ギリシア神話事典
ピクシーPixie
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イングランド南西部、コーンウォール (Cornwall) に生息する気まぐれな小人の妖精。
彼らは赤い顔をし、鼻は反り上がり、耳は尖っており、たいてい緑色の服を着ている。
旅人を惑わせ、くたくたに疲れさせて、道に迷わせるという悪戯が大好きである。
そうならないための妖精除けの方法は、上着を裏返しに着ることである。
彼らは、洗礼を受けずに亡くなった子供の魂の化身ともいわれ、子供をさらい取り替え子をしたりするのは、ピクシーのしわざだとされた。
ヴィクトリア朝時代までは、子供をピクシーにさらわれないように、赤ん坊をベビーベッドにくくりつける風習の地方もあったという。
→ 取り替え子(Changeling)
(The Encyclopedia Mythica)
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ピサPisa
ペロポネソス半島西部にあったギリシア古代の町。
ピーター・パンPeter Pan
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イギリスの劇作家J・M・バリー(Barrie)の作品に登場する少年の妖精。
妖精の国に住む永遠の少年ピーターと人間の少女ウェンディ(Wendy)を中心に描いた幻想的な物語で、
世界各国の子供にいまなお愛好されている。
この物語は、もとはデイヴィズ家の若き未亡人シルヴィア・ルエラン・デイヴィス(Sylvia Llewelyn Davies)の子供たちのために
バリーが作ったものだった。
その後、とても評判がよかったので、1911年にバリー自身の手で「ピーター・パンとウェンディ」と題して戯曲化され、
翌年背景となったロンドンのケンジントン公園(Kensington Gardens)にピーター・パン像が立てられた。
(The Encyclopedia Britannica)
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ピーター・パンシンドロームPeter Pan syndrome
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成熟することを拒否し、いつまでも子供のままでいたいと願う現代男性の心理学的指向。
精神疾患としての概念で、アメリカ合衆国の心理学者ダン・カイリー(Dan Kiley)が、J.M.バリー(Barrie)の戯曲「ピーター・パン」の主人公にちなんで名づけた。
1983年の著書「ピーター・パン・シンドローム:なぜ、彼らは大人になれないのか」(The Peter Pan syndrome: men who
have never grown up)の中で、中流から上流階級に属し、
長男で独身、高学歴だが経済的に自立せず、外見は好人物、職場を転々とするといった典型例を示した。
さらに、1984年に発表した夫や恋人に対して母親のように振る舞う女性の心理を論じた「ウェンディ・ジレンマ」(Wendy Dilemma)も注目され、
ダン・カイリーは「ポップな心理学者 (Pop Psychologist)」としてメディアの注目を集めた。
(The Encyclopedia Britannica)
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ピックスPhix → スフィンクス
ヒッポダメイアHippodameia
ピサの王オイノマオス(Oinomaos)の娘で、彼女を結婚させないため、求婚者に戦車競走を挑んでは次々にその命を奪っていた父を、競走の最中に事故を起させ落命させた。
ペロプス(Pelops)と結婚し、アトレウス(Atreus)、テュエステス(Thyests)をはじめ多くの子をもうけた。
しかし彼女を犯そうとしたミュルティロス(Myrtilos)をペロプスが殺したことが原因で、ミュルティロスがいまわのきわにかけた呪いによって、
ペロプスを祖とするミュケナイの王家に不幸が絶えないようになったという。( → アトレウス家の伝説)
2 ヒッポダメイア2 Hippodameia
アルゴス王アドラストス(Adrastos)の娘で、ラピテース族(Lapithai)の王ペイリトオス(Pirithous)の妻。
ヒッポリュトスHippolytus
アテネ王テセウス(Theseus)とアマゾンの女王ヒッポリュテ(Hippolyte)の息子。ヒッポリュトスは狩猟と競技に毎日をおくっていたが、
父の後妻となったパイドラ (クレタ王ミノスの娘) が彼に恋をしてしまう。
ヒッポリュトスは、継母パイドラの求愛を拒んだため、彼女は自殺。怒った父テセウスの訴えにより、ヒッポリュトスはポセイドンに殺される。
(エウリピデス「ヒッポリュトス Hippolytos」)
ビテュニアBithynia
小アジアの北西に位置し、プロポンティス海(Propontis)、トラキア(Thracia)、ボスポラス海峡(Bosporus)および黒海に接する地方。
(The Encyclopedia Britannica)
ビーナス(Venus) → アフロディテ
ヒミコHimiko(卑弥呼)
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日本書紀によれば、西暦239年、倭の女王が、魏国に使者を派遣し、魏の天子に謁見を求めたと伝えられている。
だが、日本書紀にはヒミコの名は現れず、また倭国(邪馬台国)の伝承についても、いっさい記されていない。
つまり、当時の日本書紀の編者は、大和政権と倭国との繋がりは存在しないという立場であったと考えられる。
したがって、以下のヒミコに関する伝承は、中国の史書「魏志倭人伝」等の記述をもとに再現したものである。
西暦170年頃、邪馬台国の神官の家系に生まれたヒミコは、幼少のころより、不思議な能力があり、
雨乞いをして雨を降らせたり、皆既月食を予測するなど、神がかり的な存在であったといわれる。
当時の邪馬台国は、男性が王となり、北九州地方約30か国を治めていたが、常に争いが絶えなかった。
西暦190年頃、ヒミコは女王に推挙され、約30の小国連合である倭国のオサ(長)となった。
彼女の国の治め方は、非常にユニークなもので、呪術を用いることによって大衆を操作した。
結婚はせず、巫女として神の意思をつたえ、その意思は彼女の弟によって実行された。
ヒミコ自身は婢1000人をしたがえて宮室にこもり、姿をみせることはなかったという。
その結果、国どうしの戦闘はおさまり、しばらくの間、平和な時間が流れたといわれる。
実はヒミコという名は、神官の職名であり、霊(ひ)の巫女(みこ)の意味であった。
古代日本人は万物に神が宿ると信じ、霊的な力のあるものを巫女としてあがめたのである。
西暦239年6月、ヒミコは使者を魏国に派遣し、魏の天子に謁見して朝貢する事を求めた。
その年の12月、ヒミコは「親魏倭王」という破格の称号を受けたのである。
だが西暦247年、南方の狗奴国との間に戦が起こり、魏に助けを求めたが、戦況は思わしくなかった。
そして西暦248年9月5日、はるか頭上に燃え上がる真っ赤な太陽が、突然にその姿を消した。
邪馬台国は不気味な闇に包まれる。そのさなか、ヒミコは静かに息を引きとったのである。
(日本書紀、魏志倭人伝、後漢書、晋書、梁書、隋書、北史)
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媚薬Aphrodisiac
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中世の恋愛悲話物語「トリスタンとイゾルデ」(Tristan and Isolde)の中で、二人が死ぬつもりで毒薬を飲んだところ、実は媚薬だった、というくだりがある。
この媚薬(惚れ薬)は、魔女が「マンドラゴラ」(Mandragora)を調合して作ったものとされている。
マンドラゴラにはアルカロイド系の毒があり、太古から媚薬、毒薬、麻酔薬など様々な目的で使われてきた。
旧約聖書には、「恋なすび」という名称が使われており、不妊の女に飲ませると子供が授かるという説が古くからある。
「創世記」に登場する美人だが石女のラケル(Rachel)が、姉レア(Leah)からマンドラゴラを借り、ヨセフ(Joseph)を産む話がある。
(創世記 第30章14-24節)
インドでは、バラモン教の4ヴェーダのうち、神官が唱える呪法をまとめた「アタルヴァ・ヴェーダ」(Atharvaveda)の中に
「性欲を増進させるための呪文」があって、男根を興奮させる薬草のことが繰り返し述べられている。
古代インド人はこの方面をかなり熱心に探究しており、5世紀ごろの成立とされている「カーマスートラ」(Kama Sutra)には
薬で異性を魅惑する方法11種、強精剤13種、男根増大法4通り、その他性欲を衰えさせる薬のいくつかが記されている。
またインドの性典「ラティラハスヤ」(Ratirahasya 性愛秘義)にも精力を増大する薬、男根を大きくする薬、女性の性感を高める薬、
女性性器を小さく縮めたり広げたりする薬が示され、「アナンガランガ」(Ananga Ranga 愛擅)にも女性の性感を促し男性のそれを遅らせる薬や、
強精剤の処方があり、なかには百人の女性と交わることも可能となる途方もないのもある。
(世界大百科事典)
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白虎White Tiger
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白虎(びゃっこ)は、西方を守護するという中国の伝説上の神獣である。
朱雀、玄武、青龍とともに、天の四方を司る四神(Four Symbols)のひとつとされ、
南を朱雀、北を玄武、東を青龍と、それぞれが各一方を分担して守護している。
相対する方角には青龍がおり、ちょうど龍虎が相対する形となっている。
中国古代の五行説によれば、白虎は邪を鎮める神獣であり、戦いの神として邪を伏せ、
災いを払い、平穏を招き入れる威厳や軍事の象徴でもあった。
水滸伝に登場する「白虎旗」や、日本の幕末の会津藩が組織した「白虎隊」もこれに由来する。
また、日本では、奈良県の薬師寺金堂の本尊台座や、明日香村のキトラ古墳の石室内壁にも白虎が描かれている。
→ 朱雀(すざく)、玄武(げんぶ)、青龍(せいりゅう)
世界の幻獣大事典(広済堂)
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ヒュアキントスHyakinthos
スパルタに近いアミュクライ(Amyklai)の生れで、この市の名祖アミュクラス(Amyklas)の息子。
アポロンの愛童となったが、彼に横恋慕した西風の神ゼフュロスが嫉妬して、遊技の最中にアポロンの投げた円盤を彼の額に命中させ、落命させた。
このとき傷口から流れた血から生じたのが、ヒアシンスの花で、この花びらには、「アイアイ(AiAi)」というアポロンの悲嘆の叫びが文字で記されているという。
(アポロドロス 第一巻 3-3, 第三巻 10-3)
ヒュアデスHyades
アトラスとアイトラ2(Aithra)の娘たち。
ファエシュレ(Phaesyle)、アムブロシア3(Ambrosia)、コロニス2(Koronis)、エウドーレ(Eudore)、ポリュクソ(Polyxo)を指す。
プレイアデスとは異母姉妹の関係にある。ゼウスから赤子のデュオニュソスの養育を委託される。
(THEOI Greek Mythology Encyclopedia, THE CLASSES OF NYMPH)
ヒュギエイアHygieia
アスクレピオス(Asklepios)とエピオネ(Epione)の娘。
人々の健康を司る女神で、ローマ神話では サルス(Salus) に相当する。
ヒュギエイアの杯Bowl of Hygieia
アスクレピオス(Asklepios)の娘ヒュギエイア(Hygieia)が持っていたヘビの巻きついた杯。
アスクレピオスの杖と並び医術・医薬の象徴として、ヨーロッパでは薬局の看板などに用いられている。
ヒュギエイアは、のちに「健康を司る女神」として信仰の対象とされた。
(Encyclopedia of Ancient History)
ヒュギヌスGaius Julius Hyginus (BC64−AD17)
アウグストゥス帝(Augustus)治世下のローマの学者。
スペインあるいはアレクサンドリア(Alexandria)の生まれ。
アウグストゥスの解放奴隷で、パラチヌス(Palatinus)図書館長をつとめるかたわら、教育にも携わった。
宗教、歴史、地理、農業に関する論文やウェルギリウス(Vergilius)の注釈書など幅広い執筆活動を行ったが、
現存するのは多数の断片だけである。
生涯経済的に恵まれず、貧困のうちに死去したが、死後も学者としてその名を広く知られ、
後ニ世紀に編まれた天文詩(Astronomica)および神話集(Fabulae)には編者として彼の名が冠せられた。
(The Encyclopedia Britannica)
ピュグマリオンPygmalion
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自作の象牙の乙女像に恋したキュプロス (Cyprus) の彫刻家。
キュプロス島に、名をピュグマリオンという、才能豊かな若い彫刻家がいた。
アフロディテは若い彫刻家のうわさを聞きつけ、自らの像を作らせる。
ピュグマリオンは傑作を作り上げ、その像があまりにも美しかったので、彼は自分の作った彫像に恋をしてしまった。
彼は毎日なにも手につかないほど恋焦がれ、「もし彼女を手に入れられないのなら、崖から飛び降り死んでしまおう」と独り言を言った。
それを聞きつけたアフロディテは、彼の願いを聞き入れる。
冷たい彫刻に命が吹き込まれた。
彫刻は生きた女性となり、「ガラティア2 Galateia」と名付けられ、ピュグマリオンの妻となった。
(トマス・ブルフィンチ Thomas Bulfinch『The Age of Fable 伝説の時代』第八章)
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ピュティアPythia
デルフォイ神殿の巫女。
月桂樹の冠をかぶり、神殿内陣にある地割れの上に置かれた三脚台の上に座り、下方から立ちのぼる霊気を吸い込んで神がかりとなる。
アポロンが彼女らの口を通じて神意を語り、傍らに控える神官がこれを翻訳する。
(The Encyclopedia Britannica)
ピュティア競技会Pythian Games
古代ギリシアにおける四大祭典競技会の一つ 。
オリュンピア競技会に次いで重要な祭典で、大蛇ピュトンを退治したアポロンを主神として四年に一度、デルフォイのアポロン神殿を中心に開かれた。
当初はおもに音楽の競演が行なわれていたが、前 582年全国的な競技会となり、戦車競走その他オリュンピア競技会で実施されていた種目が加えられた。
優勝者には月桂冠が与えられた。
(The Encyclopedia Britannica)
ピュトンPython
ガイアの子。デルフォイにいた大蛇。
もとはガイアのものであったデルフォイの神託所を守護していたが、ヘラに命じられ、レト女神に迫害を加えたため、レトの息子アポロンに退治された。
アポロンは、この敵の遺骸を手厚く葬り、その慰霊のためピュティア競技会を創設したという。
(The Encyclopedia Britannica)
ヒュドラHydra
テュフォンとエキドナの娘。キマイラの母。
レルネ(Lerne)の沼沢地に棲む怪物で、九つの頭を持ち、中央のそれは不死身。
ヘラクレスに怨みを抱くヘラに育てられたが、甥のイオラオス(Iolaos)の助けを借りたヘラクレスに退治された。
これはヘラクレスに課された第ニの難行であったが、独力ではないという理由でエウリュステウス(Eurystheus)には成功と認められなかった。
(アポロドロス 第ニ巻 5-2)
ヒュプノスHypnos
「眠り」の擬人神。ニュクス(夜)の子。 タナトス(死)の兄弟。
ヘシオドスによれば、父は無いとされるが、エレボス(闇)を父とするヒュギヌス(Hyginus)の説もある。
ヒュブリスHybris
アイテル(Aither)とガイアの娘。
ゼウスとのあいだに半人半羊の牧神パン(Pan) を儲ける。
(ホメロスによれば、パンは、ヘルメスとペネロペ2の子とされる)。
ヒュペリオンHyperion
ウラノスとガイアの子。ティタン神族。
姉妹のティアを妻とし、太陽神ヘリオス、月神セレネ、曙(あけぼの)の女神エオスの父となった。
ヒュペルムネストラHypermnstra
50人のダナオスの娘たちの一人。
姉妹たちが父に命じられ、結婚を強要した従兄弟にあたる 50人のアイギュプトスの息子たちを婚礼の夜に刺し殺したとき、彼女だけが夫となったリュンケウス(Lynkeus)の生命を助けた。
リュンケウスはのちにダナオスと和解して、その跡を継いでアルゴスの王位につき、ヒュペルムネストラにより息子アバス(Abas)をもうけた。
(アポロドロス 第ニ巻 1-5,2-1)
ヒュラスHylas
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テッサリアのドリュオプス人(Dryops)の王テイオダマス(Theiodamas)の子。
父を攻め滅ぼしたヘラクレスに捕えられ、その愛童となって、ともにアルゴ船の遠征に加わった。
しかし一行が小アジアのミュシア(Mysia)に立寄ったとき、泉の水を汲みに行って、
ニンフたちに美貌を見そめられて水中に引込まれてしまい、ヘラクレスがアルゴ船の仲間たちに置去りにされ、
一行と別れる原因となった。
アルゴ船遠征に参加したヘラクレスは、ヒュラスという美少年を愛していた。
遠征に参加するにあたっても、わざわざヒュラスを同行させるほどだった。
ヒュラスは、ドリュオペス人の国の王子だった。
雄牛を巡ってヒュラスの父王を殺してしまったヘラクレスは、その後、彼を引き取り、自分のそばに置いたのである。
アルゴ船の航海の途上、ミュシアに上陸したときのことである。
ヘラクレスは、折れた櫂(かい)の代わりになる木を探し、ヒュラスは飲み水になる真水を探して森の中に入っていった。
ヒュラスが泉を見つけて水を汲もうとしたところ、その愛らしい容貌に一目ぼれした水のニンフ(妖精)たちが、いきなりヒュラスを水の中に引きずり込んでしまった。
ヒュラスがいなくなったことを知ったヘラクレスは、ただひたすら嘆き悲しんだ。
そして大声でヒュラスの名を呼んでは島中を探し回ったが、ついに見つけることはできなかった。
ヘラクレスは、それでも諦めることはできず、探すのをやめなかった。
しかし、一向に戻ってこないヘラクレスたちに、イアソン一行はしびれを切らしてしまう。
そしてふたりを残したまま出航してしまったのである。
その後、ヘラクレスは、仲間のポリュフェモス2(Polyphemos)にヒュラスを探してくれるよう頼み、後ろ髪を引かれながらも難行に戻っていった。
(The Encyclopedia Mythica)
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ピュラモスPyramos
森で落ち合う約束をしたピュラモスとティスベ(Thisbe)。に着いたティスベはトラに遭遇し、スカーフを残して逃げ去る。
あとに着いたピュラモスは、スカーフに付いた血を見て自らの剣で自害。戻ってきたティスベも死んだピュラモスを見て自害する。
オウィディウス「変形譚 Metamorphoses」)
ピュロスPylos
ペロポネソス半島南西部の都市。
トロイ戦争に参加したピュロス王ネストル(Nestor)の領地として知られる。
(The Encyclopedia Britannica)
ピラミッド → ギザのピラミッド
ヒンドゥー教Hinduism
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「ヴェーダ」(Veda)信仰とバラモン教(Brahmanism)を受け継ぎ、インド土着の宗教として生まれたのがヒンドゥー教である。
紀元前300年頃にカースト制度(Caste system)とともにその原型が形成され、4世紀のグプタ朝(Gupta Empire)時代に発展、定着した。
基本となる信仰はカースト制度(種姓)に生まれたという輪廻からの解脱を求めるものであるが、ジャイナ教(Jainism)や仏教の影響を受け、
また民間信仰を取り入れて教義は多彩である。
ヒンドゥー教は多神教であるが、宇宙を創造したブラフマー(Brahma)、宇宙を維持するヴィシュヌ(Vishnu)、
破壊の神シヴァ(Shiva)の三神は一体であり、最高神が姿を変えてあらわれたものと考える。
ヒンドゥー教
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