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上野公園では、黒之巣会の率いる魔操機兵たちが暴れ回っていた。
大神は初陣ながら、隊長としての指揮能力を十二分に発揮し、
魔操機兵たちを撃破。だが戦いはまだ終わったわけではなかった。
突如、黒之巣会の幹部の一人、葵叉丹が現れ、呪文をとなえる。
呪文と共に漆黒の魔操機兵 「神威」 が突然地中から現れた。
何度攻撃してもびくともしない新たな魔操機兵に苦戦する華撃団…。
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【第五課 第六節】
(这时候,十几个魔操机兵出现在上野公园一带,开始了大肆的破坏活动。
它们穿着一层钢铁般的甲胄,手中还拿着闪烁着蓝光的武士刀。
货摊被破坏,樱花散落,到处响起了人们的哀哭声)
嘎巴 ---!!
(一个樱花色的机体突然出现,向一个魔操机兵袭击过来,拔剑出鞘,挥刀把它砍掉。
出现在魔操机兵们眼前的是,白、樱、紫、黑、四体的雄壮身姿,他们就是一队「灵子甲胄光武」)
大 神: 到此为止了! 帝都华击团,参上!
(华击团他们的声音回荡在上野公园。
对于华击团的到来,魔操机兵们浑身散发出一阵阵敌意。光武端好各自的武器)
樱 : 我们帝国华击团绝不会放过威胁帝都和平的人! 来吧!
大 神: 敌人的数量很多,要小心点!
(这时,突然堇单独向敌阵开始冲锋)
大 神: 等候!
(大神急忙要止住她,但来不及了)
堇 : 我就让你见识一下该怎么战们!
(堇举起她的武器 「长刀」 大叫一声!)
堇 : 神崎风尘流,蝴蝶之舞!
(堇一个箭步跳进敌阵,高速旋转的长刀摩擦着空气,
刀尖燃起橘红色烈焰,所到之处无不燃起一片红莲之火!
魔操机兵们在熊熊火焰里痛苦地挣扎,转眼烧成黑碳)
堇 : 如何?
(一口气消灭掉敌人,堇一脸洋洋得意,转过身来对大神挥挥手)
大 神: 好厉害! 居然一击就把一群魔操机兵给消灭。
(这时,玛利亚发现一个魔操机兵打算从背后偷袭大神,立刻喊道:)
玛丽亚: 少尉,当心身后!
(大神一听到,头也不回迅速蹲下!)
乓 -- !
(枪声的同时,魔操机兵的大刀破碎。
黑的光武。玛利亚放出的子弹,准确打穿了魔操机兵的刀身。
这又是可怕的本领。
趁魔操机兵畏怯的间隙,大神一挥大剑,魔操机兵被斩做两截)
大 神: 谢谢,玛利亚。
玛丽亚: 不必说什么。少尉,敌人的战力并不强! 可以趁势结束。
大 神: 知道了。
(在这里大神把握制胜的机会,对全体队员作出一齐攻击的命令)
大 神: 全体队员听着! 从四面八方包围,然后一起攻击它们。
玛利亚和堇在原地,我和樱绕到它们的背后。懂了吗?
各 位: 收到!
(花组队员开始一齐攻击,魔操机兵为数众多也难逃全灭的命运,
不一会儿已全部倒下了。
但战斗并不是结束了。紧接着出现了新的动静)
葵叉丹: 呼呼呼 …
(众人连忙回头,只见有一个男人高高站在公园里的树枝上。
此人有一头银灰色的长发,穿着黑色衣衫,蓝色披肩,秀丽的容貌上没有一丝温暖。
额头上戴着的奇形怪状的头饰散发着邪恶之气。
他居高临下地俯视着大神他们,嘴角露出冷酷的笑意)
大 神: 是谁!?
(男人对大神的问不答应,缓缓地举起手,嘴里默念咒语。
忽然大地像水一样地波动,从地中漆黑的巨大身躯的魔操机兵浮起来了)
葵叉丹: 这就是超级魔操机兵 「神威」 来吧 … 你们就用那些破铜烂铁来对付它吧!
(男人的言词,使堇整个人变的愤怒起来)
堇 : 你说光武是破铜烂铁 … 别这么多废话了!
(堇说完就一刀砍过去!紫色的光武向神威突进,气势高昂地挥舞了长刀。
但那个神威不躲不避,若无其事的受了她的一击)
堇 : 可恶 … !?
(让她震惊的是,神威依旧完好无损地站在原地)
玛丽亚: 堇,躲开!
(接着,玛利亚手臂的枪所发出的几颗子弹袭击了神威。
但神威的甲胄,挡下了冲锋枪射来的所有子弹)
葵叉丹: 没用的家伙! 才这么点力量吗? 还不够呢!
玛丽亚: 可恶 … !
大 神: 来吧! 这次你的对手是我!
(大神打算冲锋的时候,樱叫喊了)
樱 : 队长,这里交给我吧!
大 神: 樱 … !?
(大神感觉到在樱的机体周围充满了一股巨大的力量)
大 神: 玛利亚,堇,我们要离开!
樱 : 破邪剑征 樱花放神!
葵叉丹: 什么!?
(男人脸上就消失了笑容。
瞬间一道强烈的光芒从刀尖上散发出来,光芒一直袭击向了神威身上)
轰轰轰 …
(一阵剧烈地爆炸声响起。
硝烟散去,进入大神视野的是严重损坏的神威机体。
胜负已决! 男人瞬间显出一副咬牙切齿的模样。
但一会儿,他脸上又露出了从容不迫的笑容)
葵叉丹: 帝围华击团吗? 干得不错嘛。看来我太小看你们了。
大 神: 你们,是什么人!?目的是什么!?
葵叉丹: 我是葵叉丹。记住吧。总会一天,我们会做个了断!
(忽然一阵旋风吹过,葵叉丹的身姿消失在他们眼前)
堇 : 他逃跑了!
大 神: 葵叉丹 … (低声嘀咕道)
(那个古怪而又不可估量的男人给大神留下了极大深刻的印象。
… 真正的战斗现在才开始!)
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【注 釈】
【大肆的破坏活动】 dà sì de pò huài huó dòng
手当たり次第の破壊活動。
「大肆」 (=毫无顾忌) はばかりなく。おおっぴらに。
<用例> 狠狠打击大肆贩卖伪劣 wěi liè 产品的奸 jiān 商。
(劣悪品を公然と売りさばく悪徳業者を一網打尽にする)
【神崎风尘流,蝴蝶之舞】 shén qí fēng chén liú,hú dié zhī wǔ
神崎風塵流・胡蝶の舞 (かんざきふうじんりゅう こちょうのまい)
江戸時代前期 (寛永20年、1643年) 小田原藩士神崎万次郎により創始された長刀術の必殺技。
長刀 (なぎなた) を高速回転させ、爆炎の渦を巻き起こし、周囲四方の敵を攻撃する技。
中距離にいる集団の敵をまとめて一掃するには有効な攻撃手段である。
神崎风尘流的独门儿绝活。手中挥动的长柄大刀的刀尖燃起火焰,对周围八格内敌人造成炎属性伤害。
长柄大刀是日本江户时代流传过来的习武女性的专属兵器 —— 薙刀。
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【口語訳】
(魔操機兵たちは上野公園一帯に散らばり、目に付くものを手当たり次第に破壊していた。
彼らは、はがねで作られた甲冑をまとい、手には青白く光る日本刀を掲げている。
出店がつぶされ、桜が散り、あちこちから人々の悲鳴が上がっていた)
バサッ! ズゴッ!
(いきなり現れた桜色の機体が、ひとりの魔操機兵に襲いかかり、そのまま一刀のもとに斬り捨てた。
魔操機兵たちの前に現れたのは、白、桜、紫、黒、四体の勇壮な姿、「霊子甲冑光武」 であった)
大 神: そこまでだ! 帝国華撃団、参上!
(華撃団の名乗りを上げる声が上野公園に響き渡る。
突然現れた乱入者たちに、魔操機兵たちの敵意が集まる。光武がそれぞれの武器を構えた)
さくら : 帝都の平和をおびやかす者は、あたしたちが許さない!
大 神: 敵は多勢だ。みんな油断するな!
(このとき、すみれが突然、単機で敵陣に突き進んでいった)
大 神: 待つんだ!
(大神は慌てて彼女を制止しようとしたが間に合わない)
すみれ : 少尉、わたくしが戦い方のお手本を見せてさしあげますわ!
(彼女は武器である 「長刀」 を振り上げるや、一喝!)
すみれ : 神崎風塵流、胡蝶の舞!
(敵陣に跳び込んだすみれの長刀が空を走り空気を引き裂く。
切っ先は赤みがかった激しい炎で燃え上がり、周囲一面はすべて紅蓮の炎に包まれる。
魔操機兵たちは燃え盛る火炎の中で断末魔の叫びを上げつつ、またたく間に真黒な炭素と化していった)
すみれ : いかが?
(一気に敵を消滅させたすみれは、得意げに大神に手を振ってみせる)
大 神: す、すごい。複数の魔操機兵をたった一撃で …。
(この時、マリアは、後方から大神を奇襲しようとする魔操机兵を発見して叫ぶ)
マリア : 少尉、あぶない!
(大神はこれを耳にすると、すぐさま地に伏せる)
ドギュン ---!
(銃声と同時に、魔操機兵の太刀が砕けた。
黒の光武 --- マリアの放った弾丸が、細い刀身を正確に撃ち抜いたのだ。
これまた恐るべき技量であった。
敵がひるんだ隙をのがさず、大神は大刀一閃、魔操機兵を真っ二つに切り伏せた)
大 神: ありがとう、マリア。
マリア : 礼を言っていただくには及びません。
少尉、この敵には大した戦力はありません。ここは一気にケリをつけるべきです。
大 神: わかった。
(ここで勝機を確信した大神は、全員に一斉攻撃の命令を下す)
大 神: みんなよく聞け! 敵を四方から取り囲んで一斉攻撃を仕掛ける。
マリアとすみれはそのまま、俺とさくらは敵の後方に回り込む! いいな!!
全 員: 了解!
(花組全員の一斉攻撃が開始された。魔操機兵たちは数が多いと言えども壊滅の運命はすでに決していた。
数分の後、すべての魔操機兵は地に崩れ落ちた。
だが戦いはまだ終わったわけではなかった。新たな気配が現れたのはその直後であった)
葵叉丹: フフフフフ …
(一同が振り向くと、公園内の高い木の上に一人の男がいた。
銀色がかった長い髪、漆黒の装束に濃紺の肩掛けを纏い、その秀麗な面影には微塵の温かみもなく、
額につけた異形の髪飾りが邪悪さを醸し出している。男は大神たちを見下ろし、口許に冷酷な笑いを浮かべていた)
大 神: 誰だ!?
(男は大神の問いには答えず、静かに手を上げ、何やら呪文を唱える。
突然、大地が水のように波打ち、地中から漆黒の巨大な魔操機兵が浮かび上がった)
葵叉丹: これぞ我がスーパー魔操機兵 「神威」 (カムイ)
さあ、出来損ないども、まとめてかかってくるがよい!
(男の言葉は、すみれの怒りをあらわにするのに十分だった)
すみれ : 光武を 「出来損ない」 とおっしゃいまして? 減らず口はそこまでですわ!
(紫の光武が神威に突進し、長刀を勢いよくふるった。
しかし、すみれの一撃を、神威はよけもせずに平然と身体で受けとめた)
すみれ : な…っ!?
(なんとすみれの一撃は、神威の装甲になんの傷もつけなかった)
マリア : すみれ、どいて!
(続けてマリアの光武が腕の銃を連射する。
しかし打ち出されたすべての銃弾は神威の装甲に弾かれてしまった)
葵叉丹: 役立たずめ!その程度の攻撃では使い物にならんぞ!
マリア : くっ…!
大 神: 来い! 今度はこの俺が貴様の相手だ!
(大神が攻め掛けようとしたとき、さくらが叫んだ)
さくら : 大神さん、ここは私に任せてください!
大 神: さくら君…!?
(大神はさくらの機体の周囲に凄まじいエネルギーがたまっていくのを感じていた)
大 神: マリア、すみれ君、離れるぞ!
さくら : 破邪剣征 桜花放神!
葵叉丹: むっ!?
(男の顔から、初めて笑みが消えた。
その瞬間、刀の切っ先から強烈な光芒が放たれる。閃光は一直線に神威の身に直撃した)
ドゴォオオン!
(凄まじい爆発がまき起こる。爆煙が薄れ、大神の視界に飛び込んできたのは大きく損傷した神威の姿だった。
勝負あり、だ。 男は一瞬、歯噛みをして無念の形相を見せた。
が、しばらくすると、男の顔にはあの余裕を感じさせる笑みが戻っていた)
葵叉丹: 帝囲華撃団か … なかなかやるな。 我々はお前たちを少々甘く見過ぎたようだ。
大 神: 貴様たち、何者だ!? 目的はなんだ!?
葵叉丹: 我が名は葵叉丹。覚えておくがいい。いずれ決着をつける時が来るであろう。
(突然ひとしきりの旋風が巻き起こり、葵叉丹の姿は彼らの目の前から消え失せた)
すみれ : 逃げられましたわ!
(得体の知れない、底知れぬ力を感じる男、葵叉丹 … 大神はその名をつぶやいた。
本当の戦いはこれからであった)