タイムカプセル (64) 平成30年 (2018年) タイム・カプセル


安室奈美恵(40)が 9月26日、25年余にわたる活動の節目として芸能界を引退した。
1992年デビュー、小室哲哉プロデュースで「CAN YOU CELEBRATE?」や「Chase the Chance」など、
数々のミリオンセラーとなったヒット曲で平成の音楽シーンを席巻。
ミニスカート×厚底ブーツ×細眉メイクという彼女のファッションを真似た「アムラー」の呼称で
若者のファッションリーダーとなり、音楽、社会両面で時代の象徴的存在として君臨した。
彼女のラストステージは、引退の前日、故郷の沖縄・宜野湾市の音楽フェスティバルだった。
平井堅(46)らゆかりのあるゲストらと共演し、倍率が数百倍ともいわれるプラチナチケットを
ゲットした3500人のファンの前で8曲を披露し、ラストステージを飾った。
会場周辺をはじめ、故郷が最後の「安室フィーバー」に沸いた。
(映画)第91回アカデミー賞「グリーンブック」(Green Book)
「ボヘミアン・ラプソディ」「ジュラシック・ワールド/炎の王国」「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」
「グレイテスト・ショーマン」「リメンバー・ミー」
東宝「劇場版コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-」(山下智久、新垣結衣、戸田恵梨香)東宝「名探偵コナン ゼロの執行人」
東宝「映画ドラえもん のび太の宝島」ギャガ「万引き家族」(リリー・フランキー、松岡茉優、樹木希林)
(音楽)第60回日本レコード大賞「シンクロニシティ」乃木坂46
「Teacher Teacher」「センチメンタルトレイン」「NO WAY MAN」「ジャーバージャ」AKB48
「ジコチューで行こう!」「帰り道は遠回りしたくなる」乃木坂46
「ガラスを割れ!」「アンビバレント」欅坂46
「シンデレラガール」King & Prince「U. S. A. 」DA PUMP


(テレビ)NHK大河ドラマ「西郷どん」(鈴木亮平、黒木華、渡辺謙、松坂慶子)NHK朝ドラ「半分、青い。」(永野芽郁、松雪泰子、中村雅俊)NHK朝ドラ「まんぷく」(安藤サクラ、長谷川博己、、松坂慶子)NHK「チコちゃんに叱られる!」(木村祐一、岡村隆史)日テレ「獣になれない私たち」(新垣結衣、松田龍平)日テレ「高嶺の花」(石原さとみ、峯田和伸、小日向文世)
日テレ「正義のセ」(吉高由里子、安田顕)TBS「大恋愛~僕を忘れる君と」(戸田恵梨香、ムロツヨシ、松岡昌宏、草刈民代)TBS「ブラックペアン」(二宮和也、内野聖陽、小泉孝太郎)フジ「コンフィデンスマンJP」(長澤まさみ、東出昌大、小日向文世)テレ朝「dele(ディーリー)」(山田孝之、菅田将暉)
(流行語)そだねー、eスポーツ、(大迫)半端ないって、おっさんずラブ、ご飯論法、災害級の暑さ、スーパーボランティア、奈良判定、ボーっと生きてんじゃねーよ!、#MeToo
(スポーツ)平昌冬季五輪(2.9~25)平昌冬季五輪で日本が過去最多の13個のメダルを獲得(2.9~25)男子フィギュアスケートの羽生結弦選手が2連覇(2.17)平昌冬季パラリンピック(3.9~18)男子フィギュアスケートの羽生結弦選手に国民栄誉賞決定(6.1)
サッカー日本代表の新監督に元J1広島監督の森安一氏が決定(7.26)女子テニス・大坂なおみ選手が全米オープン優勝。4大大会で日本人初(9.8)大相撲の貴乃花親方が退職。貴乃花部屋は消滅(10.1)大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手がア・リーグ新人王受賞(11.12)
(社会)将棋の羽生善治永世7冠と囲碁の井山裕太7冠に国民栄誉賞決定(1.5)宮内庁が秋篠宮家の長女眞子さまの結婚延期を発表(2.6)森友学園の国有地売却をめぐる財務省の決済文書に改ざんの疑いが表面化(3.2)黒田東彦・日銀総裁が再任(4.9)成人年齢を20歳から18歳に引き下げる改正民法が成立(6.13)大阪北部で最大震度6弱の地震。6人死亡、400人超が負傷(6.18)オウム真理教元代表の松本智津夫死刑囚ら教団元幹部7人の死刑執行(7.6)
日本と欧州連合(EU)首脳が経済連携協定(EPA)に署名(7.17)参議院定数を6議席増やす改正公職選挙法が成立(7.18)受動喫煙対策を強化する改正健康増進法が成立(7.18)カジノを中心とする統
合型リゾート(IR)実施法が成立(7.20)東京医科大学の不正入試が発覚。その後、他の大学の医学部でも不正入試が相次ぎ判明(8.2)
北海道の胆振地方を中心に最大震度7の地震。死者41人(9.6)翁長雄志・沖縄県知事死去(8.8)後任の知事に玉城デニー氏が当選(9.30)ノーベル生理学・医学賞に本庶佑・京都大学特別教授の受賞決定(10.1)自民党総裁選で安倍首相が連続3選(9.20)第4次安倍改造内閣発足(10.2)東京都の築地市場が営業終了(10.6)豊洲市場が開場(10.11)日露首脳会談、平和条約交渉加速で合意(11.14)
東京地検が金融商品取引法違反容疑で日産自動車のカルロス・ゴーン会長ら代表取締役2人を逮捕(11.19)「男鹿のナマハゲ」(秋田県)など10件から成る「来訪神 仮面・仮装の神々」の世界無形文化遺産登録決定(11.29)外国人労働者の受け入れ拡大を目指す改正出入国管理法が成立(12.8)環太平洋経済連携協定(TPP)発効(12.30)(国際)北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)の実戦配備を宣言(1.1)アメリカ・フロリダ州の高校で銃乱射事件、17人死亡(2.14)
中国が国家主席の任期を撤廃。習近平政権の長期化が可能に(3.11)ロシア大統領選でプーチン氏が勝利。2000年の初当選から通算4選(3.18)アメリカが中国製品の輸入制限を発動。米中貿易摩擦が激化(3.23)ニューヨーク・タイムズ紙などの性暴力報道がピュリツァー賞受賞。セクハラや性被害を告発する「ME
TOO」運動が広がるきっかけに(4.16)
金正恩朝鮮労働党委員長が北朝鮮指導者として初の訪韓、韓国の文在寅大統領と首脳会談。朝鮮半島の非核化などで合意(4.27)マレーシア総選挙でマハティール元首相率いる野党連合が勝利。マハティール氏が15年ぶりに首相復帰(5.9)是枝裕和監督「万引き家族」がカンヌ国際映画祭でパルムドール受賞(5.19)イギリスのヘンリー王子がアメリカ出身の女優と挙式(5.19)
アメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が史上初の米朝首脳会談。北朝鮮の非核化を協議(6.12)イタリア・ジェノバで高速道路の高架橋が崩落、43人死亡(8.14)アメリカ・ノースカロライナ州に大型ハリケーン「フローレンス」が上陸。死者50人超(9.14)インドネシア・スラウェシ島でM7.5の地震。死者2,000人超、行方不明者1,300人超(9.28)欧州連
合(EU)がイギリスの離脱条件を定めた離脱協定案を正式決定。2020年末まで現状の貿易関係を維持(11.25)インドネシアのスンダ海峡で津波発生。死者・行方不明者約590人(11.25)

(芸能)女優の浅野ゆう子(57)がブログで一般男性との結婚を報告(1.11) 音楽プロデューサーの小室哲哉(59)が不倫報道で引退(1.19)V6森田剛(39)と女優の宮沢りえ(44)が結婚(3.16)俳優の松田翔太(39)とモデルの秋元梢(37)が結婚(4.25)TOKIO山口達也(46)が強制わいせつ容疑で書類送検(4.25)
King & Prince、1stシングル「シンデレラガール」でデビュー(5.23)俳優の玉木宏(38)と女優の木南晴夏(32)が結婚(6.21)タッキー&翼が解散、滝沢秀明(36)は芸能界引退しプロデューサーへ(9.10)歌手の安室奈美恵(40)が引退(9.16)元モー娘。吉澤ひとみ(33)が飲酒ひき逃げで逮捕、芸能界引退(9.28)DA・PUMP「U.S.A.」が大流行、紅白出場へ(12.31)第68回紅白歌合戦司会:広瀬すず、櫻井翔(嵐)総合司会:内村光良(12.31)
(物故)大杉連(66)星由里子(74)西城秀樹(63)さくらももこ(53)樹木希林(75)
(その他)「漫画 君たちはどう生きるか」(マガジンハウス 吉野源三郎/羽賀翔)「大家さんと僕」(新潮社 矢部太郎)
「頭に来てもアホとは戦うな!」(朝日新聞出版 田村耕太郎)「おらおらでひとりいぐも」(河出書房新社 若竹千佐子)


万引き家族 (ギャガ)
治と息子の祥太は、万引きを繰り返して生計を立てている。
ある冬の晩、アパートの片隅で幼い少女が寒さに震えていた。
見るにみかねて その少女を自宅に連れて帰る二人。
知らない子供を連れて帰った夫に戸惑う妻の信代。
だが、虐待を受けていた痕跡をみて、家で面倒を見ることに…。
2018年(平成30年)第71回カンヌ国際映画祭パルムドール(最優秀賞)受賞作品。
貧困と家族の崩壊をテーマに、犯罪の裏にある人間の哀しみや孤独を描いた一作。
登場人物は、実際は誰も本当の家族ではないのだが、実に家族的な雰囲気を醸し出している。
観客は、擬似家族の幸せそうな構図を見て、いつのまにか、彼らに感情移入してしまうのだ。
だが、彼らは貧困にあえいでおり、その防衛策として、犯罪まがいのことに手を染めている。
見よ! 一家団らんの食卓に並べられているのは「万引き」で得た食料ばかりではないのか。
彼らは、そうしなければ生きられない、社会の「底辺」に置き去りにされた存在なのである。
生活苦のために犯罪が正当化されるような演出がなされているが、それは映画の趣旨ではない。
この映画は「万引き家族」を生み出している社会の悲惨な状況を描くことで、その背景にある
政治的貧困をシニカルに示唆しているのだ。
そんなにお尻で壊さなくても
この年大きな話題となった「ハズキルーペ」のCM。
渡辺謙と菊川怜の「プレゼンテーション編」、舘ひろしと松野未佳の「父と娘のデート編」、
そして、武井咲と小泉孝太郎の「高級クラブ編」
いずれも、60秒の長尺で、繰り返し出演者が商品名を口にし、商品としての強度を女性のお尻の
下敷きにすることでアピール。終始一貫したベタな演出だったが、好感度は各調査で上位に。

成人年齢の引き下げ
2018年6月13日、成人年齢を20歳から18歳に引き下げる改正民法が成立、
2022年4月1日から施行されることになった。
成人年齢引き下げにより、親の許可なしに高額のローンを組んだり、
消費者金融から大金を借りたりできるようになる。
少子高齢化で少なくなる一方の消費者層を増やして金を使わせ、経済を活性化したいという政府の意図だと思うが、
年齢を引き下げても、18歳の判断能力が上がるわけではない。経験不足の彼らが悪徳企業の餌食にされる懸念もある。
現代社会は複雑化の度を増しており、知識、経験に乏しい若年層にはむしろ保護のほうが必要なくらいかもしれない。

北方領土問題
連続3選を果たした2018年9月の自民党総裁選から、安倍首相は「戦後外交の総決算」を唱え始める。
北方領土問題の解決がその一つだった。
11月、シンガポールで開催された日露首脳会談で、安倍首相はロシア側に新たな譲歩案を提示した。
これまでの「4島返還」を「2島返還」に転換して、ロシア側に合意を求めたのだ。
すなわち「歯舞、色丹の2島を先行返還、国後、択捉は継続協議」に路線変更したのだった。
だがこの会談は、プーチン大統領から明確な合意方針が示されないまま終わってしまった。
ロシアのラブロフ外相は「北方領土に米軍がミサイル基地を建設する恐れがあるため、日本に領土を
返還する事はできない」と明言している。
地図を見てもらえばわかるが、北方領土はオホーツク海を制する天然の要害と呼ぶべき地位を占めている。
ロシア太平洋艦隊の基地を擁するウラジオストクが海上封鎖されたら、ロシアの海上ルートは北極海だけに
なってしまう。その意味で、北方領土を手放すことは戦略的にありえないのだ。
2022年3月、ロシアはウクライナ侵攻後、岸田政権による経済制裁に反発し、北方領土交渉打ち切りを発表した。
日本としては、ロシアに恩を売る絶好のチャンスだったのだが、わざわざ何とかの一つ覚えの「制裁」を叫んで、
北方領土問題の解決をますます難しくしてしまったのである。

獣になれない私たち
深海晶(新垣結衣)は、IT企業で営業アシスタントを務める30歳の女性社員。
彼女は「常に笑顔」「仕事は完璧」が信条で、職場の誰からも好かれている。
だがそれは、彼女の身を削る努力で成り立っていた。
社長の九十九(山内圭哉)からの仕事の連絡は、出勤前から始まる。
朝の満員電車に揺られている間も、ひっきりなしにかかる電話。
誰よりも早く出社した晶は、始業前に同僚からの頼みごとを一気に片付ける。
この会社では一事が万事この調子で、全ての負担が晶にかかっていた。
いつものように疲れ果てて、帰路につく晶。
駅からの帰り道にある、いきつけのバー「5tap」にいつものように立ち寄る。
すると、店の常連の根元恒星(松田龍平)が先に飲んでいるのに出くわした。
お互いこれまで話しかけたことがなかった晶だが、思い切って声をかけてみる…。
ヒロイン・深海晶は、明るい笑顔でバリバリ仕事をこなす有能な女性だ。
しかし、ワンマン社長の九十九は典型的なパワハラ上司だった。
おまけに後輩の社員はミスばかり。晶はその尻拭いばかりさせられている。
晶には、花井京谷(田中圭)という恋人がいるが、あまり頼りにならない。
彼のマンションには、仕事を辞めて引きこもりとなった元恋人が住んでいる。
そのため、結婚もできない。晶は、仕事にも恋愛にも行き詰まってしまうのだった。
あるとき晶は、行きつけのバーで、会計士の根元恒星(松田龍平)と出会う。
恒星は、晶の顔を見て「完璧な笑顔が気持ち悪い」と言う。
この言葉は、バーの支配人が晶を評した「輝くような笑顔」という言葉を受けて出たものだ。
恒星は「嘘臭い笑顔がきもい。俺はそういう人形みたいな女駄目だわ」と言い放つのだった。
彼は、晶の作り笑いや、いい人であろうとする偽りの姿を見破っていたのだ。
常に笑顔で完璧であろうとする彼女は、実は無理を重ねて、心をすり減らしている。
バーの支配人の「輝くような笑顔」という言葉が、実は晶にとっては重荷になっているのだ。
晶のように、つらいけれど文句も言わず、笑顔で耐えている人を「輝いている」と崇め奉る
ような社会にこそ、問題があるのであって、彼女自身が悪いのではない。
ただ彼は、そんな無神経な社会に従順であろうとする彼女の姿に、気持ちが悪いと感じたのだ。
その後、晶と恒星は、お互いに飲み友達となる。晶は何か悩みがあったとき、恒星にそれをぶちまける。
それは彼女自身、ようやく本音を言える相手に巡り合えて、救われた思いがしたからである。

高嶺の花
月島もも(石原さとみ)は、華道の名門「月島流」の令嬢。
美しく才能豊か、すべてに恵まれたももだったが、婚約者に裏切られて結婚が破談、
深く傷つき立ち直れずにいた。
ある日、ももはひょんなことから、自転車店を営む風間直人(峯田和伸)と出会う。
彼は、優しい以外に取り柄のないうだつの上がらない男だった。
だが、気丈で奔放なももを、直人は穏やかに受け入れる。
やがて、婚約破棄のショックで身も心も枯れかけていたももは、直人や商店街の
人々と出会ったことにより、少しずつ潤いを取り戻していく。
華道の家元の娘として生まれた才色兼備のヒロインが、下町の自転車屋の主と恋に落ちる、
身分違いの恋を描いたラブストーリー。
本作は「芸術」と「恋愛」の対立をテーマとした作品である。
芸術は高尚であり、凡人には手の届かない高嶺の花のようなもの。
一方、恋愛は男女の性愛であり、低次元で世俗的なものだ。
華道の家元はヒロインに、芸術を究めるためには、誰もいない場所で孤高に咲く
覚悟が必要であり、地上に降りてきて恋をしてはいけないのだという。
では、芸術家は人を愛せないのだろうか。
ドラマは、芸術と恋愛の相克に苦しむヒロインの姿が描かれる。
だが、芸術が高嶺の花であるなら、恋愛もまた人の世に咲く一輪の花。
花を人が愛して止まないように、人は恋愛を愛し、求め続ける。
最終回、直人は「高嶺の花」を摘むために山へ向かう。
そして崖を登って、ユリの花に手を伸ばす。
なんとか花を摘むことはできたが、崖からおちてケガをしてしまう。
その花は、ヒロインの元へ送り届けられた。
花瓶に一輪だけ飾られた、ユリの花の凛とした美しさ。
このときヒロインは気づく、自分に向けられた直人の愛がどれ程であったのか、
そして「自分は高嶺の花であるべき」という呪縛から解放されるのだった。

正義のセ
竹村凛々子(吉高由里子)は、横浜地検で働く二年目の検事。
まだまだ新米だが、何事にも一生懸命に取り組んでいる。
だが、喜怒哀楽がすぐに出てしまう性格のため失敗ばかり。
事務官の相原(安田顕)から、ついつい小言を言われてしまう。
ある日、上司が部下をケガさせた傷害事件を担当する。
暴行を受けて、全治二か月の重傷を負った部下が被害届を出した。
だが被疑者の上司は、容疑を全面的に否認する。
上司と部下の言い分が、真っ向から対立してしまう。
凜々子は、事件の真相を突き止めるために捜査を開始する。
豆腐屋の娘に産まれた竹村凛々子は、小さい頃から曲がったことが大嫌いな性格。
そんな性格を揶揄して小学校の担任に「検事」が向いてると言われる。
その後、難関の司法試験に合格し、本当に検事となった凛々子の奮闘物語。
持ち前の正義感で仕事に立ち向かう彼女だが、現実は思い通りにいかず悩み苦しむ。
検事の仕事は、相手の話を聞くところから始まる。
そして、思い込みや焦りも禁物で、思慮深く、早急に決断をしなければならない。
職場の同僚や事務官、そして豆腐屋を営む家族らに助けられながら少しずつ成長していく。
そんな不器用だが、一生懸命に頑張る凜々子は、誰もが応援したくなるヒロインだ。

大恋愛~僕を忘れる君と
北澤尚(戸田恵梨香)34歳。レディースクリニックの女医。
エリート医師・侑市(松岡昌宏)との婚約もきまり、順風満帆の人生を歩んでいた。
結婚式まであと1か月と迫った新居への引越しの日。
尚は、引っ越し屋のアルバイト・真司(ムロツヨシ)と出会う。
きっかけは、新居の上の階からの水漏れ。部屋中がびしょぬれになり大慌ての尚。
と、そこに、真司が段ボールを回収にくる。
真司は、上の階の水道の元栓を止め、知り合いの水道屋を手配してくれた。
尚は、お礼に真司を食事に誘い、二人は居酒屋へと向かう。
居酒屋で話が盛り上がり、意気投合した二人は、メアドを交換する。
帰宅後、尚は、なぜか真司に惹かれる自分に気づく。
全然タイプじゃないのに、真司といると心から笑えて、一緒にいて楽しい‥‥。
婚約を解消し、真司との愛に突き進む尚。
だが、幸せの絶頂にある二人を襲ったのは、尚のアルツハイマー病の発症だった。
次第に記憶を失っていく恋人との日々を残すために、 真司はある方法を選ぶ。
難病に冒された女医を戸田恵梨香、彼女を健気に支える元小説家をムロツヨシが演じ、
その異色のカップリングとともに、2人の切なくも深い純愛が、視聴者の反響を呼んだ。

ブラックペアン
東城大学附属病院で、医療関係者が注目する心臓手術が行われようとしていた。
執刀するのは「神の手」を持つと称される外科医・佐伯清剛(内野聖陽)である。
しかし手術の最中、佐伯が受け持つ別の患者の容態が急変する。
第一助手の横山(岡田浩暉)がこの急変患者の対応をすることになった。
だが横山がオペを開始した直後、患者の患部から大量の血が吹き出してしまう。
出血箇所が特定できないまま、患者の血圧は急激に低下し、極めて危険な状態に陥る。
すると、手術室に一人の医師がダルそうに登場する。
彼は、同僚から「オペ室の悪魔」と呼ばれる外科医・渡海征司郎(二宮和也)だった。
渡海は、横山を「じゃま」と移動させると、一見で出血原因を言い当てる。
手術が再開され、渡海は鮮やかな手さばきで、手術を無事に成功させる。
孤高の天才外科医が巨大な組織に立ち向かう医療エンターテイメントドラマ。
主人公の渡海征司郎は、大学病院にいながら出世に興味のない一匹狼で、万年ヒラの医局員だ。
手術成功率100%を誇る天才外科医だが、その傲慢な性格と言動が周囲との軋轢を生んでいる。
その一方で、難しい手術のときには、手術室の外でさりげなくスタンバイしていたりするなど、
何があっても曲げない医療に対する信念の強さを持っている。
だが研究論文で昇進が決まる医療業界では、出世に興味のない渡海が評価されることは難しい。
医療業界に対する問題提起とともに、医者としての本質は何かを問いかける作品となっている。

コンフィデンスマンJP
ダー子(長澤まさみ)は、悪人を騙して金を巻き上げる商売をしている。いわゆる信用詐欺師だ。
相手は悪人であるから、警察に訴えられる心配はない。きわめて安全でぼろい商売である。
そんなダー子と組んでいるのは、お人好しで小心者の詐欺師・ボクちゃん(東出昌大)、
そして超一流の変装技術を持つ詐欺師・リチャード(小日向文世)だ。
今回のダー子のターゲットは、日本のゴッド・ファーザーと呼ばれる赤星栄介(江口洋介)
彼の表の顔は、慈善事業に勤しむ名士だが、裏では地上げで荒稼ぎしている経済ヤクザだ。
赤星が巨額の裏金を飛行機で海外に移動させるとの情報を入手したダー子たち。
そこでダー子ら三人は、赤星と同じ飛行機に搭乗する。
だが、離陸後、飛行機にトラブルが発生。そこで、CAに成り済ましたダー子たちは、
機体を軽くするためだと言い、現金の入った赤星のスーツケースを外に投げ出す。
自分以外は誰も信用しない赤星は、飛行機のパラシュートを奪いスーツケースを追う。
地上に降りた赤星がスーツケースを開けると中にはただの紙切れが。
本物の現金は機内に残っていた。ケースの中身をすり替えるという騙しは見事成功。
これは、空港、飛行機、エキストラまでチャーターした大掛かりなトラップだった。
ダー子たちは、まんまと数億円の裏金を手に入れたのだった。
欲望にまみれた人間たちから大金をだましとる信用詐欺師たちの姿を描いたドラマ。
巨額の裏金を空輸で海外に運んだり、相手を騙すため空港を丸ごとチャーターしたり、
荒唐無稽なスケール感とテンポの良さが、このドラマの持ち味となっている。
最近は、ドラマにしろ映画にしろ、リアリティが求められる時代になったと言われている。
だが、メチャクチャでぶっ飛んだドラマに、リアリティが感じられて見入ってしまうのも、
やはりストーリーの斬新さと、出演者の高い演技力があってこそ。
本作は、主要な登場人物が全て詐欺師という設定で、二転三転する壮絶な騙し合いが繰り返され、
畳みかけるようにまったく息をつかせないドラマ展開となっている。
アクの強いダー子、人の良いボクちゃん、飄々としたリチャードら三人のスタイリッシュかつ
華麗な詐欺の手口は、見ていて爽快であり、非常にエンタメ性が高い作品となっている。

dele(ディーリー)
プログラマー・坂上圭司(山田孝之)は、IT企業「dele. LIFE」の社長である。
坂上は、原因不明の難病で下半身が麻痺し、現在は車椅子生活を送っている。
彼には、真柴祐太郎(菅田将暉)という若手の助手がいる。
真柴は、上司である坂上の「足」となり、主に外での仕事を担当している。
事務所の業務は、依頼人の死後に遺留データを内密に消す仕事をしている。
依頼人のパソコンなどに記録された画像やデータを遠隔操作で削除するのだ。
依頼人が死ぬと、この事務所の仕事が始まるのである。
ある日、さびれた港町で写真館を営む一人の老人が事務所を訪れる。
その老人は、死後のパソコンデータ削除とともに奇妙な依頼を申し出る。
それは自分の死後、データをバラの花とともに、ある女性に届けて欲しいという事だった。
物語の舞台は、デジタル遺品(パソコンなどに残ったデータ)を消去する業務を請け負う会社「dele.LIFE」
25歳のなんでも屋・真柴祐太郎(菅田将暉)が、車椅子のプログラマー・坂上圭司(山田孝之)のもとで、
死んだ依頼人のデータを調べるうちに、意外な事実が明らかになるという、現代感覚の探偵ドラマである。
毎回、削除依頼されたデータに事件を解く鍵があり、謎解きがスリリングなストーリー展開に発展する。
ストーリーもさることながら、視聴者は、坂上と真柴の軽妙な言葉の応酬にも引き込まれる。
孤独な天才プログラマーの坂上、それに対して、明るく行動的だが多少、抜けているところがある真柴。
助手の真柴が面白いのは、依頼人の遺族と関わる時、いつも正体を偽っていることだ。
つまり、情報を探るために別人として振る舞う「演技をしている演技」という二重の芝居をしている。
何の迷いも持たずに別人と振る舞えてしまう真柴は、どこか不気味なところがある。
また、友達がいないから自分の葬式なんか開きたくない、という坂上に「奇遇だね。それ、俺もだわ」
と返す真柴には、明るく見えても実は孤独で、坂上と似たもの同士なのだとわかる。
一見すると坂上がクールな「頭脳派」、真柴がアクティブな「肉体派」という関係に見える。
だが、複雑に見える二人の関係は、実は対等であり、反目しながらもお互い通じ合っているのだ。
そんな二人の関係性が、事件の解決に向け、共同で調査していく中で絶妙な味を醸しだしている。