忠臣蔵 桜花の巻・菊花の巻 1959年(昭和34年) 邦画名作選 |
朝廷の接待役を命ぜられた赤穂藩主・浅野内匠頭は、指南役の吉良上野介に意地の悪い仕打ちを受ける。
家臣の機転で窮地を切り抜けるが、松の廊下で吉良から愚弄され、ついに堪忍袋の緒が切れ刃傷に及ぶ。
幕府裁定で内匠頭は切腹、お家は断絶となり、その悲報が赤穂の城代家老・大石内蔵助に届く。
心中密かに復讐心を燃やす内蔵助は、世間の目を欺くため京の色街で放蕩三昧の生活を続ける。
やがて時は満ち、討ち入りを決意した内蔵助は、長年連れ添った妻と子供に別れを告げるのだった…。
片岡千恵蔵が大石内蔵助に扮した「忠臣蔵」二部作。監督は時代劇の雄・松田定次である。
東映の総力を結集して製作したもので、当時としては桁はずれの5億円の巨費が投じられた。
脇坂淡路守には市川右太衛門、浅野内匠頭には中村錦之助、堀部安兵衛には大友柳太朗、
吉良上野介には進藤英太郎という豪華な顔ぶれである。
女優陣も負けていない。東映三人娘(丘さとみ、大川恵子、桜町弘子)が揃って出演しており、
そこに更に美空ひばりまでが加わっている。
美空ひばりは、赤穂藩士・橋本平左衛門(月形龍之介)の娘・おたかに扮し、吉良邸に潜入し
屋敷の絵図面を手に入れ、討ち入りの手助けをする女間者役で華を添えた。
1958年(昭和33年)美空ひばりは、東映と5年間の専属契約を結び、60作品に出演している。
そのうち時代劇が39本、現代劇が21本となっている。
製作 東映
監督 松田定次
配役 | 大石内蔵助 | 片岡千恵蔵 | 岡島八十右衛門 | 東千代之介 | 橋本平左衛門 | 月形龍之介 | |||||||||||||||||
大石りく | 木暮実千代 | 岡野金右衛門 | 大川橋蔵 | おたか | 美空ひばり | ||||||||||||||||||
大石主税 | 北大路欣也 | 片岡源五右衛門 | 原健作 | 不破数右衛門 | 山形勲 | ||||||||||||||||||
浅野内匠頭 | 中村錦之助 | 堀部弥兵衛 | 薄田研二 | 脇坂淡路守 | 市川右太衛門 | ||||||||||||||||||
瑤泉院 | 大川恵子 | 堀部安兵衛 | 大友柳太朗 | 吉良上野介 | 進藤英太郎 | ||||||||||||||||||
糸路 | 丘さとみ | お幸 | 千原しのぶ | おかる | 桜町弘子 |
忠臣蔵 桜花の巻 菊花の巻(予告篇) | |||