アラジン(Aladdin)2019年(米) 砂漠の都市アグラバに、貧しい青年アラジンが住んでいた。ある日、宮殿を抜け出した王女ジャスミンと出会い 心を通わせる。だがアラジンは捕まえられ、牢屋に入れられる。そこに老人が現れ、助けるかわりに魔法の洞窟 の奥にあるランプを取ってこいという。 映画は大ヒットしたが、その後出演依頼が来なくなった、と語るのがアラジン役を演じたメナ・マスードだ。 これは、主演クラスの役が来なくなったという意味で「テロリスト役」など、悪役の出演依頼はあるらしい。 彼はエジプト出身で、中東系の顔立ちのため、役柄が限られてしまっているようだ。白人至上主義のハリウッド では仕方がないと言えば仕方がない。たとえ悪人でも、とことん存在感のある「悪役」を演じてみてはどうか。 2019年、アカデミー主演男優賞を受賞したラミ・マレック(エジプト人)の例もある。かつて自爆テロ犯などを 演じていたが、ラミ・マレックはテロリスト役でも、かなり異彩を放っていた。 (監督)ガイ・リッチー(Guy Ritchie)(出演)メナ ・マスード(Mena Massoud)ナオミ・スコット(Naomi Scott) |
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ジョーカー(Joker)2019年(米)ベネチア国際映画祭グランプリ コメディアンを夢見るアーサーは、母親の介護をしながら、派遣のピエロとして日銭を稼ぐ毎日を送っていた。 ある日、街の中で理不尽な暴力を振るわれたアーサーは、同僚から護身用の拳銃を借りる。 だが拳銃を所持していたことが会社にばれ、ピエロの仕事を解雇されてしまう。その帰り道、地下鉄に乗った 彼は、見ず知らずの若者に絡まれ、殴る蹴るの暴行を受けたたため、発作的に彼らを銃で撃ち殺してしまう。 舞台となったゴッサム・シティ。この街はまさに現代社会に蔓延する強烈な格差社会を反映しているかのようだ。 本作公開後、香港、レバノン、イラクなど、同時勃発した反政府デモで、ピエロのメイクアップをした参加者の 叫ぶ姿がそのことを象徴している。貧富の格差が広がり、荒廃したゴッサムシティで権力をあざ笑う主人公を、 レジスタンスのシンボルとして、自分たちの姿に重ね合わせているのだ。 (監督)トッド・フィリップス(Todd Phillips)(出演)ホアキン・フェニックス(Joaquin Phoenix) |