の文法上の機能

中国語には、西欧語のような形態変化という特徴が存在しない。

言語学的には、中国語は形態変化がなく、文法的機能が主として語順によって表される言語で、孤立語と呼ばれている。

例えば、「幸福」 は名詞であるが、「很幸福」 (幸せである) の 「幸福」 は形容詞である。

「做好准备」 (準備を整える) の 「准备」 は名詞であるが、「准备晚饭」 (夕飯のしたくをする) の 「准备」 は動詞である。

従って、名詞、動詞、形容詞といった品詞分類をする場合には、語 (词) の形態や意味によって分けるのではなく、語の文法的機能に基づくしかない。

品詞 (词类) とは、語の文法機能に基づいて分けられた区分けである。

例えば、形容詞の文法機能には以下のようなものがある。

① 一般に副詞 「很」 を用いて修飾することができる。
例えば、「很好」 (良い)、「很多」 (多い)、「很愉快」 (愉快だ)、「很高兴」 (うれしい) などがそうである。

② 後に助詞 「了」 を加えられる。
例えば、「好了」 (良くなった)、「多了」 (多くなった)、「幸福了」 (幸せだ)、「方便了」 (便利だ) などがそうである。

③ 連体修飾語になる。
例えば、「好人」 (善い人)、「很多钱」 (多くの金)、「可爱 (的) 小猫」 (可愛い子猫)、「美丽 (的) 风景」 (美しい風景) などと使うことができる。

この文法機能によって、形容詞を他の品詞から区別することができる。
例えば、名詞は ① と ② の機能を持たず、動詞は ① と ③ の機能を持たない。

それと同時に、名詞、動詞の文法機能には形容詞にないものが含まれている。
品詞分類を行う根拠とされるのは、まさにこれら文法上の機能の異同である。



(一) 実詞と虚詞

中国語の語は、その機能によって 「実詞」 と 「虚詞」 の二つに分類される。

「実詞」 は、具体的な意味を持ち、単独で文の成分 (主語、述語、目的語) となりうるが、
「虚詞」 は、なんら具体的な意味を持たず、文法機能のみを有するのである。

「実詞」 は、名詞、代詞、動詞、形容詞などが含まれ、「虚詞」 は、副詞、接続詞、助詞 などが含まれる。

例えば、「出门而去」 (門を出て立ち去った) という文の場合、「出」 「门」 「去」 の三つの語は、品詞の違いはあるが、それぞれ意味を説明できる。
すなわち、三つとも実詞である。

ところが、「而」 という語は、単独では実体のある意味を説明できないのである。
しかし、まったく意味がないわけではない。

訳文の (門を出て) から推定すると、「而」 は、(門を出て、そして) といった前後の語句を結びつける接続機能を果たしているのである。
このような語を虚詞としている。


(用例一) 「看花而回去」
(用例二) 「看花回去」

(用例一) は、(花見をして、それから帰る) という意味である。

(用例二) は、その意味にもとれるが、前後の状況によっては (花見をしながら帰る) とも解釈できる。
さらに (用例二) は、(花が帰っていくのを見る) と解釈するのも文法的に可能である。

これらの相違から虚詞の文法機能を知ることができる。
すなわち虚詞を使うことによって文のニュアンスを操作できるのである。

(用例三) 「他会弹钢琴」 (彼はピアノを弾くのが上手い)

(用例三) は、実詞のみの文で、この中には虚詞は含まれていない。
虚詞があれば、我々はこの文の基礎の上に、より多くの意味を付加することができる。

例えば、「他不仅会弹钢琴,而且歌唱得非常好」 (彼はピアノだけでなく歌も大変上手だ)

「不仅」 (~だけでなく)、「而且」 (そのうえ)、「得」 (性質・状態を導く助詞)、「非常」 (とても) が虚詞である。

虚詞を使うと、文の変化は多くなり、表現できる意味もより豊富になるのである。



(二) 体詞と述詞

実詞は 「体詞」 と 「述詞」 という大きな二つの類を含む。

体詞は、名詞、場所詞、時間詞、方位詞、代詞、数詞、量詞が含まれる。
述詞は、動詞、形容詞が含まれる。

体詞の主たる文法機能は、主語、目的語になることであり、一般には述語にならない。
述詞の主たる機能は述語になることであるが、同時にそれはまた主語と目的語になることもできる。

体詞と述詞を判別する具体的な目安としては、否定副詞 「不」 の修飾を受けることができれば 「述詞」、受けられなければ 「体詞」 となる。

①  衣服    妹妹   我们    北京   今天
② 看    吃    好  大    希望    干净

① は、名詞、代詞、場所詞、時間詞で 「不」 とは結びつかないから体詞である。
② は、動詞と形容詞で 「不」 の修飾を受けられるため述詞である。

品詞分類に当たっては、語を先ず実詞と虚詞に分け、実詞をさらに体詞と述詞に分け、その上で各品詞に分ければ、
それぞれの品詞の文法的な性質が有機的に把握できるのである。




 二 各種の実詞とその特徴


名詞の用法


(一) 名詞
     
名詞とは、人や事物の名称を表す語であり、文中にあっては主として主語、あるいは目的語となる。


名詞には、次のような文法上の特徴がある。


① 通常、主語、目的語など文の主要な成分になる。

(用例)电视机坏了。(テレビが壊れた)主語
(用例)我喝乌龙茶。(私はウーロン茶を飲む)目的語
(用例)他是医生。(彼は医者だ)目的語


② 連体修飾語としてほかの名詞を修飾する。

(用例)中文杂志。(中国語の雑誌)
(用例)体育老师。(体育の先生)
(用例)历史问题。(歴史問題)


③ 数量詞を用いて修飾することができる。

名詞の中には、個別に数えられる名詞(可算名詞)と、数えられない名詞(不可算名詞)があり、
両者は何れも数量詞を用いて修飾することができる。

前者は通常、定量の数量詞で修飾する。

(用例)一个人。(ひとりの人)
(用例)一本书。(一冊の本)
(用例)一朵花。(一輪の花)

後者は通常、不定量量詞、度量詞、臨時量詞などで修飾する。

(用例)一点水。(わずかばかりの水)
(用例)一些时间(若干の時間)
(用例)一斤茶叶(一斤の茶葉)
(用例)一杯酒(一杯の酒)


④ 「很」 や 「不」 などの副詞を用いて修飾することができない

  ×「很勇气」  ×「不青年」  ×「早战争」


なお「很理想」(理想的である)「很科学」(科学的である)「很危险」(危険だ)における
「理想」「科学」「危险」 は形容詞である。

これらの語は、名詞と形容詞の二つの品詞を兼ねた「兼類語」と呼ばれる。

名詞が形容詞を兼ねた「兼類語」には、以下のような語がある。

「错」「光」「可能」「科学」「理想」「耐心」「便宜」「热情」「卫生」「危险」

(用例)听错了。(聞き違えた)
(用例)卖光了。(売り切れた)
(用例)又便宜又好。(値段が安くて物がよい)
(用例)她对人很热情。(彼女は人に対してとても親切だ)



名詞は量詞との関係に基づき以下の五種類に分類される。

(ⅰ) 可算名詞:「一个苹果」(ひとつのリンゴ)「一把椅子」(一脚の椅子)「一家商店」(一軒の店) など。
(ⅱ) 不可算名詞:「一杯酒」(一杯の酒)「一桶油漆」(ひと缶のペンキ)「一撮盐」(ひとつまみの塩) など。
(ⅲ) 集合名詞:「一批纸张」(ひとまとめの紙)「一部分人口」(一部の人口)「一些船只」(若干の船舶) など。
(ⅳ) 抽象名詞:「一种现象」(ひとつの現象)「一点心意」(ほんの気持ち)「一场灾难」(一度の災難) など。
(ⅴ) 固有名詞:「毛泽东」(毛沢東)「鲁迅」(魯迅)「微软」(マイクロソフト) など。

集合名詞は、集まりを表す集合量詞(批、部分)、あるいは不定量量詞(些)と結ぶ名詞である。
抽象名詞は、種別量詞(种)、不定量量詞(点)、一部の動量詞(场)と結ぶ名詞である。
固有名詞は、一般に数量詞の修飾を受けない。




(1) 場所詞

例: 「中国」 「北京」 「学校」 「公园」 「邮局」 「图书馆」 「附近」 「周围」 「河岸」

場所詞とは、「在」 (~にある)、「到」 (~に至る)、「往」 (~の方向へ) の目的語となり、
かつ 「哪里」 (どこ) を用いて疑問を発し、「这里」 「那里」 を用いて代替することのできる体詞である。

(用例) 八点开往北京的列车。(八時発北京行きの列車)
(用例) 杭州西湖那里风景优美,所以游人多。(杭州の西湖あたりは風景が美しいので旅行者が多い)

(用例) 酒店可以租车到附近。(ホテルでは近隣まで車をチャーターできる)
(用例) 登上长城,往周围一看。(長城に登り周囲を見渡してみる)



(2) 时間詞

例: 「2017年」 「今天」 「现在」 「过去」 「这会儿」 「星期一」 「唐朝」 「刚才」 「以前」 「从前」

时間詞とは、「在」 (~に)、「到」 (~まで)、「等到」 (~になって) の目的語になり、
かつ 「这个时候」 (このとき)、「那个时候」 (あのとき) を用いて指示することのできる体詞である。

(用例) 又在刚才发生了地震。 (またさっき地震があった)
(用例) 想回到从前那一天。 (昔のあの日に戻りたい)



(3) 方位詞

方位詞には、単純方位詞と合成方位詞が含まれる。
単純方位詞には、「上、下、里、外、前、后、左、右、東、南、西、北、旁、中、内、间」 がある。


① 単純方位詞の多くは、介詞、動詞の目的語となり動作・状態の方向を表す。
例えば、「向前看」 (前を見る)、「往右拐」 (右に曲がる)、「这间屋子朝南」 (部屋は南向きだ) などである。


② 単純方位詞の多くは、名詞、動詞などと結合し時間・場所を表す。
例えば、「三年前」 (三年前)、「放学后」 (放課後)、「教室里」 (教室の中)、「椅子上」 (椅子の上)、「北半球」 (北半球) などである。



合成方位詞は、ニ音節方位詞とも呼ばれ、場所詞、時間詞として用いられる。
単純方位詞に接尾辞 「边」、「面」、「头」 が加わると下表の合成方位詞が構成される。

       
 単純
 方位
  詞
    合成方位詞
  上  上边   上面   上头 
  下  下边  下面  下头
  里  里边  里面  里头
  外  外边  外面  外头
  前  前边  前面  前头
  后  后边  后面  后头
  左  左边  左面  -
  右  右边  右面  -
  东  东边  东面  东头
  南  南边  南面  南头
  西  西边  西面  西头
  北  北边  北面  北头
  旁  旁边  -  -

① 合成方位詞は、主語、目的語、連体修飾語、連用修飾語になる。

(用例) 里边有一个学生。(中に学生が一人いる)  主語
(用例) 他在外边。(彼は外にいる)  目的語
(用例) 北边的公园。(北側の公園)  連体修飾語
(用例) 您前边坐。(前の方にお座りください)  連用修飾語


② 単純方位詞の前に介詞  「以」、助詞  「之」 を加えた合成方位詞は時間や場所を表す。
例えば、「十年以前」 (十年前)、「海南岛以东」 (海南島以東)、「百年之后」 (百年後)、「長江与黄河之间」 (長江と黄河の間) 、
离水坝五十米以外 (ダムから50メートル先)、中国以外的生活 (中国の外での生活) などである。


③ 二つの単純方位詞を結合した合成方位詞は概数、時間、場所を表す。
例えば、「三十岁左右」 (三十歳ぐらい)、「中秋节前后」 (中秋節前後)、「西南非洲」 (南西アフリカ)、
「船停在河中间」 (船は川のまん中にとまっている) などである。




数詞の用法

                
(二) 数詞

数詞は、数の多少や順序を表す語である。数詞には以下のものが含まれる。

(ⅰ)基数詞(事物の数量を表す)
「零」「一」「二」「两」「三」「十」「几」(いくつ)「多少」(どれほど)

(ⅱ)位数詞(数字の位取りを表す)
「十」「百」「千」「万」「亿」

基数を位数の前に置くと複合数詞が構成される。
(用例)二十、三十、几万(数万)、多少亿(何億)

「十」は、基数と位数を兼ねているため、「二十」と言うことも、
また「十万」と言うことも出来る。


(ⅲ)序数詞(事物の順序を表す)
「第一」「初一」(初日)「老二」(次男)

(ⅳ)概数詞(おおよその数量を表す)
「多」(あまり)「来」(前後)「把」(そこそこ)「上下」「左右」「好几」(いくつも)

(用例)一百多公里。(百キロあまり)
(用例)二十来个人。(二十人前後の人)
(用例)等了他好几个小时。(何時間も彼を待った)
(用例)交通量比以前增加了好几倍。(交通量が以前の何倍にも増えた)


(ⅴ)「好些」(ずいぶん)若干(若干)(多量と若干量を表す)

(用例)买回好些个水果。(果物をどっさり買い込む)
(用例)她胖了好些,让人认不出来了。(彼女はずいぶん太って見分けがつかなくなった)
(用例)预定录用若干人。(採用予定者若干名)


(ⅵ)「半」(半分の数量を表す)

(用例)半个小时。(三十分)
(用例)小孩半价。(子供は半額だ)


数詞には、次のような文法上の特徴がある。


① 一つだけの数詞は主語、目的語になる事ができる。

(用例)十是五的两倍。(十は五の二倍)主語
(用例)零也是一个数。(ゼロも数のひとつだ)主語
(用例)二的三倍是六。(二の三倍は六)目的語
(用例)时薪是多少? (時給はいくら)目的語
(用例)我的表快了好些。(時計がずいぶん進んでいる)目的語


② 数詞は、重ねて用いることで概数を表すことができる。

(用例)「二十三、四」「四、五十」「七、八百人」「三三五五」(ちらほら)
「七七八八」(あれこれ)「几几」(およそ)「多多少少」(大なり小なり)
「千千万万」(幾千幾万)「万千」(さまざま)千百万(無数)、亿万(無限)


③ 数詞は一般に、量詞と結びついてはじめて名詞を修飾できる。

(用例)半天工作半天休息。(半日休暇)
(用例)从几点到几点呢?(何時から何時までですか)
(用例)桌上放着一本书,两本杂志。(机の上に一冊の本と二冊の雑誌が置いてある)
(用例)大概两个人到六个人左右一起去卡啦OK。(たいてい二人から六人ぐらいでカラオケに行く)

一部の数詞は、量詞を省略できる。

(用例)你家公司有多少(个)员工?(社員はどれくらいいるか)
(用例)好些(个)学生。(たくさんの学生)
(用例)好几万(个)人。(数万人)


④ 数詞に他の語を付け加えて序数・倍数・割合・歩合・分数・小数点・概数を表すことができる。

(用例)「第一名」(一番目)「初九」(旧暦の九日)「十倍」(十倍)「九成」(九割)「三折」(七割引)
「三分之一」(三分の一)「零点一」(0.1) 「一个多月」 (一か月余り)「六十来岁」 (六十歳そこそこ)
「百把个人」(百人そこそこ)「六十上下」(六十前後)


⑤ 「二」と「两」の用法

数詞と名詞を続ける時、必ず量詞を介さなければならないが、この場合数詞が「二」の場合には一般に「两」を用いる。
「二」と「两」の用法を図示すると以下の通りとなる。

度量衡単位 一般量詞 位数詞 整・分・少・序数
二亩 二斤 二十 十二 二倍
二里 二米 二百五十六 三分之二 三点二五
三万二千 二月二号 星期二
十二万 第二课 二哥
第二个月 (次兄)
                         (翌月)                    
                                             
两亩 两斤 两本书 两万五 两半 两倍
两公里 两米 两件东西 两千九  (半分)
两公斤 两回 两亿
(2キロ) 两趟 两万万
两天 (二億)
两个儿子
两个小时
                                             


量詞の中、度量衡単位は「二」と「两」どちらでもよい。    

位数詞の場合は、「万」「千」「亿」は「两」を用いる。「十」「百」は「二」を用いる。
ただし「两万二千」のように下位の「两」は「二」を用いる。

整数・分数・少数・序数はすべて「二」を用いる。
「半」は「两」を用いる。「倍」は「二」と「两」どちらでもよい。


⑥ 「几」と「多少」の用法

数詞「几」「多少」は、ともに数量を尋ねるときに用いる。
「几」は求める答えに、10未満の数を予測する場合に用いる。

ただし「几月几号」「几点」など、日付や時刻を尋ねるときには10以上であっても「几」を用いる。
普通、後ろには量詞を必要とする。

(用例)有几十个人? (何十人いますか)
(用例)你有几个孩子? (あなたは何人子供がいますか)

「多少」は求める答えの大小に関わりなく用いられる。
後ろの名詞との間には量詞があってもなくてもよい。

(用例)你们班有多少(个)人? (あなたのクラスは何人いますか)
(用例)客厅里有多少(把)椅子? (応接間に椅子は何脚ありますか)


⑦ 概数(あまり)を表す数詞「多」

末尾が零の数で、それ以上であることを表すには、数詞「多」を用いるが、
「多」の位置は数詞の後、量詞の前に置かなければならない。

(用例)有三十多个人来了。(三十人あまりの人が来た)
(用例)买了十多个苹果。(リンゴを十個あまり買った)
(用例)五十多岁。(五十歳あまり)
(用例)一百多个人。(百数十人)

概数(あまり)を表す数詞「多」は、通常「数詞」+「多」+「量詞」の形をとる。
ただし、数量が十以下の場合には「多」は量詞の後に置かれる。
 
(用例)买了五个多苹果。(リンゴを五個あまり買った)
(用例)三个多小时。(三時間あまり)
(用例)写了四张多稿纸。(原稿用紙に四枚あまり書いた)


概数を表す数詞は「多」以外に「来」もよく用いられる。
用法は「多」とほぼ同じで、数詞が十以下の場合、「数詞+量詞+来」の組立になる。

十以下の数詞 十または十の整数倍の数詞
一个多小时(1時間あまり)多は量詞の後ろ 二十多年(20年以上)多は数詞の後ろ
一年多(1年ちょっと) 六十多公斤(60キロ強)
五分多钟(5分ちょっと) 三十多个学生(30人以上の生徒)
十多万吨(10数万トン)
三斤来重(3キロあまり)来は量詞の後ろ 十来块钱(10元ほど)来は数詞の後ろ
一米来长(1メートルくらい) 三十来名学生(30人ばかり)
五里来路(5里ばかり) 二百五十来块钱(250元あまり)
一年来(1年あまり) 十来万吨(10万トンくらい)






量詞の用法


(三) 量詞

量詞とは、数詞の後に置くことのできる付属語である。
量詞は以下の九種類に分かれる。    (量詞一覧)

① 個体量詞
② 集合量詞
③ 種別量詞
④ 度量詞
⑤ 不定量量詞
⑥ 臨时量詞
⑦ 動量詞 
⑧ 時量詞
⑨ 倍量詞




個体量詞の用法


① 個体量詞
(ⅰ) 个  gè  人や事物を数える (広く用いられる量詞)
 一个人 (一人の人)、三个问题 (三つの問題)、一个小时 (一时間)

(ⅱ) 位  wèi   人を数える (丁寧語)
 一位客人 (一名のお客さま)、三位法官 (三名の裁判官)

(ⅲ) 条 tiáo  細長い物を数える
  一条河 (一本の河)、一条香烟 (ワンカートンのタバコ)

(ⅳ) 只 zhī  動物や鳥を数える
一只猫 (一匹の猫)、三只老虎 (三匹の虎)

(ⅴ) 本  běn  本などの書籍類を数える
一本字典 (一冊の辞書)、五本书 (五冊の本)

(ⅵ) 件  j iàn  衣服や荷物、事柄を数える
一件衣服 (1着の服)、一件礼物 (一品の贈り物)、两件事 (二件の事柄)

(ⅶ) 辆  liàng  自動車や乗り物を数える
三辆摩托车 mó tuō chē (三台のオートバイ)、两辆面包车 (二台のマイクロバス)

(ⅷ) 台 tái  機械や家電製品を数える
一台电视 (一台のテレビ)、三台照相机 (三台のカメラ)

(ⅸ) 张 zhāng  平面的なものを数える
一张纸 (一枚の紙)、一张收据 (一枚の領収書)、一张嘴 (口ひとつ )

(ⅹ) 把 bǎ  取っ手がついているものを数える
一把椅子 (椅子一脚)、一把菜刀 (包丁一本)


「个」 は、以下の特殊な用法がある。

(ⅰ) 並列された数詞の前に置き、概数を表す目的語を構成する。
买个二三百本。 (二三百冊は買う)、得等个两三天。 (二三日は待たなければならない)

(ⅱ) 動詞・形容詞の前に置いて目的語を構成し、程度が高いことを表す。
吃个够。(たらふく食べる)、说个明白。(はっきりと言う)、
玩儿个痛快。(思いっきり遊ぶ)、跑了个快。(一目散に逃げた)

(ⅲ) 動詞の否定形式の前に置き、停止しない状態を言う目的語を構成する。
说个没完。 (とめどなく話し続ける)、笑个不停。 (笑い続けてやまない)

(ⅳ) 動詞と目的語の間に置き、「ちょっと~する」 という口調を表す。
看个电视,听个音乐,轻松轻松。 (テレビを見たり、音楽を聞いたりしてリラックスする)
帮个忙好不好? (ちょこっと手伝ってくれないか)
开个会研究研究。 (会議でも開いて検討しよう)





集合量詞の用法


② 集合量詞

事物の集合体を数える。「货物」、「筷子」、「家具」、「车辆」 などの集合名詞に対しては、
集合量詞しか使えず、個体量詞を用いることはできない。

一包烟(タバコひと箱)、一帮流氓(ごろつきの集団)、一班战士(一個分隊の兵士)、一部分人口(人口の一部)、
一串钥匙 (ひとつなぎの鍵)、一打铅笔(一ダースの鉛筆)、一袋米(お米ひと袋)、一段时期(一定の期間)、
一段时间(しばらくの間)、一段文章(ひとくだりの文章)、一堆沙子(ひと山の砂)、一对夫妻(一組の夫婦)、

一队人马(一隊の人馬)、一份饭(ご飯一人前)、一副手套(一対の手袋)、一副眼镜(眼鏡ひとつ)、一列火车(一列の列車)
一排路灯(一列の街灯)、两盆花(二鉢の花)、一批纸张(ひとまとめの紙)、一批货物(一口の貨物)、一批车辆(一団の車両)、
一群人(大勢の人)、一束花(ひと束の花)、一双筷子 (箸一膳)、一双眼睛(両目)、

一双鞋子(一足の靴)、两双鞋子(二足の靴)、一套家具(家具一式)、一套西服(スーツ一着)、几套衣服(何着かの服)、
三桶水(水桶三杯)、一团船舶(一団の船舶)、一些船只(若干の船舶)


「成」 + 集合量詞の形で、あるまとまった数量を表す。
成批的水泥。(大量のセメント)、成套设备。(プラント)、成群结队。(群れをなす)、
成串的葡萄。(いく房ものぶどう)、白菜成堆。(山積みされた白菜)、成排的樱花。(さくら並木)、
成团的云彩。(雲のかたまり)、成捆地背回来。(束にして背負い戻る)





種別量詞の用法


③ 種別量詞
種別量詞は、事物の種類、等級を区分することに用いる。

两种原料。(二種類の原料)、各类书籍。(各分野の書籍)
多样菜。(色々な料理)、五门功课。(五科目)
头等舱。(ファーストクラス)、二级厨师。(二級調理師)

「种」、「类」、「样」、「门」 は種類を、「等」 「级」 は等級の区分を表している。


「种」 「类」 「样」 「门」 は、ある種の抽象的な事物に用いられる。

三种看法。(三つの見方)、这类音乐。(この手の音楽)
两样做法。(二つのやり方)、两门语言。(二か国語)





度量詞の用法


④ 度量詞 (単位量詞)
度量詞とは、度量衡などの単位を表す量詞である。

三尺五寸、一丈二尺、一斤面包。 (パン一斤)、买二两茶叶。 (お茶を 百グラム買う)、
一斗酒。(酒一斗)、买一升米。 (米を一升買う)、三里路。 (三里の道のり)、
一亩打了四百斤。 (一畝につき四百斤収穫があった)、体重一百公斤。 (体重百キロ)

温度是二十度。(温度は二十度 温度の単位)、十五瓦的灯泡。(十五ワットの電球 電力の単位)
三块两毛钱。(三元二角銭 貨幣の単位)、十八岁。(十八歳 年齢の単位)






不定量量詞の用法


⑤ 不定量量詞
常用の不定量量詞は 「些」 (すこしの量、数) と 「点儿」 (少しの量) だけである。

还剩下一些。(まだいくらか残っている)
今天觉得好一些了。(いくぶん具合がいい)
有一些出奇的地方。(いささか変わったところがある)
有一些人吃不惯牛奶。(牛乳を飲めない人もいる)
买了一些个没用的东西。 (役にも立たないものをいくつか買った)
这么些人。(これだけの人)
才这么些?哪够呀!(たったそれっぽっち、足りないよ)

有了一点进步。(多少は進歩した)
碗里有一点儿水。 (お椀の中はいくらか水がある)、
我的表快了一点。(私の腕時計はちょっと進んでいる)
这么点儿人。 (これっぽっちの人)
这么点儿路,走着去就行。(これしきの道のりなら歩いて行けばよい)



「些」と「点儿」

不定量詞「些」は、一般に少ない数量を表すが、必ずしも少ないとは限らない。

下午有一些事。(午後いくつか用事がある)
下午有一点儿事。(午後ちょっと用事がある)

这一些困难都是人为的。(これらの困難はみな人為的なものだ)
这一点儿困难不算什么。(これっぽちの困難は大したことはない)


また「这么些」「那么些」の形で、比較的多いという意味を表す場合がある。

怎么来了那么些人。(なぜあんなにたくさんの人が来たのか)
这么些菜怎么吃得了? (こんなにたくさんの料理は食べられやしない)
那么些工作全让我一个人干。(そんなに多くの仕事をみな私一人にやらせる)


これに対して不定量詞「点儿」は、常に少ない場合にしか用いない。

怎么来了那么点儿人。(なぜあれっぽっちの人しか来なかったのだろう)




不定数量詞 「一点」

不定数量詞の 「一点」 は、形容詞や動詞の後ろに置いて、「太多了,帮我吃一点儿。」 (多すぎるから、ちょっと食べてください)、
「我酒量不高,帮我喝一点儿。」 (お酒は弱いから、ちょっと飲んでください)、「放低一点儿。」 (音をちょっと下げてください)のように、
数をかぞえられない少しの量を表す。
また、本来の意味である少しから、語気を和らげる行為内容の軽減も表す。

さらに、「借一点儿钱。」 (お金をちょっと貸してください) という表現で、実は多額のお金であるといった、
重い内容を暗示させることも可能である。
しかし、客観的な数量の少なさを示しているので、「看一下。」 (ちょっと見てください)、「查一下。」 (ちょっと調べてください)のように、
数量とは関係ない動作には使えない。


副詞 「有点儿」

副詞の 「有点儿」 は、「他有点儿不听话。」 (彼はあまり言うことをきかない)、「他有点儿不高兴。」 (彼はちょっとごきげんななめだ)
のように、「ちょっと」 や 「少々」 の意味を表す。
一般に消極的・否定的な意味の動詞や形容詞の後ろに続いて、望ましくないことについていうことが多い。
もともとは 「有+一点儿」 であるが、すでに 「有点儿」 で一語化し、品詞も副詞として扱う。




臨时量詞の用法


⑥ 臨时量詞
臨时量詞は、名詞を借りて量詞としたものである。

一碗饭。 (ごはん一膳)、一杯茶。 (一杯のお茶)、一瓶香水。 (一本の香水)、
一口大锅。 (一つの大鍋)、一手汗。 (手にいっぱいの汗)、一脸汗。 (顔中の汗)、
一肚子气。 (むかっ腹)、一脚泥。 (泥だらけの足)、一桌子土。 (机一面の土ほこり)

以上六種の量詞は、数詞と結合したあと、しばしば名詞の修飾語となり、事物の数量を表すので、まとめて名量詞と呼ぶ。





動量詞の用法


⑦ 動量詞 (動量数量詞)

動量詞は、しばしば動詞の後に置かれ、目的語となって動作の回数を表す。

(ⅰ)専用の動量詞
洗一下 (一度洗う)、去一趟 (一度行ってくる)、看一次 (一度見る)、
念一遍 (一度通して朗読する)

(ⅱ)名詞を借用した動量詞
放一枪 (銃を一発撃つ)、切一刀 (包丁でひと切りする)、
抽一鞭 (鞭で一打ちする)、洗一水 (水でひとすすぎする)、
踢一脚 (足でひと蹴りする)、看一眼 (一目見る)

(ⅲ)動詞を繰り返した動量詞
看一看 (ちょっと見る)、想一想 (ちょっと考える)、歇一歇 (ちょっと休む)

一部の動量詞は名量詞と同じく名詞を修飾する。

进了一趟城 (一度町に行ってきた)、看了两次电影 (映画を二度見た)、
念了一遍生字 (新出漢字を一通り音読した)、降了第一场雪 (初雪が降った)


動量数量詞 「一下」

動量数量詞の 「一下」 は動詞の後ろに用いて、「让我看一下。」 (ちょっと見せてください)、「请查一下。」 (ちょっと調べてください)、
「请帮我一下。」 (ちょっと手伝ってください) のように、「ちょっと~する、してみる」 という動作を試みる意味を表す。
いずれも相手への言葉を和らげている。

さらに、「我有点事想拜托你一下。」 (ちょっとお願いがあります)、「其实是有事想商量一下。」 (ちょっと相談があります)
のように、重い内容を暗示させることも可能である。

しかし、「一下」 は主として時間の短さを示すものである。
時間の短さを示し、行為の軽減を表すことはできるが、「吃一点。」 (ちょっと食べてください)、「喝一点。」 (ちょっと飲んでください)
のように、数量の尐なさを示し、行為の軽減を表すことはできない。



動作量を表す量詞 「个」 の用法

我打(一)个 电话告诉他吧。 ちょっと電話して彼に知らせよう。

これは動詞と目的語の間に 「(一)个」 を置いて動作行為の回数(動作量)を示す用法である。
数詞を用いるとしても 「一」 に限られ 「ひとつ …しよう、ちょっと…する」 に相当する表現となる。
また、意味・機能の点で、動詞を繰り返した動量詞の用法 「看一看(ちょっと見る)」 に似ている。

帮(一)个忙。(ちょっと手伝う) 、看个电影。(ちょっと映画をみる)、 开个会。(会議でも開く)、
打个招呼。(ちょっと挨拶する)、问个好儿。(よろしく伝える)、睡了一个觉。(ひと眠りした)、
一起吃个饭怎么样。(一緒に食事でもいかがですか)、找个机会。(いつか機会を見て)



状態の程度を表す量詞 「个」 の用法

昨天我们喝了个痛快。昨日は思う存分飲んだ。

これは動詞と補語の間に 「(一)个」 を置いて状態の程度を表す用法である。
意味・機能の点で、 構造助詞 「得」 で状態補語を連接した 「喝得痛快(思う存分飲んだ)」 に似ている。

また 「雨下个不停。(雨が休みなく降る)」 のように、動詞 「不停(止まらない)」 を結び、
一つの状態が休まず続いていることを表す用法がある。
この形式は状態の程度を示すと同時に、動作量も表している。

吃个饱。(たらふく食べる)、睡个痛快。(心行くまで寝る)、哭个痛快。(思いっきり泣く)、玩个痛快。(思う存分遊ぶ)、
闹个不停。(しきりに騒ぐ)、说个不停。(とめどもなくしゃべる)、笑个不停。(笑いこける)、
哭个不停。(泣きじゃくる)、雪下个不停。(雪が降りしきる)、忙个不停。(てんてこまい)







時量詞の用法


⑧ 時量詞 (時量数量詞)

時量詞は、しばしば動詞の後に置かれ、目的語となって時間の一定の長さを表す。

(ⅰ) 時量詞の用法
学两年 (二年間学ぶ)、看一个小时 (一時間見る)、等一会儿 (しばらく待つ)、
说了半天 (長いこと話した)、抱了儿子一整天 (子供を一日中抱いた)


(ⅱ)時量詞の位置
我学了两年 (的)汉语/我 (学)汉语学了两年。(私は中国語を二年間勉強した)
我学了两年的汉语了/我学汉语学了两年了。(私は中国語を二年間勉強している)
我昨天看了一个小时电视/我昨天看电视看了一个小时。(昨日一時間テレビを見た)
我等了小王三十分钟/我等小王等了三十分钟。(私は王君を三十分待った)
我每天都睡八个小时觉。(私は毎日八時間寝る)
他已经洗了三十分钟澡了。(彼はもう三十分お風呂に入っている)
他去中国留学了一年。(彼は中国に一年間留学した)


(ⅲ) 時量詞と動量詞が使用された文例
①你一个星期学习几次中文?(あなたは一週間に何回、中国語を勉強しますか)
②你们多长时间回一次日本?(あなたたちはどれぐらいに一回のペースで日本に帰りますか)
③你一天上几次网?(あなたは一日に何回アクセスしますか)
④你们多长时间去旅行一次?(あなたたちはどれぐらいのペースで旅行に行きますか)
⑤学生们一周运动几次?(学生たちは週に何度スポーツをしますか)


(ⅳ) 個体量詞「个」が付加される時量詞

一个月。(一ヶ月)、 一个半月。(一ヶ月半)
一个小时。(一時間)、 一个半小时。(一時間半)
半个小时。(三十分)
一个钟头。(一時間)、一个半钟头。(一時間半)
半个钟头。(三十分)
一个星期。(一週間)




数量詞

数詞と量詞の組合せを数量詞と呼ぶ。
数量詞は体詞であるが、同时に述詞としての性格も備えている。
そのため主語、目的語、連体修飾語になる以外に、連用修飾語、述語になることもある。


(主語)
一天有二十四个小时。(一日は二十四時間ある) 時量数量詞主語
一会儿也不能疏忽。(いっときも油断はならぬ)
一会儿也不休息。(ちっとも休まない)
一会儿就卖光了。(たちまち売り切れた)
一会儿就到北京。(ほどなく北京につく)
一会儿漂上来,一会儿沉下去。(浮きつ沈みつ)

一排坐十个人。(一列は十人座る) 集合数量詞主語

一点也看不见。(かいもく見えない) 不定数量詞主語
一点也没有。(かけらほどもない)
一点也不能喝酒。(酒はからきしだめだ)

一点也不明白。(さっぱりわからない)
一点也没想到。(夢にも思わなかった)
一点也不知道,真对不起。(いっこうに存じませんで失礼しました)

一次也没看过。(一度も見たことがない) 動量数量詞主語
一下就是五千万。(いちどに五千万だぜ) 
只一下就开开了。(ただいっぺんで開いた)


才这么一点。(なんのこれしき)
这么一点不够。(こんなちょっぴりでは足りない)
就这么一点好干什么?  (これっぽっちじゃ何にもならない)



(目的語)
买一本。(一冊買う) 個体数量詞目的語

日语也懂一点。(日本語もいくぶんわかる) 不定数量詞目的語
多少听到了一点。(ちらっと耳にした)
稍微疏忽了一点就引起了火灾。(ほんのちょっとした油断で火事になった)
早一点出发。(早めに出かける)

这间屋子大一些。(この部屋は少し大きい)
请安静一些。(少し静かにしてください)
还剩下一些。(まだいくつか残っている)

请等一会儿。(しばらくお待ちを) 時量数量詞目的語
等他一会儿。(彼をしばらく待つ) 二重目的語
看一会儿电视。(しばらくテレビを見る) 二重目的語

到我家玩一会儿吧。(ちょいと遊びにおいでなさい)
晚来了一会儿。(ひとあし遅れてきた)
等一会儿再来吧。(しばらくしたらまた来なさい)
你回去没过一会儿,他就来了。(君が帰ってしばらくすると彼が来た)

跑了一下。(ひと走りする) 動量数量詞目的語
反正先打听一下看。(ともかく一応たずねてみよう)
调查一下再回答。(いちど調べてから返事する)
我来总结一下大家的发言。(みなさんの発言を総括してみます)



(連体修飾語)
一点小事。(些少の事) 不定数量詞連体修飾語
一点钱。(なけなしの金)
减一点税。(お涙程度の減税)
懂一点儿音乐。(音楽は多少わかる)
一点儿学问也没有。(いささかの学問もない)

还能干一点电工活。(まだちっとばかし電工の仕事がやれる)
一点的工夫是不行的。(ちょっとやそっとの努力ではだめだ)
给你一点报酬。(なんらかの報酬をやる)
细一点的线。(細めの糸)
没有一点疑问。(いささかの疑いもない)

有那么一点希望。(いちるの望みがある)
看不出他有一点诚意。(彼には誠意のかけらさえ見られない)
那么一点小事谁都能作。(そのくらいの事なら誰でもできる)
没有一点私心。(ちりほどの私心もない)
很少一点礼品。(申し訳ばかりのお礼)

说了一些闲话。(すこしばかり世間話をした)
曾经担任过一些重要的职务。(かつていくつか重要な職務についていた)
有一些事要商量。(いくつか相談したいことがある)
买了一些日用品。(日用品をいくらか買った) 
一些人。(一部の人) 

一会儿的工夫。(ちょっとの間) 時量数量詞連体修飾語
拍一下手。(ぽんと手をたたく) 動量数量詞連体修飾語



(連用修飾語)
一口就喝光了。(一口で飲み干した) 臨時数量詞連用修飾語
我第一次来中国的。(はじめて中国に来た) 動量数量詞連用修飾語
挨了一下打。(いっぽんやられた)

有一点累了。(いささか疲れた) 不定数量詞連用修飾語
计划有一点靠不住。(計画にいちまつの不安がある)
差一点不足一公斤。(一キログラムにちょっと足りません)
有一点好发脾气。(ちとおこりっぽい)



(述語)
每人一个。(ひとり一個) 個体数量詞述語
我就一本。(私は一冊だけ)
这个孩子五岁了。(この子は五歳になった) 

体温三十八度了。(体温が38度になった) 度量数量詞述語




⑨ 倍量詞

倍量詞は、分量が全体の数にどれだけ占めるかを説明する。(倍、成、分)

倍 bèi
增加一倍(二倍になる)增加到两倍(二倍になる)增加两倍(三倍になる)

成 chéng 十分の一
七成(七割)

分 fēn 百分の一
百分之一(百分の一)安全打击球率三成三分三厘三毫(打率3割3分3厘3毛)






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【練習問題】 (中検2級レベル)


201 早く歩かないと間に合わなくなる。
202 今行けば、まだ夕飯に間に合います。
203 もう十二時だ、最終電車に乗り遅れそうだ。(最終電車 末班车 mò bān chē)
204 すでに起こったことだから、もう間に合わない。
205 私は前より太ったので、このズボンははけなくなってしまいました。
206 この問題は難しくて、クラスで一番成績のよい木村さんでさえ答えられません。
207 明朝六時に学校を出発しますが、あなたは起きられますか。
208 借金をしてまで、家を買う必要はない。(必要はない 用不着)
209 しばらくお待ちください。主人はすぐまいりますから。
210 まだ彼のこと怒っているのか?
211 いくら寝ても疲れがとれません。(疲れがとれない 解不了乏)
212 高校時代の友だちに会えなくて寂しいね。
213 もう一度計算してください。
214 君は一休みしなさい。
215 私がまず自己紹介をしましょう。
216 まずは一応尋ねてみよう。
217 ちょっと見てから行きます。
218 皆さん数えてみなさい。
219 私は三日間寝込んだ。
220 雪は三日三晩降った。
221 もう三日間考えた。
222 私たちは毎日三回掃除をします。朝、昼、午後に一回ずつ。
223 さあ、体温を量ってみよう。
224 どうして彼を叱らないの?
225 おまえの母さんは一日中おまえを探した。
226 彼らは一か月外国を旅行した。
227 僕が外国で刺身を食べるのは、今度が初めてだ。(刺身 生鱼片 shēng yú piàn)
228 どこかでコーヒーでも飲みませんか。
229 この靴はきつすぎます。もう少し大きいのはありませんか。(きつすぎる 穿太小)
230 心配しなくていいですよ。しばらくしたら車であなたを家に送ってあげましょう。
231 さんざん迷ったあげく、やめにした。(あげく 最后结果)
232 「源氏物語」は、これまで何度か映画化されました。(映画化 被拍成电影)
233 いつか馬に乗って走り回ってみたいです。(走り回る 兜兜风)
234 今年の冬は去年の冬に比べて、ずっと寒い。
235 これよりもう少し安いのはありませんか。
236 この連続テレビドラマは思ったほどおもしろくない。(电视连续剧 diàn shì lián xù jù)
237 彼は我々に刺身をおごってくれる。(生鱼片 shēng yú piàn)
238 社長があなたに社長室に来るように言っています。
239 奥さんは彼にタバコを吸わせません。
240 彼にこの学校を受験するように勧めたらどう。
241 この切手をハガキに貼ってください。(ハガキ 明信片 míng xìn piàn)
242 父は今不在ですので、帰りましたら折り返しお電話を差し上げます。(折り返し 回电话)
243 あなたの環境保護への関心についてもっとお伺いしたいです。(環境保護 环保问题)
244 このテーブルを外に運んでください。
245 きれいに洗ったばかりの服を弟に汚されてしまいました。
246 必要ならば私が一度行きます。
247 今日は時間がないのなら、また次回ということにしよう。
248 みんなが彼を招かない限り、彼は来ないでしょう。
249 どんなに安くても、私は買いません。
250 何かあったのかもしれません。さもなければ彼女が来ないはずはありません。(さもなければ 不然的话)
251 何事が起ころうとも、私たちは悲観的になってはいけません。(悲観的 悲观 bēi guān)
252 妹はただ英語が話せるだけでなく、アメリカ人と同じように流暢に話せます。
253 彼は話せば話すほど早口になり、声もますます大きくなる。(早口になる 越说越快)
254 時間がある時は、彼らはサッカーか野球をしに行く。
255 風が吹こうが雨が降ろうが、彼はいつも一番に来る。(風が吹こうが 不论是刮风)
256 私が彼を好きなのは、彼がとても誠実だからです。
257 たとえ未成年であっても、自分がしたことに責任を負わなければならない。(未成年人 wèi chéng nián rén)
258 スーパーマーケットは、あのビルの一階でなければ地階にあるはずだ。(でなければ 不是~就是)(地階 地下 dì xià)
259 あの日はとてもおなかが空いていたが、家にはインスタントラーメンのほか、何も食べるものがなかった。(インスタントラーメン 方便面)
260 天気が良くて、雲がなければ、飛行機からも富士山が見える。(雲がなければ 没有云的话)
261 英語では私は李君にかなわないけれども、数学は彼より私の方が上だ。(かなわない 不如)
262 日本に来る中国人が増えるにつれて、中国語を使う機会も増えた。(つれて 随着)
263 彼の言うことが実話か作り話か誰にも分からない。(真话 zhēn huà 假话 jiǎ huà)
264 事務室にいようと、工事現場にいようと、彼の態度はいつも同じだ。(工事現場 工地 gōng dì)
265 もし君が必要と思うなら、私が必ず何とかしよう。(もし 要是)
266 たとえ間違っても気にすることはありません。直せばいいのです。
267 彼の病気は二、三日休みさえすれば、すぐよくなります。
268 たとえ父が反対しても、私はドイツへ留学に行こうと思います。(たとえ 即使~也要)
269 ご両親に心配をかけないように、早く帰りなさい。(ないように 免得)
270 たとえ一晩眠らなくても、レポートを書き上げなければならない。(宁可~也要)(レポート 报告)
271 仕事がどんなに忙しくても、私は毎日一時間ジョギングをします。(ジョギング 跑步 pǎo bù)
272 週末は家でゴロゴロしているよりは、街をブラブラするほうがよい。(ゴロゴロ 闲着 xián zhe ブラブラ 逛街 guàng jiē)
273 情勢いかんによって、対応策を決める。(いかん 要看~如何)(対応策 对策)
274 交渉が順調にまとまるかどうかは相手の出方いかんにかかっている。(要看~如何)
275 この仕事の成否はわれわれの努力にかかっている。(取决于)(成否 成败 chéng bài)
276 いかんせんひまがない。(いかんせん 无奈 wú nài)
277 いかんせん金を持って来ていないので、また今度にするしかない。
278 参加する以上は優勝したい。(以上 既然~就)
279 問題が起きてしまった以上、解決策を講じるべきだ。(解決策を講じる 设法解决)
280 家にいたとき、勉強のかたわら、家事を手伝っていました。(かたわら 一边~一边)
281 私は仕事をするかたわら、コンピューターの勉強をしている。
282 学生はベルが鳴ったかと思うと飛び出した。(かと思うと 刚一~就)(ベルが鳴る 响铃)
283 ピカッと光ったかと思ったらゴロゴロ雷が鳴った。(ピカッと光る 一道闪电)
284 誰かと思ったら田中さんだった。(と思ったら 不料)
285 上手かと思ったら案外下手だった。
286 編み物を趣味と実益を兼ねてやっています。(一方面~一方面)(実益 实际上的利益)
287 寒いからといって家の中ばかりにいるのはよくない。(からといって 虽说~但也)
288 人に悪口をいわれたからといってそんなに気にしなくてもいい。(悪口 坏话)
289 やるからには最後までやらなければならない。(からには 既然~就)
290 学生であるからには勉強をまず第一に考えなければならない。
291 知っているくせに教えてくれない。(くせに 本来)
292 買うつもりはないくせに、彼はいつもひやかしてばかりいる。(冷やかす 问问价钱)
293 日本語ができるのみならず英語もできる。(のみならず 不仅)
294 それは経済的であるのみならずまた健康にもいい。(経済的 经济实惠)
295 かわいい子猫なら飼ってみたいですね。(飼ってみたい 养养看)
296 ビルと言っても、三階建ての小さなものだ。(~たといっても 虽说)
297 忙しいといっても、週末にデートする時間はありますよ。
298 私は少々年はとったといっても、食欲の方はまだ衰えていない。(食欲 胃口)
299 たとえ小さい子でも甘やかしてはならない。(たとえ~でも 即使~也)
300 たとえお金がなくても何とかして学業を続けます。(学業 学业)





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【解答例】


201 不快走,就赶不上(来不及)了。
202 现在去,还赶得上(来得及)吃晚饭。
203 已经十二点了,恐怕赶不上末班车了。
204 事情都发生了,已经来不及了。
205 我比以前胖了,这条裤子穿不了了。
206 这个问题太难了,连班里成绩最好的木村都答不上来。
207 明天早上六点从学校出发,你起得来吗?
208 用不着借钱买房子。
209 等一会儿。主人就到。
210 你还生他的气?
211 睡了很多也解不了乏。
212 跟高中时代的朋友见不了面,可真寂寞呀!
213 请再(计)算一遍。
214 你休息一会儿吧。
215 我先自我介绍一下吧。
216 先打听一下看。
217 我看一看再走。
218 大家数一数看。
219 我病了三天。
220 下雪了三天三夜。下了三天三夜的雪。
221 已经想了三天了。
222 我们每天扫地三次,早上、中午、下午、各一次。
223 来,量量体温吧。
224 为什么不说他一顿呢?
225 你妈妈找了你一整天。
226 他们去国外旅游了一个月。
227 我在外国吃生鱼片,这是第一次。
228 咱们找个地方喝杯咖啡,好不好?
229 这双鞋我穿太小了,有没有稍微大一点儿的?
230 别担心,我一会儿开车送你回家。
231 再三犹豫 yóu yù 了半天,最后(结果)决定作罢。
232 「源氏物语 yuán shì wù yǔ」到目前为止,已经被拍成电影好几次了。
233 想找个机会骑骑马兜兜风。
234 今年冬天比去年(冬天)冷多了/得多。
235 没有比这个再便宜一点儿的吗?
236 这个电视连续剧没有想像的那么有意思。
237 他请我们吃生鱼片。
238 经理叫你到经理室去一下。
239 他爱人不让他吸烟。
240 你可以劝 quàn 他考一考这个学校。
241 请(你)把这张邮票贴在明信片上。
242 我爸爸现在不在家,等他回来后,让他给您回电话。
243 我想多请教您所关心的环保问题。
244 请把这张桌子搬到外面去。
245 刚洗干净的衣服被弟弟弄脏了。
246 要是(如果)必要的话,我去一趟。
247 要是今天没有时间(的话),那就下次再说吧。
248 除非大家请他,否则他是不会来的。/大家不请他,他不会来(吧)。
249 不管多便宜我都不买。/再便宜我也不买。
250 可能有什么事了,不然的话,她不会不来的。
251 不管发生什么事,我们都不要悲观。
252 我妹妹不但会说英语,而且能说得跟美国人一样流利。
253 他越说越快,声音也越来越大。
254 有时间的时候,他们不是去踢足球,就是去打棒球。
255 不论是刮风,还是下雨,他总是第一个到。
256 我之所以喜欢他,是因为他很诚实。
257 即使是未成年人,也要对自己做的事情负责。
258 超市不是在那个大楼的一层,就是在地下。
259 那天肚子非常饿,可是家里除了方便面,什么吃的也没有。
260 如果天气好,没有云的话,从飞机上也能看到富士山。
261 虽然英语我不如小李,但是数学我比他强。
262 随着来日本的中国人增多,用汉语的机会也多起来了。
263 谁也不知道他说的是真话还是假话。
264 不管是在办公室,还是在工地,他的态度都一样。
265 要是你觉得有必要,我一定想办法去办。
266 即使做错了也别介意,改了就好。
267 他的病只要休息两三天,就会好的。
268 即使爸爸反对,我也要去德国留学。
269 你早点儿回家,免得你父母担心。
270 我宁可一夜不睡,也要把报告写完。
271 不管工作多么忙,我每天都要跑一个小时步。
272 周末与其在家闲着,不如去逛街。
273 要看形势如何而决定对策。
274 能否顺利达成协议,要看对方的态度如何。
275 这个工作的成败 chéng bài 取决于我们的努力。
276 无奈没有工夫。
277 无奈没带钱来,只好以后再说。
278 既然参加,当然就想得冠军。
279 既然问题已经产生了,就应该设法解决。
280 在家的时候,一边学习,一边帮着做家务。
281 我一边工作,一边学习电脑。
282 刚一响铃,学生就跑出去了。
283 刚一道闪电,就隆隆 lóng lóng 雷响。
284 我以为谁呢,不料想是田中啊。
285 我以为很高明,不料却是笨拙 bèn zhuō 的。
286 编织 biān zhī 东西,一方面是兴趣,一方面也是为了实际上的利益。
287 虽说冷,但也不能总呆在家里。
288 虽说被别人说了坏话,但也用不着那样地放在心上。
289 既然要干就得干到最后。
290 既然是学生,就要首先考虑学习。
291 本来知道却不告诉我。
292 本来不想买,他总是问问价钱而已。
293 不仅会日语还会英语。
294 那个不仅经济实惠,而且对健康也有好处。
295 可爱小猫的话,很想养养看。
296 虽说是大楼,也是三层建筑的小楼。
297 虽说忙,可是周末约会的时间是有啊。
298 我虽说上了点儿年纪,胃口还是不错的。
299 即使是小孩也不能娇惯。
300 即使没有钱,也要设法继续学业。