6月28日   タイムカプセル(11)昭和40年 (1965年)   タイム・カプセル
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この年、米軍の北ベトナム爆撃開始、 アメリカの本格介入が始まった。
その後、米国の介入は泥沼化、国内外で反戦運動は大きな高まりとなっていった。


(映画)第38回アカデミー賞 「サウンド・オブ・ミュージック
007/ゴールドフィンガー」「ビートルズがやって来る ヤア!ヤア!ヤア!」

東宝「赤ひげ」(三船敏郎、加山雄三、山崎努香川京子東野英治郎志村喬笠智衆杉村春子)東映「網走番外地」(高倉健)東映「飢餓海峡」(三国連太郎左幸子藤田進、高倉健)

松竹「美しさと哀しみと」(加賀まりこ八千草薫、山村聡)大映「兵隊やくざ」(勝新太郎田村高広淡路恵子)大映「清作の妻」(若尾文子、田村高広、清川玉枝、殿山泰司)大映「証人の椅子」(奈良岡朋子)日活「日本列島」(宇野重吉、二谷英明)東京オリンピック映画協会「東京オリンピック」大映「大怪獣ガメラ」

(音楽)第7回レコード大賞「柔」美空ひばり

君といつまでも(加山雄三)網走番外地(高倉健)さよならはダンスの後に(倍賞千恵子)愛して愛して愛しちゃったのよ(田代美代子)涙の連絡船(都はるみ)、知りたくないの(菅原洋一)夢みるシャンソン人形(フランス・ギャル)女心の唄(バーブ佐竹)Yesterdy(The Beatles)
The Sound of Silence (Simon & Garfunkel)

(テレビ)NHK大河「太閤記」(緒形拳)「スタジオ102」(野村泰治)「人形佐七捕物帳」(松方弘樹、小林千登勢、渥美清)NTV「11PM」(大橋巨泉、藤本義一)「そっくりショー」「アベック歌合戦」「青春とは何だ」(夏木陽介、藤山陽子)「金曜夜席」(立川談志、三遊亭圓楽、桂歌丸)「0011/ナポレオン・ソロ」TBS「ザ・ガードマン」(宇津井健、藤巻潤)TBS「女と味噌汁」(池内淳子、長山藍子、山岡久乃)

「サザエさん」(江利チエミ)「オバケのQ太郎」(曽我町子)「スーパージェッター」(市川治)「宇宙少年ソラン」フジ「ミュージックフェア」(長門裕之南田洋子)「愛染かつら」(長内美那子、吉田輝雄)「ジャングル大帝」(太田淑子)「W3(ワンダースリー)」「宇宙エース」(白川澄子、藤岡琢也)NET「素浪人 月影兵庫」(近衛十四郎、品川隆二)「くらやみ五段」(千葉真一)「ハッスルパンチ」(大山のぶ代)



                 



(スポーツ)プロ野球第1回ドラフト会議開かれる。「シンザン」有馬記念で優勝し、史上初の五冠馬に
(流行語)期待される人間像、タンパク質が足りないよ、ワタシニモウツセマス、指圧の心は母心

(社会)02/07米が北爆開始、ベトナム戦争激化。08/09シンガポールがマレーシアから分離独立。09/01カシミールで印パ紛争。09/24国鉄みどりの窓口開設。11/10中国で文化大革命始まる。12/10朝永振一郎氏、ノーベル物理学賞受賞。

(物故)ウィンストン・チャーチル、ナット・キング・コール、江戸川乱歩、谷崎潤一郎、池田勇人、山田耕筰 

(その他)渡哲也、日活「あばれ騎士道」でデビュー。石坂浩二、NHK大河ドラマ「太閤記」でデビュー。柏木由紀子「若い真珠」で歌手デビュー。奥村チヨ「私を愛して」で歌手デビュー。内藤洋子、東宝「赤ひげ」でデビュー。長嶋茂雄、西村亜希子と結婚。中村錦之助有馬稲子と離婚。

エレキギターブーム。パンティストッキング。アイスノン。ジャルパック。万歩計。怪物くん(少年画報)墓場の鬼太郎(少年マガジン)ハリスの旋風(少年マガジン)夢の島ハエ大発生。日劇ウエスタン・カーニバル超満員。ソノシート(朝日ソノラマ)オロナミンC(大塚製薬)ブラックニッカ(ニッカウイスキー)ワタシニモ、ウツセマス(扇千景)(フジカ)コーヒー・アンド・クリープ(森永クリープ)W3(ワンダースリー)少年マガジン
銭湯の営業が全国で約2万2000軒となる。(入浴料金、大人28円、中人(中高生)15円、小人8円)



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      The Sound of Silence (Simon & Garfunkel) 「卒業」テーマ曲




    卒業(The Graduate)1967年(米)

将来を嘱望されたベン(ホフマン)は、父親の仕事上のパートナー、ミセス・ロビンソンと不倫してしまう。
ところが彼は、彼女の娘エレンを好きになる。彼はエレンに、母親との情事を思い切って打ち明けたのだが、
エレンへの愛は、更につのるばかりだった。

本作が公開された1967年は、ベトナム戦争が泥沼化し、国内外で反戦運動が大きな高まりとなっていた時期である。
その中で本作は、式場から花嫁を奪う衝撃的なシーンが話題になった。主人公ベンは、結婚式に殴り込みをかけ、
花嫁の父親や列席者を殴り倒し、止めようと駆け寄った人たちに、教会の大きな木の十字架を振り回す。

そして彼は花嫁を奪い取り、家族と新郎を置き去りにして教会から逃げ出してしまうのである。だがこの主人公の
人物設定は、アメリカの国家そのものを暗示している。彼の行為は非道そのもので、全く正義というものがない。
正に戦争には正義がなかったように。無軌道な若者の姿を通じて、現体制を痛烈に風刺した反戦映画の傑作である。

(監督)マイク・ニコルズ(Mike Nichols)(出演)ダスティン・ホフマン(Dustin Hoffman)
アン・バンクロフト(Anne Bancroft)キャサリン・ロス(Katharine Ross)















銭湯 (Public Bath)

当時、夕方の風物詩といえば、銭湯だった。

仕事帰りの勤め人や子供たちは、晩飯前に、20円くらいの入浴料をポケットに入れ、
手ぬぐいと石鹸持参で銭湯に通ったものだ。


当時は水道が普及していなかった。昭和25年には全国で3割に満たず、
水道普及率は、昭和40年でようやく6割。

生活用水のほとんどは井戸水で賄われ、内風呂を使えるような環境ではなかったのだ。




インフラが整っていない時代だからこそ、銭湯の存在は大きかった。

当時の入浴料は、昭和30年には大人15円だったが、昭和40年には28円に倍増している。

もりそば一杯50円の時代なので、安いと言えば安いが、当時の平均的な子持ちサラリーマンでは、
さすがに毎日は無理で、数日に一度の銭湯が通常であった。










     



素浪人 月影兵庫


「やい旦那!俺アもう旦那と一緒に行くのはまっぴらごめんだッ!」

「おお、俺もなァ、おめえのようなおっちょこちょいと旅するのは願い下げだよう!」


「どうせ、俺はドジでおっちょこちょいですよ。じゃ、旦那、せいぜい足元にお気をつけなすって」

「足元? ひぇっ! ね、猫っ!!」




腕は立つが猫が苦手という浪人・月影兵庫(近衛十四郎)と、曲がったことが大嫌いという渡世人・
焼津の半次(品川隆二)が、旅の行く先々で様々な事件に巻き込まれる道中もの。


番組が始まった当初は、まじめ路線だったが、回が進むにつれ、ストーリーそっちのけで展開される
兵庫と半次のなじり合いが人気となり、平均視聴率20%を記録した傑作コメディ時代劇である。



当時のテレビ時代劇といえば「赤穂浪士」や「新選組」など、深刻で重厚な印象のものが多かった。


そんなイメージをかなぐり捨てたような軽妙なズッコケ芝居で笑わせつつ、殺陣を豪快に決める
月影兵庫の芝居のコントラストが、国民的人気を獲得した理由だろうと思われる。



だがあまりにコメディ路線に走りすぎて、原作者の南條範夫氏からクレームがついてしまい、
1968年12月末に人気絶頂のまま、番組は打ち切りとなった。


しかし、その一週間後、タイトルだけ「素浪人 花山大吉」と改め、番組が再開されたのはご存じの通り。














愛染かつら


津村病院に勤務する高石かつ枝(長内美那子)は、同僚からも好かれ看護婦の仕事に励んでいた。

彼女には若くして死別した夫との間に六歳になる娘・敏子がいた。


ある日、大学の医学部を卒業した津村浩三(吉田輝雄)が、後継者として病院に戻ってきた。


浩三の卒業祝賀パーティーが病院で開催され、その席上でかつ枝は余興に歌を歌った。

そのとき浩三が歌の伴奏を行い、これが縁で浩三とかつ枝はたびたび会うようになった。




月光の美しい夜、浩三はかつ枝を誘い、外に出た。そしてそこで求婚する。

だが、幼い子供を抱えているかつ枝は、浩三の求婚を素直に受入れることが出来なかった。


やがて誠実な浩三の熱意にうたれたかつ枝は、愛染堂の桂の木の下で堅い愛の誓を交わす。

しかし浩三は、名門の病院の令嬢と結婚させようとしていた家族の大反対にあってしまう。



第一回直木賞作家・川口松太郎の同名小説のドラマ化。


病院の跡取り息子である若い医師と子持ちの未亡人看護婦の、身分差の恋、すれ違いなど
幾度の様々な困難を乗り越えて愛し合い、結ばれる恋愛ドラマである。


主演の吉田輝雄自身が「この時代ではありえないと思った」というほどの古典的メロドラマだが、
平均視聴率28%、最終回の視聴率は38.5%という驚異的な数字を記録。

無名の新人・長内美那子は、これによって一躍「昼メロの女王」と呼ばれるようになった。


二人が愛染堂に隣する桂の木の下で愛を誓ったこのドラマのヒットにより、この木は
縁結びの霊木として「愛染カツラ」と呼ばれ、天然記念物としても名高いものとなった。

また、神戸一郎と青山和子が歌った主題歌「旅の夜風」も大ヒットした。














    



ザ・ガードマン


深夜、都内の高級マンションで強盗殺人事件が発生。

被害者の女性は、エレベーター内で絞殺された遺体で発見された。

同様の事件が他にも発生しており、警察は同一の犯人によるものと推定。


マンションの管理人は、住人の安全のため、東京パトロール社に警備を依頼する。


マンションの各部屋には、巨大財閥の重役夫妻、高利貸しを営む会社社長、
キャバレーの楽団員など、様々な職業の人間が居住していた。


警備についた清水(藤巻潤)は、マンション内のちょっとした異変に気付く。

マンションの二階に、コールガールらしい女が、毎日出入りしているのだった。



警備保障会社のガードマンたちが、大都会に渦巻く犯罪に敢然と立ち向かう
姿を描いたアクションドラマ。


宇津井健が演じる高倉キャップをはじめ、七人のガードマンたちの活躍ぶりは、
たちまち視聴者の心をとらえ、最高視聴率41%を記録。


ヨーロッパ、アメリカなど、計12回を数える海外ロケも当時のドラマとしては
異例であり、大きな話題を集めた。


アクションでありながら、番組の視聴者の60%を女性が占めていたという。

この現象の秘密は、この大掛かりな海外ロケにあったようだ。


この番組によって、それまでは守衛と呼ばれていたガードマンという職種や
警備保障会社という業種のイメージが大幅にアップした。













女と味噌汁


てまり(池内淳子)は、新宿の弁天池界隈で名を馳せる芸者。

ゆくゆくは自分の小料理屋を持ちたいという夢がある。


その夢を叶えるべく、毎晩のように、弁天池脇にライトバンで
自慢の味噌汁とおにぎりを売る店を出している。


あるとき、お座敷の客、桐谷(川崎敬三)がてまりの部屋に泊り、帰り際に一万円を渡す。

桐谷には、じつは妻子がいて、やがて妻(木村俊恵)にてまりとのことがばれてしまう。





妻はてまりのアパートに押しかけて文句をつける。

だが、お互いに身の上話をするうちに、二人はすっかり打ちとけてしまう。

最後は一万円を半分に分けて、二人は気持ちよく別れるのだった。



主人公・てまりは、深夜と昼間は味噌汁屋台で働く家事の大好きな芸者。

着飾って媚びを売るのは得意だが、私生活ではろくに家事もできない…
そんな芸者イメージをひっくり返す甲斐甲斐しい女性だ。


アパートに戻れば、味噌汁はもちろん、お茶をいれても、掃除をしても天下一品。

「漬物の色を良くするには、クギを入れると危ないから、パチンコ玉を」といった
てまり流「生活の知恵」も披露していた。


当時、家事の手抜きが目立ってきた主婦たちへの皮肉な一撃とも評された作品である。


主演の池内淳子を取り巻く山岡久乃、新人の長山藍子ら芸者仲間たちも芸達者で息が合っていた。

また竹脇無我、円谷英明など、二枚目スターがゲスト出演するのも女性ファンの楽しみだった。














オバケのQ太郎 (藤子不二雄原作)


ズン胴で頭に毛が三本。空を飛べるが犬が大の苦手。

おまけに食いしん坊のオバケのQ太郎。


人間世界にやって来て、子供達と珍騒動を引き起こしながら仲良く暮らす。

Q太郎の声の曽我町子の声と口調に人気が集まった。


原作の漫画は、その前年から「週刊少年サンデー」に連載されていた。

翌年始まったアニメは、視聴率30%を超え「オバQ」ブームを巻き起こした。


おでこの広い石川進の歌う主題歌のレコードは100万枚以上、

石川進&曽我町子の歌う「オバQ音頭」は200万枚以上売り上げた。


関連グッズも売れまくり、発売元の小学館は大きなビルを建てた。


















11PM (いれぶんぴーえむ)


お色気番組の元祖として知られる深夜のワイドショー番組。


大橋巨泉、藤本義一といった面々が司会を務め、硬派な時事問題から、
ストリップや性風俗の紹介まで、あらゆるテーマを網羅した。 


バニーガール(女性アシスタント)のお色気もあることから、
「お父さんが夜更かしして観る番組」として大人気となった。

人気コーナーに「秘湯の旅」「紅白ストリップ合戦」など。




お色気企画「秘湯の旅」

「うさぎちゃん」と呼ばれる女性リポーターが全裸に近い状態で、数々の温泉を紹介。
温泉に浸かったまま、うさぎちゃんが「温泉名は、泉質は、効能は」と紹介していく。

全裸で雪の中に飛び込むシーンもあり、警察から出頭要請を受けることも多かった。



麻雀・釣りなどを紹介する「趣味企画」

大橋巨泉が趣味をそっくりそのまま放送するスタイルを持ち込んだ娯楽企画。



「紅白ストリップ合戦」

全国から人気ストリップ嬢が紅白形式に分かれ、艶技(エロ演技)を披露する年末恒例企画。

放送中アンダーヘアが見えそうだと感じたカメラスタッフは、天井にカメラを向けて、
肝心な所を見せない行動で対応していた。

1974年12月30日には番組史上最高視聴率48%をマークした。