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新世紀「エヴァンゲリオン」です。通称「エヴァ」。
空前のブームを超え、社会現象にまでなった伝説的名作アニメ。

90年代を代表する作品ですが、現在に至るまで根強い人気を維持しています。
海外でも台湾、中国、東南アジアを中心に多くのファンを獲得しています。

さて物語の舞台は近未来、2015年の富士山麓、第三新東京市。
そこに正体不明の「使徒エンジェル」と呼ばれる存在が、断続的に攻撃を仕掛けてくる。

その攻撃に対抗できるのは、巨人型人造人間「エヴァンゲリオン」のみ。
しかし、これもまた人類のテクノロジーを超えた存在であり、しばしば暴走する。

シリーズ前半、作品は、ほぼよくできたSFアニメとして進行する。
だが、シリーズ後半、その作品世界は、急速に凄惨さを増し続けていく。

登場人物たちはコミュニケーションを失い、死に近づいていく。
作品世界上の謎も加速度的に増殖し、視聴者たちは物語の迷宮に突き落とされる。

最終2話は抽象的映像による主人公の内面描写に終始する。ストーリーはここで中断。
第24話まで構築された作品世界上の謎と物語的結末は、突然にして放棄されてしまう。

物語の一方的な放棄は、視聴者に極めて大きな動揺と社会現象を引き起こしました。





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【第九課 第一節】

NEON GENESIS EVANGELION
第一话 使徒、来袭

广播: 紧急警报, 现在播报, 紧急警报。
今日12时30分,对以东海地域为中心的关东、中部全部地区,
宣布进入特殊紧急状态, 各位居民, 请立刻到指定的避难所避难。
再重复一次: 今日12时30分・・・。

时间、公元2015年。
第三新东京市附近的公海看似平静, 在蔚蓝的海水里,
一些扭曲的废弃建筑物正歪歪扭扭地伫立在其中,这是曾经的东京。
在清澈见底的海水里,有一个巨大的阴影在游动着。

海边公路上密密麻麻的墨绿色重装甲坦克。
还有临时架设在海滩上的银白激光炮,炮口正对海中城市。

刺耳的蝉鸣混杂着波涛的撞击声,在这个宁静的黄昏显得特别让人烦躁。
待命的坦克与激光炮没有发出一丝声响。
所有闲杂平民都进入了地下避难所,静静地似乎等着什么。


(有一辆蓝色的跑车在无人的街道上风驰而过。开车的是个很年轻的美女,
一头黑色长发,戴着墨镜,身穿一套紧身黑色无袖超短裙。她自言自语地抱怨道:)

美 里:  怎么偏偏在这时候找不到人?! 真伤脑筋!

(在空无一人的一个街角。有一个穿着白衬衫, 背着绿色背包的少年正在打着IC卡电话。
但电话那头始终传来机械似的声音)

话务员:     由于宣布进入特殊紧急状态, 目前所有普通线路均无法通话・・・。
真 嗣 :    不行吗? (叹了口气) 果然不应该来的。

(他手中相片有一行笔迹, 潦草地写着: 「给真嗣, 我会去接你, 稍等一下哟!」
箭嘴指着相中人酥胸: 看这里!! 还在上面留下了唇印)

真 嗣 :   看来是碰不上她了。没办法, 先去避难所吧。

(他一回头仿佛看到了什么。
好像是一名少女孤单单地站在路上,她穿着校服,蓝色的头发,
美丽的脸庞上有着一双红色的眼睛。
扑棱扑棱···。
忽然一群小鸟鸣叫着飞去,少年惊讶地看着天空。
只是一瞬间,又回头去看,路上空无一人,她消失了)

咣当当当!!!!!!!

(突然,一股巨大的冲击波袭来! 电线,所有的窗户都被震得隆隆作响。
少年迅速向冲击波袭来的方向望去。
一架架印着UN的新型作战飞机不断地向后迅速的回避着。
紧跟着一个巨大的怪物进入了少年的视野。
他一动不动,凝望这头怪物。
这头怪物大约有四十米高,浑身的皮肤粗糙呈墨绿色。
它缓慢地步入海滩,在城市中走过)

真 嗣 :   啊啊啊!

(在第三新东京市地下的 NERV本部内,三位联合国指挥官正坐在巨大的屏幕前观看战况)

通讯员A: 不明移动物体正朝基地方面向前进。
通讯员B: 确认目标影象。现在切换到主屏幕上。

(后面的高台上,有两位军官。
坐着的男子约有四十来岁左右,身着笔挺的黑色制服。
他就是NERV最高指挥官 「碇源堂」。
碇源堂身后站着一位银发老者,他是NERV第二指挥官 「冬月耕造」 )

冬 月:  事隔15年了吧。
源 堂:  嗯,错不了。 是使徒。

(联合国部队向使徒猛攻。坦克与激光炮同时瞄准它庞大的身躯射击,
一时间水桶粗的紫色激光还有爆炸开来的炮弹漫天飞舞)

UN队员: 导弹全部命中目标。

真 嗣 :   啊啊……。

(战机在那个少年眼前不远处坠毁。
一辆汽车飞驰而至, 停在他眼前。开车的是个年轻小姐)

美 里 :  抱歉,让你就等了。
真 嗣 :  哇……。 

(在NERV本部)

通讯员B: 目标依然存在, 目标继续向第三新东京市前进。
通讯员A: 航空队没有办法阻止它。

指挥官A: 发动总攻! 把厚木和入间所有的兵力都派出去。
指挥官B: 别在乎损失了。无论如何都要将目标击毁。

(导弹猛烈袭击使徒)

指挥官B: 为什么? 应该是直接命中了啊。
指挥官A: 战车部队全被歼灭。制导武器和炮击都完全无效吗?
指挥指B: 不行! 这种程度的火力根本就不管用。

冬 月:  果然还是 「AT field」 吗?
源 堂:  嗯, 普通武器对付使徒是没用的。

(电话铃声)

指挥官B: 知道了, 就照预定计划进行。

(那个小姐正望远镜远眺战况。看见本来把使徒重重包围的战机, 突然一下子全部撤离)

美 里 :   等等, 不会吧・・・。他们打算N2地雷吗!? 趴下!!
真 嗣 :    啊啊啊…….。

轰轰轰轰!!!!!!!

(核弹爆发。她的车给狂风吹翻了)

(在NERV本部)

指挥官B: 成功了!
指挥官A: (对碇源堂冷笑着说:) 很可惜, 好像轮不到你们出场了。

(听到联合国指挥官话里谁都听得出的骄傲,碇源堂完全没有反应,
连一个动作也没有对指挥官表示。对这种微不足道的小官, 他似乎懒得解释。
但是谁都没看到,在他被手套遮盖的嘴角,竟浮现一丝玩世不恭的冷笑)

通讯员A: 冲击波抵达。

(那个小姐的车四轮朝天)

美 里 :   没事吧?
真 嗣 :   嗯,不过嘴里好像全是沙子。
美 里 :   那就没事。那么要开始了哦。 1、2、・・・推!

(汽车翻过来)

美 里 :   谢啦。帮大忙了。
真 嗣 :   哪里、我才是呢,葛城小姐。
美 里 :   叫  「美里」  就可以了。 再次请你多多指教了, 碇真嗣君。
真 嗣 :   是。

(在NERV本部)

指挥官A: 目标怎么样了?

通讯员A: 由于电波干扰, 无法确认。
指挥官B: 那种大爆炸, 一定解决了。

通讯员B: 深测器恢复。
通讯员A: 爆炸中心有能量反应。

指挥官B: 什么!?

通讯员B: 影象恢复。

(海滩的硝烟散去,使徒依然完好无损地站在那里)

指挥官A·C: 喔唷!!!
指挥官A: 我们的王牌・・・。
指挥官C: 怎么会这样。
指挥官B: 该死的怪物!

(这是没人预料到的结果,三位联合国指挥官还没有预见,长长的沉默)

冬 月:  和预料中的一样, 正在进行自我修复。
源 堂:  独立武器不那样就没用了。

冬 月:  噢, 真了不起。还能增强机能啊。
源 堂:  经验好像也增长了。

冬 月:  迟早它一定会再次来袭的。

指挥官C: 碇君,现在起本作战的指挥权就移交给你了。
指挥官B: 让我们看看你的能力吧。

源 堂:  遵命。

指挥官C: 碇君,我承认我们拥有的武器对目标毫无效果。
                你真有信心打败这东西?

(碇源堂微笑着顶了顶墨镜,自信满满地说道)

源 堂:  NERV 就是为此而成立的。

指挥官C: 一切看你了。

(联合国指挥官退下)

通讯员A: 目标仍然没有变化。
通讯员B: 现在迎击系统的运作率是7.5%。

冬 月:  联合国军也束手无策了吗? 你打算怎么做。
源 堂:  让初号机启动。

冬 月:  初号机吗? 没有驾驶员啊。
源 堂:  (翘起嘴角冷冰冰地笑着,说:) 没问题, 另一个适格者就快送到了。


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【注 釈】

【EVANGELION】
「エヴァンゲリオン」 通称 「エヴァ」。 身長約 40メートル。走行速度、時速250 ㎞。
人類に敵対する特異生命体の殲滅を目的として製作された汎用人型決戦兵器である。
ロボットのような機械兵器ではなく、巨大な生命体を装甲板で覆ったものとされる。
刀剣や銃火器など人間の使う武器と同様の武装を装備でき、様々な状況に対応する事が可能である。
なお 「エヴァンゲリオン」 (Evangelion) とは、ギリシャ語で 「福音」 (Good News) の意味である。

【NERV】 (Neo Eath of Retarn Vererasion Team)
正式名称 「国際連合直属非公開組織 特務機関 NERV (ネルフ)」
使徒殲滅を主要任務とする国連直属の超法規的組織として、2010年に設立された。
汎用人型決戦兵器人造人間 「エヴァンゲリオン」 を複数保有する。
本部は日本国第三新東京市(第三新東京市箱根町仙石原) 総司令官は碇ゲンドウ。
米国に第一・二支部、ドイツに第三支部を擁する。

【使徒】 shǐ tú
使徒  (しと)  Angel
人類に敵対する特異生命体の呼称。
S2機関 (Super Solenoid Engine スーパーソレノイド機関) と呼ばれる遺伝子システムを体内に有し、
時の流れから半永久的にエネルギーを得ることができるとされる。
なお、コアと呼ばれる中枢機関 (赤い光球) を持ち、それを破壊されることで活動を停止する。
国連や各国の指導者は使徒を危険な敵性体であると認識、特務機関ネルフを設立し、使徒の研究、迎撃を行っている。

【AT field】
A.T.フィールド (Absolute Terror Field エーティーフィールド)
「使徒」 が作り出す不可視の防壁 (バリアー) で、主として防禦手段として用いられる。
通常兵器ではそれを突破することができないため、使徒の A.T.フィールド を侵食・中和できる
エヴァンゲリオンのみが、人類の保有する唯一の対抗手段とされている。
なお、使徒やエヴァンゲリオンに限らず、生命体は全て A.T.フィールド  (心の壁)を有しており、
この力によって個体生命は形成されている。

【N2地雷】  N2 dì léi
N2地雷 (Neo Nuclear Land Mine   エヌツーじらい)
ヘリウム3を使う核融合地雷。NN兵器ともいう。
通常の地雷と同様に、地面に敷設して用いるが、弾道ミサイルの弾頭にも使用可能である。

【适格者】  shì gé zhě
適格者 (Children チルドレン てきかくしゃ)
人造人間エヴァンゲリオンのパイロットを指す。
母親のいない14歳の子供というのが基準であり、特務機関ネルフに登録された
順番に応じて番号が振られている。
なお 「ファースト・チルドレン」 など、その一人を示す場合でも単数形のチャイルド (Child)
ではなく複数形 (Children) が使用される。

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【口語訳】

第一話 使徒、襲来

放送: 緊急警報、緊急警報をお知らせします。
本日12時30分、東海地方を中心とした、関東、中部全域に、特別非常事態宣言が発令されました。
住民の方々は、すみやかに、指定のシェルターに避難してください。
繰り返しお伝えします。本日12時30分 ・・・。

西暦2015年。
第三新東京市付近の公海は、穏やかに波打っていた。
藍色の海水の中には、幾層もの、ねじ曲がって廃墟と化した建築物が、無残な惨状を晒している。
これらはかつての東京であった。

澄みきっている海底の中で、何やらひとつの巨大な影がゆっくりと移動している。
海岸の公路上には、暗緑色の重装甲戦車が隙間なく配置されている。
海岸上には、銀白色のレーザー砲が架設され、砲口はまっすぐに、その海中都市に向けられていた。

この穏やかなたそがれ時にあって、せわしないセミの声と、海上にさざめく波音が入り混じり、
その耳にさわる噪音は、いやがおうでも人の心を苛立たせていた。

居並ぶ戦車隊とレーザー砲は、照準を定めたまま、動く気配はない。
大半の市民は、地下のシェルターに身をひそめ、じっと何かを待っているかのように見えた。


(無人の街を猛スピードで走り去る一台の青いスポーツカー。
ハンドルを握るのは、ロングヘアーにサングラス、黒いミニチャイナに身を包む若い女性。
彼女はひとり、何やら独り言を呟いていた)

ミサト:  よりによってこんな時に見失うだなんて ・・・ 参ったわね。

(一方、すでに人影の無くなった市街の一角。
緑色のナップザックを背負った、白いワイシャツ姿の少年が、IC電話をかけ続けていた。
しかし、電話は録音した機械音声を繰り返すばかりだった)

交換手: 特別非常事態宣言発令のため、現在全ての通常回線は不通となっています ・・・。
シンジ:  あ、ダメか、やっぱり来るんじゃなかった。待合せは無理か。

(彼はそう呟くと、一枚の写真を取り出した。
そこには、ぞんざいな筆跡で 「シンジくん江。私が迎えに行くから待っててネ」 と書きこんであった。
さらに 「ここに注目」 と書かれた矢印が写真の胸元までのびている。
御丁寧にキスマークまでついていた)

シンジ:  ・・・ しょうがない、シェルターへ行こう。

(そう呟いて、ふと振り返った少年の視線の先に、一人の少女の姿が映る。
道の真ん中に、ポツンとたたずむ、その少女は、制服を身につけ、空色の青い髪、
そして、美しく整った顔立ちの中、真紅の双瞳がひときわ印象的に輝いていた。

バサバサバサ ・・・
鳥の飛び立つ音に、驚いて、少年は空を見上げる。
次の一瞬、もとの場所に視線を戻した時、少女の姿は跡形もなく消えていた。
まるで、そこに誰も居なかったかのように ・・・)

ズガァアアアアアン!!

(突然、一筋の巨大な衝撃波が襲ってきた! 電線、窓という窓すべてが震動で、ごうごうと音を立てる。
少年はすぐさま衝撃波の襲ってくる方向を眺めた。
国連軍と名を打った新型戦闘機が、矢継ぎ早に後方へ退避を始めていた。

続いて、少年の視野に入ったのは、一体の巨大な怪物の姿だった。
彼はその場に立ちすくんだまま、この怪物をじっと見据える。

その、巨大な体は、40メートルは有るだろうか。全身の皮膚が粗くて深緑色を呈していた。
それはゆっくりと海岸線に歩み入って、都市の中を歩きはじめた)

シンジ:  うわっ! あぁぁぁっ!


(第三新東京市地下、NERV 本部内。
巨大スクリーンの前で三名の国連幹部指揮官が戦況を見つめる)

通信員A: 正体不明の移動物体は、依然本市に対し侵攻中。
通信員B: 目標を映像で確認、主モニターに回します。

(後方のやや高い位置に、さらに二名の指揮官がいる。
坐っているほうは、およそ40歳余り、きりりと引き締まった黒色の制服を着ている。
彼は、NERV 総司令  「碇ゲンドウ」 である。
碇ゲンドウの後方に立っている初老の男、彼は、NERV 副司令 「冬月耕造」 であった)

冬 月:  15年ぶりだね。
ゲンドウ: ああ、間違いない。使徒だ。

(国連部隊の戦車はレーザー砲と同時に、使徒の巨大な体に猛攻を加えていた。
幾筋もの広角レーザー砲の火花が、間断なく空いっぱいに飛び舞う)

UN隊員: 目標に全弾命中!


シンジ:  うわっ!ぉぁっ! かぁっ!

(一機の戦闘機が、少年の目の前の遠くない場所に墜落し大破した。
そのとき、疾走してきた一台のスポーツカーが、彼の目の前で止まる。
運転していたのは、かの若い女性であった)

ミサト:   ごーめん、お待たせ!
シンジ:  はっ、うわっ!


(NERV 本部内)

通信員B: 目標は、依然健在。現在も第三新東京市に向かい、侵攻中。
通信員A: 航空隊の戦力では、足止めできません!

UN幹部A: 総力戦だ。厚木と入間も全部上げろ!
UN幹部B: 出し惜しみは無しだ!何としてでも目標をつぶせ!

(国連軍のミサイルは、猛烈に使徒を襲撃し続ける)

UN幹部B: なぜだ!直撃のハズだ!
UN幹部A: 戦車大隊は壊滅。誘導兵器も砲爆撃もまるで効果なし、か。
UN幹部B: ダメだ、この程度の火力じゃ埒があかん!

冬 月:  やはり  「A.T.フィールド」  か?
ゲンドウ: ああ。使徒に対し通常兵器では役に立たんよ。

(電話のベルの音)
 
UN幹部B: わかりました、予定通り発動いたします。

(かの女性は、望遠鏡を手に、遠く戦況を眺める。
すると、使徒の包囲していた戦闘機が、一斉に撤退をはじめた)

ミサト:  ちょっとまさか、N2地雷を使うわけ!?伏せて!
シンジ:  あうっ!?

ドカーン・・・ンンン!!

(核爆弾の爆音が鳴り響いた。
彼女の車は荒れ狂う爆風を受けてひっくり返った)


(NERV 本部内)

UN幹部B: やった!
UN幹部A: (碇ゲンドウに目を向け、冷笑して言う) 残念ながら君達の出番は無かったようだな。

(国連幹部の勝ち誇ったような嘲りの言葉に、碇ゲンドウは全く意に介せずといった表情を浮かべる。
彼は、取るに足らぬ、こっぱ役人の戯れ言など、聞く耳持たずといった態度を終始貫いた。
果たして、誰が知ろうか、彼が手袋で、覆い隠す口もとに浮かぶ、大胆不敵な冷笑を)

通信員A: 衝撃波、来ます。


(かの女性の車は、仰向けにひっくり返っていた)

ミサト :  ・・・ だーいじょぶだった?
シンジ:  えぇ。口の中がシャリシャリしますけど。

ミサト :  そいつは結構。じゃあ、いくわよっ!せーのぉっ!
ミサト・シンジ:  いーっ! うーんっ! っいっしょ!

(ようやく車は反転してまっすぐ前を向いた)

ミサト :  ふぅ~っ。どうもありがとっ。助かったわ。
シンジ:  いえっ、ボクの方こそ、葛城さん。

ミサト :  ミサト、でいいわよ。改めて、よろしくね、碇シンジ君。
シンジ:  はい。


(NERV 本部内)

UN幹部A: その後の目標は?
通信員A: 電波障害のため、確認できません。

UN幹部B: あの爆発だ、ケリはついている。
通信員B: センサー、回復します。

通信員A: 爆心地に高エネルギー反応!
UN幹部B: なんだとぉっ!

通信員B: 映像、回復します。

(海岸線の硝煙が散っていった。使徒は依然とし無傷で元どおり、そこに立ちつくしていた)

UN幹部A: ほおぅ。
UN幹部A: 我々の切り札が ・・・。

UN幹部C: なんてことだ。
UN幹部B: バケモノめぇっ!

(誰もが想いも寄らぬ結果となった、三名の国連幹部は、あっけにとられて、しばらく沈黙を続けた)

冬 月:  予想通り、自己修復中か。
ゲンドウ: そうでなければ、単独兵器として役に立たんよ。

冬 月:  ほう、大したものだ。機能増幅まで可能なのか。
ゲンドウ: おまけに知恵もついたようだ。

冬 月:  再度侵攻は、時間の問題だな。


UN幹部C: ・・・今から本作戦の指揮権は君に移った。
UN幹部B: お手並みを見せてもらおう。

ゲンドウ: 了解です。

UN幹部C: 碇君、我々の所有兵器では、目標に対し有効な手段が無いことは認めよう。
                 だが、君なら勝てるのかね?

(碇ゲンドウの表情は、自信に満ち溢れていた。
眼鏡をくいっと上げ、不敵な笑みすら浮かべながら言う)

ゲンドウ:  ご心配なく。 そのためのネルフです。

UN幹部C: ・・・期待しているよ。

(国連幹部三名が退出する)

通信員A: 目標、未だ変化なし。
通信員B: 現在、迎撃システム稼働率7.5%。

冬 月:  国連軍もお手上げか。どうするつもりだ?
ゲンドウ: 初号機を起動させる。

冬 月:  初号機をか。パイロットがいないぞ。
ゲンドウ: (口もとに冷笑を浮かべる) 問題ない。もう一人の予備が届く。