風と共に去りぬ(Gone with the Wind)1939年(米)アカデミー最優秀作品賞 農園主の娘スカーレット・オハラ(リー)は、その容姿でいつも周囲の 男性たちを虜にしていた。 だが、密かに心を寄せる青年アシュラ(ハワード)には想いが届かず、 アシュラは、他の娘と結婚してしまう。 傷心の彼女の前に現れたのは、傍若無人の男バトラー(ゲーブル)だった。 南北戦争を背景に、男女の悲恋の物語だが「私にはタラの大地がある」と、 どんな運命にも負けず、逞しく生きるヒロインの姿が、なんとも胸を打つ。 (監督)ヴィクター・フレミング(Victor Fleming)(出演)ヴィヴィアン・リー(Vivien Leigh) クラーク・ゲーブル(Clark Gable)レスリー・ハワード(Leslie Howard) (主題歌)タラのテーマ(Tara's theme) |
凱旋門(Arch of Triumph)1948年(米) 第二次大戦直前の1938年、パリには亡命者があふれていた。ドイツ人外科医ラヴィック(ボワイエ)も、 ナチスに追われてパリへ逃れて来た。彼は旅券のないまま、非合法の手術をして生活費を稼いでいた。 ある晩彼は、セーヌ河に身を投げようとしている一人の娘を助ける。彼女はジョアン(バーグマン) という女優の卵だった。幾度か逢瀬を重ねるうちに、二人の間には愛が育まれていった。 そんな折、ラヴィックは、亡命者であることが当局に知れ、フランスを追放されてしまう。 「ガス燈」では、ボワイエに殺されかけるバーグマンだが「凱旋門」では、お互いに愛し合う。 二人の身長差がちょっと気になるが、ボワイエの美声と台詞回しが、そんなハンデを完璧にカバーしている。 (監督)ルイス・マイルストン(Lewis Milestone) (出演)イングリッド・バーグマン(Ingrid Bergman)シャルル・ボワイエ(Charles Boyer) |
陽のあたる場所(A PLACE IN THE SUN)1951年(米) 貧しい育ちのジョージ(クリフト)は、叔父の工場で働いていたが、野心家の青年だった。 身寄りのない娘アリスに妊娠までさせながら、金持ちの令嬢アンジェラ(テイラー)に惹かれる。 彼は邪魔になったアリスを湖で殺そうとするが、その前にアリスがボートから落ち、溺死した。 ジョージは死刑を宣告されるが、アンジェラは彼を信じた。 貧しさの中に埋もれて育った彼は、にわかに陽のあたる場所に出て眼がくらみ、本来の自分を見失ってしまう。 格差社会で身動きのとれない若者の必死のあがきが感じられ、その哀れさがやるせない気持ちにさせられる。 (監督)ジョージ・スティーヴンス(GEORGE STEVENS) (出演)モンゴメリー・クリフト(MONTGOMERY CLIFT)エリザベス・テイラー(ELIZABETH TAYLOR) |