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「サクラ大戦」 です。アニメというよりゲーム分野で強い支持を得ています。
セガのゲームソフトとして1996年に開発され、同社として過去最高のセールスを記録。

1997年に、ユーザーの人気投票で決定される 「CESA大賞グランプリ」 を受賞。
現在でも全世界のゲーム・アニメファンを魅了し続けており、長く人気を博している作品です。

さて時代は太正。帝都東京には降魔という魔物が出没し、人々の生活を脅かしていた。
これらの脅威を制圧するには特殊な 「霊力」 を持つ者に頼るしかなかった。

時の帝国陸軍は、対降魔部隊である 「帝国華撃団」 を結成。
強い霊力の持ち主として選ばれたのは、真宮寺さくらたちメンバーであった。

彼女たちは人型機械 「光武」 を操って闇の力から帝都の平和を守ることが使命とされた。
また、彼女たちは 「帝国歌劇団・花組」 を名乗り、舞台活動も行っている。

歌と踊りには彼女たちの霊力を強化する効果もあるのだった。





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【第五課 第一節】

太正年间,历经五十多年的文明开华,西洋文化与日本传统文化相互融合无间,帝都·东京逐渐成为一座高度文明的都市。
地上奔驰着蒸汽汽车, 空中飞翔着飞机,地下则穿梭着地下铁路。

然而,这也是一座有着魔物和咒术等非现实存在的魔幻都市。

为了对抗从地底出现的强大魔物 「降魔」, 帝国陆军的米田一基提案组织帝国华击团,简称 「帝击」。

它承担一般军队无法胜任的特殊任务和救助任务, 而且承担对付降魔,保卫帝国都城的使命。
被集聚了的成员,是作为大帝国剧场的红演员活跃的年轻的少女们。

她们平时以歌剧团面目出现来掩人耳目,在降魔出现时就会穿上灵子甲 「光武」 变为守护帝都的和平战士。
此时,真宫寺樱完全不知自己的命运即将改变,仍在故乡仙台持续练习着剑术。

有一天,陆军中将米田一基来到了仙台,希望真宫寺家族能把樱托付给他,为保卫帝都而加入帝国华击团。


(在真宫寺家客厅, 米田一基端正坐着, 双手按在膝盖上, 看着前面坐着的真宫寺家人)

米   田 : 今天我来是有事请求。令娘, 真宫寺樱的性命, 请交给米田一基。

若   菜 : 我已经有思想准备了。本家是继承 「破邪之血」 的 「里御三家」 的后裔。
             承继了这血统的女儿, 这一天终会来临。母亲大人时常都这样对我说。

米   田 : 那么 … 。
若   菜 : 可是 … 。 现在还不是时候。

(真宫寺若菜和婆婆陪同米田中将走到院子里。这里, 真宫寺樱正在练习剑术)

米   田 : 厉 … 厉害的力量!  可是还是 … 。

(樱注视着眼前的樱树和树后面的巨石,举起灵剑荒膺,「破邪剑征! 樱花放神!」
一阵剑气化过。 然而,剑气没能穿越大树。樱有些失望地摇摇头)

樱      : 又失败了。
槿爷爷 : 不要放弃啊。
樱      : 可是, 槿爷爷。
槿爷爷 : 那么, 小姐, 不如不劈那樱树劈我吧。

樱      : 哦?
槿爷爷 : 「樱花放神」 是需要强烈的心灵力量。
                要引发出它, 我这老家伙是不会珍惜这性命。
樱      : 槿爷爷。

米   田 : 等一等。
樱     : 米田叔叔。为何来到这里?

米   田 : 详细一会再说。这样吧,我来站在树前面。

(为了能够尽快让樱理解到奥义中的真髓, 米田中将提出要用自己作为樱练习奥义的目标)

若   菜 : 可是。米田先生, 这太危险了,万一出什么事 ・・・。
米   田 : 不要紧, 我也想考验自己。

(米田中将大步走到樱树前面,笑呵呵地说)

米   田 : 好了, 樱君。不必客气, 用全力来吧!
樱      : 可是。

米   田 : 没问题, 你是真宫寺一马女儿。

樱      : 我是 … 真宫寺一马女儿 … 爸爸。

(樱的眼前似乎出现了她童年与父亲在一起的幸福日子)

樱      : 抱起我, 爸爸!  樱最喜欢爸爸, 因为爸爸很强的!
一  马 : 樱, 真正的强, 不是剑的身手。
樱      :  … 爸爸?

一  马 : 樱, 你也明白的吧。真正的力量是怜爱护一切的心。

樱      : 怜爱的心? … 爸爸。
一  马 : 我永远在你身边 … 。

樱      :  … 怜爱的心。
一  马 : 来吧。提起勇气。
樱      : 是! 

(樱顿时充满了信心,重新举起了灵剑荒膺,一股巨大的灵力注入剑中)

樱      : 破邪剑征!  樱花放神!

(闪着耀眼光芒的剑气瞬间释放出来,向米田身后的石头击去!
很快,随着剑气的散去,米田中将安然无恙地站在原位,
虽然已经瘫坐在地上,而树后的石头则变得粉碎)

樱      : 成 … 成功了!  终于成功了!

(樱高兴地跳了起来。真宫寺家人都跑到她跟前来)

槿爷爷 : 恭喜你, 樱小姐。
樱      : 槿爷爷。看到吗? 刚才的!

婆   婆 : 做的好, 樱。
樱      : 是!

(真宫寺若菜充满慈爱的的眼神向樱微微点头)

若   菜 : 樱, 干的漂亮。
樱      : 是!

(这时,米田中将坐在树下苦恼地叫道)

米   田 : 找个人帮帮我好吗?  口说得硬, 其实心理害怕得紧。双脚都软了。
樱      : 米田叔叔真是的。 (笑

(在仙台站)

若   菜 : 别丢真宫寺家的脸,要完成任务 … 婆婆这样说。
樱      : 是!
若   菜 : 还有, 保重身体, 这是我要说的。
樱      : 是!

槿爷爷 : 樱小姐, 请保重。
樱      : 槿爷爷也别勉强啊, 已经年纪不小了。
槿爷爷 : 谢谢你。

樱      : 那么我去了。
槿爷爷 : 小姐!  樱小姐!
樱      : 槿爷爷!  我去了!

婆   婆 : 终于去了。
若   菜 :  … 是。

(掌握了奥义的真髓, 真宫寺樱坐火车一路前往帝都·东京)


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【注 釈】

【掩人耳目】 yǎn rén ěr mù
〈成〉人の目をくらます。世間を欺く。

【灵子甲「光武」】 líng zi jiǎ guāng wǔ
霊子甲冑 「光武」 (れいしかっちゅう こうぶ)

別名 「人型蒸気」 と呼称される日本初の軍用霊子甲冑。

全高約3m。帝都防衛の要として神崎重工で開発された。
動力は蒸気併用霊子機関を利用しており、機関内の霊子水晶の起動に不可欠な事から、操縦には搭乗者の霊力が必要とされる。

【破邪之血】 pò xié zhī xuè
破邪の血 (はじゃのち)
魔を追い封印させる破邪の力を持つ一族の血統。
一族が結成されたのは鎌倉時代といわれる。
彼らは戸籍はなく、初めから存在していないものとされ、歴史の表舞台に出てくることはほとんどない。
たとえ出てきたとしても、国家規模の圧力でもみ消されてしまうためであった。

【里御三家】 lǐ yù sān jiā
裏御三家 (うらごさんけ)
歴史の裏舞台で常に国家の存続のために働く影の一族。裹
西国の 「隼人」、京の 「藤堂」、奥州の 「真宮寺」がそれに当たる。
一族は代々 「破邪の力」 と呼ばれる力を継承し、魔を追い、それを滅ぼすことを宿命とする。

【灵剑荒膺】 líng jiàn huāng yīng
霊剣荒鷹 (れいけんあらたか)
魔を退ける力があるとされている剣。真宮寺さくらが所持しており、彼女の父、真宮寺一馬の形見でもある。
荒鷹は常に厳しい自己鍛錬を要求しつづける剣であり、破邪の血統に属さぬ者がこれを使うことは許されない。

【破邪剑征  樱花放神】 pò xié jiàn zhēng yīng huā fàng shén
破邪剣征 桜花放神 (はじゃけんせい おうかほうしん)
裏・北辰一刀流奥義。剣を振り下ろし、発せられる衝撃波で直線上の射程内にいる敵を一刀両断する。
刃による直接の打撃ではなく、凝縮した霊力を放出するために刀を媒体として使用する。

【不如 bù rú 不劈那樱树劈 pī 我】
あの桜の木を打つより、私を打ったほうがよい。
不如。[動詞] ~が最もよい。~に及ばない。 (not up to  比不上)
<用例> 三十六计,不如一走了之。(三十六計逃げるにしかず)

【安然无恙】 ān rán wú yàng
〈成〉身に少しも被害を受けず無事であるさま。

【说得硬】 強がりを言う。
硬。[形容詞] 強引。きつい。 (obstinate  固执)
<用例> 态度很硬。(態度が強硬)


【真是的】 zhēn shi de
まったくもう  (あきれた、しょうがない)

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【口語訳】

太正時代、文明開化より五十余年、帝都・東京は、西洋文化と日本古来の文化が互いに入り交じり、高度な文明都市が築き上げられていた。
地上を疾走する蒸気自動車、空中を駆ける飛行艇、地下には地下鉄の線路が張り巡らされていた。
しかし、その反面、魔物や呪術が実在する幻想都市でもあった。

地底から現れた強大な魔物「降魔」に対抗するため、帝国陸軍、米田一基は 「帝国華撃団」 を組織することを提案。略称「帝撃」である。
それは一般の軍隊ではとても手に負えない特殊任務や人命救助を引き受け、そして降魔から帝都を守ることが使命であった。

集められたメンバーは、大帝国劇場のスターの顔を持つ若き少女たち。
彼女たちはふだん歌劇団員の顔で世間を欺き、降魔が現れた時、霊子甲冑 「光武」 をまとい、帝都の平和を守る戦士に変身する。

この時、真宮寺さくらは自分の運命が間もなく変わろうとしていることに気づいておらず、今なお故郷の仙台で剣術修行に明け暮れていた。
ある日、陸軍中将の米田一基が仙台を訪れた。彼は真宮寺さくらを迎えに来たと言い、彼女が帝都を守る帝国華撃団に参加できるよう家族に願い出た。


(真宮寺家の客間。米田一基は姿勢を正し、両手をひざの上に置き、目の前に座る真宮寺家の家族を見つめていた)

米 田 : 今日はお願いがあって参りました。お嬢さんの、真宮寺さくら君の命、この米田一基にお預けください!

若 菜 : 覚悟は出来ておりました。当家は 「破邪の血」 を受け継ぐ 「裏御三家」 の末裔。
            その血を受け継いだ娘も、いつかは今日の日が来るだろうと、そうお母様から常々聞かされておりました。

米 田 : それでは … 。
若 菜 : ですが … 今はまだ 「そのとき」 ではありません。

(若菜と祖母は米田中将と共に中庭に出向く。そこには剣術の修練をする真宮寺さくらの姿があった)

米 田 : とてもすごい力だ! しかしまだ … 。

(真宮寺さくらは目の前の桜の大樹、そして樹の後方にある巨大な岩をみつめていた。
彼女は霊剣 「荒鷹」 を振り上げるや一喝、「破邪剣征! 桜花放神!」 ひとしきり剣の衝撃波が通り過ぎる。
しかし、剣の気は桜の大樹を通り抜けることができなかった。彼女は失望して頭を振る)

さくら   : また失敗 … 。
権 爺 : 諦めてはなりませんぞ、お嬢様。
さくら  : でも、権爺。

権 爺 : ならお嬢様、桜の樹の代わりに、このわしを撃ちなされ。
さくら  : え?

権 爺 : 「桜花放神」 には強い心の力が必要ということじゃて。
               それを引き出すためならこの老いぼれ、命など惜しゅうはないですじゃ。
さくら  :  … 権爺。

米 田 : ちょっと待ってください。
さくら  : あっ、米田のおじさま。どうしてここへ?

米 田 : 詳しい話はあとだ。こうしよう、私が樹の前に立とうじゃないか。

(彼女にできるだけ早く奥義の真髄を習得させるため、米田中将は自ら奥義の的になることを申し出た)

若 菜 : ですが米田さん、これは危険すぎます。もし万一のことがあっては ・・・。
米 田 : いいんですよ、私も自分を試したいのです。

(米田中将はにこにこ笑いながら言い、桜の大樹の前に大股で歩いていった)

米 田 : さあ、さくら君。 遠慮する必要はない、全力でやってくれ!
さくら  : でも … 。
米 田 : 大丈夫だ、君は真宮寺一馬の娘じゃないか!

さくら  : 私は真宮寺一馬の娘 … お父さま!

(そのとき、さくらの目の前には幼年時代、父と一緒に幸福だった日々の情景が現れた)

さくら  : 私を抱いて、お父さま! さくらはお父さまが大好き。だってお父さま、とっても強いんだもの!

一 馬 : さくら、本当の強さというものは、剣の腕ではないのだよ。
さくら  :  お父さま?

一 馬 : さくら、おまえにはもう分かっているだろう。
            本当の強さというものは、すべてを優しく慈しむ心のことだ。

さくら  : 慈しむ心 … お父さま。
一 馬 : 私はいつでもおまえのそばにいる・・・。

さくら  :  … 慈しむ心。
一 馬 : さあ、勇気を出して。
さくら  : はい!

(さくらはにわかに自信が満ち溢れるのを感じた。
再び霊剣「荒鷹」を振り上げると、一筋の巨大な霊力が剣の中に注ぎ込まれた)

さくら  : 「破邪剣征! 桜花放神!」

(その瞬間、まばゆい光芒の剣の気が放出され、米田の後方にある巨石に命中した! 
すぐさま剣の気は散ったが、驚くなかれ米田中将は被害も受けずに無事にもとの場所に立っていた。
いやすでに彼は全身の力が抜け地面に倒れこんでいたが、まさに樹の後方の巨石は粉々に砕け散っていた)

さくら  : で … できた! ついにできた!

(さくらは喜びのあまり飛び上がった。家族たちは皆、彼女のもとに走り寄って来た)

権 爺 : おめでとうですじゃ、さくらお嬢様。
さくら  : 権爺、見た? さっきの!

祖 母 : 見事じゃったぞ、さくら。
さくら  : はい!

(真宮寺若菜は慈愛に満ちた目でさくらを見つめうなずいた)

若 菜 : さくらさん、すばらしかったわ。
さくら  : はい!

(このとき樹の下に倒れこんでいた米田の叫び声が聞こえてきた)

米 田 : おーい! 誰か助けてくれねえか。
            かっこいいこと言ってはみたが、ほんとはおっかなくてよ、腰が抜けちまったあ。

さくら  : まあ、米田のおじさまったら。(笑


(仙台駅にて)

若 菜 : 真宮寺家の名に恥じぬよう立派につとめを果たしなさい … と、お婆様がおっしゃってます。
さくら  : はい!
若 菜 : それと、体には気をつけて、これは私からの言葉です。
さくら  : はい!

権 爺 : さくらお嬢様、お元気で!
さくら  : 権爺も無理しちゃだめですよ。もう若くないんだから。
権 爺 : あ、ありがとうございます。

さくら  : それでは行ってまいります。
権 爺 : お嬢様、さくらお嬢様あ!
さくら  : 権爺! 行ってきまあす!

祖 母 : ついに行ってしまったな。
若 菜 :  … はい。

(ついに奥義の真髄を会得した真宮寺さくらは、列車に乗り一路帝都・東京に向けて出発した)