10月28日  タイムカプセル (33) 昭和62年 (1987年)  おニャン子クラブ   タイム・カプセル

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この年、イラクのバグダッド発アブダビ、バンコク経由のソウル行き大韓航空機が、ビルマ付近上空で行方不明。

バクダッドから搭乗しアブダビで降りた「蜂谷信一」「蜂谷真由美」名義の旅券を持った男女がバーレーン入管当局に身柄を拘束。


その直後に自殺を図り、女は一命をとりとめたが、この2人が機内に爆発物を持ち込んだというテロ説が強まる。

「真由美」(キム・ヒョンヒ 金賢姫)の身柄を特別機でソウルへ移送。 (大韓航空機事件)



(映画)第60回アカデミー賞「ラストエンペラー」

「ビバリーヒルズ・コップ2」「プラトーン」「芙蓉鎮」「紅いコーリャン」「ウォール街」「そして誰もいなくなった

松竹「自由な女神たち」(松坂慶子、桃井かおり)東宝「刑事物語5 やまびこの詩」(武田鉄矢鈴木保奈美)東宝「マルサの女」(宮本信子、津川雅彦山崎努小林桂樹)東宝「竹取物語」(沢口靖子三船敏郎若尾文子石坂浩二)東映「はいからさんが通る」(南野陽子、阿部寛丹波哲郎

東映「あぶない刑事」(舘ひろし、柴田恭兵、浅野温子)松竹「男はつらいよ 知床慕情」(渥美清竹下景子三船敏郎淡路恵子)東映「湘南爆走族」(江口洋介、織田裕二)東映「別れぬ理由」(三田佳子、津川雅彦)東映「夜汽車」(十朱幸代秋吉久美子萩原健一、津川雅彦、丹波哲郎)


(音楽)第29回レコード大賞「愚か者」近藤真彦

STAR LIGHT(光GENJIデビュー 
セーラー服を脱がせないで(おニャン子クラブ)君だけに(少年隊)あばれ太鼓(坂本冬美)男と女のラブゲーム(日野美歌・葵司郎)ロンリー・チャップリン(鈴木聖美 with Rats&Star)TANGO NOIR(中森明菜)難破船(中森明菜)雪国(吉幾三)命くれない(瀬川瑛子)無錫旅情(尾形大作)


(テレビ)ミツコ 二つの世紀末(NHK 吉永小百合独眼竜政宗(NHK 渡辺謙今朝の秋(NHK 笠智衆杉村春子杉浦直樹おんなの時代(NHK 浅茅陽子、柴俊夫、田中好子児玉清結婚物語(NTV 沢口靖子、陣内孝則、小林稔侍)銭形平次(NTV 風間杜夫)敵同志好き同志(NTV 田村正和、志穂美悦子)浅見光彦ミステリー 平家伝説殺人事件(NTV 水谷豊、乙羽信子、高橋悦史)ニュースステーション(テレ朝)

朝まで生テレビ(テレ朝)男女7人秋物語(TBS 明石家さんま大竹しのぶ)アナウンサーぷっつん物語(TBS 岸本加世子、神田正輝)ママはアイドル!(TBS 中山美穂後藤久美子)パパはニュースキャスター(TBS 田村正和浅野温子)ねるとん紅鯨団(フジ とんねるず)



                            





(スポーツ)ボストン・マラソンで瀬古利彦、優勝。 後楽園球場、50年の歴史を閉じる。小錦、外国人初の大関に。

(流行語)花キン、バブル、国民的美少女(後藤久美子)○○記念日、梵天丸もかくありたい、懲りない○○、マルサ、JR、しあわせって何だっけ、目が点になる

(社会)1986年末のアメリカの対外債務残高が、1985年末より2.4倍の2,636億ドルにのぼり、アメリカは世界最大の債務国に転落(アメリカ商務省発表 1.1)日本電信電話(NTT)株が上場(2.9)国鉄が114年の歴史を閉じ分割民営化(4.1)

基準地地価が東京都内で1年間に85%強の高騰となり、坪1億円以上の評価地が、銀座、新宿で登場(国土庁発表、7.1)利根川進教授がノーベル医学・生理学賞を受賞(10.12)ニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価が、1929年の大恐慌時を上回る、22.6%もの大暴落(10.19)。世界連鎖暴落現象を引き起こした。

中曾根総裁の裁定による、竹下新政権が発足(11.6)日本航空が特殊法人から純民間会社へ移行(11.18)全民労連、略称「連合」結成(11.20)大韓航空機、ビルマ沖で爆破墜落(11.29)


(物故)梶原一騎、鶴田浩二トニー谷石原裕次郎、芹沢博文

(その他)6月15日、おニャン子クラブ「夕やけニャンニャン」(フジTV)で解散発表。9月20日、おニャン子クラブ解散コンサート(国立代々木競技場第一体育館)郷ひろみと二谷友里恵結婚。渡辺徹、榊原郁恵と結婚。酒井法子「男のコになりたい」で歌手デビュー。藤あや子「ふたり川」で歌手デビュー。

ドラゴンクエストII 悪霊の神々(ENIX)ファイナルファンタジー(ENIX)携帯電話、洗剤アタック(花王)スーパードライ(アサヒビール)カセットブック、タンゴブーム、ペレストロイカ、オレンジカード、カット野菜。ウィークリーマンション、ケータリングサービス、個人輸入代行業、トランクルーム、カーリース、国際宅配便などニューサービス業続々登場。

太陽の法(大川隆法)ノルウェイの森(村上春樹)サラダ記念日(俵万智)魁!!男塾(少年ジャンブ)モーニングシャンプー。ジャパン・バッシング。ジョジョの奇妙な冒険(少年ジャンプ)白鳥麗子でございます!(鈴木由美子)講談社。



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                           セーラー服を脱がせないで(おニャン子クラブ)







独眼竜政宗 (どくがんりゅうまさむね)


東北の暴れん坊といわれた戦国武将・伊達政宗の生涯を描く一代記。

主人公の政宗役には、当時28歳の若手俳優、渡辺謙が抜擢された。


その演技は荒削りであったが、カッと見開いた片眼の目に圧倒的な迫力があり、
渡辺謙といえば政宗と呼ばれるほど表裏をなす存在となった。

ワキを固める母親に岩下志麻、父親に北大路欣也、さらに政宗に嫁いだ愛姫の
少女期を国民的美少女と呼ばれた後藤久美子が演じたことも話題になった。




そして極めつけは、大河初出演となった豊臣秀吉役の勝新太郎だ。
秀吉といえばサル顔という常識を覆し、晩年の非情な太閤ぶりを見事に見せつけた。


正宗が秀吉と初対面する小田原の陣でのシーンは、その撮影まで勝と渡辺は
一切顔を合わせず、互いに緊張感を高めて芝居に挑んだという。


結果「独眼竜政宗」は、大河史上最高の40%という平均視聴率を叩き出した。













今朝の秋


宮島鉱造(笠智衆)は、蓼科の山荘にひとりで隠居生活を送っていた。


ある日、息子(杉浦直樹)の嫁・悦子(倍賞美津子)が東京から訪ねてくる。

なんと息子の隆一が、余命三か月の末期癌で入院したという。


息子に会うために上京した鉱造は、別れた妻(杉村春子)と図らずも再会する。

妻のタキは二十数年前に、家を出ていき、それ以来一度も会っていなかったのだ。

息子のために何か出来ることはないかと訴えるタキ。




隆一は、両親の突然の訪問を歓迎しながらも、死期が近いことを予感していた。

鉱造は、隆一にせめて充実した幸せな時間を持たせたいと考え、大胆な行動にでる。



50代の息子が末期癌で入院。余命が三か月と聞き、蓼科で隠居生活を送っていた
父・鉱造は息子を見舞うために上京する。

そこで鉱造は、20年以上前に、別に男を作って別れた前妻・タキと再会してしまう。


鉱造はタキをまだ許せないが、彼女もまた息子との最後の時を過ごそうとしていた。

そして鉱造は、周囲には内緒で、息子を蓼科に連れて帰ろうとする。


「今朝の秋」とは、俳句の季語で、立秋の朝、秋の気配を感じたことをいう。

人生の秋を迎えた元夫婦が一人息子の死を目前に再会。

そして彼らは、一家の思い出の地・蓼科で最後のひとときを過ごす。

本作は、現代の高齢化社会の中での老夫婦の生き方、そして息子との絆を通じて
あらためて家族とは何かを考えさせられる作品である。














おんなの時代


商社勤務の初子(浅茅陽子)は、入社して18年目、初の女性管理職に抜擢された。


会社の目的は、女性を起用して企業のイメージアップをはかることのようだが、

仕事は社内で最もふるわない雑貨の販売で、部下も美子(左時枝)一人だけ。


初子は、美子やかおり(田中好子)と女性だけのプロジェクトチームを作り、

アイデアを出し合う。やがてその成果が現れて売り上げも急増する。






しかし部内の男たちはどこか面白くない。「商売で女を武器にしている」

「彼女を管理職にした支社長と怪しいのでは」こんな陰口がヒソヒソ。



浅茅陽子が、管理職として奮闘するキャリアウーマンをきびきびと演じている。


ドラマは、女性が男性と同等に仕事するのを好まない「男社会」の意識が

女性の視点から捉えられていてなかなか面白い。


1986年に男女雇用機会均等法が施行され、女性の地位向上が注目されはじめた

時期でもあり、女性への応援歌として時宜を得たドラマとなっている。


脇役ながら田中好子が、上司との不倫に悩む女性を瑞々しく演じている。

仕事一筋に生きる初子との対比が際立っていて印象に残る。













結婚物語


大学時代の友人の結婚式に出席した陽子(沢口靖子)は、「あの娘でもできるんなら、

ひょっとしたら私にも…」なんて考えながら、恋人・正彦(陣内孝則)とのウエディング

を想像したりしている。


一方、とうとう結婚を決意した正彦は、陽子にプロポーズするのだが、周囲は全員一致で

すんなり祝福とはいかなかった。

陽子の父・力(小林稔侍)は大反対。友人の勝子(山田邦子)も、結婚なんて煩わしいだけ

と、渋い顔。母・光子(白川由美)は、家事が全くできない娘のことが心配でしょうがない。




まずは父親を説得するのが先決と、正彦は力の勤務先を訪れるのだが…。



SFコミック作家・陽子(沢口靖子)と、広告代理店のサラリーマン・正彦(陣内孝則)が

長い交際を経て、結婚するまでの紆余曲折を描くラブコメディ。


沢口靖子がごつい眼鏡をかけて売れないSF作家に扮している。

眼鏡ばかりか、ボサボサの髪、化粧もせいぜい口紅程度。

機能的な服とサンダルで飛び回る、全く身なりにかまわない自然体の女性を演じている。


一方、相手役の陣内孝則は、お調子者で、若い女と見ればすぐ声をかける。

悲しいのに人前ではおどけて見せ、一人になるとひどく落ち込む。

明るい屈折ぶりとでも言おうか、そんな等身大(笑)の役柄を演じている。


1984年の映画「お葬式」が、葬儀の一部始終をあざやかな手法で描いて評判を呼んだが、

本作「結婚物語」も、例えば、式場探しのコツ、挙式の費用、引き出物の手当の仕方など、

結婚に関する情報をストーリーの展開に応じて織り込み、大いに話題を集めた。















ねるとん紅鯨団  (ねるとんべにくじらだん)


とんねるず司会の、お見合い型恋愛バラエティ。


「貴さんチェック」でそれぞれのキャラクターを紹介したあと「ご対面」で

男女が出会い、第一印象などを聞いていく。


「フリータイム」でそれぞれ思い思いに談笑し、最後に「告白タイム」で

男性からの告白に、女性が手を握ればカップルが成立するというもの。




ここは「固い」と思われていたカップルが成立しない意外性とともに、

振られた男性が見せる複雑な表情が「同情」と「笑い」を誘った。


若い男女の間で流行し、この番組で使われた「彼女(彼氏)イナイ歴」など数多くの流行語が生まれた。














ママはアイドル


人気アイドル中山美穂は、中学時代の恩師・水沢修一(三田村邦彦)と恋に落ち、
ついに極秘入籍することになった。

だが水沢家の一員となった美穂には、さらなる試練が待ち受けていた。


修一の3人の子供は、いきなりママになった美穂の存在に戸惑う。

一番やっかいなのは、中学2年の長女・晶(後藤久美子)である。




5年前に母親を亡くした晶は、水沢家の家事全般を切り盛りしていて、2人の結婚には大反対。

さらに料理も家事もまったく出来ない美穂をママとは認めず、宣戦布告をする。



当時人気絶頂のアイドル中山美穂が、国民的美少女・後藤久美子のママに
なってしまうという、奇想天外なホームコメディー。

歌手としての新曲発表、コンサートの模様などアイドル中山美穂の
芸能生活とおぼしきものが、そのままドラマの中に展開されている。


当時17歳だった中山美穂は、主題歌「派手!!!」も歌唱してオリコン2位をマーク。

後藤久美子は、大河ドラマ「独眼竜政宗」でブレイクした直後で当時13歳。


国民的2大アイドルの共演が奏功し、最終回の視聴率は28.6%を記録した。













パパはニュースキャスター


鏡竜太郎(田村正和)は、TBSの花形ニュースキャスターである。

酔っぱらうと女を口説く癖があり、口説き文句はいつも同じだ。


「僕の子供を産んでくれ。名前は決めてある。愛と書いて『めぐみ』と読むんだ」

かつてジャーナリストとして事件を追いかけ、飛び回っていた竜太郎は、
そうやってあちこちで、女を口説きまくっていたのだった。


そしてある日、彼のマンションへ、三人の見知らぬ少女がいきなり押しかけて来る。

なんと三人とも「愛」と書いて「めぐみ」と読む名前だった。





独身生活を謳歌していた看板キャスターのもとへ、本人も知らなかった12歳の隠し子が
三人もいて、いきなり押しかけてくるドタバタコメディ。


子供と同居していることが世間にバレたら大変だと、頭を悩ませる独身パパ・田村正和の
コミカルな演技が見どころ。


当時は、久米宏や逸見政孝らがテレビキャスターとして脚光を浴びており、
その花形職業を主役に据えた、時代性に富むドラマだった。


また、舞台となるテレビ局で、本人役として登場する本田美奈子、南野陽子らの
豪華ゲストも話題を呼んだ。










       



敵同志好き同志


弁護士・並木映一(田村正和)は、妻を亡くし、男手一つで息子二人を育てている。


ある日、突然エレベーターが止まって密室に閉じ込められるというハプニングに遭遇。

事故はすぐに復旧したが、たまたま乗り合わせた女性と知り合いになる。


彼女は、浅井未知(志穂美悦子)といい、下町で虹の湯という銭湯を切り盛りしている。

並木が弁護士と知った彼女は、数日後、事務所に相談に訪れる。


聞けば、銭湯に立ち退き話が持ち上がり、業者と交渉してほしいとのこと。


二つ返事で引き受けた並木は、その後一緒に食事をして、彼女と親密になる。

翌日、並木が顧問弁護士を務める会社から、立ち退き案件の依頼が来る。


それは、なんと浅井未知の銭湯だった

一転、立ち退きを進めざるを得なくなった並木は、双方の板挟みとなり、頭を抱えてしまう。




銭湯の立ち退きをめぐって、主人公の弁護士と銭湯の跡取り娘の二人が対立するが、
次第にお互いを意識し始めるという下町人情ラブコメディ。


主人公・並木映一に扮する田村正和が、胡散臭い弁護士を演じている。

下町の銭湯の立ち退き交渉を頼まれ、立ち退きを拒むヒロインと攻防戦を展開する。


ヒロイン・浅井未知に扮する志穂美悦子は、立ち退きの為にやって来た弁護士に、
敵対心をあらわにする銭湯のおてんば娘という役どころ。

基本敵同志なのだが、時々好き同志が顔を出して、切ないラブシーンもあったりする。


主人公のおじ役に扮した中条静夫、同僚のイッセー尾形、またヒロインの祖父を演じた
松村達雄など、個性豊かな脇役陣の存在も際立っている。


また、オープニングで流れるオシャレで爽やかなテーマ曲「THIS IS MY TRUTH」も、
ドラマのイメージにマッチしていた。











浅見光彦ミステリー 平家伝説殺人事件


浅見光彦(水谷豊)は、自由気ままに各地を取材するルポライターである。


あるとき彼は、取材がてら四国に向かうフェリーの旅を楽しんでいた。

フェリーの上で光彦は、新婚旅行中の稲田(松山政路)とその妻に出会う。


だがその直後、光彦は事件に遭遇する。

さきほど会った稲田が、フェリーから転落し、行方不明になってしまう。




その後、行方不明になった稲田に、多額の保険金が掛けてあったことを知る。

不審に思った光彦は、保険調査員に接触して情報を聞き出す。


受取人は妻であることから、保険調査員は稲田の妻を疑っていた。

たぶん保険料は、妻が払っていたのだろうと保険調査員は言う。


そこで光彦は、稲田の出身地である高知の平家落人の村へ向かう。

村へ到着した彼は、稲田の姪だという女性・佐和(有森也実)に出会う。




1985年「角川書店」から出版された内田康夫の推理小説・浅見光彦シリーズのドラマ化。

フリーのルポライター・浅見光彦は、名家の次男坊で甘いマスクの独身貴族という設定。


この浅見光彦を水谷豊が演じ、茶目っ気たっぷりな名探偵ぶりを遺憾なく発揮している。

探偵といっても、依頼人がいないので金儲けにはならない。ほとんど道楽でやっている。


そんな自由気ままでマイペースな探偵像が視聴者に受け、水谷豊が主演する同シリーズは、
1987年から1990年まで全8作、平均視聴率21.8%という高視聴率を記録した。













ミツコ 二つの世紀末


東京・麻布の骨董屋の娘・光子は、1895年(明治28年)当時のオーストリア・ハンガリー帝国の

外交官ハインリヒ・クーデンホーフ伯爵に見初められて結婚する。


二人が知り合ったきっかけは、クーデンホーフ伯爵が日本に着任早々、乗っていた馬ともども

凍った道で転んで怪我をした時に、光子に助けられた、とのこと。


当時、光子(吉永小百合)は18歳、日本では初めての公式な国際結婚だった。

光子はやがて欧州に渡り、伯爵夫人の役目を果たそうと努めるが、十年後に夫が他界してしまう。


彼女は七人の子供と共に異国に残され、数奇な運命をたどることとなる。







本作は、吉永小百合がヒロインの青山光子を演じ、同時に光子の足跡を各地で取材する役も兼ねている。


五回シリーズの第一回は、光子の結婚と渡欧を中心に描かれるが、彼女が初めてウィーンを訪問したころ、

後のナチスの党首ヒトラーもこの地を訪れていた。


ドラマは、激動の二十世紀を力強く生き抜いた伯爵夫人・光子の伝記物語だが、彼女の生涯を、二つの

大戦とファシズムの嵐に揺さぶられたヨーロッパの歴史と重ね合わせて描いている。














      ウォール街(WALL STREET)1987年(米)

一攫千金を夢見る証券マン、バド(シーン)は、天才的な投資家ゴードン(ダグラス)と出会い、生活がガラリと変わる。
悪いことに手を染めつつ、金に困らなくなったバドは、父親の働く会社を立て直そうとゴードンに話を持ちかけるが…。

「強欲は善である」という名言を吐いたのは、冷酷非情な投資家ゴードンだが、彼はインサイダー取引など
違法行為に手を染め、最終的に罪を問われて逮捕されてしまう。

日本でも「村上ファンド」の村上世彰や「ライブドア」の堀江貴文などが、同じような罪で逮捕されている。
教訓が生かされないというか、いつの時代でも人間の「強欲さ」は変わらないということがよくわかる。

(監督)オリバー・ストーン(OLIVER STONE)
(出演)マイケル・ダグラス(MICHAEL DOUGLAS)チャーリー・シーン(CHARLIE SHEEN)