タイムカプセル (65) 令和元年 (2019年)         タイム・カプセル

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政府は4月1日、新たな元号を「令和」と定めた。

出典は最古の歌集「万葉集」で「明日への希望と人の絆」を意味するとのこと。


5月1日、第126代天皇の徳仁天皇が即位し、元号が「令和」に改められた。

昨年12月に85歳の誕生日を迎えられた明仁天皇は、「平成が戦争のない時代として

終わることに、心から安堵している」と語った。


確かに平成の時代は、自然災害など大きな変動はあったものの、戦争に巻き込まれる

こともなく、犯罪や事故の件数も減少し、社会保障も進んだ。


総括的に言えば、多くの人がほぼ平穏に暮らせた、良い時代であったと言えよう。

平成から令和へと元号が改まり、日本全体がお祝いムードに包まれているようだ。


翌年の令和2年には東京オリンピック、令和7年には大阪・関西万博の開催を控え、

「明るく輝かしい令和の時代」にますます期待が寄せられている。



(映画)第92回アカデミー「パラサイト 半地下の家族

アラジン」「トイ・ストーリー4」「ジョーカー」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
「ライオン・キング」「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」「アベンジャーズ/エンドゲーム」

東宝「天気の子」東宝「名探偵コナン 紺青の拳」東宝「キングダム」(山﨑賢人、吉沢亮、長澤まさみ橋本環奈
東映「劇場版 ONE PIECE STAMPEDE」東宝「映画ドラえもん のび太の月面探査記」


(音楽)第61回日本レコード大賞「Foorin」パプリカ

「サステナブル」「ジワるDAYS」AKB48「Sing Out!」「夜明けまで強がらなくてもいい」乃木坂46
「黒い羊」欅坂46「キュン」「こんなに好きになっちゃっていいの?」「ドレミソラシド」日向坂46



                                   





(テレビ)NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」(中村勘九郎、阿部サダヲ)NHK朝ドラ「なつぞら」(広瀬すず松嶋菜々子、藤木直人)NHK朝ドラ「スカーレット」(戸田恵梨香、富田靖子、松下洸平)NHK「これは経費で落ちません!」(多部未華子、重岡大毅)

日テレ「3年A組~今から皆さんは人質です~」(菅田将暉、上白石萌歌)TBS「グランメゾン東京」(木村拓哉、鈴木京香)TBS「ノーサイド・ゲーム」(大泉洋松たか子、上川隆也)TBS「集団左遷!!」(福山雅治、香川照之、三上博史)

(流行語)ONE TEAM、計画運休、軽減税率、スマイリングシンデレラ/しぶこ、タピる、♯KuToo、○○ペイ、免許返納、闇営業、令和、後悔などあろうはずがありません、ジャッカル、にわかファン、笑わない男。

(スポーツ)(スポーツ)テニス全豪オープンの女子シングルスで大坂なおみ選手が優勝。アジア選手で男女初の世界ランキング1位に(1.26)米大リーグ・マリナーズのイチローが引退を表明(3.21)ラグビーワールドカップ2019日本大会開催(9.20~11.2)

(社会)厚労省「毎月勤労統計」で2004年から不適切な方法がとられていたと発表。統計の誤りによる失業保険などの支払い対象者が約2000万人になることが判明(1.11)安倍首相、ロシアを訪問。北方領土問題などについて、プーチン大統領と日露首脳会談(1.22)厚労省の統計不正問題を受け、各省の56の基幹統計を点検した結果、22統計に問題が判明(1.24)

第198通常国会召集。安倍首相、施政方針演説でアベノミクスと首脳外交の進展を強調(1.28)牛丼チェーン店「すき家」で、アルバイトの店員による不適切な動画の投稿が判明。以後、飲食店のアルバイトによる問題投稿の指摘が相次ぐ(1.29)探査機「はやぶさ2」が小惑星リューグウに着陸成功(2.22)

米軍普天間飛行場の辺野古移設のための埋め立ての是非を問う沖縄県民投票、反対が72%(2.24)カルロス・ゴーン、108日ぶりに保釈。作業員姿に変装して出所(3.6)2019年度予算成立。初めて100兆円を超える(3.27)政府が新元号「令和」を発表(4.1)カルロス・ゴーン、特別背任容疑で再逮捕(4.4)明仁天皇が退位(4.30)徳仁皇太子が新天皇に即位「令和」に改元(5.1)

改正動物愛護法が成立。生後56日以下の子犬・子猫の販売禁止(6.12)主要20ヵ国・地域首脳会議(G20サミット)が大阪市で開催(6.28~29)第4次安倍再改造内閣が発足。小泉進次郎環境省ら13人が初入閣(9.11)消費税率が8%から10%に増税(10.1)日米両政府が日米貿易協定に署名(10.7)政府がプラスチック製レジ袋の有料化を決定。20年7月1日開始(11.1)

新国立競技場が完成(11.30)フリージャーナリストの伊藤詩織レイプ事件で、東京地裁は伊藤氏の請求を認め、330万円の支払いを山口敬之に命じ、山口に対しては「名誉毀損には当たらない」と請求を棄却した(12.18)保釈中のカルロス・ゴーン日産自動車前会長がレバノンに逃亡(12.29)


(国際)中国の無人探査機嫦娥4号が初めて月の裏側に着陸(1.3)北朝鮮の非核化を協議する米朝首脳会談がベトナム・ハノイで開催。会談はもの物分かれに(2.27~28)エチオピア航空の旅客機「ボーイング737MAX」が墜落乗員・乗客157人全員が死亡(3.10)アメリカの連邦航空局が同機の運航を停止(3.13)ニュージーランド・クライストチャーチのモスク2ヵ所で銃乱射イスラム教徒ら51人が死亡(3.15)パリの世界文化遺産、ノートルダム大聖堂で大火災発生(4.15)

スリランカでイスラム過激派による爆破テロ。250人以上死亡(4.21)香港で大規模デモ。中国への容疑者引き渡しを可能にする逃亡犯条例改正案に反対する香港市民が参加以後、香港政府に対する抗議行動が拡大(6.9)トランプ大統領、初の北朝鮮入り。金正恩委員長と板門店で会談。50分の密談を交わした(6.30)アメリカがイスラム国(IS)のバグダディ最高指導者の死亡を発表(10.27)イギリスの下院総選挙で20年1月末のEU離脱を掲げる保守党が圧勝(12.12)アメリカ下院がトランプ大統領の弾劾訴追を可決(12.18)


(芸能)アイドルグループ「嵐」が20年末をもっての無期限活動休止を発表(1.27)元AKB高橋みなみ(28)が15歳年上の一般男性と結婚(5.1)小泉進次郎衆院議員(38)とフリーアナウンサーの滝川クリステル(41)が結婚(8.7)

雨上がり決死隊の宮迫博之(49)ロンドンブーツ1号2号の田村亮(47)ら11人の吉本興業所属芸人が反社会的勢力との関わりなど闇営業問題で謹慎処分(6.4)お笑いタレントの山里亮太(42)と女優の蒼井優(33)が結婚(6.5)女優の沢尻エリカ(33)が合成麻薬MDMA所持で逮捕(11.16)オードリー若林(41)が 15歳年下の一般女性と結婚(11.22)


(物故)兼高かおる(90)市原悦子(82)堺屋太一(83)萩原健一(68)ケーシー高峰(85)小池一夫(82)京マチ子(95)降旗康男(84)田辺聖子(91)ジャニー喜多川(87)佐藤しのぶ(61)八千草薫(88)金田正一(86)中曽根康弘(101)芥川也寸志(63)

(その他)タピオカ、おしりたんてい、「一切なりゆき 樹木希林のことば」(文芸春秋 樹木希林)「日本国紀」( 幻冬舎 百田尚樹)「メモの魔力」(幻冬舎 前田裕二)「妻のトリセツ」(講談社 黒川伊保子)



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ゴーン被告、保釈金10億円で東京拘置所を出所


3月6日、カルロス・ゴーン氏が 108日ぶりに保釈となり、作業員姿に変装して出所した。

氏は昨年、自らの報酬を過少申告したとして、会社法違反などの罪で逮捕勾留されていた。


朝日新聞によると、変装の目的は、出所時の報道陣の目を眩ませるためだったという。


変装には大きなマスクをつけ、黒縁の眼鏡をかけ、水色の帽子と作業服を着用していた。

だが帽子とマスクの間からのぞく眼光の鋭さで、一目でゴーン氏であることがバレてしまった。



氏は、すぐさま工事車両を装った軽ワゴン車に乗り込み、東京拘置所を後にしたが、報道ヘリに

上空から追跡され、最初に入った都内の弁護士事務所の前も記者やカメラマンでごった返した。


「無罪を主張するなら正々堂々と出てくればいいのに、変装してこそこそ逃げ隠れしていたら

罪を認めたようなもの」などとネットのツッコミも 。









     


女性ジャーナリストレイプ事件(2)


ジャーナリストの伊藤詩織氏(30)が、元TBS記者の山口敬之氏(53)にホテルで乱暴され

精神的苦痛を負ったとして、損害賠償を求めた訴訟の判決が12月18日、東京地裁であった。


鈴木昭洋裁判長は「酩酊状態で意識のない伊藤さんに合意のないまま性行為に及んだ」として

山口氏に330万円の支払いを命じた。


山口氏は、伊藤さんが著書などで被害を公表したことで名誉を傷つけられたとして1億3千万円の

賠償を求めて反訴していたが、判決はこの山口氏の請求を棄却した。




レイプ被害に関して刑事不起訴となった伊藤詩織氏だが、民事訴訟を通して自らの体験・経緯を

明らかにし、広く社会での議論を喚起した。


単なる被害者としての意識ではなく、ジャーナリストとしての使命感が彼女を動かしたのではないか

とも思われる。


そんな中、イギリスのBBCが、伊藤氏の事件を取り上げ、ドキュメンタリー番組として放映。

その後ようやく、日本の主要メディアでも大々的に報じられるようになった。


2023年、ジャニー喜多川による性暴力が、同じく「BBC」の報道を通じて大問題になったが、

「外圧」がなければ問題を黙殺するマスコミの姿勢は変わらない。















これは経費で落ちません!


森若沙名子(多部未華子)は、石鹸メーカーの経理部に勤めるアラサー女子社員。


経理部は地味な部署ではあるが、それでも経理に関わる様々な問題が降りかかる。

彼女は、部長の信任も厚く、マイペースで経理の重要な仕事をきっちりこなしている。


会社は現在、温泉とカフェが合体した「パラカフェ」という新規事業に取り組んでいる。


ある日、営業部の山田太陽(重岡大毅)が、テーマパークのチケット代の精算にやって来た。

パラカフェの内装を委託しているデザイナーとテーマパークで打ち合わせをしたという。


打ち合せ相手は、テレビにも出演している有名デザイナー・曽根崎ミレイ(藤原紀香)だ。




だが一方で、山田が同僚の女子社員とそのテーマパークでデートしたという噂話が舞い込む。

森若沙名子は、このチケット代は、実は山田の私用ではないかと疑うのだが・・・。



領収書や請求書から見えてくる思わぬ人間模様をコミカルに描いた作品。


経理部の沙名子が「公私混同は見過ごせない」をモットーに、回ってくる伝票をチェック。

それぞれの伝票には、金額や最低限の事由しか書かれていない。だが、よくよく精査すると、
そこには経費に関わった人々の思いがけぬ不正や人間関係などが浮かび上がってくる。


例えば、経費で購入した物品を私的に利用したり、社長のお気に入り秘書は、通常の手続き
を経ずに許されてしまう「特別案件」だったり。


本作は、経理という一見地味な部署にスポットを当て、日々職場で起こる様々な出来事を
経理部目線で紐解いていく作品である。


主人公の沙名子は、経理部員としては優秀だが、規則一点張りの融通の効かない性格だ。
周囲の人たちも、個性は豊かだが、不器用で欠点のある社員ばかり。


そんな愛すべき会社人たちが、最後には一致団結して会社の抱える問題を解決していく。
そういった人間関係の呼吸が、コミカルに切れ味よく描かれたオフィスドラマである。












3年A組~今から皆さんは人質です~


3年A組担任の柊一颯(菅田将暉)は、いつもの顔で生徒たちに告げる。


「今からみんなには、人質になってもらう」 引き続き、鳴り響く爆発音。


校舎の廊下部分が爆破され、騒然となる生徒たちは教室内に閉じ込められる。


逃げ場を失った生徒らを前に、一颯は「最後の授業」を行う。

その授業とは、5ヶ月前ある女子生徒が命を失ったその真相についてだった。


驚愕する生徒たちに一颯は「課題に回答できなければ一人ずつ命を奪う」と脅迫する。



卒業10日前、生徒たちを監禁した高校教師の謎の行動を描く学園サイコサスペンス。


突如教師が校舎を爆破して生徒を監禁、自殺した生徒の死の真相を巡って、その動機
を究明していく過程など、先の読めない衝撃的な展開が視聴者の大きな反響を呼んだ。


ネットとクラスからのイジメで自殺したとされる一人の女子生徒。

その死をめぐり、密室となった教室内で、教師と生徒たちの討論が繰り返される。

当初は戸惑い反発していた生徒たちも「授業」を通じて少しずつ、自分自身の過ちや
将来と向き合いながら、クラス一丸となって事件の真相に迫っていく。


そして浮かび上がってきたのは、不正入学で裏金を得ていた同校教師の存在だった。

彼女は、その事実を教育委員会に公表しようとしたため、死に追いやられたのだった。


本作は、デマ投稿などSNSに関する問題を取り上げており、身に覚えがないのにネット上で
顔写真や個人情報が晒されるという、ネット社会の現状に問題提起したドラマである。














グランメゾン東京


早見倫子(鈴木京香)は、ミシュランの星を獲ることを夢見る女性シェフである。

その日彼女は、パリの三つ星レストラン「ランブロワジー」の採用面接に挑んでいた。


彼女の熱意と意気込みが伝わり、二次試験の調理テストを受けることになった。

「うちの店に合う前菜を一品作ってくれ。時間は30分だ」審査員の料理長が指示する。


倫子はさっそく厨房の冷蔵庫を開け、中身を確認し、食材をチェックしはじめる。


すると一人の若い男が、裏口から厨房に入ってくる。「テストのお題は前菜だったろ」


男はそう言うと、倫子のテスト料理を勝手に作り始めた。そしてわずか30秒でソースが完成。




しかし倫子は私のテストだから勝手に作らないでと、その男を追い出してしまう。

その男は、テナガエビのエチュベを必ず作れと言って立ち去った。


すると料理長が現れ、あの男の事を話し始める。

彼は尾花夏樹(木村拓哉)といい、以前はこのレストランの一流シェフだった。

たがある事件で失脚して以来、落ちぶれてどこのレストランも彼を使ってくれるところはないと。


結局、倫子は、自身の得意料理であるフォアグラのポワレを作り、結果は不採用になってしまう。

しかし一品だけ褒められた料理があった。

それはあの尾花が30秒で作ったソース、キャプシーヌとサフランのオイルだった。




自身の慢心からすべてを失ったカリスマシェフが、才能に引き寄せられた仲間たちとともに
世界最高の三ツ星レストランを目指して奮闘するという物語。


不採用になった倫子は、落ち込んでいる中、再び尾花と出会う。

シェフとしての限界を感じ、失意の底にいた倫子に、尾花は一緒に店をつくらないかと提案する。


一緒にレストランを立ち上げることになった倫子は、尾花の無理難題に振り回されながらも、
シェフとしての自分自身を、徐々に見つめなおしていく。


パリでのロケ、そして鮮やかに映像化される芸術品のような料理の数々に、視聴者は引き込まれる。

吹き替えなしという、主演・木村拓哉の見事な料理シーンも話題になった。











ノーサイド・ゲーム


君嶋隼人(大泉洋)は、大手自動車メーカーのエリート社員である。

あるとき君嶋は、本社から府中工場の総務部に異動となる。

彼は、ある商社の大型買収に異を唱え、左遷されたのだった。


君嶋は工場で、同社のラグビー部「アストロズ」のマネージャーに就任する。

かつては強豪だったラグビー部は、今は成績が低迷し、会社のお荷物となっていた。

ラグビーに関して何の知識も経験もない君嶋だったが、チームの再建に挑もうとする。

やがて君嶋は、自分が弱小ラグビー部のマネージャ―に起用された本当の理由を知る。

会社は、素人の君嶋を起用して、ラグビー部を廃部に追い込もうとしていたのだった。




古豪のラグビー部マネージャーに就任した主人公・君嶋がチーム再建に奮闘する姿を描く。


トキワ自動車経営戦略室次長・君嶋は、上司である常務・滝川桂一郎(上川隆也)と対立し、
府中工場へと飛ばされてしまう。

出世の道を絶たれてしまった君嶋の新たな肩書は府中工場総務部長、そして大赤字の
弱小ラグビー部のゼネラルマネージャーだった。


妻・真希(松たか子)に支えられながら、君嶋は再起をかけた大一番の勝負に打って出るが、
君嶋の前には、大企業の陰謀渦巻く様々な難題が立ちはだかるのだった。


本作は、折しも日本でラグビーワールドカップが開催される直前の放送となった。

劇中の「アストロズ」のメンバーに、多くのラグビー経験者が起用されており、白熱した
プレイが伝わるカメラワークと相まって、リアリティ溢れる映像に仕上がっている。


ドラマの合間にラグビーに関する情報の紹介もあり、ルールを知らない視聴者も楽しめ、
ラグビー人気の底上げに大いに貢献した。












集団左遷!!


大手メガバンクに勤める片岡(福山雅治)は、50歳を前に支店長の昇任を言い渡され喜ぶ。


しかし、合理化を進める常務の横山(三上博史)から、赴任先の蒲田支店は「廃店」が

決まっている支店だと告げられる。


ノルマ不達成で廃店になっても、身の処遇は保証すると言われ、片岡は戸惑いながらも

支店長に着任する。


常務に「頑張らなくてもいい。廃店を見届けてほしい」と言われたものの、何も知らない

蒲田支店の行員たちを前に片岡は葛藤する…。



会社員にとって「左遷」は、身近な怖いものの一つかも知れない。本作は福山雅治演じる

支店長と、左遷候補の行員たちの奮闘をコミカルに描いたドラマである。


支店長に指名された片岡だが、常務から「頑張らなくていい」というサラリーマンとして
初めて受けた指示に困惑してしまう。


原作はバブル崩壊後の1993年に出版された、江波戸哲夫の銀行を舞台にした企業小説。

会社のために粉骨砕身で働いてきた企業戦士が、リストラの名の下で、整理解雇に遭う
ようになった時代の作品である。


ドラマもまた、福山雅治演じるモーレツ支店長の活躍を通じて、当時がむしゃらに働いて
日本の高度成長に貢献した企業戦士の姿を偲べる作品となっている。












     
アラジン(Aladdin)2019年(米)

砂漠の都市アグラバに、貧しい青年アラジンが住んでいた。ある日、宮殿を抜け出した王女ジャスミンと出会い
心を通わせる。だがアラジンは捕まえられ、牢屋に入れられる。そこに老人が現れ、助けるかわりに魔法の洞窟
の奥にあるランプを取ってこいという。

映画は大ヒットしたが、その後出演依頼が来なくなった、と語るのがアラジン役を演じたメナ・マスードだ。
これは、主演クラスの役が来なくなったという意味で「テロリスト役」など、悪役の出演依頼はあるらしい。
彼はエジプト出身で、中東系の顔立ちのため、役柄が限られてしまっているようだ。白人至上主義のハリウッド
では仕方がないと言えば仕方がない。たとえ悪人でも、とことん存在感のある「悪役」を演じてみてはどうか。

2019年、アカデミー主演男優賞を受賞したラミ・マレック(エジプト人)の例もある。かつて自爆テロ犯などを
演じていたが、ラミ・マレックはテロリスト役でも、かなり異彩を放っていた。

(監督)ガイ・リッチー(Guy Ritchie)(出演)メナ ・マスード(Mena Massoud)ナオミ・スコット(Naomi Scott)
 










      ジョーカー(Joker)2019年(米)ベネチア国際映画祭グランプリ

コメディアンを夢見るアーサーは、母親の介護をしながら、派遣のピエロとして日銭を稼ぐ毎日を送っていた。
ある日、街の中で理不尽な暴力を振るわれたアーサーは、同僚から護身用の拳銃を借りる。

だが拳銃を所持していたことが会社にばれ、ピエロの仕事を解雇されてしまう。その帰り道、地下鉄に乗った
彼は、見ず知らずの若者に絡まれ、殴る蹴るの暴行を受けたたため、発作的に彼らを銃で撃ち殺してしまう。

舞台となったゴッサム・シティ。この街はまさに現代社会に蔓延する強烈な格差社会を反映しているかのようだ。
本作公開後、香港、レバノン、イラクなど、同時勃発した反政府デモで、ピエロのメイクアップをした参加者の
叫ぶ姿がそのことを象徴している。貧富の格差が広がり、荒廃したゴッサムシティで権力をあざ笑う主人公を、
レジスタンスのシンボルとして、自分たちの姿に重ね合わせているのだ。

(監督)トッド・フィリップス(Todd Phillips)(出演)ホアキン・フェニックス(Joaquin Phoenix)