タイムカプセル (51) 平成17年 (2005年) タイム・カプセル
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この年、兵庫県尼崎市のJR福知山線で快速電車がスピードの出し過ぎにより脱線し、マンション地下駐車場に衝突、
運転士含め死者107人・負傷者555人とJR史上最悪の鉄道事故となった。(4/25)
(映画)第78回アカデミー「クラッシュ」
「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」
東宝「電車男」(山田孝之、中谷美紀)東宝「NANA」(中島美嘉、宮崎あおい) 東宝「ALWAYS 三丁目の夕日」(吉岡秀隆、堤真一) 東宝「ローレライ」(役所広司、妻夫木聡)東宝「ハウルの動く城」
(音楽)第47回レコード大賞「Butterfly」倖田來未
「ここにしか咲かない花」コブクロ「青春アミーゴ」修二と彰「さくら」ケツメイシ「四次元 Four Dimensions」Mr.Children「* 〜アスタリスク〜」ORANGE RANGE
「スッピンと涙。」後藤真希
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(テレビ)義経 (NHK大河ドラマ 滝沢秀明、松平健、石原さとみ) ファイト(NHK朝ドラ 本仮屋ユイカ、緒形直人、酒井法子)風のハルカ(NHK朝ドラ 村川絵梨、渡辺いっけい)七色のおばんざい(NHK 相田翔子)アタックNo.1(NET 上戸彩)瑠璃の島(日テレ 成海璃子)女系家族(TBS 米倉涼子、高島礼子、瀬戸朝香、香椎由宇、橋爪功、沢村一樹、浅田美代子)野ブタ。をプロデュース(日テレ 亀梨和也、山下智久、堀北真希、戸田恵梨香)ごくせん2(日テレ 仲間由紀恵、亀梨和也、赤西仁)電車男(フジ 伊東美咲、伊藤淳史)
エンジン(フジ 木村拓哉、小雪、堺雅人)女王の教室(日テレ 天海祐希、羽田美智子)スローダンス(フジ 妻夫木聡、深津絵里、広末涼子、小林麻央)花より男子(TBS 井上真央、松本潤、小栗旬)熟年離婚(テレ朝 渡哲也、松坂慶子、高島礼子)救命病棟24時3(フジ 江口洋介、松嶋菜々子)
危険なアネキ(フジ 伊東美咲、森山未來、釈由美子)1リットルの涙(フジ 沢尻エリカ、薬師丸ひろ子)特命係長只野仁2(NET 高橋克典、梅宮辰夫、蛯原友里)ドラゴン桜(TBS 阿部寛、長谷川京子、山下智久、長澤まさみ、中尾明慶、小池徹平、新垣結衣)流星の絆(TBS 二宮和也、錦戸亮、戸田恵梨香)
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(スポーツ)10/5 巨人、堀内恒夫監督、成績不振で辞任、後任に原辰徳前監督復帰。
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(流行語)小泉劇場、想定内、クールビズ、刺客、ちょいモテオヤジ、フォー、萌え〜、「私の弟です、私の息子です」(武部勤)
(社会)2/8 ライブドア(堀江貴文社長)、ニッポン放送株を取得、持ち株比率は35%。4/1 個人情報保護法全面施行。4/25 JR福知山線脱線事故。9/11 参院選敗北、民主党岡田克也代表辞任。11/17
耐震偽装発覚。
(物故)小森和子、ポール牧、貴ノ花(二子山満)、永島慎二、松村達雄、杉浦日向子、後藤田正晴、本田美奈子
(その他)1/10 新垣結衣(16)、テレ朝「Sh15uya」(シブヤフィフティーン)で女優デビュー。1/11 杉田かおる(40)、テクノベンチャー社長・鮎川純太(44)と結婚。3/28
森昌子(46)、森進一(57)と離婚。5/5 渡辺満里奈(34)、ネプチューン・名倉潤(36)と結婚。6/1 中村獅童(32)、竹内結子(24)と結婚。7/9 多部未華子、松竹「HINOKIO」で女優デビュー。8/11 杉田かおる(40)、鮎川純太(44)と離婚。9/14 安達祐実(24)、スピードワゴン・井戸田潤(32)と結婚。12/29 藤谷美和子(42)、演出家・岡村俊一(43)と結婚。
「アイドルマスター(THE IDOLM@STER)」(バンダイナムコ)「ニンテンドーDS」「風太くん」(レッサーパンダ)「恋のマイアヒ」 (のまネコ)謎の歌手「千」「伊右衛門はん」(サントリー)「ヒルズ族」「愛・地球博」「フィッシング詐欺」「メイドカフェ」
「つくばエクスプレス」「丸山和也弁護士」「みのもんた紅白司会」「おサイフケータイ」「のどごし<生>」「レイザーラモンHG」涼宮ハルヒの憂鬱(少年エース)
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青春アミーゴ (野ブタ。をプロデュース 主題歌)
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ドラゴン桜
桜木(阿部寛)は、龍山高校に向かう途中、道に迷ってしまう。
ふと通りかかった公園で、龍山高校の生徒・勇介(山下智久)の姿を目にする。
勇介は、数人のチンピラに絡まれていた。
「おい、君、もしかして龍山高校?」
「ええ、でも…」
「実はおまえさんの学校に行きたいんだが、道に迷っちまった。教えてくれないか」
チンピラは自分たちをないがしろにする桜木をにらみつける。
だが、彼の胸の弁護士バッジに気づいて、すごすごと退散する。
主人公・桜木建二は、元暴走族のリーダーで今は冴えない三流弁護士。
倒産寸前の龍山高校の負債整理をするはずが、ふとしたことから方針を変更。
低偏差値の落ちこぼれ生徒たちを、半年で東大に合格させようと動き出す。
しかし、集まったのは将来に夢も希望も持てない生徒ばかりだった。
桜木は、無気力な生徒たちに「バカとブスこそ東大へ行け!」と熱弁をふるう。
これは「見下されたくなかったら、必死に勉強してみんなを見返せ」という意味だ。
こうしたインパクトのある言葉で、生徒のヤル気を引き出すのが、ドラゴン桜の凄いところだ。
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女系家族
日本橋の呉服店「矢島屋」の社長が亡くなり、遺産の相続をめぐって親族が一堂に会した。
故人から死後の手続きを一任された専務(橋爪功)は、そこで遺言状を公開する。
その遺言状には、莫大な遺産の配分だけでなく、故人の愛人の存在が記されていた。
初めて知る父親の愛人の存在に、残された3人の娘は嫌悪感をあらわにする。
そして専務に、その愛人を家へ連れてくるよう命じた。
やがてその愛人・文乃(米倉涼子)が矢島家を訪れる。
文乃は、お悔やみとこれまでの非礼を詫びながら挨拶すると、次のように告白した。
「皆様にご報告があります、私、お父様の子供を身ごもっております」
1962年(昭和37年)週刊文春に連載された山崎豊子の同名小説のドラマ化。
「黒革の手帳」で悪女を演じ、新境地を開拓した米倉涼子が、本作では遺産相続をめぐる
骨肉の争いのなかで、じっと耐える芯の強い女を好演している。
原作は戦後間もない大阪船場の木綿問屋が舞台だが、本作は現代の東京日本橋の呉服屋に置き換えられた。
伝統や格式を重んじる老舗というイメージではなく、現代の会社組織のなかで、女系の一族経営の限界を
描くという新たな視点で物語が展開されている。
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電車男
山田剛司(伊藤淳史)は、都内の人材派遣会社に勤務する営業マンである。
彼は、アニメとゲームを求めて秋葉原に出没する、いわゆるオタク青年だ。
ある日、剛司は電車の中で、酔っ払いに絡まれていた沙織(伊東美咲)を助ける。
後日、沙織からお礼としてエルメスのティーカップを贈られ、驚く剛司。
彼は、ネット上の巨大掲示板「Aちゃんねる」にその事を書き込む。
書き込みを見たネット住民達は大いに盛り上がり、二人を応援する動きが起こる。
剛司はネットの反応に押される形で、沙織との交際を進展させていくが…。
気弱なオタク青年・山田剛司と、美人でお嬢様なOL・青山沙織の純愛物語。
本作が放映された平成17年当時は、インターネットが一般にも普及し、パソコンが
知識や情報を得るツールとして、オタクたちにも重宝されていた。
そして彼らは、匿名を使いながら、ネット掲示板「2ちゃんねる」などで独自の
コミュニティを広げていた。本作はそんな時代背景を反映したドラマである。
物語は、オタク青年・剛司が、ネット仲間の協力を得て、憧れの存在である沙織と
距離を近づけていき、ついにハッピーエンドを迎えるラブストーリーである。
ドラマは、平均視聴率21.2%、最高視聴率25.2%という高評価を収めた。
本作のヒットにより、これまで世間に沁みついていた自虐的な「オタク」の
イメージは払拭され、ポジティブな言葉として市民権を得ることになった。
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熟年離婚
豊原幸太郎(渡哲也)は、めでたく定年退職の日を迎えた。
送別会の帰り、幸太郎はこれまでの会社員生活を振り返り「俺もよく頑張ったなあ」
と自分をねぎらった。と同時に、今後の人生について考えを巡らした。
今まで、ずっと仕事ばかりで家庭を顧みなかったが、これからは妻と一緒に
旅行でもして楽しい老後を過ごそう。
そう思った幸太郎は、帰り道で妻への感謝のプレゼントを買い、二人で行く
海外旅行のチケットをもって家路についた。
だがプレゼントをもって帰った幸太郎の前に差し出されたのは、妻からの離婚届だった。
渡哲也が扮するのは、定年退職を迎えた日に、妻(松坂慶子)から離婚を言い渡される男。
真面目人間で、現場のたたき上げから部長まで昇進した。
定年を迎え、これからは妻と海外旅行を楽しもうと思った矢先に、突然離婚を切り出される。
夫が家にいる日は気詰まりなだけ、それが毎日続くなんて、というのが妻の言い分。
そんな衝撃的なシーンから始まり、夫婦の建前と本音をシリアスかつコミカルに描くホームドラマだ。
団塊の世代を中心に中高年男性にとっては、ひとごととは思えない題材がつぼにはまったのか、
初回視聴率は18.7%という高視聴率を記録した。
離婚を言い渡された渡哲也が、エプロン姿で慣れない台所に立つシーンがある。
これを夫婦でいる間に、たまにでいいからやっとけばよかったのだ。
そのエプロン姿にぐっときた女性視聴者も多かったという。
ほんのちょっとの気配りの積み重ねが、夫婦生活を長続きさせる秘訣なのかも知れない。
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義経
壇ノ浦で平氏滅亡の宿願を果たした義経(滝沢秀明)だったが、かえって政局は緊迫の度を増す。
天下創建への時流を掴んだ頼朝(中井貴一) これに対し新たな手を打つ後白河法皇(平幹二朗)
頼朝の勢力増大を恐れた後白河法皇は、軍事に優れた義経を重く用い、頼朝追討の命令を下す。
だが頼朝を重んじる武士たちは動かず、孤立した義経は、奥州藤原秀衡(高橋英樹)の元に落ち延びる。
文治3年(1187年)頼朝に追われた義経が奥州平泉にたどり着いた時、秀衡は暖かく迎え入れた。
平氏が滅んだ今、頼朝が新政権を確立すれば、奥州藤原氏は崩壊の危機に直面することになる。
そんなところへ、頼朝が恐れる軍事の天才・義経がころがりこんできたのである。
すなわち義経が奥州にあるかぎり、奥州の安全は保証されたも同然であったのだ。
だが同年、義経と藤原氏、双方にとって不運なことに、藤原秀衡は病死してしまう。
新たに当主となった秀衡の息子・泰衡(渡辺いっけい)は、凡庸の徒であった。
これを奥州制圧の絶好の機会とみた頼朝は、泰衡に次のような書状を差し出す。
「義経を匿った罪は許し難い。だが義経の首を差し出せば、事を穏便に済ませてやる」
書状の文言に恐れをなした泰衡は、義経の居住する衣川の館を攻め、義経は自刃する。
泰衡は義経の首を鎌倉へ送った。「これで藤原氏も安泰だ」と思ったろう。
だがこれは頼朝の策略だった。文治5年(1189年)頼朝は大軍を率いて奥州を攻め、藤原氏を滅ぼす。
建久3年(1192年)法皇の死去にともない、頼朝は、後鳥羽天皇より征夷大将軍に任ぜられた。
頼朝は、源氏ゆかりの地、鎌倉を根拠地として政権を樹立、ここに鎌倉幕府が成立したのである。
平氏滅亡の先陣に立った源義経が、兄・頼朝に追われて悲運の最期を遂げるまでの物語。
義経の壮絶な生涯を滝沢秀明が演じ、その若武者ぶりや、時代絵巻ともいえる風雅な演出が
視聴者の心を掴んだ。
「判官びいき」という言葉がある。戦の天才で、平氏追討の大功を果たしたものの、
兄の頼朝の反感をかって、非業の最期を遂げた義経に、同情心をよせる言葉である。
だが義経をひいきするあまり、兄の頼朝のほうは「憎まれ役」になっているようだ。
肉親である弟を滅ぼしてしまったことから冷酷さ、非情さを感じてしまうのだろう。
ならば何故、頼朝は義経を破滅に追い込んだのか。義経さえ適当に処遇しておけば、
後世の人々から、あまりに非情すぎると、批判されることはなかったのではないか。
だが武家社会の歴史を振り返ってみれば、肉親の殺害などはむしろ日常茶飯事といえるのだ。
頼朝の父の義朝は、保元の乱で、敵方についた父と弟たちを斬らねばならなかった。
足利尊氏も、織田信長も、毛利元就も、伊達政宗も、家督争いで弟を殺害している。
血縁者、すなわち権力者に取って代わる位置にある者は、粛清される危険を有しているのだ。
もしこのまま義経を生かしておけば、頼朝がまとめあげた東国の武士団はどうなっていたか。
彼らはやがて義経派と頼朝派に分裂して相争い、組織は崩壊して統治不能になるであろう。
武士団を統率する棟梁として、殺すべき者は殺す、ここに権力闘争の悪を見ることができる。
義経の死後、静御前は男児を出産するが、無理やり奪われ、由比ヶ浜に捨てられる。
やがて、頼朝から「白拍子を舞え」と命ぜられた静は、義経を慕う和歌を歌い舞う。
「吉野山 峰の白雪 ふみわけて 入りにし人の 跡ぞ恋しき … 」
頼朝の面前で、堂々と義経をなつかしみ、慕う歌を歌って頼朝を激怒させてしまう。
そのとき、頼朝の妻、北条政子が「静が義経どのをなつかしく思うのはあたりまえ。
私も静であったなら、同じように歌うでしょう」そう言って、頼朝を諫めたという。
AKB48 (エーケービーフォーティーエイト)
秋元康が「会いに行けるアイドル」をコンセプトに進めるアイドルプロジェクト。
2005年結成。2006年2月にシングル「桜の花びらたち」をインディーズからリリースし、いきなりオリコントップ10入りを果たした。
東京・秋葉原にある専用劇場「AKB48劇場」で、チームA、チームK、チームBのメンバーが日替わりで毎日ステージを行っている。
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楽曲はすべて秋元康の作詞によるオリジナル曲、振り付けはモーニング娘。を手掛けた夏まゆみが担当。
2006年10月にはシングル「会いたかった」でメジャーデビュー。
2007年春には初の全国ツアーも開催されたほか、同年末のNHK紅白歌合戦にも初出場を果たした。
2008年8月には、名古屋市栄を中心に東海地区で活動する「SKE48」がデビュー。
ユニット名は、地名の栄「SaKaE」から「SKE48」と名付けられたとのこと。
名古屋市栄のビルの2階に造られた劇場で、競争率200倍の難関を突破した総勢41名の女の子たちが
秋葉原のAKB48と同じように、毎日、公演を行うようになった。