タイムカプセル (63) 平成29年 (2017年)         タイム・カプセル

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「第59回 輝く!日本レコード大賞」 の発表が、30日に東京・新国立劇場にて行われた。


優秀作品賞10作品の中から、栄えある大賞に選ばれたのは乃木坂46の「インフルエンサー」。

公式ライバルのAKB48、妹分の欅坂46との「ガチンコ初対決」を制し、乃木坂46が初めて頂点に上り詰めた。


受賞曲でダブルセンターを務めた白石麻衣(25)と西野七瀬(23)が、次々と手で顔を覆い感激の涙。

キャプテンの桜井玲香(23)は「本当にうれしくて、今信じられないです」と感無量の表情で話した。

結成から6年での栄冠は、くしくもライバルのAKB48と同じ早さだった。




(映画)第90回アカデミー賞「シェイプ・オブ・ウォーター」(The Shape of Water)

美女と野獣」「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」「怪盗グルーのミニオン大脱走」
「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」「モアナと伝説の海」

東宝「名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)」東宝「映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」
ワーナー「銀魂」(小栗旬、菅田将暉、橋本環奈)東宝「劇場版ポケットモンスター キミにきめた!」


(音楽)第59回日本レコード大賞「インフルエンサー」乃木坂46

「願いごとの持ち腐れ」「♯好きなんだ」「11月のアンクレット」「シュートサイン」AKB48
「逃げ水」「いつかできるから今日できる」乃木坂46
「不協和音」「風に吹かれても」欅坂46「Doors~勇気の軌跡~」嵐



                                   





(テレビ)NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(柴咲コウ)NHK朝ドラ「ひよっこ」(有村架純、沢村一樹、木村佳乃)NHK朝ドラ「わろてんか」(葵わかな、松坂桃李、濱田岳)NHK「ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~」(多部未華子、倍賞美津子、高橋克典)日テレ「過保護のカホコ」(高畑充希、黒木瞳、時任三郎、竹内涼真)

TBS「陸王」(役所広司、山﨑賢人、志賀広太郎、阿川佐和子、寺尾聡)TBS「カルテット」(松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平)テレ朝「やすらぎの郷」(石坂浩二近藤正臣浅丘ルリ子加賀まりこ)テレ朝「そして誰もいなくなった」(仲間由紀恵、渡瀬恒彦、津川雅彦橋爪功

(流行語)インスタ映え、忖度、35億、Jアラート、睡眠負債、ひふみん、フェイクニュース、プレミアムフライデー、魔の2回生、○○ファースト、9.98(10秒の壁)、29連勝(藤井フィーバー)


(スポーツ)大相撲の大関稀勢の里が第72代横綱に昇進。66代横綱若乃花以来19年ぶりに日本人横綱が誕生(1.25)第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)開催(3.7~22)侍ジャパンは準決勝で敗退。2大会連続で決勝進出を逃す(3.21)

女子フィギュアスケートの浅田真央選手が現役引退を発表(4.10)女子プロゴルフの宮里藍選手が今期限りの現役引退を発表(5.26)大リーグ・エンゼルスが日本ハムの大谷翔平選手の入団決定を発表(10.8)


(社会)日本音楽著作権協会が音楽教室から著作権料徴収の方針を発表(2.2)安倍昭恵夫人が名誉校長の森友学園への大阪府豊中市の国有地の格安売却が判明(2.9)安倍首相が訪米(2.9~13)トランプ大統領と初の首脳会談。同盟強化で一致(2.10)森友学園問題で、安倍首相は「私や妻が関係していたということになれば、首相も国会議員も辞める」と発言(2.17)月末金曜日に早帰りを呼びかけ、消費拡大を促す官民一体の取り組み「プレミアムフライデー」がスタート(2.24)

森友問題で証人喚問された籠池泰典理事長、安倍昭恵夫人との密接な関係を証言(3.23)栃木県那須町のスキー場で登山講習中の高校生と教員計8人が雪崩に巻き込まれ死亡(3.27)日産自動車のカルロス・ゴーン社長・CEOが退任(4.1)安倍首相、憲法改正をめぐる質問に読売新聞に書いてある」と答弁(5.8)国家戦略特区の今治市での加計学園の獣医学部新設に関し「総理のご意向」と記された文書の存在を報道(5.17)

安倍首相が待機児童ゼロ達成を2017年度末から20年度末に先送りすることを表明(5.31)天皇退位特例法が成立。2019年4月30日に退位へ天皇退位は1817年の光格天皇以来、約200年ぶり(6.9)上野動物園でジャイアントパンダのメスの赤ちゃん誕生(6.12)「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ改正組織的犯罪処罰法が成立(6.15)安倍首相、加計学園問題への対応を反省し「真摯に説明責任を果たしていく」と表明(6.19)

将棋の加藤一二三九段が引退。77歳5ヵ月での引退は最年長記録(6.20)最年少の中学生棋士、藤井聡太四段が公式戦29連勝の新記録達成(6.26)東京都議会議員選挙で小池百合子知事率いる「都民ファーストの会」が勝利自民党は史上最低の議席となる歴史的惨敗(7.2)九州北部で豪雨。気象庁は「平成29年7月九州北部豪雨」と命名福岡・大分両県で死者・行方不明者が計41人に(7.5~6)

トヨタ自動車とマツダが資本提携を締結。互いに500億円出資(8.4)宮内庁が秋篠宮家の長女、眞子さまの婚約内定を発表(9.3)NHKが番組のインターネット同時配信の方針を表明。19年度内に受信契約世帯のみで開始(9.20)フリージャーナリストの伊藤詩織レイプ事件で、検察審査会が加害者とされる山口敬之を不起訴相当と議決する(9.21)

小池百合子東京都知事が「希望の党」を旗揚げ(9.25)フリージャーナリストの伊藤詩織レイプ事件で、伊藤氏が「望まない性行為で精神的苦痛を受けた」として、加害者とされる山口敬之を相手に1100万円の損害賠償を求める民事訴訟を起こす(9.28)枝野幸男元官房長官が「立憲民主党」の結成を表明(10.2)長崎市出身の日系英国人作家、カズオ・イシグロ氏のノーベル文学賞受賞が決定(10.5)第48回衆議院選挙で自民党が大勝(10.22)

フリージャーナリストの伊藤詩織レイプ事件で、加害者とされる山口敬之は合意があったと反論し、伊藤氏の発言などで社会的信用を奪われたとして、慰謝料1億3000万円と謝罪広告の掲載を求めて東京地裁に反訴(10.26)第4次安倍内閣発足(11.1)トランプ・アメリカ大統領が初来日(11.5)日米首脳会談を開催(11.6)将棋の羽生善治棋聖が竜王戦に勝利、史上初の永世七冠を達成(12.5)東京都が築地市場の豊洲への移転時期を2018年10月11日に決定(12.20)


(国際)トルコのイスタンブールのナイトクラブで銃乱射テロ。39人死亡(1.1)ドナルド・トランプ氏が第45代アメリカ大統領に就任(1.20)北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアのクアラルンプール国際空港で毒殺(2.13)韓国憲法裁判所が朴槿恵(パク・クネ)大統領の弾劾審判で罷免を決定(3.10)イギリス政府がEU(欧州連合)離脱を正式に通知(3.29)

フランス大統領選挙で39歳のエマニュエル・マクロン氏が当選(5.7)韓国大統領選挙で野党「共に民主党」の文在寅(ムンジェイン)氏が当選(5.10)トランプ・アメリカ大統領が地球温暖化対策の国際的枠組み、パリ協定からの離脱を表明(6.1)ロンドンの24階建て高層住宅で大規模火災。80人以上死傷(6.14)

核兵器禁止条約が国連本部での条約交渉会議で採択。米・英・仏・露・中の5核保有国をはじめ日本、ドイツなどは不参加(7.7)北朝鮮が6回目の核実験を実施。弾道ミサイルの発射も相次ぎ強行(9.3) メキシコ市近郊でM7.1の地震が発生。死者369人(9.19) アメリカ・ラスベガスで全米史上最悪の銃乱射事件。58人死亡、400人以上が負傷(10.1)IS(自称イスラム国)の首都ラッカ陥落(10.17)

中国共産党大会開催。習近平政権が2期目に(10.18~24)イラン・イラク国境でM7.3の地震が発生。両国で500人以上死亡(11.12) アメリカが北朝鮮を「テロ支援国家」に再指定(11.20)エジプトのシナイ半島北部のモスクで爆弾テロ。305人死亡(11.24)トランプ・アメリカ大統領がエルサルムをイスラエルの首都と認定(12.6)


(芸能)いきものがかり、活動休止を発表(1.5)女優の清水富美加が芸能界を引退し、千眼美子と改名し「幸福の科学」に出家することを発表(2.11)女優の堀北真希が主婦業に専念するため芸能界引退を発表(2.28)佐々木希(29)がアンジャッシュの渡部建(44)と結婚(4.9)ブログで乳がん闘病記を発信し続けた小林麻央が死去(6.22)

武井咲(23)とEXILE・TAKAHIRO(32)が結婚(9.1)元SMAPの稲垣吾郎、草彅 剛、香取慎吾がジャニーズ事務所を退所(9.8)歌手・安室奈美恵が2018年9月16日をもっての引退を発表(9.20)V6の岡田准一(37)と宮崎あおい(32)が結婚(12.23)第68回紅白歌合戦司会:有村架純、二宮和也(嵐)総合司会:内村光良(12.31)


(物故)松方弘樹(74)船村徹(84)ペギー葉山(83)渡部昇一(86)野際陽子(81)小林麻央(34)日野原重明(105)平尾昌晃(79)

(その他)和スイーツ、ニンテンドースイッチ(任天堂)「白石麻衣写真集 パスポート」(講談社)「九十歳。何がめでたい」(小学館 佐藤愛子)「蜜蜂と遠雷」( 幻冬舎 恩田陸)「騎士団長殺し」(新潮社 村上春樹)「儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇」(講談社 ケント・ギルバート)「応仁の乱」(中央公論新社 呉座勇一)




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                慕情(やすらぎの郷 主題歌  中島みゆき)





やすらぎの郷


脚本家・菊村栄(石坂浩二)は、妻に先立たれ、仕事も生き甲斐も失って途方に暮れていた。

そんな折、海沿いで風光明媚な無料の老人ホーム「やすらぎの郷」から入居の誘いを受ける。


入居資格は、全盛期の映画、テレビ界に功績のあった者であること。

半信半疑ながら入居を決めた菊村は、そこでかつて一世を風靡した女優たちと再会を果たす。


憧れの存在であった九条摂子(八千草薫)、国民的人気女優だった白川冴子(浅丘ルリ子)

など、入居者たちの錚々たる顔ぶれに菊村は驚愕する。




菊村は「今もって現役」意識の強い女優たちから、自分たちを主役にした脚本の執筆を依頼される。

そして、現役当時のように「栄ちゃん」「菊村先生」と呼ばれるのだった。



往年の大スターたちが、高級老人ホームで共同生活するという虚実入り混じった大人のコメディ。


主人公・菊村栄が「やすらぎの郷」を訪れたとき、そこで経験したものは、自分にとっての

憧れの存在や懐かしい人々との再会だった。


菊村は妻を亡くし、家族ともどこか他人行儀、昔の友人たちとも、ほとんど音信不通だった。

仕事も友人も失い、途方に暮れていた菊村にとって「やすらぎの郷」での懐かしい人々との

出会いは、とても大きな喜びに感じられるのだった。


だが、彼の幻想は、まもなく打ち砕かれてしまう。

むしろ顔見知りばかりいることによって、様々なトラブルが発生するようになった。

過去のドロドロした人間模様が再現され、とても「やすらぐ」どころではない。


やがて菊村は、ここに来る前の方が、むしろ安らいでいたのではないかと思うようになる。

人生の終わりに、彼は多くのモノを失い、その果てに「安らぎ」を得ていたのではないかと。



主演の石坂浩二の元妻である浅丘ルリ子、元恋人の加賀まりことのやり取りが展開されること、

石坂自身も、本人そのものの様に演じており、それが奇妙な魅力になっている作品である。


またドラマは、石坂の独特な語りによって進行し、中島みゆきが歌う主題歌「慕情」と相まって、

作品の世界観に深い味わいを醸し出している。










     


森友学園問題


2017年7月31日、学校法人・森友学園の籠池泰典(かごいけ やすのり)理事長が詐欺罪で逮捕された。

小学校建設の工事代金を水増しして、国や大阪府などから補助金をだまし取ったのだ。


理事長の妻・諄子も逮捕されたが、妻は事件に関与していないと無罪を主張している。

これについて理事長は「安倍首相の夫人と親しかった妻も逮捕し、300日間も国策勾留

したのは口封じのためだ。権力者に対する忖度は払拭できない」と主張している。


もうひとつ理事長は、今回の逮捕は、国民の目をそらすための別件逮捕だと主張する。

本来の森友問題とは、豊中市の国有地がただ同然で森友学園に払い下げられた事件である。



国は約9億円の土地を埋設ごみを理由に約8億円を値引き、約1億円で払い下げたが、

民間人である籠池夫妻に、国有財産を大幅値引きで払い下げさせる権限があるはずはない。


その権限を持っていた財務省や土地を所有する国交省の官僚がどのように関与したのか、

そして省庁を超えて払い下げを行わせたのは誰かが問題となる。

時価9億円の国有地を格安売却したとして財務省職員の背任の罪が指摘された。

だが、財務省職員の誰一人として刑事責任は問われていない。


払い下げ事件に関連して、財務省が売却に関する決裁文書を改ざんした事実も発覚した。

虚偽公文書作成は重大な刑法犯罪だ。

しかし、改ざんを指示・命令したと見られる財務省の佐川理財局長の罪は問われていない。

無罪放免である。


さらに安倍首相夫妻が、国有地払い下げ問題に深く関与したことが明らかにされたが、

安倍氏夫妻の罪も問われていない。

国有地払い下げ事件の発覚後、当事者となった籠池夫妻だけが、別件逮捕で実刑に処され、

本丸の森友問題は、うやむやのまま幕引きとなったのである。











ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~


雨宮鳩子(多部未華子)は、祖母の葬儀のため、故郷の鎌倉に戻ってくる。


彼女は、幼少の頃から、代書屋を営む祖母に育てられ、厳しくしつけられた。

そのことに反発し、八年間、家を出て暮らしていたのだ。


雨宮家は江戸時代から続く由緒ある代書屋だったが、鳩子は店を継ぐ気はなかった。

ある日、一人の婦人が店を訪れ、鳩子にお悔やみの手紙の代書を依頼する。





だが、亡くなったのは、人間ではなくて、何とペットのチンパンジーだという。

いわくつきのお悔み状の依頼に四苦八苦する鳩子だったが…。



ツバキ文具店の本業は、依頼人に代わって、大切な人への気持ちを手紙に書く風変りな代書屋。

鳩子は、お悔み状の代書に取り組むことによって心境が変わり、代書屋を継ぐことを決意する。


以後、離婚の通知状、借金の断り状、親友への絶縁状など、鳩子は色々な手紙の代書を通して

人の心の機微に触れてゆく。


手紙には、送り手の様々な思いが込められている。普段は言葉にできない、伝えきれないが、

しかし、かけがいのない思いが、そこにはあるのだった。

そして、それらの手紙を代書することによって、鳩子自身もまた、ゆっくりと成長してゆく。


目まぐるしい今の時代に 昔から変わらない人の心の温かさや季節の美しさが、鎌倉の町並みと

共に描かれ、一服の清涼剤のように清々しく、心地よい感動をもたらしてくれる作品である。











陸王


宮沢紘一(役所広司)は、埼玉・行田にある足袋屋「こはぜ屋」の四代目社長である。


こはぜ屋は、百年の歴史がある老舗だが、時代遅れの業種で資金難が続いている。

銀行からは、融資の条件として、何か新規事業にチャレンジしろと言われている。


宮沢は、足袋製造で培った技術を生かして、ランニングシューズを開発しようと考えた。

二か月後、ようやく200足の試作品が完成し、商品名を「陸王」と決定する。


だが、資金不足で従業員の残業代が払えなくなり、宮沢は銀行に追加融資を依頼する。




銀行からは、追加融資の条件として、従業員をリストラしろと言われてしまう。


そんなおり、地元の高校からの注文で「陸王」が教育現場で採用されることになった。

こはぜ屋の地道な営業努力が受注につながり、数は少ないが大きな一歩となった。


さらに宮沢は「陸王」がマラソン用に使えないかと、スポーツ用品店に売り込みに行く。

だが、担当者から「陸王」はゴム底なので、耐久性に問題があると言われる。

学校で子供たちが走り回る程度なら良いが、マラソン選手が履くとなると改良が必要だという。


そんなおり、宮沢は銀行の担当者から、靴底の素材になるかもしれない会社があると聞かされる。

天然の繭から加工した「シルクレイ」という素材で、ゴムより軽量で耐久性に優れているらしい。

だが残念ながら、その会社は倒産しており、社長の飯山(寺尾聰)とは連絡が取れないという。



倒産寸前の足袋屋が再起をかけて立ち上がり、畑違いのランニングシューズ作りに挑む。

そんな無謀とも思える挑戦にかける熱き人物たちの会社再生物語。


老舗足袋屋・こはぜ屋の社長・宮沢は、年々先細る足袋の需要から資金繰りに悩む日々を過ごしていた。

そんなおり、銀行とのやりとりを通じて、新規事業への参入を考え始める。

それは足袋製造で培った技術が生かせる裸足感覚を追求したランニングシューズ「陸王」の開発だった。


陸王の完成は従業員20名余りの地方零細企業にとって、貧しい資金、人材、開発力など苦難の道のり。

何度もくじけそうになる宮沢だが、従業員に支えられながら奮闘を続ける姿が描かれる。


ドラマで使用された「陸王」やライバル会社のランニングシューズは、ミズノなど実際のメーカーに

依頼してシューズを製作している。


またドラマには、元女子マラソンの増田明美、元男子マラソンの瀬古利彦、パラリンピックの

女子走り幅跳び選手の中西麻耶など、本物の陸上選手も多数出演して大きな話題を呼んだ。











カルテット


巻真紀(松たか子)は、かつてはプロの演奏家を目指していたバイオリン奏者である。

彼女は、数年前に結婚し、専業主婦として生活していた。

だがある時、夫が失踪してしまい、これをきっかけに演奏活動を再開しようと思っていた。


ある日、真紀は、東京のカラオケ店で、偶然同じ楽器演奏家である三人と出会う。

その一人・別府司(松田龍平)は、四人でカルテット(四重奏)を組むことを提案する。

そして、別府の所有する軽井沢の別荘で、四人で暮らしながら活動をしていくことになった。






だが、彼ら四人は、それぞれに鬱屈や葛藤を抱えていた。夫が謎の失踪を遂げた真紀。

そして他の三人も、それぞれ知られたくない秘密があるのだった。



彼らに共通しているのは、音楽との関係だった。

プロへの夢を追い続けるのか、趣味として音楽を続けるのか、二者択一を迫られていたのだ。



冬の軽井沢を舞台に、男女四人の恋と秘密と嘘が織りなす大人のラブストーリー&サスペンス。


女ふたり、男ふたり、全員30代。バイオリン、ビオラ、チェロの演奏者として夢が叶わなかった

彼らはある日、東京のカラオケボックスで偶然出会った。

だが、カルテットを組んで共同生活を送ることになった彼らのその「偶然」には、大きな秘密が

隠されていたのだった。


登場人物たちが繰り広げるスリリングな会話劇の妙、そして、最後まで読めないサスペンス満載

のストーリー展開が、SNSを中心に大きな反響を呼んだ。











そして誰もいなくなった


白峰涼(仲間由紀恵)は、元水泳選手だが、現在は引退して家庭教師をしている。


彼女はあるとき、七尾審という資産家が所有する孤島のホテルに招待される。

島のホテルに到着すると、彼女をはじめ、十人の男女が招待客になっていた。

だが、肝心のオーナーである七尾氏の姿がない。


期待と不安の中で、皆が晩餐の食卓につくと、どこからか声が聞こえ始める。

その謎の声は、招待客十人の過去の犯罪を暴き立てる。




皆が恐怖に怯える中、客の一人が目の前で殺害されてしまう。



死因は、グラスに混入していた青酸カリによる毒殺だった。

犯人は外部の者による犯行か、それとも招待客の誰かなのか…?



イギリスの推理小説家・アガサ・クリスティの同名小説をドラマ化したもの。


物語は、孤島にあるホテルに招待された十人の客がひとりずつ殺されていく。

遂には十体の遺体が発見されるという不可解な連続殺人事件に発展する。


原作通り、犯人も含め、最後は誰もいなくなるのが、本作の最大の見せ場となっている。

この点で、歴史に残る古典的名作に、十分な敬意が払われた良質なドラマといえる。



だが、誰もいなくなると、謎解きをする人物もいなくなり、推理ドラマとならない。

そこでドラマ化に当たり、原作にはないオリジナルのキャラクターが登場する。

事件の謎解きをするべく島にやってきた刑事・相国寺竜也(沢村一樹)だ。


しかし彼は、いわば横溝正史の推理小説に登場する探偵「金田一耕助」と同じく、

狂言回し的な存在であり、犯罪を未然に防ぐことはできない。

唯一、既に終わった事件の謎を観客に解き明かすことだけが、彼の役割なのである。











      美女と野獣(Beauty and the Beast)2017年(米)

十八世紀のフランス。森の中の古城に、魔女に呪いをかけられ、野獣に姿を変えられた王子が住んでいた。
魔女がおいていったのは一輪の魔法の「バラの花」
花びらが散るまでに真実の愛を見つけなければ、永遠に醜い姿でいなければならなかった。

絶望にくれる王子の城へ、あるとき美しい町娘、ベルがやってくる。家具や食器に姿を変えられたお城の
使用人達は色めき立つ。城での奇妙な同居生活が始まり、やがて野獣とベルの間にはほのかな恋が芽生える。

「ハリー・ポッター」シリーズで、ハキハキとした愛らしい少女「ハーマイオニー」を演じたエマ・ワトソン。
世界を魅了した魔法少女のイメージからの脱却は、実にスムーズだった。

彼女が「四歳のころから夢中」と語る「美女と野獣」のベルに扮した時、聡明で心優しいヒロインを自然に演じ、
大人の女優へのステップアップを見事に果たしている。

(監督)ビル・コンドン(Bill Condon)
(出演)エマ・ワトソン(Emma Watson)ダン・スティーヴンス(Dan Stevens)
 
       
                                             愛の芽生え(Alan Menken)