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宮殿を抜けだしたジャスミンは、下町の市場でアラジンと知り合う。
あまりのキラキラっぷりに一目でジャスミンを気に入ってしまったアラジン。

彼は、盗人呼ばわりされている彼女を助け、自分の隠れ家に案内する。
アラジンと夢や希望を語り合っているうちに、心引かれていくジャスミン。

そこへ、衛兵たちが不意にあらわれ、アラジンは捕らえられてしまう。
城の牢屋に閉じ込められたアラジンの前に、突然、不気味な老人が現れる。

アラジンは、砂漠の洞窟でランプを探すことを条件に、老人と共に牢を脱出する。



若いの 洞窟があるんじゃ 
魔法の洞窟といってな 

お前さんの夢がすべてかなうほどの宝物が
そこにはあるんじゃ


   
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【第十一課 第五節】


(阿拉丁带着公主逃回他的家)

阿拉丁 : 好,快到了。
茉 莉 : 谢谢你帮我应付那个大汉。
阿拉丁 : 不用客气啦。对了,你一定是第一次到市集吧?
茉 莉 : 你怎么看出来的?
阿拉丁 : 我看你的样子就知道了。我是说,你可能不知道阿格拉巴有多危险。

(阿拉丁撑杆跳过房顶后,她也学阿拉丁撑杆从一个房子蹿到另一个房子上,
让阿拉丁目瞪口呆)

茉 莉 : 我学习能力很强的。
阿拉丁 :来,往这边。小心,小心撞到头哦。
茉 莉 :你就住这里呀?

阿拉丁 :对呀,就我跟阿布。爱怎么样就怎么样。
茉 莉 : 真是太棒了。
阿拉丁 : 那倒不见得啦。不过我们这里有一流的景观。

(眼前展现着雄伟的皇宫景观)

阿拉丁 : 皇宫看起来好神奇哦。
茉 莉 : 是很神奇。
阿拉丁 : 我常幻想住在里面,有仆人、天鹅绒的衣服。
茉 莉 : 是啊,还有人会规定你该去哪里、该穿什么。

阿拉丁 : 至少比这里好多了,你得想办法找食物,还要提防警卫。
茉 莉 : 你完全都没有做决定的自由。
阿拉丁 : 有时候你觉得…。
茉 莉 : 你只是被约束着。

阿拉丁 : 对了,你家住哪里?
茉 莉 : 这很重要吗? 我离家出走,所以再也不打算回去了。
阿拉丁 : 天啊? 为什么呢?
茉 莉 : 因为我父亲一直逼着我结婚。
阿拉丁 : 是…是有点儿过份。

阿拉丁 : 阿布!
茉 莉 : 什么?
阿拉丁 : 阿布说… 太不公平了。
茉 莉 : 是吗?
阿拉丁 : 是啊? 没错。

茉 莉 : 那么,阿布是不是还有话要说呢?
阿拉丁 : 他说希望能够为你做点事情。
茉 莉 : 请你告诉他,他真好。

(他们互相看着对方心生爱意。茉莉公主慢慢地靠近阿拉丁,想要吻他。
就在这时,卫兵们突然冲过来要抓他们)

卫 兵 : 在这里!
阿拉丁 : 来抓我的!
茉 莉 : 是抓你的?
茉 莉 : 一定是我父亲叫他们来的。

阿拉丁 : 你相信我吗?
茉 莉 : 什么?
阿拉丁 : 相信我吗?
茉 莉 : 相信。
阿拉丁 : 那就跳!

(公主毫不犹豫地抓住阿拉丁的手。
他们一起跳到了草堆上继续逃跑,可是卫兵们还是抓住了他们)

卫 兵 : 我们可真是冤家路窄呀,小浑球?
阿拉丁 : 你在干什么!
卫 兵 : 你是逃不出我的手掌心的。
阿拉丁 : 放开我!

卫 兵 : 你们看到没有,一只过街老鼠。
阿拉丁 : 放开我!
卫 兵 : 快看啊,一个叫化子。
茉 莉 : 放开他,我以公主的身份命令你。

(茉莉公主告诉卫兵自己是公主)

卫 兵 : 啊… 茉莉公主。

(卫兵们连忙行礼)

阿拉丁 : 公主?
卫 兵 : 你怎么会在宫外,你又怎么会跟他在一起?
茉 莉 : 这不关你的事,快照我的话做,放开他。

卫 兵 : 那有什么问题呀,但是得要贾方的命令,你得要跟他商量。
茉 莉 : 你等着,我会的。

(公主立刻返回王宫见到贾方)

茉 莉 : 贾方?
贾 方 : 噢,公主。
艾 格 : 贾方,我被夹住了。
贾 方 : 有什么事我能为您效劳吗?

茉 莉 : 那些守卫照你的命令,在市集里捉走了一个年轻人。
贾 方 : 你父亲要我负责维持阿格拉巴的安宁,那孩子是个罪犯。
茉 莉 : 他犯了什么罪了?
艾 格 : 我快窒息了,贾方。

贾 方 : 这个… 当然是绑架公主的罪名了。
艾 格 : 贾方,快放我出来。
茉 莉 : 他并没有绑架我,是我自己逃走的。
贾 方 : 天哪! 你现在才跟我说这些,可能已经来不及了。

茉 莉 : 你这话什么意思?
贾 方 : 很不幸的,那孩子现在已经被处决了。
茉 莉 : 你说什么?
贾 方 : 砍头,斩首示众。
茉 莉 : 不!

贾 方 : 公主殿下,我真的非常的抱歉。
茉 莉 : 你怎么可以…。

(公主哭着,惊吓得跑了出去)

艾 格 : 对了,现在状况是什么?
贾 方 : 公主她的表现我很满意。

(公主难过的一直跑到庭院,这时乐雅默默走到公主旁边)

茉 莉 : 都是我的错,乐雅。我连他的名字都不知道。

(其实,阿拉丁并没有死,他被贾方关进了地牢里。
阿拉丁正为刚结识的姑娘是位公主而感到遗憾)

阿拉丁 : 我想都没想到,她会是个公主,我简直是笨透了嘛,我…。

(这时,阿布又出现了)

阿 布 : 阿拉丁! 你好!
阿拉丁 : 阿布,过来!快帮我离开这里。

(阿布帮他解锁)

阿拉丁 : 都是她害的啦,不过蛮值得的。
阿 布 : 对,对,对。
阿拉丁 : 放心,阿布,我不可能再见到她了。别忘了,我只是个小混混,而法律规定,
她必须嫁给王子,她是该嫁给王子,我…我是个呆瓜。

老 人 : 一旦你放弃了,你才是个呆瓜,孩子…。
阿拉丁 : 你是谁啊?

(贾方化装成一个老人出现在阿拉丁面前)

老 人 : 像你一样,可怜的囚犯,但是如果我们合作,或许能闯出点名堂。
阿拉丁 : 蛮有意思的。
老 人 : 我知道有个洞穴,孩子,一个神奇的洞穴,装满着宝藏,多得超过你的想象,
我敢打赌,那些宝藏可以让你打动公主的芳心的。

艾 格 : 贾方,能不能快一点? 我快闷死了。
阿拉丁 : 但是法律规定有王子才能娶…。
老 人 : 你有没有听过金钱论呢? 只要有钱的人,就可以订定法律。
阿拉丁 : 那你为什么愿意跟我分享宝藏呢?

老 人 : 我需要一双年轻的腿和强健的臂膀去取得宝藏。
阿拉丁 : 我还有个问题,宝藏在外头,我们被关在里头。
老 人 : 有些事是你想不到的。

(老人指出地牢的一个角落,那里有一个能够穿过的洞)

老 人 : 怎么样,愿不愿意合作呢?

(阿拉丁同意了这个约定。然后老人就带着阿拉丁从地牢逃走,
来到了沙漠的神秘洞近旁)

老 虎 : 又是谁把我吵醒啊?
阿拉丁 : 是我,我是阿拉丁。
老 虎 : 进来,除了那盏灯,别碰任何东西。

老 人 : 记住,孩子,把那盏灯交给我,你就可以享尽荣华富贵了。
阿拉丁 : 走吧,阿布。

(阿拉丁和阿布就走了进去)




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【注 釈】

【倒不见得】 dào bú jiàn de     (=说不定)そうとは限らない。それはどうかな。
「倒」 は、婉曲を表す語気副詞。
<用例> 明天还要下雪?  那倒不一定。(明日も雪が降るって? それはどうかなあ)

【冤家路窄】 yuān jiā lù zhǎi     仇同士はよく出会うもの。
【过街老鼠】 guò jiē lǎo shǔ     (=人人讨厌的坏人)嫌われ者。(street rat)

【蛮值得的】 mán zhí de de     (=很有原因的)それなりの理由もある。
【闯出名堂】 chuǎng chū míng táng     (=闯出头)頭角をあらわす。

【金钱论】 jīn qián lùn     (=金钱是解决一切难题)金は難題を解決できる。(golden rule)



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【口語訳】

(アラジンはジャスミンを自分の隠れ家に案内する)

アラジン: もうすぐ着くからね。
ジャスミン: 市場で助けていただいて、どうもありがとう。
アラジン: いいんだよ。君、市場になんか来たのは初めてなんだろ?

ジャスミン: そんなふうに見えたかしら?
アラジン: ああ、すごく目立ってたぜ。でも、気をつけないといけないよ。
アグラバはとっても危険な町だから。

(アラジンが棒高跳びで屋根から屋根へ飛び移ると、彼女も棒を手に取り、
はずみをつけて飛び移ってきた。これにはアラジンもびっくりして目を丸くしてしまう)

ジャスミン: けっこう、うまいでしょう。
アラジン: さあ、こっちに来てごらん。気をつけて、頭をぶつけないように。
ジャスミン: ここがおうちなの?

アラジン: ああ、アブーと二人でね、気楽に暮らしてるよ。
好きなときに帰って、また出かけるってわけ。
ジャスミン: 素敵ね。
アラジン: 地味な部屋だろ。でも、ほら!景色は最高さ。

(目の前に雄大な宮殿の景観が現れる)

アラジン: ほら、宮殿が素晴らしいだろう。
ジャスミン: そうね、素敵だわ。
アラジン: いいなあ、宮殿の暮らしってどんなだろう。シルクの服を着て、召使いたちに囲まれて。

ジャスミン: その通りよ。毎日、あれをしろ、これを着ろって指図されて、自分の思うことはなんにもできないの。
アラジン: そうかな。でもここよりはましさ。食べ物を求めて、衛兵に追われているよりはね。

ジャスミン: でも、自由がないわ。
アラジン: 君はたまにそう思ったりするのかい。
ジャスミン: あなただって不安を抱えて暮らすしかないのでしょう。

アラジン: あ、それで君の家はどこ?
ジャスミン: もう関係ないわ。家出してきたの。もう絶対、家には帰らないわ
アラジン: ほんと?どうして?

ジャスミン: だって、お父様がむりやり結婚させようとするんですもの。
アラジン: へえ、そりゃひどいよね。
アラジン: アブー!
ジャスミン: 何を怒ってるの?

アラジン: ああ、そいつはフェアじゃないって、アブーも怒ってるんだよ。
ジャスミン: そうなの?
アラジン: そう、そういうことさ。

ジャスミン: ほんと? アブーは他にも何か言わなかった?
アラジン: ええと、何か君の力になれたらいいなって。
ジャスミン: そうなの? 嬉しいわ。とっても優しいのねって、アブーに伝えてちょうだい。

(二人はお互いに親しみの気持ちが生まれた。ジャスミンはそっとアラジンに顔を近づけ、
二人の唇が合わさるかのように見えた。
ところがそこへ突然、宮殿の衛兵たちが駆け上がってきた)

衛  兵: いたぞ!
アラジン: おれを捕まえにきたんだ!
ジャスミン: あなたを捕まえに? きっと私を追ってきたのよ! お父様の命令だわ。

アラジン: 君はぼくを信じるかい?
ジャスミン: えっ?
アラジン: ぼくを信じるかい?
ジャスミン: 信じるわ。
アラジン: よし、じゃあ、跳ぶぞ!

(ジャスミンは迷わずアラジンの手をとり、一気に下へ飛び降りる。
草むらの上に降りた彼らは、引き続き逃走したが、先回りしていた衛兵たちに捉えられてしまう)

衛  兵: また会えたな、このゴロツキめ。
アラジン: 何するんだ!
衛  兵: もう逃がさんぞ。
アラジン: 放してくれ!

衛  兵: 見ろよ、このドブネズミのザマを。
アラジン: 放せ!
衛  兵: おい、ドブネズミがもう一匹いるぜ。
ジャスミン: 彼を放しなさい。王女の命令です。

(ジャスミンは自分が王女であることを衛兵たちに告げる)

衛  兵: あ…ジャスミン王女様。

(衛兵たちはあわてて敬礼する)

アラジン: 王女だって?
衛  兵: こんなところで、何をしていらっしゃるんですか。こんなドブネズミと?
ジャスミン: お前には関係ありません。その人を放しなさい

衛  兵: 王女様のおおせなら、そうしたいところですが…。
でも、こいつを捕まえろと命令されたのはジャファー様なんで。どうか直接お話しなさってください。
ジャスミン: そう、わかったわ。

(王女はすぐに王宮に戻り、ジャファーに会う)

ジャスミン: ジャファー?
ジャファー: あ、王女様。
イアーゴ: ジャファー、オレを挟むなよ、いててて。。
ジャファー: 私に何かご用でございますか?

ジャスミン: 衛兵が若者を逮捕しました。あなたの命令だそうですね。
ジャファー: この都の治安を維持するのは、王様のご意志でございます。あの若者は罪人なのですから。
ジャスミン: 彼はどんな罪を犯したの?

イアーゴ: オレはもう窒息しそうだぜ、ジャファー。
ジャファー: それは…王女様を誘拐したではありませんか。
イアーゴ: ジャファー、早くオレを中に入れてくれ!
ジャスミン: 誘拐だなんて!私が勝手に城を抜け出しただけよ。

ジャファー: まさか、そんな。おお、なんてことだ、そうと知っていれば……。
ジャスミン: どうしたって言うの?
ジャファー: 実に気の毒なことをしました。実はもう、あの若者の刑は執行してしまったのです。

ジャスミン: なんですって?
ジャファー: 首をはねて見せしめにしたんです。
ジャスミン: そんな!
ジャファー: 王女殿下、本当に申しわけなく思います。
ジャスミン: なんてむごい…。

(ショックを受けた王女は泣きながら飛び出していく)

イアーゴ: それで、どうなったんだ?
ジャファー: ちゃんと信用させてやったよ。たわいないもんじゃ。

(宮殿の庭で悲しみに打ち沈んでいる王女のそばに、虎のラジャーがそっと寄り添ってくる)

ジャスミン: みんな私のせいだわ、ラジャー。私は彼の名前さえ知らないのに。

(実は、アラジンは処刑されたのでなく、ジャファーに地下牢に閉じ込められていた。
アラジンは知り合ったばかりの彼女が王女と知って衝撃を受けていた)

アラジン: 王女様だったのか…信じられないな。ずいぶんバカなこと言っちまったよ。

(この時、地下牢にアブーが現れた)

アブー: アラジン!ボクだよ!
アラジン: アブー、おいで! これをはずしてくれ。

(アブーがアラジンの手錠をはずす)

アラジン: すべて彼女のせいだけど、彼女も困っていたし、しかたなかったのさ。
アブー: そう、そう、そう。

アラジン: 安心しろ、アブー、もう彼女とは会えないよ。
だっておれはドブネズミだ。法律があるよ、王女様の結婚相手は王子様と決まってるのさ。
彼女は王子に嫁ぐべきなんだ、オレって、なんてバカなんだ。

老人: そこであきらめれば、ただのバカじゃな、こぞう。
アラジン: 誰だい、あんたは?

(老人に扮装したジャファーがアラジンの目の前に現れる)

老  人: わしも地下牢の囚人じゃ。じゃが、お前がわしに力を貸してくれれば、話は違ってくるんじゃよ。
アラジン: なんの話だい?

老  人: 実は魔法の洞窟というのがあってな、そこには財宝が満ちあふれておるのじゃ。
お前の大事な王女様にだって求婚できるほどの財産だぞ。

イアーゴ: ジャファー、苦しい、息ができないよ!

アラジン: でも、王女様と結婚できるのは王子だけだって法律で決まってるんだろ。
老  人: いやいや、法律さえも変えてしまうのが黄金の力なのじゃ。
黄金さえあれば、法律なんか作れるんじゃよ。

アラジン: じゃなんで、その宝物をひとり占めにしないんだい?
老  人: この年寄りに、洞窟探検はちと辛い。宝物を取りにいくには、その丈夫な足が必要なんじゃよ。

アラジン: だけど、ここから出られないんだから何もできないよ。
老  人: なぜ出られないと思うんだね。

(老人が地下牢の隅を指さすと、そこには抜けることができる穴があった)

老  人: さあ、わしと手を組むかね?

(老人に力を貸す決心をしたアラジンは、地下牢を抜け、砂漠の神秘の洞窟へとやって来た)

魔  物: 眠りを妨げる者は誰だ?

アラジン: ボクはアラジンだ。

魔  物: 入るがいい。だがランプだけだ。他の物に手を触れてはならぬぞ!
老  人: おい、こぞう、まずランプを持ってこい! そしたらほうびの財宝をやるからな。

アラジン: 行こう、アブー。

(アラジンとアブーは洞窟に歩み入った)