鳳(おおとり)城の花嫁   1957年(昭和32年)   邦画名作選
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鳳城の若殿・松平源太郎は三十歳で独身。嫁探しの為、城を抜け出し江戸へ向かう。

道中、豪商井筒屋の姉妹おきぬとおみつの危機を救う。

源太郎は美しいおきぬに胸ときめかすが、不器用な彼は失敗ばかり。



中山文雄脚本、松田定次監督、大友柳太朗主演のラブコメディ時代劇。


本作は、将軍の甥にあたる若殿が、親がすすめる縁談が気に入らず、浪人に変装して
江戸へ行き、気に入った花嫁を見つけるという喜劇仕立てのストーリーである。


大友柳太朗といえば、豪快な剣豪というイメージだが、本作では世間知らずで
天然ボケの入った若殿を演じている。

大友は、あまり演技がうまくない役者のようにいわれているが、本作では
生き生きと器用に、コミカルなボケ役をこなしていた。

というより、演技力ではなく、これが彼の本来の持ち味なのかも知れない。



 

  製作  東映

  監督  松田定次

  配役 松平源太郎 大友柳太朗   井筒屋嘉兵衛 志村喬       桧垣権九郎    田崎潤 
  松平安房守 三島雅夫   娘 おきぬ 長谷川裕見子       長野五郎左衛門    進藤英太郎 
      大島嘉門 薄田研二   娘 おみつ 中原ひとみ       猿の三次    原健策 

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