タイムカプセル (55) 平成21年 (2009年)  タイム・カプセル 

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この年、第45回衆議院議員総選挙(8/30) が行われ、民主党が308議席を獲得。

民主党代表の鳩山由紀夫が、総理指名選挙(9/16)で、第93代総理に選出された。
野党が選挙で過半数を取り政権を奪取するのは戦後初。


(映画)第82回アカデミー「ハート・ロッカー」

「ハリー・ポッターと謎のプリンス」「アバター

東宝「僕の初恋をキミに捧ぐ」(井上真央、岡田将生、杉本哲太、森口瑤子)KW「エヴァンゲリオン新劇場版:破」


(音楽)第51回日本レコード大賞「Someday」EXILE

「Believe/曇りのち、快晴」「明日の記憶/Crazy Moon〜キミ・ハ・ムテキ〜」「Stand by U」東方神起「ワンルーム・ディスコ」perfume「RIVER」AKB48「なんちゃって恋愛」モーニング娘。「ときめきのルンバ」氷川きよし「また君に恋してる」坂本冬美「ひまわり」遊助
逢いたくていま (MISIA)

(テレビ)天地人(NHK 妻夫木聡) つばさ(NHK連続 多部未華子、高畑淳子)婚カツ!(フジ 中居正広)救命病棟24時(フジ 江口洋介)坂の上の雲(NHK 本木雅弘JIN -仁-(TBS 大沢たかお、中谷美紀、綾瀬はるか)MRBRAIN(TBS 木村拓哉、綾瀬はるか)深夜食堂(TBS 小林薫、松重豊、オダギリジョー)

浅見光彦〜最終章〜(TBS 沢村一樹佐久間良子、風間杜夫)BOSS(フジ 天海祐希、竹野内豊戸田恵梨香

救命病棟24時4(フジ 江口洋介松嶋菜々子)東京DOGS(フジ 小栗旬、水嶋ヒロ)アイシテル〜海容〜(日テレ 稲森いずみ、板谷由夏)任侠ヘルパー(フジ 草なぎ剛、黒木メイサ)

ヴォイス〜命なき者の声〜(フジ 瑛太、生田斗真、石原さとみ)ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜(フジ 山下智久、北川景子、相武紗季)メイちゃんの執事(フジ 水嶋ヒロ、榮倉奈々)特命係長只野仁4(テレ朝 高橋克典、梅宮辰夫、蛯原友里)




                                      




(流行語)「こども店長」「事業仕分け」「草食男子」「肉食女子」「ゆるキャラ」「派遣切り」「エコカー減税」「定額給付金」「婚活」「ネトゲ廃人」

(スポーツ)3/24 WBC決勝、日本(侍ジャパン)は韓国に5―3で勝利し、2連覇を果たす。4/9 石川遼(17)、マスターズ・トーナメントに史上最年少で出場。結果は73位で予選落ち。

(社会)1/20オバマ大統領就任。2/14中川財務・金融相、泥酔疑惑で醜態。3/3小沢代表の秘書逮捕。3/29千葉県知事に森田健作。4/23(裸になって何が悪い)SMAPの草g剛が公然わいせつ罪で逮捕。5/21裁判員制度施行。8/3押尾学、麻薬取締法違反で逮捕。8/8酒井法子、覚せい剤所持で逮捕。8/30衆院選で民主党が大勝。

(物故)青山孝史、清水由貴子、忌野清志郎、頼近美津子、マイケル・ジャクソン、大原麗子山城新伍、細川隆一郎、中川昭一、江畑謙介南田洋子、三遊亭円楽、森繁久彌

(その他)1/7沢尻エリカ(22)、高城剛(44)と結婚。3/23藤原紀香(37)、陣内智則(35)と離婚。5/17松本人志(45)、伊原凛(26)と結婚。5/29「1Q84」(村上春樹)発売。6/24 BIGBANG(ビッグバン)「MY HEAVEN」でデビュー。7/4 渡辺麻友(15)、映画「スリーデイボーイズ」で女優デビュー。7/11庄司智春(33)、藤本美貴(24)と結婚。8/8矢田亜希子(30)、押尾学(31)と離婚。10/20常盤貴子、俳優の長塚圭史と結婚。

10/22「Windows 7」発売。「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」(ENIX)「新型インフルエンザ」「キリンフリー」「ハイボール」「ハイブリッド・カー」「ツイッター」進撃の巨人(少年マガジン)「超時空要塞マクロス THE FIRST」(角川書店)



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                              逢いたくていま (JIN−仁− 主題歌)  








JIN−仁−


南方仁(大沢たかお)は大学病院に勤める外科医である。


ある日、彼の元に頭に傷を負った患者が運ばれ、緊急手術を行う。

手術は無事に終わるが、後日その患者は病室から逃げ出そうとする。
見つけた彼はもみ合いになり、階段から転落して意識を失ってしまう。


目覚めた仁の目の前に広がるのは見たこともない景色。
彼は江戸時代にタイムスリップしたことを確信する。





何とか現代に戻ろうと歩き回っていると、武士の斬り合いに遭遇する。
仁も巻き込まれ、斬られそうになるが、ひとりの侍に助けられる。

だがその侍は、仁をかばって重傷を負ってしまう。

仁は急遽、侍を屋敷まで運び、緊急手術で侍の命を救う。

一方、侍の妹の咲(綾瀬はるか)は、仁の奇跡的な医術に衝撃を受ける。



大学病院で働く主人公が、ひょんな事から江戸時代にタイムスリップし
歴史上の人物と絆を深めていくというSF歴史スペクタクルである。


彼は、現代医学の知識をもとに、江戸時代の医師や職人たちの協力を得て、
医療道具や薬を作り、新たなアプローチで手術や治療を施していく。



医療モノであり、SF時代劇であるという荒唐無稽ともいえる難しい設定であるが、
ドラマとしての完成度が高く、その壮大な世界観に視聴者は引き込まれる。


雑誌や番組で「平成を代表するドラマ特集」が組まれた際、多くの識者が
この作品をトップに挙げている。

なお本作は、2009年の連続ドラマでは最高の25.3%の視聴率を記録した。














深夜食堂


そこは、繁華街の片隅にある古い食堂。

営業時間は、夜の十二時から朝の七時頃まで。


こわもてのマスター(小林薫)が包丁を握り、メニューは豚汁定食、ビール、酒、焼酎のみ。

あとは、出来るものならなんでも作ってくれる、人呼んで「深夜食堂」


ここには、さまざまな客が訪れ、今夜もにぎわっている。





会社帰りのサラリーマン、見るからにヤクザ風の中年男、うさん臭い手相占い師、

売れない演歌歌手、ゲイバーで働くオカマ、マカオ帰りのストリッパー、などなど。



繁華街の片隅の、深夜食堂で繰り広げられる、多彩な人間模様を描く。

色々ワケアリの客たちに、さらに訳ありそうな、独特の存在感をかもし出すマスター。


客の楽しみは、他愛のない会話と、いいタイミングで出されるマスターの特別料理だ。

誰もが、きっと通いたくなるような、小腹も心も満たしてくれる深夜食堂である。











浅見光彦〜最終章〜


浅見光彦(沢村一樹)は、自由気ままに各地を取材するルポライターである。


あるとき光彦は、旅雑誌「旅と歴史」の編集長から、青森県の特集を依頼される。

自宅に戻った光彦に、母親の雪江は、料理コンクールの会場へ同行してくれという。


聞けば、知人に頼まれて、コンクールの審査員として参加することになったらしい。

会場に到着した光彦たちは、雪江の知り合いで料理評論家の井出啓介(山本学)に出会う。


その井出から、主催者の宮坂(中山仁)と、料理長の杉田(市川勇)を紹介される。




ほどなく、料理コンクールの決勝が開催され、料理人の藤波紹子(片瀬那奈)が優勝した。

彼女は、亡くなった母の味を再現するために、自分の店を出すことを夢見ているという。

会場に居合わせた光彦と母・雪江も、そんな紹子を祝福するのだった。


しかし、その数日後、コンクールの審査に加わった杉田が、殺害される事件が発生。

現場には凶器となった三味線の弦と、死体にはなぜか六枚の古銭が握られていた…。



1985年「角川書店」から出版された内田康夫の推理小説「浅見光彦シリーズ」のドラマ化。


フリーのルポライター・浅見光彦は、日本全国を飛び回り、様々な事件に巻き込まれる。

その都度、好奇心旺盛な名探偵ぶりを遺憾なく発揮して、多くの事件を解決に導いている。


光彦は、名家の次男坊でイケメンの独身貴族だが、じつは恋愛にはかなりオクテらしい。


また、毎回容疑者扱いされ、兄が刑事局長ということがわかると、警察関係者が慌てて
光彦にひれ伏すというお約束シーンがお馴染みとなっている。


ドラマは、一話完結で、光彦が全国各地の異なった地方を巡り、それぞれの土地の伝説・
名所などを紹介しながら物語が展開する。

謎解きだけでなく、そんな旅情ドラマとしての面白さもたっぷり楽しめるシリーズである。












日米安保条約


日本は現在、アメリカの保護国となっている。

1945年太平洋戦争の敗北により、日本はアメリカの占領下に置かれた。


1951年サンフランシスコ講和条約の発効によって、日本は表向きには主権を回復。

だが、同時発効の日米安保条約によって、米軍が国内に駐留し続けることになった。



アメリカは、中国とソ連の極東地域への進出を阻む、という戦略的必要性から、
在日米軍基地の存続を確保したのである。




だが、日本は自国の防衛を米軍の抑止力に委ねることによって、独立国としての
対等な発言権を失い、アメリカの属国としての状況が継続することになった。



日米安保条約と同時に、霞が関に日米合同委員会(月2回開催)が設置された。


日本側の出席者は、各省庁のトップ官僚であるのに対し米側は軍人だ。

ここで決まったことは、国会に報告する義務もなく、また議事録もない。

日米合同委員会は国権の最高機関であり、憲法より上位に位置することは言うまでもない。



また戦後の歴代の首相は、アメリカの傀儡(操り人形)となっている。

アメリカの意向に逆らうことは許されない。少しでも独自判断すれば潰されてしまう。


田中角栄は、アメリカに無断で日中友好条約を結んだことにより、ロッキード事件で失脚した。

鳩山由紀夫は「沖縄米軍基地を県外に」と発言したことにより、首相の座から引きずり下ろされた。

その鳩山と近かった小沢一郎は、政治資金規正法違反容疑など、スキャンダル攻勢で潰された。


彼らの失脚を見て、日本の政治家たちは、ますますアメリカの虎の尾を踏むことを
恐れるようになってしまったのである。



戦後、アメリカへの従属によって利権を確保してきた政治家、官僚、新聞等メディア、
財界の一部は、今でもその利権の上に座り続けている。

彼らの圧倒的多数が安保支持である限り、日本政府が安保条約解消に向かう可能性はまずない。



沖縄には全国の4分の3に及ぶ米軍基地が存在する。なぜ、かくも膨大な基地があるのか。

問われるのは、それを「良し」とするこれらの「戦後従属思想」そのものだ。
その精算なくして日本の「自立」はありえない。


在日米軍がいなくなったらどうしよう、などという国民がいるが、
今は自衛隊が日本防衛を主体的に行う仕組みになっているのだ。


さらに言えば、今はミサイル技術が発達し、中国や北朝鮮は在日米軍を破壊し得る短距離
・中距離弾道ミサイルと巡航ミサイルを配備している。これに対して、米軍には守る術がない。


すでに在留軍隊による「抑止力」で思考停止する時代ではなくなっている。
また安全保障を軍事力に依存する時代でもない。

世界最大の軍事大国であるアメリカ自身が全く安全を確保できず、テロの脅威に脅えつづける姿が、
その事実を証明しているではないか。


(参考文献)

矢部宏治「知ってはいけない 隠された日本支配の構造」 講談社現代新書(2017/8/17)












      アバター(AVATAR)2009年(米)

豊富な地下資源の眠る豊かな星パンドラ。しかし地球の人間達はパンドラの資源を我が物にしようとする。
主人公ジェイクは、パンドラの原住民を滅ぼそうとする人間達と手を組む。だがパンドラの原住民と接する
うちにパンドラを愛するようになる。そしてパンドラを守るためにジェイクは立ち上がる。

反旗を翻したジェイクの行動に、業を煮やした人間達は武力侵攻を開始。ジェイクと原住民達は、攻め込んで来た
人類軍との大決戦に挑む。「アメリカ軍」を連想させる「人類軍」は、まさしく悪役であり、映画が描き出すのは、
彼らによる空前絶後の自然破壊と資源略奪である。

3D映像の最先端技術を駆使した本作は、全世界で大ヒットを記録し、世界興行成績歴代1位に輝いた。

(監督)ジェームズ・キャメロン(JAMES CAMERON)(出演)サム・ワーシントン(SAM WORTHINGTON)
ゾーイ・サルダナ(ZOE SALDANA)シガーニー・ウィーヴァー(SIGOURNEY WEAVER)