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ジャスミンは、エキゾチックな美しさあふれたプリンセス。
彼女は法律で、次の誕生日までに結婚しなければならなかった。
しかし自分の手で自由を掴もうと宮殿をこっそり抜け出してしまう。
一方、大臣のジャファーは王国を乗っ取ろうとたくらんでいた。
彼はコブラの杖で,国王に催眠術をかけ、ブルーダイヤを巻き上げる。
魔法のランプを入手するためには、ブルーダイヤのパワーが必要だったのだ。
このコブラの杖がそんなに珍しいか?
ほら、見せてやるがそんなに覗き込むなよ。
術にかかるからな … フッフッフ。
今思えば、ジャスミンも催眠術で惚れさせればよかったな。
まあ別にそれほど好きではないんだが。
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【第十一課 第四節】
(天亮了。这里是人来人往很热闹的市场。
市场上,有卖香料的、卖水果的、还有形形色色的日用品及饰品等,
所有物品摆满了货架。
一个小贩堆积的西瓜像山一样地摆在货架上。
从那个帐篷上面,阿布露出脸)
阿拉丁 : 好,阿布,去吧。
(阿拉丁小声挑唆)
小 贩 : 上好的西瓜。生津止渴!
(阿布用双手故意地抱了一个小西瓜)
小 贩 : 嘿 ・・・ 你这爪子不要碰我的水果!
快点走开,哎呀,你该死猴子,你找死啊!
(趁卖西瓜的小贩只顾阿布,阿拉丁伸手骗取了更大的一个西瓜)
阿拉丁 : 干得好,阿布! 有早餐吃了。
(阿拉丁和阿布分享着西瓜,吃充分甜味的果肉都吃了)
(这时,茉莉公主正在市场里闲逛。
这是她头一次来到这里,一切都让她感到是那么的新奇有趣。
她一路走来,睁着好奇的大眼睛,左看右看)
小 贩 : 美丽的小姐,买个锅子吧? 上等的铜壶和银壶哟。
小 贩 : 杏仁果、无花果、开心果、还有好吃的绿果仁。
小 贩 : 项链,买串项链吧。漂亮的项链要配漂亮的小姐。
小 贩 : 新鲜的鱼,我抓鱼,你买鱼。
茉 莉 : 不,不用了。我没有兴趣。
(看到眼前突然伸过来的鱼,她吃惊得后退一步,碰撞了一个 「吐火艺人」)
茉 莉 : 唉,对不起!
(吐火艺人也吓得吞下了满口煤油,眼珠上下翻了翻,然后吐出了一团团火球)
茉 莉 : 真的,很抱歉。
阿拉丁 : 哇 ··· !
(阿拉丁在人堆里偶然看见了她。
他一眼就被这位与众不同的姑娘给吸引住了,目不转睛地望着她)
(公主经过一个苹果摊时,看到一个小孩儿正盯着摊上的苹果看)
茉 莉 : 你一定是饿了。拿去吧。
(她从苹果摊上拿了一个递给了他)
小 贩 : 我劝你最好赶快付钱,小姐。
茉 莉 : 钱?
小 贩 : 从来没有人敢偷我的东西。
茉 莉 : 对不起,先生,我身上没有带钱。
小 贩 : 小偷!
茉 莉 : 先生,如果你肯让我回皇宫,我会跟我父王要些钱给你的。
小 贩 : 你可知道。偷东西会受到什么样的惩罚!
茉 莉 : 不! 不要!!
(发怒的小贩,抽出刀挥起来了。
一发千钧,阿拉丁飞出,从小贩的手上把刀夺过了)
阿拉丁 : 先生,谢谢,很感谢你能找到她。(向她看) 我正到处找你。
茉 莉 : 你是谁呀。
阿拉丁 : 配合一下。
小 贩 : 你认识她吗?
阿拉丁 : 当然认识啦,她是我的妹妹,她脑袋有点问题喔。
小 贩 : 她说她认识国王。
阿拉丁 : 她以为猴子就叫做国王。
(说着,阿拉丁向茉莉使了一个眼色,
茉莉机灵地向小猴阿布下跪并大喊起来)
茉 莉 : 噢,英明的国王。要我来服侍你的。
(阿布也装作国王,耍了一套猴儿戏)
阿拉丁 : 好可怜哦,対不対,还你,没有损失了吧。
(阿拉丁从水果摊上灵巧用脚取一个苹果交给小贩)
阿拉丁 : 走了妹妹,我们该去看医生了。
茉 莉 : 嗨,医生你好吗?
(她完全有趣了,跟站着旁边的骆驼打了招呼)
阿拉丁 : 不对,它不是医生。走了国王。
(阿拉丁催促阿布赶快走,不过,
阿布刚走的时候,从它双手里,几个苹果和硬币滚出来了。
阿布急忙把苹果和硬币搂在一起)
小 贩 : 什么,我的 ・・・ 回来! 你这个小偷!!
(小贩叫喊起来,但他们逃跑得很快,二人和一只一转眼逃走了)
(在宫殿的尽头有一个毛骨悚然的老塔。
这是大臣贾方的秘密实验室。房间里摆着各种古怪的实验工具。
在这里贾方总做着秘密邪恶的魔术研究。
从刚才起,发出着喀哒喀哒的声音直响。
鹦鹉的艾格拼命地用脚踏着转动机器)
艾 格 : 快没力啦,亲爱的主人。我们能不能等到真的暴风雨来再说。
贾 方: 少说废话,艾格! 跑快点。
艾 格 : 是,邪恶的主人。
(不久,机器劈里啪啦开始放电。贾方从怀里取出蓝钻石。
贾方的眼睛一直放在眼前的沙漏上。
在沙漏上面,雕刻着两只相对的蛇头。
贾方把蓝钻石镶上了这只蛇和蛇之间。
那个瞬间,猛烈的雷鸣声响起。
艾格转动着的雷电器招呼了雷,那个能源经过蓝钻石进入了沙漏中。
贾方忽然瞪眼,面向沙漏大喊)
贾 方: 飞扬吧,时间的尘沙。告诉我谁能进入这个洞穴。
(在魔法沙漏中,一阵烟雾弥散开来,渐渐显示出一个年轻人的身影。
他 —— 正是阿拉丁)
贾 方: 对了,就是他。未经琢磨的钻石。
艾 格 : 是他? 我们就是等这个小丑。 ··· 哇!
(这时,艾格的身体被 「雷电器」 里卷进,狠狠地飞撞到附近的墙壁。
听见了啪嚓的声音,就像鸡蛋壳碎壳一样)
贾 方: 我得叫警卫们,邀请他来皇宫坐一坐。你说是吗?
艾 格 : ・・・ 对。
(艾格以濒死的样子说道)
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【注 釈】
【形形色色】 xíng xíng sè sè (=各式各样,种类很多)
〈成〉種々さまざまである。
<用例> 这部小说描绘 miáo huì 了形形色色的人物。
(この小説は種々さまざまの人物を描き出している)
The novel depicts characters of every description.
【小声挑唆】 xiǎo shēng tiǎo suō
小声でけしかける。あおる。たきつける。
挑唆 (=通过诱导唆使别人做坏事)
<用例> 背后有人挑唆。(陰でそそのかす者がいる)
【生津止渴】 shēng jīn zhǐ kě!
唾液を促し渇きをいやす。
help produce saliva and slake thirst.
【开心果】 kāi xīn guǒ
ピスタチオナッツ。[pistachio nuts]
【绿果仁】 lǜ guǒ rén
グリーンナッツ。[green nuts]
(ピスタチオの殻を除いた果肉部分をいう)
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【口語訳】
(そして一夜が明けた。ここは沢山の人でごったがえすにぎやかな市場。
香料、果物、そして日用品やアクセサリなど、あらゆる品々が所狭しと並べられている。
そこに山のように積み上げた西瓜を売っている行商人がいた。
その天幕の上から、アブーが顔をのぞかせる)
アラジン : いいぞ、アブー、やれ!
(アラジンは小さな声でそそのかす)
行商人 : さあ、極上のスイカだよ。食べると渇きがスッーと取れるよ。
(アブーはわざと、小さな西瓜をひとつ両手でかかえる)
行商人 : こら!わしの果物にさわるな、この泥棒!あっちへ行け! いまいましいサルめ!
(西瓜売りの行商人がアブーに気を取られたすきに、アラジンが手を伸ばして、
もっと大きい西瓜を一個、まんまとせしめていった)
アラジン : よくやった、アブー。さあ、朝飯だ。
(アラジンとアブーは仲よく西瓜を分け合って、たっぷり甘い果肉を腹いっぱい満喫した)
(この時、王女ジャスミンは市場の中を歩きまわっていた。
生まれて初めて市場に来た彼女には、何もかも目新しく新鮮なものばかり。
もの珍しげに大きい目を開いて、市場の中をあちこち見て歩いている)
行商人 : そこのお嬢さん、銅の水差しはいかが? 上等の銅と銀のポットもあるよ。
行商人 : アンズの実、イチジク、ピスタチオ、それに美味しいグリーンナッツ!
行商人 : ネックレスはいかが? 美しいお嬢さんにこいつはぴったりだ!
行商人 : 釣りたての新鮮な魚だよ! ほら、持っていきなよ!
ジャスミン: い、いいえ、あたしはけっこうよ。
(目の前に魚を突き出されて、びっくりした彼女は曲芸師の 「火吹き男」 にぶつかってしまう)
あっ、ごめんなさい!
(火吹き男 は、はずみで火の元を飲み込んでしまい、目を白黒させたあげく、口からボワッと火を吹きだした)
ジャスミン: ほんとにごめんなさいね。
アラジン : うわお ・・・
(アラジンは人だかりの中でふと彼女を見つけた。
一目でそのキュートな女の子に引きつけられたアラジンは、彼女の姿をじっと目で追いつづける)
(ジャスミンがリンゴの屋台の前を通った時、ひとりの男の子がじっと屋台のリンゴを見つめていた)
ジャスミン: お腹がすいてるの? これを ・・・
(すると彼女は屋台の上からひとつリンゴを取って子供にもたせた)
行商人 : おい、そこのお嬢さん、支払いの方はどうなってるんだ?
ジャスミン: 支払い?
行商人 : このわしからモノを盗もうってのか?
ジャスミン: ごめんなさい、あたし、お金はもってないの ・・・
行商人 : この泥棒め!
ジャスミン: 一緒に宮殿へ行ってください。王に支払いを頼んでみます。
行商人 : モノを盗んだらどうなるか、わかってるだろうな!
ジャスミン: あっ、おねがい、やめて!
(腹を立てたリンゴ売りは、刀を抜き出して振り回し始めた。
危機一髪、とそこへアラジンが飛び出し、リンゴ売りの手から刀を奪う)
アラジン : こいつはどうもご親切に。見つけていただいてありがとう! おいおい、あちこち探してたんだぞ。
ジャスミン: あなた、誰?
アラジン : いいから、ボクにあわせて!
行商人 : お前、この娘を知っているのか?
アラジン : もちろんさ、おれの妹なんだ。彼女はちょっとアタマの具合が・・・
行商人 : 国王を知ってるって言ってるんだぞ!
アラジン : ああ実はね、妹はこのサルを国王だと思ってるんだよ。
(アラジンが目くばせすると、ジャスミンはすぐに事態を察してアブーの前にひざまづき、平伏してお芝居をはじめた)
ジャスミン: ああ、偉大なる国王! なんなりとお言いつけを!
(アブーも国王を装って、サル芝居を一番演じてみせる)
アラジン : あわれな話だろ? さあ、これを返すよ。これで損はないだろ?
(アラジンは屋台の上から器用に足でリンゴを一個取り、リンゴ売りに手渡す)
アラジン : さあ、おいで。お医者さんのところへ行こう。
ジャスミン: あ-ら、先生、ご機嫌よう。
(すっかりその気になったジャスミンは、そばに立っているラクダに会釈してみせる)
アラジン : この人は先生じゃないだろ? さ、行くぞ、国王!
(アラジンはアブーをうながして.行こうとしたが、なんと、
歩きだそうとしたアブーの両手から、リンゴとコインがころがり落ちてきた。
あわてて落ちたリンゴとコインをかき集めるアブー)
行商人 : やや! これはわしの ・・・ こら-っ、待て! 泥棒!
(リンゴ売りは叫び立てたが、彼らの逃げ足の速いこと、速いこと。
二人と一匹はあっという間に走り去ってしまった)
(宮殿の奥にある、不気味な古い塔。そこは、大臣ジャファーの秘密の実験室だった。
部屋の中には、さまざまな得体の知れない実験道具が並んでいる。
この部屋で、ジャファーはひそかに邪悪な魔術の研究をしていたのだった。
カタカタカタカタ、さきほどからせわしない音がしている。
おうむのイアーゴが一生懸命に足で踏んで機械を回しているからだ)
イアーゴ : もう力が入らんっ! ご主人さま、本物の嵐が来るまで、待っちゃどうなんです?
ジャファー: だまれ、イアーゴ! むだ口をたたかずに、早く回せ!
イアーゴ : はいはい、極悪非道のご主人さま。
(やがて、機械はパチパチと放電しはじめる。ジャファーは懐からブルーダイヤを取り出した。
ジャファーの目は、前に置かれた砂時計にじっと注がれている。
砂時計の上には、向き合う二匹のヘビの彫刻が施されていた。
ジャファーはブルーダイヤを、そのヘビとヘビの間にはめ込んだ。
その瞬間、すさまじい雷鳴がとどろく。
イアーゴが回していた 「雷電器」 が雷を呼び、そのエネルギーがブルーダイヤを伝って
砂時計の中へ入ったのだ。ジャファーはカッと目をむいて、砂時計に向かって叫ぶ)
ジャファー: 時の砂よ、舞い上がるがよい! 洞窟に入ることができるのは誰か。その者を映し出すのだ!
(ジャファーが命じると、砂時計の中の煙が拡散し、ひとりの若者の姿が映し出された。
それは、まさにアラジンの姿だった)
ジャファー: ほほう、ダイヤの原石とは、この男のことか。なるほどな。
イアーゴ : そいつかよ!? オレたちゃそんな野郎を探してたんかい? ギャ!
(この時、イアーゴの体は、回転する雷電器に巻き込まれ、勢いよく近くの壁に叩きつけられる。
「ぐちゃっ」 という、まるでニワトリの卵がつぶれたような音が聞こえた)
ジャファー: よし、さっそく、衛兵をやってヤツを宮殿にご招待しようじゃないか。 イアーゴ、どう思う?
イアーゴ : ・・・ そ、そうしよう ・・・ ぜ。
(イアーゴは瀕死の形相でそれに答えた)