Top Page 中国語講座
「アラジン」 です。 1992年、米 ウォルト・ディズニー作品。
第65回アカデミー作曲賞受賞。
アラビアの美しい王女ジャスミンは、次の誕生日までに結婚相手を見つけなければ
ならないという法律のおかげで、毎日がゆううつだった。
ある日、自由を求めて、こっそりと宮殿を抜けだしたジャスミンは、
下町の市場でアラジンと知り合う。
貧しいけれど心清い青年アラジンは、自由に憧れる王女ジャスミンと恋に落ちる。
国王の家来によって、いったんは引き裂かれた2人。
魔法のランプを手に入れたアラジンは、ランプの精ジーニーの主人となり、
外国の王子に変身してジャスミンと再会する。
しかし、国を乗っ取ろうと企んでいる大臣ジャファーにランプを奪われ、追放されてしまったアラジン。
ジャスミンに危機が迫り、アラジンは、ランプを奪い返そうとするのだが ・・・・・。
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【第十一課 第一節】
你可曾听说过一个神秘之都 故事全埋在风沙里 当热风追逐你
当艳阳拥抱你 骆驼会说,吼嘿,跟我来
驼铃声响叮当 狂风吹,尘沙飞 好戏此刻正要上演
来吧,与我一起乘着魔毯而飞 进入神秘的天方夜谭,
噢,天方夜谭,噢,沙漠之都,异国的情调,奇风和异俗 你无法想象,
噢,天方夜谭,噢,沙漠之都,东方之魔月在萦绕着你,在牵引着你
(神秘之都,阿格拉巴的马路上,有一个奇怪的小贩正贩卖着各种珍奇罕见的东西)
我最亲爱的朋友们,大家晚安,麻烦镜头再拉近一点点,太近了,再拉远一点。
好了,欢迎各位来到 「阿格拉巴」。 这个充满着玄机和约旦河宝物的城市。
好消息,现在跳楼大拍卖,大家赶快靠过来这边。
先看这个,对了,它是个水烟袋,能够煮咖啡,还能够炸薯条,
它是不会破的,但是破了就扔了吧。
喔! 再来看看这个,这可是个百闻不如一见,有名的死海香水盒,
你听啊,它还会香呢。
嘿,等等,别走! 我发现你们一定只对稀世奇宝产生兴趣,
那么这样东西,一定会让你流连忘返。
你可别被它的平凡外表给骗了,俗话说的好,金玉其表但是败絮其中哟。
这可不是个省油的灯,这个神灯曾经扭转了一位少年的命运。
这深爱着神灯的少年可是大有来头,像颗未琢磨的钻石。兴趣来了吧?
我说给你听故事是发生在一个黑夜,有一个黑心肝的家伙在进行一个恶毒的阴谋。
(他穿着一身黑色衣衫,披上红色斗篷,头戴着羽毛装饰的阿拉伯帽子,
狭细的眼睛、高凸的颧骨、表情显得阴险狡猾。
他的名字叫贾方,是个阿格拉巴王国大臣。
他骑在一匹黑马上,有一只鹦鹉停在他肩膀上,那是他的宠物,名叫艾格。
不久,从沙漠深处一个小偷来到贾方面前。
那个小偷叫做葛辛)
贾 方 : 你迟到了。
葛 辛 : 我说再多的抱歉也没有用了。
贾 方 :东西到手了没有?
葛 辛 :这可是我冒着生命的危险才得手的。嘿,看这宝物 ・・・ 喔,好痛!
(这时,艾格用嘴抢夺了他手中的东西)
贾 方 :相信我可怜的家伙。你会得到你应得的报酬。
(葛辛偷来的是一块甲虫型的宝石。
贾方已经拥有了半块。原来贾方正想方设法寻找另外半块。
当贾方把两个半块的宝石合在一起时 ··· 轰隆隆!
只听一声巨响,宝石从贾方的手里挑了起来)
贾 方 : 快点,快跟着它。再快点!
(不久,甲虫宝石飞到一座沙丘前停住了。
这时宝石又裂成两半,插进一块岩石里,闪闪发亮。
这块岩石不断向上升起,岩石的形状象个张着大嘴的老虎头。
张开的大嘴就是神秘洞的入口)
贾 方 : 寻找了这么多年,终于找到了神奇的东西。
葛 辛 : 阿拉保佑 ・・・
(贾方命令葛辛,说)
贾 方 : 小子给我记住。我要的是那盏灯。所有的财宝都是你的,只有那灯是我的。
艾 格 : 天啊,一个破灯也值得你下这么多功夫。
贾 方 : 嘘 ・・・
(当葛辛战战兢兢地迈进洞穴时,老虎突然发出了低沉的的吼声)
老 虎 : 是谁把我吵醒了!
(葛辛回答道,他非常害怕)
葛 辛 : 是我。我是葛辛。一个虔诚的贼。
(老虎对葛辛说道)
老 虎 : 要知道,只有一个人能进得来。他的价值是无人可比的,就像是颗未琢磨过的钻石。
(贾方对葛辛急促地说道)
贾 方 : 你还在等什么? 快进去!
(可是葛辛刚一迈进洞口,很快就洞口开始合拢,葛辛被吞没了。老虎又是一声低吼)
老 虎 : 找到他 ・・・ 未琢磨过的钻石。
(老虎缓缓地沉入沙漠中,没有留下一丝痕迹。接着刮起风沙,沙子盖住了周边的一切。
从风沙中好容易逃出来的是那只艾格)
艾 格 : 他妈的,搞什么鬼! 我真的不敢相信我眼睛。我才不管你们说的愚蠢的破灯。
叫他滚一边去,你看,我那可爱的羽毛快掉光了。
贾 方 : 安静 「艾格」,要有耐心。葛辛显然是没有利用的价值了。
艾 格 : 喔,说得倒轻松,叫我忍,刚刚我的心藏病都快发作了。
命都没了我还忍什么。我该怎么办! 这可是一个大问题。
(贾方的眼中此时露出了邪恶的光芒,他自言自语地说道)
贾 方 : 是的。只有一个人能办到。我一定找到那颗未经琢磨的钻石 ・・・。
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【注 釈】
【追逐】 zhuī zhú (=chase 追赶)
追いかける。追いたてる。
<用例> 这只郎猫一直在追逐那只美丽的白色母猫。
(オス猫は白むくのメス猫をひたすら追っかけまわしてる)
The tomcat has been chasing the beautiful white female cat.
【好戏此刻正要上演】
素敵なショーが今まさにはじまろうとしている。
<用例> 拿手好戏 (best performance 御家芸、名人芸、十八番)
【魔毯】mó tǎn 魔法の絨毯 (Magic Carpet)
【天方夜谭】tiān fāng yè tán アラビアンナイト (Arabian night)
【阿格拉巴】ā gé lā ba アグラバ(アラビアの都市) (Agrabah)
【贾方】 jiǎ fāng ジャファー(アグラバの国務大臣) (Jafar)
【艾格】ài gé イアーゴ(ジャファーのペットのオウム) (Iago)
【葛辛】gě xīn ガジーム(ジャファーに雇われた泥棒) (Gazeem)
【老虎】lǎo hǔ 魔物(虎の顔をした魔法の洞窟) (Tiger Head)
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【口語訳】
「神秘の都」 の名を聞いたことがあるであろう それは日の照りつける砂漠の国
砂嵐が舞い、熱風が吹きつけ、荷を運ぶラクダの鈴の音が鳴り響くはるか遠い国
エキゾチックでドリーミーな砂漠の都 今まさに素敵なショーが繰り広げられる
来るがよい 空飛ぶ絨毯に乗って 見るがよい 神秘のアラビアンナイト
東方の魔法の月が あなたに付きまとい きっと離れられなくなるであろう
来るがよい 空飛ぶ絨毯に乗って 見るがよい 神秘のアラビアンナイト
(ここは神秘の都、アグラバの大通り。
一人のあやしげな行商人が、いろんな珍しい物、めったにない物を売りに出している)
ア・サラーム こんばんは、ごきげんよろしゅう さあ、もっとこちらへ
あらら、それはちょっと近すぎです。そう、それでよろしい。
さて、ようこそアグラバの街へ。ここは神秘と魅惑の都。
何でも揃っている豊かなヨルダン河沿いの街ですぞ。
さあ、寄ってらっしゃい、見てらっしゃい。大安売りのはじまりだ。
この品物を見てくれ、「水ギセル」 これはもう最高の品。 なんとコーヒーもわかせ、ポテトの千切りも、ほらこのとおり。
丈夫で長持ち。絶対にこわれない。あらら ・・・ ? でも、壊れちゃったね。あはは。
そうだ、これこそお買い得だよ。かの有名な 「死海印の香水瓶」 だ。
聞いたことあるだろ? いつまでも新鮮な香りだよ!
おっとと、ちょっと待ったぁ!! わかったよ、お客さん。
よほどの珍品をお探しだね。じゃあ特別に見せてさしあげましょう。これを見たら目が釘づけになること請け合いだよ。
ほうら、見た目はただの中古のランプ。でも外見にだまされちゃいけないよ。
よく言うでしょ? 「見かけ倒しで 中身はさっぱり」 問題なのは中身。
こりゃただの燃料節約のエコノミーランプなんかじゃない。
このランプは昔、ひとりの若者の人生を変えちまったランプなんですよ。
このランプをだね、心底好きになった彼の生涯は、まさに波乱万丈。
やはり彼の中身はダイヤモンドの原石だったワケで!
その話を聞いてみたいでしょ? 物語のはじまりは、とある暗いくら~い夜の砂漠の中。
そんな闇夜で何やら、よこしまな想いを胸に抱いている男がいた ・・・
(その男は全身真っ黒の装束に、赤色のマントを纏い、羽飾りの付いたアラブ帽を被っていた。
狭くて細い目、高く突き出た頬骨は、陰険で狡猾そうな表情を醸し出している。
男の名はジャファーといい、アグラバ王国の大臣である。
彼は黒い馬に乗っていて、彼の肩には一羽のオウムが止まっていた。
オウムの名はイアーゴといい、彼のペットである。
しばらくすると、砂漠の奥深いところから、ひとりの盗賊の男がジャファーの目の前にやって来た。
その男の名はガジームといった)
ジャファー: 遅いではないか?
ガジーム: まことに申し訳ありません。どうかごかんべんを。
ジャファー: 例のモノは手にいれたのか?
ガジーム: 苦労して手に入れたんですぜ、ほうらこのとおり。へへ、まずお宝のほうを先に ・・・ いててっ!
(この時、オウムのイアーゴは彼の手の中のモノを嘴でかすめ取ってしまう)
ジャファー: 心配するな、この小悪党め。ほうびはちゃんととらせよう。
(ガジームが盗んで来たのは一片の甲虫型の宝石だった。
ジャファーはすでにその半分を持っていた。
実のところ、ジャファーは手を尽くしてその半分を探していたのだった。
ジャファーが二つの宝石を一緒に合わせた時 ・・・ ドカァーン!
大きな音が鳴り響き、その宝石はジャファーの手から飛び出していった)
ジャファー: よし、あとを追うんだ! さあ急がんか!!
(やがて甲虫の宝石が行き着いたのは、砂漠の砂が大きく盛り上がった砂丘だった。
この時、宝石は再び二つに割れて、砂丘の岩石の上にビタッとはりつき、ピカピカときらめき始める。
すると岩石は次第に上昇をはじめ、口を大きく開いた恐ろしいトラの頭のような形に変わった。
その大きく開いた口こそ、神秘の洞窟の入り口であった)
ジャファー: やったぞ、これぞ長年探し求めていたモノ!
ガジーム: ア・サラーム! 神のご加護を!
(ジャファーはガジームに命令していう)
ジャファー: よいか? 忘れるな、ランプを持って来るのだ!
ほかの宝はお前にくれてやるが、ランプはワシのものだ。
イアーゴ: あんなおんぼろランブ、それほどの価値があるんかね?
ジャファー: しっ ----!
(ガジームはびくびくしながら洞窟の入り口、トラの魔物の口へ近づく。
すると突然、重々しい魔物の声が響きわたる)
魔 物: 眠りを妨げる者は誰だ!
(ガジームは恐れおののきながら答える)
ガジーム: あっしはガジーム。ケチな盗っ人でして。
(魔物はガジームに対して言う)
魔 物: よく聞け! この中に入れるのはただ一人。
その者の価値は他と比べ物にならぬ、ダイヤの原石のような男だ。
(ジャファーはせき立てるようにいう)
ジャファー: 何をしている早く入れ!
(しかしガジームが洞窟の入口に足を踏み入れたとたん、洞窟は急激に閉じ始めて、
ガジームは洞窟の中にのみ込まれてしまった。この時、魔物は再び吼え声を上げる)
魔 物: ダイヤの原石を見つけて早く連れてくるがよい!
(魔物の顔はゆっくりと砂漠の中に沈んでいき、洞窟はなんの痕跡も残さず消え失せてしまった。
続いて砂嵐が吹き始め、砂ぼこりは周辺のすべてを覆い尽くしてしまう。
風と砂ぼこりの中からようやく抜け出したのはイアーゴだった)
イアーゴ: なんてこった、信じられん! これじゃあのバカげたランプに手も触れられんよ。
もうやめようぜ、見ろよ、オレの可愛い羽がみんな抜けちまったよ!
ジャファー: そう短気を起こすな、イアーゴ。落ち着け。ガシームでは明らかに役不足だった。
イアーゴ: あれま、サラリと言ってくれるじゃない? もう我慢の限界だよ。おったまげて心臓がとまりそうだったぜ。
もうやってらんないよ!まったくこれじゃ、お先まっくらじゃねえか?
(ジャファーは目に邪悪な光芒をたたえてつぶやく)
ジャファー: そうだ。中に入れるのはたったひとりだけ。
その
「ダイヤの原石」 とかいう男をなんとしても探し出さねばなるまい ・・・