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さて物語のヒロインは 「ベル」 という名前の美しい娘。
読書が好きで冒険を夢見る彼女は、町の人からは少々風変わりな娘だと思われている。

そんなベルに恋心を寄せているのは、町一番ハンサムで強い男 「ガストン」
彼は狩りの名人で女性にも人気があるのだが、実際は粗暴で教養もあまりないようだ。

何でも一番でないと気がすまない彼は、ベルにしつこく結婚を迫っていた。
だがベルは、不作法でうぬぼれ屋のガストンに少しも興味を示さなかった。


   

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【第三課 第二節】

(从城外的一个小家里出现了一个女孩贝儿向城市走去)

(贝儿歌唱)

小城中依旧安静如昔。每一天生活从不变。
小城中曙光露出天边。每个人都说。早安! 早安!
你看那面包师父叫卖的货。永远是面包奶油卷儿。
自从我们到这里。在这乡村小城中。日子却是都一样。

面包主: 早安,贝儿。
贝 儿: 早安,先生。
面包主: 到哪里去啊? 
贝 儿: 去书店。我刚看完了一本好棒的故事书。是关于杰克豆子而我现在正要・・・。
面包主: 很好・・・玛丽!拿面包!快去!

(居民合唱)

快看那走过来的奇怪女孩。她茫然迷惑的眼神。
从不跟人打交道,脑袋充满着幻想。一个不切实际可笑女孩贝儿。
早安! 早安!问候你家人。早安! 早安!问候夫人。

我要六个蛋。那会非常贵。
人们的生活不该就这样。

书店主: 啊! 贝儿。
贝 儿: 早安! 我把书拿来还给你。
书店主: 你都看完了。
贝 儿: 我舍不得停下来。你有新的书吗?

书店主: 哪儿有这么快。
贝 儿: 没关系,我就借・・・这本。
书店主: 这本? 你已经看过两遍了。
贝 儿: 我最喜欢这本,有梦幻城堡,有刺激的打斗,还有魔咒,跟白马王子。

书店主: 既然你那么喜欢,那它就是你的了。
贝 儿: 可是先生・・・。
书店主: 我坚持。
贝 儿: 谢谢,谢谢你。

(居民合唱)

你看这与众不同孤僻女孩,她心中是否有快乐。
一头栽在书堆中,整天作那白日梦。一个令人迷惑美丽女孩贝儿。

(贝儿坐在一个喷泉旁边儿开始歌唱)

喔,多么令我迷惑。这是我最喜爱的故事。
他们在梦里相遇。她却未曾发现她爱人会是王子。

(居民合唱)

难怪每人都叫她美女贝儿,她的外表无人可比。
不过她虽然拥有令人羡慕的美貌。但她个性古怪又孤僻。
那与众不同古怪女孩贝儿。

(在头上飞的一只鸟,被打掉在地上)

来  富: 加斯顿,你真是百发百中,你是世上最棒的猎人。
加斯顿: 我知道。
来  富: 没有一只野兽可以从你手上逃走。就连女人也是一样的。
加斯顿: 这是实话而且我的目标是那个。

来  富: 发明家的女儿?
加斯顿: 她就是我决心要娶的幸运女孩。
来  富: 但是她・・・。
加斯顿: 全城最美的女孩。

来  富: 我知道,可是・・・。
加斯顿: 她是最美的,难道我不够资格要最美的吗?
来  富: 那当然了,可是・・・。

(加斯顿歌唱)

当我第一眼看到美女贝儿,她艳丽外表吸引我。
在这小城只有她是我理想的对象。
我会让她成为我的新娘。

(姑娘们合唱)

快看,是他向我们走来。
英俊,潇洒,令人着迷,心跳,加快,我不能呼吸。
他高大强壮,截获我的心。

(居民合唱)

早安! 小姐。这也叫培根。起司一磅。我帮你切。
请让我过。面包发酸。好臭。这是个误会。
人们的生活不该都这样。我要让贝儿成为我的娘。

你看那与众不同美丽贝儿。她应该开怀又健谈。
虽然她气质高雅,但思想却古怪。

一个个性特殊的女孩,一个美丽古怪的女孩。
她美丽特殊又古怪,喔,贝儿!


加斯顿: 嘿! 贝儿。
贝 儿: 你好, 加斯顿。

(加斯顿从贝儿手上夺下了一本书)

贝 儿: 请把书还给我好吗? 加斯顿。
加斯顿: 你怎么能看这种书。有没有图片。
贝 儿: 有些人看书是全靠想象的

加斯顿: 贝儿, 你不该成天钴在书堆里,而是应该注意一些重要的事情。比如说,象我了。
      全城的人都在议论你。女人不应该看太多的书,要不然她就会有意见有思想。

贝 儿: 加斯顿,没想到你的思想这么保守。
加斯顿: 谢谢,贝儿。我们边走边谈。不要再看书了。走! 去看看我的战利品。

贝 儿: 改天再说好了。

姑  娘: 他怎么了。
姑  娘: 他疯了。
姑  娘: 他真帅呀。

贝 儿: 抱歉, 加斯顿。我没空。我要回去帮我父亲的忙。再见。

来  富: 那个老家伙,我看他神经有问题。
贝 儿: 我不准你们那样子说我父亲。

加斯顿: 对! 不准你那样说她父亲。
贝 儿: 我父亲他好得很,他是个天才。

(突然听见爆炸声, 加斯顿和来富笑了起来,贝儿急忙回了家)


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【注 釈】

【贝儿】bèi ér  ベル(Belle)物語のヒロイン。
本の虫で、町の人からは少々風変わりな娘だと思われている。

【奇怪】qí guài  (=跟平常不一样)(strange)
変わり者。変だ。普通でない。おかしい。びっくりだ。
<用例> 想法奇怪。(頭がへんだ)

【茫然】máng rán  (=完全不知道)(dazed)
ぼうぜんと。ぼけっと。ぼんやり。さっぱり。

【迷惑】mí huo  (=摸不着头脑)(distracted)
迷う。戸惑う。まごつく。魅惑する。わけがわからぬ。

【不切实际】bù qiè shíjì  (=不合事实)(her head's up on some cloud)
現実離れしている。非現実的。世間知らず。
<用例> 想法不切实际。(頭がメルヘン)

【舍不得】shě bu de  (=不愿意放弃或离开)(I couldn't put it down)
つらい。忍びない。離れがたい。手放せない。
<用例> 舍不得扔掉。(捨てるのがもったいない)

【哪儿有】nǎr yǒu   (反問)どうしてあろうか。(not since yesterday)
<用例> 哪儿有这种道理呢?(どこにそんな理屈があろうか)

【坚持】jiān chí (=确定不移) 二言はない。言ったことは曲げない。(insist)

【与众不同】yǔ zhòng bù tóng (=跟大家不一样)(be so peculiar)
風変わり。ユニーク。<用例> 想法与众不同。(発想がユニークだ)

【孤僻】gū pì (=性情孤独奇怪,难与常人相处)(far-off look)
へんくつ。人嫌い。人見知り。いじけ虫。<用例> 想法孤僻。(頭が固い)

【未曾】wèi céng   (副詞)いまだかつてない。
<用例> 未曾有过的大事。(いまだかってない大事件)

【古怪】gǔ guài  (=十分奇怪)(odd)
奇妙。あやしい。不審な。なじめない。変人。オタク。
<用例> 想法古怪。(頭がクレイジー)

【加斯顿】 jiā sī dùn  ガストン (Gaston) ハンサムで力持ちな町のリーダー的存在。
狩りの名人で女性にも人気があるが、自信過剰で傲慢な性格をベルから嫌われている。

【来富】 lái fù  ライフ (Lefou) ガストンの手下で、いつもガストンについて回っている小太りの男。


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【口語訳】

(町はずれの小さな家から娘ベルが現れ、町へ向かって歩いていく)

(ベルの歌唱)

平和な田舎の小さな町。いつも変らぬ日々の暮らし。
小さな町の朝は始まる、人々の「おはよう」で。
パン屋さんが呼び売りする、いつものバターロール。
田舎の小さな町の日々、覚えている限り毎朝同じ。

パ ン 屋: おはよう、ベル。
ベ  ル: おはよう、マスター。
パ ン 屋: どこへ?
ベ  ル: 本屋よ。これ面白かったわ。今読み終わったの。ジャックと豆の木のお話で・・・
パ ン 屋: そりゃ、良かったね。 マリー!パンを早く!

(住民の合唱)

ごらんあの娘は変わり者。瞳はどこかうわの空。
いつも孤独で空想好き。世間知らずのおかしな娘ベル。

おはよう、家族は元気? おはよう、奥さまは元気?
卵を6個ちょうだい。値段はちょっと高いよ。
人の人生はこんなものではないはずよ。

本  屋: やあ、ベル。
ベ  ル: おはよう。本を返しに来たわ。
本  屋: もう読み終わったのかい?
ベ  ル: 読み始めると止まらないの。新しい本は入った?
本  屋: そんなに早く入らないよ。

ベ  ル: それじゃいいわ、ええと今度は、これを借りるわ。
本  屋: これかい? もう2度も読んだろ?

ベ  ル: この本大好きなの。幻想的なお城、手に汗握る決闘や、白馬に乗った王子様の話。
本  屋: そんなに好きならこの本はあげるよ。
ベ  ル: でも・・・。
本  屋: いいんだ。
ベ  ル: うれしい、ありがとう。

(住民の合唱)

ごらんあの娘は人嫌いの変わり者。いったい何が楽しみなのか。
本の山に埋もれて、一日中白昼夢にふける、謎めいた美しい娘ベル。

(ベルは町中の噴水の脇に座り歌い始める)

ああ、なんて魅惑的なの。これは私の大好きな物語。
彼らは夢の中で出会う。でも彼女は自分の愛する人が王子だと気づかないの。

(住民の合唱)

誰もが美しいと言うのも無理はない。彼女の容姿は比べるものがない。
誰もがうらやむ美人だけれど、性格は奇妙で人嫌い。
あの奇妙で風変わりな娘ベル。

(頭上を飛んでいた鳥が地面に撃ち落とされる)

ラ イ フ: 百発百中だ、ガストン。あんたは世界一のハンターだよ。
ガストン: わかっているさ。
ラ イ フ: あんたに狙われたらどんな獣もいちころだ。女もそうだけれどもな。

ガストン: そうともライフ、今俺はあの娘に目をつけているんだ。
ラ イ フ: 発明家の娘に?
ガストン: 彼女こそ俺が結婚しようと決意した幸せな娘さ。
ラ イ フ: だけど・・・。

ガストン: この町一番の美人だ。
ラ イ フ: それは分かるよ、でも・・・。
ガストン: 彼女は最高さ。それとも俺では彼女に不足だってのか?
ラ イ フ: 不足どころか、けど・・・。

(ガストンの歌唱)

ひと目見たそのときから、キュートな彼女にぞっこんなのさ。
俺の理想の恋人は、この町で彼女ただひとり。
俺は必ず彼女を嫁にしてみせる。

(町娘たちの合唱)

ねえ、見てガストンがやって来るわ。
ハンサムでかっこよくて、なんてステキなの。もう胸がドキドキ、息ができないくらい。
男らしくて力持ち、私の心は無我夢中。

(住民の合唱)

おはよう!これはベーコンさ。チーズ1ポンド。切ってあげるよ。
ちょいと通らせてくれ。パンが腐ってなんて臭いだ。そりゃ誤解だよ。

人の人生はこんなものではないはずよ。必ずベルを妻にしてみせる。
ごらんあの娘はキレイで変わり者。もっと気楽におしゃべりしないと。

彼女の気質は上品だけど、想いはどこか風変わり。
個性はユニーク、美しいけど変わってる。
美人でユニーク、だけど奇妙な娘ベル!


ガストン: よう、ベル。
ベ  ル: おはよう、ガストン。

(ガストン、ベルの手から本を取り上げる)

ベ  ル: お願い、本を返して,ガストン。
ガストン: 君はこんな本をよく読めるな、挿し絵もないのに。
ベ  ル: 想像力で読む人もいるわ。

ガストン: ベル、君は一日中本の山に埋もれてないで、もっと大事なものに関心をもつべきだ。
     たとえばこの俺の存在とか。
     町じゅうの人たちが君のことあれこれ言っているよ。
     女はあまり多くの本を読むべきじゃない、本を読んで賢くなると女は不幸になるとね。

ベ  ル: ガストン、あなたがそんな保守的だとは知らなかったわ。

ガストン: それはどうも、ベル。歩きながら語り合おうじゃないか。
     もう読むのはやめにして、さあ俺の狩りの獲物を見に来ないか?

ベ  ル: また今度にするわ。

町  娘: 彼はどうしたのかしら?
町  娘: 今日の彼はちょっとおかしいわ。
町  娘: ほんとステキな男ね。

ベ  ル: ごめんなさい、ガストン。時間がないの。帰って父の手伝いをしなきゃ。

ラ イ フ: あのマヌケ親父、ヤツはちょっと頭がイカレてるよ。
ベ  ル: 私の父になんて口をきくの。

ガストン: そうだ!おまえは口を慎め。
ベ  ル: 私の父は最高なのよ、天才なの。

(突然、爆発音が聴こえる。ガストンとライフは笑い転げる。ベルはあわてて家に向かう)