タイムカプセル (46) 平成12年 (2000年)     大江戸線   タイム・カプセル

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この年、ソニーコンピュータエンタテインメントが「プレステ2」を発売。

3日間で100万台を突破。128ビットという驚異的スピードのCPU搭載。

DVDもCDも再生可能、画質は映画並みとゲーム機のステージを数ランク上げてしまった。

ソフトの開発のほうが追いつかず、PC2の性能を生かしきれていないのが悩み。


(映画)第73回アカデミー賞「グラディエーター」

東映「GTO」(反町隆史藤原紀香、田中麗奈)



(音楽)第42回レコード大賞「TSUNAMI」(サザンオールスターズ

「SEASONS」(浜崎あゆみ)「Reach for the sky」「Love,Day After Tomorrow」(倉木麻衣)「Wait&See」(宇多田ヒカル)「慎吾ママのおはロック」(香取慎吾)「桜坂」(福山雅治)「
Everything」(Misia)「らいおんハート」(SMAP)「恋のダンスサイト」(モーニング娘)「LOVE 〜Destiny〜」(浜崎あゆみ)


(テレビ)BSデジタル放送開始 NHK大河ドラマ「葵 徳川三代」(津川雅彦西田敏行岩下志麻オードリー(NHK 岡本綾、賀来千香子、段田安則、大竹しのぶビューティフルライフ(TBS 木村拓哉常盤貴子やまとなでしこ(フジ 松嶋菜々子堤真一矢田亜希子オヤジぃ(TBS 田村正和広末涼子)池袋ウエストゲートパーク(TBS 長瀬智也、山下智久、妻夫木聡

伝説の教師(NTV 松本人志、中居正広)ショムニ2(フジ 江角マキコ、宝生舞)ナースのお仕事3(フジ 観月ありさ、松下由樹、神田うの)平成夫婦茶碗〜ドケチの花道〜(NTV 東山紀之、浅野温子)フードファイト(NTV 草g剛、深田恭子宮沢りえ)二千年の恋(フジ 中山美穂、金城武)太陽は沈まない(フジ 滝沢秀明、松雪泰子)サクラ大戦(TBS)



                                                                 





(スポーツ)シドニー・オリンピック(オーストラリア)イチロー、マリナーズ入り

(ファッション)パシュミナ・ストール

(流行語)「おっはー」「ミレニアム」「IT革命」 「ワタシ的には」「ドットコム」「出会い系サイト」

(社会)ロシア大統領選挙でプーチン氏が当選(3.27)ニールセンジャパンがテレビの視聴率調査を休止(3.31)小渕首相が病に倒れ森連立内閣発足(4.5)皇太后陛下が97歳でご逝去(6.16)三菱自工のリコールにつながる欠陥情報隠しが判明(7.6)大手百貨店そごうが経営破たん(7.12)2000円札発行(7.19)沖縄サミットが開催(7.21)シドニー・オリンピック開催(9.15〜10.1)長野県知事に作家の田中康夫が当選(10.26)

(物価)「プレステ2」25,000円

(物故)成田きん(107歳)荒井注(71歳)ジャンボ鶴田(49歳)小渕恵三(62歳)皇太后・良子(ながこ)(97歳)竹下登(76歳)E・H・エリック(71歳)三国一朗(76歳) 浪越徳治郎(94歳)茶川一郎(73歳)鈴木その子(68歳)吉村公三郎(89歳)

(その他)柴咲コウ、東映「バトル・ロワイアル」でデビュー。長澤まさみ、東宝「クロスファイア」でデビュー。戸田恵梨香、NHK「オードリー」でデビュー。石坂浩二浅丘ルリ子と離婚。松田聖子、波多野浩之と離婚。 木村拓也、工藤静香、できちゃった結婚。郷ひろみ(44)、大根田名美(29)と結婚。小柳ルミ子、大澄賢也と離婚。国生さゆり、中学校の同級生K・Tさんと結婚。松浦亜弥、テレビ「少女日記」でデビュー。米倉涼子、ドラマ「恋の神様」でデビュー。

「ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち」(ENIX) パスネット。だから、あなたも生きぬいて(大平光代)。


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       Everything (やまとなでしこ 主題歌)








やまとなでしこ


桜子(松嶋菜々子)はある日、欧介(堤真一)の前で過労から倒れてしまう。

欧介は必死の思いで桜子を病院へと運び、一晩中、手を握って回復を待つ。


だが翌朝、桜子に思いを寄せる司(東幹久)が病室を訪れて、欧介を追い出す。

やがて目を覚ました桜子は、夢の中で感じていた手のぬくもりを司のものと誤解してしまう。






神野桜子は、玉の輿に乗るために合コンに明け暮れる国際線のスチュワーデス。

とある合コンで出会った司をとりあえずの本命としながらも、もっと凄い大金持ちが
いるのではと考え、夜な夜な合コンを繰り返している。


一方、中原欧介は、貧乏な魚屋の一人息子。合コンで桜子に出会い、彼女に一目惚れする。
自身を金持ちの医者と偽り、本当の事を言えないまま桜子と付き合いはじめてしまう。


「女を幸せにしてくれるのはお金だけ」という考えを持つ見栄っ張りなヒロインが、
お金より大切なものは愛だと気づくまでを描くラブロマンス。

桜子と欧介のもどかしい関係が人気を呼んだ。最高視聴率34.2%を記録した大ヒットドラマ。











     


オヤジぃ。


神崎完一(田村正和)は内科の開業医。子供を甘やかす親には説教するため評判は良くない。

道ばたでいちゃつくカップルを怒鳴るなど頑固さは筋金入りだ。

家に帰っても、あれこれ意見する完一は、家族からはうるさい父親だと思われている。


ある日、短大生の二女すず(広末涼子)が突然、結婚すると言い出す。

相手は、2週間前に合コンで知り合ったというサラリーマンの国東博(及川光博)

完一は当然のごとく激怒する。



田村正和が扮する内科開業医は、一見スマートだが、実は今どきの風潮が意に染まない頑固おやじ。

口やかましくあれこれ干渉する彼に、三人の子供たちもあきれ気味で、唯一の理解者は満点女房の
妻(黒木瞳)だけだが、彼は家族のため、社会のために、今日もまた孤軍奮闘というストーリーだ。


随所にホームコメディー的なタッチをちりばめて、家族のあり方を笑いと涙で描いた本作は、
広範な視聴者の共感を呼び、平均視聴率24.1%、最終回28.0%という高視聴率を記録した。


現代は「父親不在」の時代と言われる。仕事一筋で家庭を顧みない父親が増え、口やかましい
頑固おやじは、今や珍しい存在になってしまった。家族だんらんさえも難しい時代だ。

だからこそ、厳しく叱りつけてくれる父親は、逆に新鮮に感じられるのではないだろうか。











オードリー


昭和28年9月、太秦で一人の女の子が生まれ、美月(岡本綾)と名付けられる。

命名したのは、隣の老舗旅館「椿屋」の女主人・滝乃(大竹しのぶ)。

差し置かれた産みの母・愛子(賀来千香子)の心中は穏やかではない。


アメリカ育ちで翻訳家の父・春夫(段田安則)は、そんなことも気にかけず、

美月をオードリー・ヘプバーンにちなみ「オードリー」と呼んで可愛がる。


(オードリー・ヘプバーン主演の「ローマの休日」は、翌年の昭和29年4月、

日本でも封切りとなり、大評判となった)


やがて美月は椿屋で寝起きするようになり、滝乃は彼女のために、当時は

超高級品であったテレビまで買い与えた。





チャンバラ映画が娯楽の王様としてまばゆかったこの時期、椿屋には多くの

映画関係者が出入りしていた。


椿屋の映画好きの仲居たちに連れられて撮影所に出入りするようになった美月は、

やがて自らも女優を夢見るようになるのだった。



映画の街、京都・太秦に生まれたヒロインが、実母と養母、対照的な価値観を持った

二人の母に育てられ、やがて映画の世界に半生を賭けてゆく姿を描く。


放映は、2000年10月から2001年3月まで。二つの世紀をまたぐ本作は「新旧二つのもの」が対比される。


ドラマは冒頭から、賀来千香子演じるヒロインの実母と、大竹しのぶの養母の対立を軸に展開する。

戦後民主主義を絵にかいたような実母と、老舗旅館の女主人で明治女を思わせる養母。

もの心ついたヒロインは「二人の母」のはざまで揺れ、傷つき、やがて映画人として自立していく。


だが、チャンバラ全盛の太秦から斜陽の太秦へ、映画産業の移ろいとともに、テレビが伸びてくる。

二つのメディアの新旧対比もドラマの背景を形作っている。


本作は、映画に魅せられた女性の半生記だが、日本映画の黄金期をほうふつとさせる劇中劇の数々が、

もう一つの見どころになっている。挿入される劇中劇は、約20タイトルにものぼる。


「銭形平次」「宮本武蔵」「月光仮面」など、おなじみのヒーローも登場。

世紀をまたぐ朝ドラは、そのまま戦後日本の映像史にもなっている。



             Reach for the Sky(倉木麻衣 オードリー主題歌)












ビューティフルライフ〜ふたりでいた日々〜


晴れ渡った空の下、柊二(木村拓哉)は、銀杏並木をバイクで走っていた。

すると、信号待ちの赤い車から、手が突き出され、危うく転倒しそうになる。


車の中には、ド派手なパーマ頭の女(常盤貴子)がケータイで話をしている。

柊二「ちょっとおばさん!」

杏子「おばさんって誰よ?」

柊二「いきなり車から手を出すのやめてくれないかな」





柊二が注意しても反省の色もなく、彼女の車はそのまま走り出す。

二人の行き先は同じで、到着したのは図書館。

車のドアが開き、足が不自由な彼女が取り出したのは車椅子。

柊二は、彼女が障がい者であることを知るのだった。



才能はあるが売れない美容師の柊二と、難病に冒された車椅子の図書館司書・杏子
との純愛を描いた物語。


柊二は、図書館に勤める車椅子の女性・杏子の率直で明るいところにひかれる。

杏子も車椅子の自分に対して何の偏見も持たない柊二の態度に新鮮な魅力を感じる。

二人はやがて恋に落ちるが、進行が止まっていたはずの杏子の病が再発してしまう。


本作は、平均視聴率32.3%、最終回は41.3%という高視聴率を記録した。

また、このドラマをきっかけに「カリスマ美容師」が流行語になり、劇中の台詞で
用いられた「バリアフリー」への関心が高まった。












     



サクラ大戦


時代は太正。帝都東京には降魔という魔物が出没し、人々の生活を脅かしていた。

これらの脅威を制圧するには特殊な 「霊力」 を持つ者に頼るしかなかった。

時の帝国陸軍は、対降魔部隊である 「帝国華撃団」 を結成。
強い霊力の持ち主として選ばれたのは、真宮寺さくらたちメンバーであった。

彼女たちは人型機械 「光武」 を操って闇の力から帝都の平和を守ることが使命とされた。
また、彼女たちは 「帝国歌劇団・花組」 を名乗り、舞台活動も行っている。

歌と踊りには彼女たちの霊力を強化する効果もあるのだった。



セガのテレビゲームを原作としたテレビアニメ作品。

アニメでは、真宮寺さくらが帝国華撃団入りするところから始まり、主人公がゲームの大神一郎(花組隊長)ではなく
ヒロインの1人である真宮寺さくら(花組隊員)となっている。


また、花組隊員の1人であるアイリスの性格が大幅に変更されており、ゲームでは、明るく積極的なキャラクターだが、
アニメでは、人見知りが激しく引っ込み思案な印象となっている。


全体的にアニメ版は、ゲームのストーリーを基盤としているものの、大神一郎と花組メンバーとの恋愛要素もなく、
ゲームの世界とは違う視点で描かれたオリジナル展開となっている。