この年、足元がゆるいソックスで、垂れ下がった感じを気にしないで履く「ルーズソックス」が、女子中学生の間で爆発的に流行した。
コギャルの斬新な創作力には、毎度感心するが、女子中学生の定番となったルーズソックスのアイデアは抜群。ヒザ上のスカートにふくらはぎまでダボダボにはいた白いルーズソックス。
あの年代の可愛らしさを凝縮象徴した発明は、街で若い男性はもちろん、おじさんたちも楽しませた。
（映画）第71回アカデミー賞「恋におちたシェイクスピア」
「タイタニック」
東宝「踊る大捜査線 THE MOVIE」（織田裕二、柳葉敏郎、深津絵里）
（音楽）第40回レコード大賞「Wanna Be A Dreammaker」（globe)
モーニングコーヒー（モーニング娘。デビュー曲） サマーナイトタウン（モーニング娘。）誘惑（GLAY） 夜空ノムコウ（SMAP） my graduation（SPEED） タイミング（ブラックビスケッツ） 長い間（Kiroro）HONEY（L'Arc〜en〜Ciel）愛されるより 愛したい（KinKi kids） Time goes by（Every Little Thing）全部だきしめて（KinKi kids）
（テレビ）徳川慶喜（本木雅弘 NHK）アキハバラ電脳組（TBS）GTO（フジ 反町隆史、松嶋菜々子）眠れる森（フジ 中山美穂、木村拓哉）ショムニ（フジ 江角マキコ、京野ことみ）神様、もう少しだけ（フジ 金城武、深田恭子）ブラザーズ（フジ 中居正広、木村佳乃）DAYS（フジ 長瀬智也、金子賢）With Love（フジ 竹野内豊、田中美里、及川光博、藤原紀香）
じんべえ（フジ 田村正和、松たか子）恋はあせらず（フジ 織田裕二、香取慎吾）聖者の行進 （TBS いしだ壱成、酒井法子、広末涼子）SWEET SEASON（TBS 松嶋菜々子、椎名桔平、矢田亜希子）剣客商売（フジ 藤田まこと、小林綾子、渡部篤郎）おそるべしっっ!!!音無可憐さん（テレ朝 榎本加奈子、岡田義徳）世紀末の詩（日テレ 竹野内豊、山崎努、木村佳乃）
（スポーツ）長野オリンピック開催（2.7〜2.22）日本「金」５個 。Ｗ杯開催、日本初出場。横浜がプロ野球日本一。第16回ワールドカップ （開催国）フランス（優勝国）フランス（初）若乃花連覇で史上初の兄弟横綱誕生（5.27）（ファッション）ルーズソックス。キャミソール。
（流行語）「環境ホルモン」「キレる」「冷めたピザ」「だっちゅーの」「ハマの大魔人」「ビビビときました」「ボキャ貧」「凡人、軍人、変人」（田中真紀子）
（社会）第18回冬季オリンピック長野大会が開催される（2.7〜2.22）金大中氏が第15代韓国大統領に就任（2.25）ユーロ参加11国が決定（5.3）インド（5.11）パキスタンが核実験（5.28）
和歌山でカレーにヒ素が混入される事件が発生、4人が死亡63人が病院で手当をうける（7.25）12月に容疑者を逮捕。参院選で自民党惨敗、橋本首相が退陣（7.13）小渕内閣が発足（7.30）北朝鮮のミサイル「テポドン」が三陸沖に落下（8.31）金大中韓国大統領が訪日、日本は「反省とおわび」を表明（10.8）
（物故）石ノ森章太郎（60歳）フランク・シナトラ（82歳）黒沢明（88歳）淀川長治（89歳）
（その他）浜崎あゆみ、シングル「poker face」でデビュー。鈴木あみ、「Love the island」で歌手デビュー。酒井法子、高相祐一と結婚。
iMAC［アップル］。臨海副都心「お台場」。バイオノート５０５［ソニー］。ウィンドウズ98。 発砲酒、麒麟淡麗生。松田聖子が歯科医師、波多野浩之と電撃結婚。郷ひろみと二谷友里恵が離婚。玉置浩二、薬師丸ひろ子と離婚。ダディ（郷ひろみ)。ラブひな（赤松健）
WITH LOVE （Link to Fate）
WITH LOVE
村上雨音、23歳、ふたば銀行入社3年目の銀行員OL。
銀行の窓口業務でミスしまくりで、ブルーな毎日を送っている。
長谷川天、27歳、音楽事務所でCM音楽を手がける作曲家。
顧客の依頼に沿う音楽をなかなか作れず、葛藤する毎日を送る。
雨音（田中美里）は、仕事場が同じビル内にある天（竹野内豊）と再三出会う。
だが、いつも女性連れの彼に嫌悪感を抱いていた。
作曲家の天はある日、メールで得意先に送るはずの曲を誤送信してしまう。
偶然メールを受け取った雨音は、その曲に感激してしまい、2人はメル友になる。
互いに「元・作曲家の小学校音楽教師」「パリ在住で、元・銀行員の留学生」と
自分のプロフィールを偽り、メールごしに会話を重ねる2人。
だが、日常で顔を合わせる2人は、メル友とは知らず、互いの印象も良くないまま…。
パソコンが普及をはじめた当時、メールがコミュニケーションアイテムとして登場する。
メールで知り合った二人は、お互いに自分の素性や立場を偽って自己紹介する。
この「偽りの自分」は、現状に満足していない登場人物たちの内面を表わしている。
だがお互いの顔も実像も知らないからこそ、素直に本音を言葉にでき、やがて二人は
「偽らざる本当の自分」を発見していく。
メールが結ぶ恋...きわめて現代的だが、手紙のやりとりという最も古典的な恋愛のカタチでもある。
面と向かっては伝えられない想い、真摯で純粋な愛がそこにはある。
GTO
元暴走族の鬼塚（反町隆史）は、女子高生と友だちになりたいという動機で教師を目指す。
私立高校の面接を受けに行くが、鬼塚の履歴書を見た教頭（中尾彬）は不採用を言い渡す。
教師になる夢を絶たれた鬼塚は、帰りがけに校内の売店で牛乳を飲んで一息入れる。
とそこへ、バットを持った男子生徒が駆け込んできて暴れはじめた。
「止めてきたら採用してもらえるかもよ」と、売店のおばちゃんに言われた鬼塚は、
いいところを見せようと男子生徒の前に立ちはだかる。
たが、教頭がその生徒を何度もクズ呼ばわりするのを聞いた鬼塚は、教頭の顔面に
強烈な回し蹴りを入れてしまう。
「人をクズクズって、そういう言葉の暴力が許されんのか！
こんなのが教育というなら、教師なんてこっちから願い下げだ！」
鬼塚はそう捨てゼリフを残して立ち去る。おばちゃんは唖然として見送る。
だがその後、学校から呼び出しを受ける。駆けつけた鬼塚を、学園の理事長が出迎えた。
理事長の顔を見て驚く鬼塚。それはまぎれもなく、あの売店のおばちゃんだった。
元不良で型破りな教師・鬼塚英吉の活躍を描く学園ドラマ。
独特のスタンスで学校問題に取り組む鬼塚の新鮮な教師像が多くの若者の心をつかんだ。
SWEET SEASON
藤谷真尋（松嶋菜々子）は、大手旅行代理店に勤めるOL4年目の25歳。
彼女は現在、既婚の上司・五嶋明良（椎名桔平）と不倫の関係にある。
相手を思う気持ちは純粋だったが、道ならぬ恋であるがゆえに悩み、戸惑う。
真尋はやはり不倫は続けられないと、明良とは別れる決意で温泉旅行に行く。
だが明良の別れたくない、という強い言葉に結局別れることができなかった。
そんなある日、真尋は明良の子を身籠っていることを知る。
松嶋菜々子の民放での連続ドラマ初主演作。不倫をきっかけとして持ち上がる
妊娠や家庭崩壊といったダークな問題に焦点を当てた衝撃作。
ヒロイン真尋の父親も過去に不倫をしていた。
傷ついた母の姿を見て、裏切られるつらさを誰よりも知っていたはずの真尋が、
自身も会社の上司と道ならぬ恋をしてしまう。
憎んでいた父と同じ不倫に陥って初めて父を理解し、家族が再生していくという、
異色の不倫ドラマである。
ドラマの終盤に挿入される、サザンの主題歌「LOVE AFFAIR〜秘密のデート」
と横浜の街が絶妙にマッチして物語を盛り上げている。
ショムニ
塚原佐和子（京野ことみ）は、満帆商事営業三課に勤務する新人OLである。
だが、彼女は入社早々、上司との不倫疑惑で庶務二課への異動を命じられる。
庶務二課と聞いた途端、みなが一斉に驚いた理由も分からぬまま、
佐和子は、地下の電気室の奥にある配属先に赴く。
庶務二課は、通称「ショムニ」と呼ばれる会社の掃き溜め部署だった。
そこには、ショムニを仕切る坪井千夏（江角マキコ）をはじめとする、
落ちこぼれOLたちと、存在感のない井上課長（森本レオ）がいた。
だが噂とは違い、備品の配達、蛍光灯の取り替えなどテキパキとこなす彼女たちを見て、佐和子は、ショムニこそ会社の宝だと思い込んでしまう。
だが、それも午前中いっぱい。ショムニのOLたちは昼食にビールをかっくらい、
午後は、女性社員相手にブランドバッグのセリ市を繰り広げる有り様。
佐和子は、つくづく自分の認識の甘さを痛感するのだった。
OLの掃き溜めと呼ばれている部署「ショムニ」の落ちこぼれ女子社員六名。
彼女たちが、会社内の上下関係にとらわれる情けない男達をばっさりと
切り捨てる、という全く新しいタイプのオフィスコメディ。
バリバリ働くキャリアウーマンだけでなく、制服姿の一般事務員だってこんなに
カッコいいんだというメッセージが、多くの働く女性たちの支持を集めた。
主人公・坪井千夏の歯に衣着せぬ姉御肌に、それを演じる江角マキコ自身の
キャラクターがあいまって共感が集まった。
また、濃すぎるキャラが集まった個性溢れるショムニメンバーたちの絶妙な
チームワークと、彼女らの活躍に、視聴者は毎週溜飲を下げた。
眠れる森
15年前のクリスマスイブ。
福島県で市会議員一家が何者かに殺される凄惨な事件が発生する。
一家のうち12歳になる二女だけが奇跡的に助かる。
だが彼女は、ショックのため過去の記憶をすっかり喪失していた。
激しい雨の中で起きた事件のため犯人捜しは難航する。
やがて第一発見者の大学生、国府（陣内孝則）が逮捕された。
そして現在。
一人生き残った二女・実那子（中山美穂）は、植物園で働いている。
彼女は、三か月後のクリスマスイブには、恋人でエリート商社マンの輝一郎（仲村トオル）との結婚を控え、まさに幸福の中にいた。
ある日、実那子は、古い段ボール箱の中から一通の手紙を見つける。
それは、彼女が少女時代にもらったラブレターのようなものだった。
そこには「15年目の今日、眠れる森で逢いましょう」という謎の言葉が
たどたどしい子供の文字で綴られていた。
実那子は、過去に引き寄せられるかのように約束の森に向かう。
だが、そこで彼女を待っていたのは…。
15年前に起こった殺人事件をきっかけに、運命の糸でたぐりよせられた人々の出逢いと
別れを描くロマンチックミステリー。
恋人との結婚を控えた植物園職員の実那子（中山美穂）は、謎めいた手紙をきっかけに
故郷の思い出の森へ向かう。
彼女の前に現れたのは、見知らぬ青年・直季（木村拓哉）だった。
だが、実那子の過去を知る彼との出会いから、平穏な日常が徐々に崩壊してしまう。
愛するが故に愛する者を殺してしまうという屈折した感情を描き出した衝撃作。
ミステリアスなオープニングに、謎だらけのストーリー展開が相まって、
真実が明らかになる、本作のラストは話題沸騰となった。
剣客商売
修行の旅から戻った秋山大治郎（渡部篤郎）は、十数年ぶりに父・小兵衛と再会を果たす。
小兵衛（藤田まこと）は、江戸でその名を知られた無外流の達人だったが、今は道場を閉めて、
悠々自適の生活を送り、親子ほども歳の違うおはる（小林綾子）を妻にしている。
ある夜、父の道場を引き継いだ大治郎の許へ、一人の侍が奇妙な依頼を持って訪ねて来た。
それは、五十両で、ある人物の両腕を叩き折っていただきたい、という依頼である。
たが、詳細を明かさぬ侍に対し、大治郎は即座に断るとともに、事の次第を父に報告した。
それを聞いた小兵衛は、隠居したとはいえ、自ら剣客としての血が騒ぐのを覚えるのだった。
1972年（昭和47年）小説新潮に掲載された池波正太郎の時代小説のドラマ化。
人々に「大先生」と慕われ、剣の修羅場をくぐってきた秋山小兵衛（藤田まこと）は、40歳も
年下の娘・おはる（小林綾子）を女房にしている粋な老剣客である。
そして堅物の息子・大治郎（渡部篤郎）と共に、鐘ヶ淵の住居で三人仲睦まじく暮らしている。
本作「剣客商売」は、いわば江戸時代のホームドラマだ。
真剣な立ち回りもあるが、焼きもち焼きのおはるに、小兵衛がやりこめられるなど、ユーモア
溢れる場面もあり、もちろん、池波作品に欠かせない料理の数々も登場する。