| 6月24日 タイムカプセル(7)昭和36年 (1961年) 坂本九 タイム・カプセル |


(映画)第34回アカデミー賞 「ウエスト・サイド物語」





(物故)ゲイリー・クーパー、赤木圭一郎、花井蘭子、津村謙
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ティファニーで朝食を(BREAKFAST AT TIFFANY'S)1961年(米) ホリー(ヘプバーン)は、ニューヨークの安アパートで猫と暮らしている。 彼女は、セレブな男性との交際で生計を立てている自由奔放な女性である。 一方、彼女の恋人ポール(ペパード)は、同じアパートに住む作家志望の青年だ。 彼は、金持ちの人妻から経済的な援助を受けている。 「金が無くては生きてはいけないし、好きだから付き合っている」という 開き直った生き方が気持ちよく、その自由さが彼らの魅力となっている。 (監督)ブレイク・エドワーズ(BLAKE EDWARDS) (出演)オードリー・ヘプバーン(AUDREY HEPBURN)ジョージ・ペパード(GEORGE PEPPARD) (主題歌)ムーンリバー(Moon River) |
「上を向いて歩こう」 坂本九
(作詞:永六輔、作曲:中村八大)
昭和16年、9人兄弟の末っ子として誕生。エルビス・プレスリーに憧れて歌手を志し、
昭和36年に歌った「上を向いて歩こう」が日本のみならず世界中で大ヒット。
歌手、俳優、そしてコメディアンと日本を代表するエンターティナーとして活躍。
人なつっこい笑顔のニキビ面で、子供からお年寄りまで幅広い人気を博した。
「スーダラ節」 ハナ肇とクレイジーキャッツ
(作詞:青島幸男、作曲:筒美京平)
映画「ニッポン無責任時代」の主題歌。クレイジーキャッツ・メンバーはいずれも昭和一ケタ世代。
世は高度成長、モーレツ社員そういった時代にこの歌は「スイスイ・スーダララッタ」と無責任に
社会の波を泳ぎ、人を食ったキャラクターでニッポンのサラリーマンを笑い飛ばした。
少年ケニヤ (NET)
物語の舞台は、未開の地アフリカのケニア。
父親の操縦する飛行機が銃撃によって墜落し、ワタル少年はジャングルの中に一人で放り出されてしまう。
途方に暮れていたワタルだったが、ふとしたことでマサイ族の酋長ゼガを助け、行動を共にすることに。
ワタルに恩を感じたゼガは、酋長の座を息子に譲り、父親探しを手伝おうと決意するのだった。
原作は1951年(昭和26年)紙芝居作家の山川惣治が産経新聞に連載した同名の冒険活劇譚。
ケニアのジャングルで日本人少年が活躍するこの物語は、新聞に連載されるや、子供たちに絶大な人気を博し、
社会現象になるほどの一大ブームを巻き起こした。
10年後の1961年(昭和36年)当時ようやく普及しだしたテレビで実写ドラマ化。
新聞に連載された原作は、太平洋戦争がはじまり、英国植民地ケニアに駐在する商社マンの父は
拘束されるのを恐れ、ワタルを連れて自動車でアフリカ奥地に入った、という設定だった。
だがTVドラマが始まった時期、物語の対象は戦争の記憶を持たない戦後生まれの子供たちだった。
そこでワタルの父親は、アフリカの資源調査団の一員という設定に変更。
父親がセスナで飛行中、何者かに銃撃されて落下傘で脱出するが、離れ離れになるという筋書きになった。
「アフリカだ ジャングルだ ウー アッ」という掛け声が印象的なテーマソングは、井田誠一の歌詞に、
当時の新進作曲家いずみたくがキャッチーなメロディをつけている。音盤はビクターレコード。
(1961年5月4日−1962年2月8日)

ローラー式洗濯機
1954年(昭和29年)に脱水機付きの洗濯機が登場した。
とはいっても電気で脱水をするのではなく、2本のローラーに洗濯物を挟み込んで
ハンドルを回すことで脱水を行うものだった。
ローラーを通り抜けた衣類はスルメのようになって奇妙な形で出てきた。
ときおりボタンなどが割れてしまうこともあった。
1960年(昭和35年)には、2槽式洗濯機が三洋電機(現パナソニック)から発売された。
2槽式は、洗濯槽と脱水槽に分かれており、洗濯・すすぎが終わると、
脱水槽に洗濯物を手で移し替える手間がかかる。
それでも家事を大幅に軽減できたため、1970年代には、テレビ・冷蔵庫と並んで、
2槽式洗濯機の普及率が90%を超えた。
その後1980年代には、1槽で洗濯・すすぎ・脱水を行う全自動洗濯機が登場したが、
現在でも2槽式洗濯機を使用する家庭が多いという。
2槽式は、全自動に比べて洗濯槽は小さいが、洗浄力が高く、脱水機能も強力で、
洗濯物の乾きが早いというメリットがあるからだ。
アンクルトリス
寿屋(後のサントリー)のトリスウイスキーの広告キャラクター。
愛嬌のある顔に二頭身。飲むほどに顔が赤らみ、独特の動きをするアニメーションは
一躍お茶の間の人気者となった。
以後「トリスを飲んでハワイへ行こう」など、様々なバージョンが放映され、
寿屋のシンボルCMとして、十数年に渡り放映された。
シャボン玉ホリデー (日本テレビ)
日曜夜6時半、CMソング「シャボン玉ルルル…」ではじまる音楽バラエティ番組。
ザ・ピーナッツとクレージーキャッツを中心に、ナベプロの人気タレントがゲスト出演。
歌ありコントあり、おしゃべりありの、何とも忙しく濃い30分番組だった。
番組がスタートした昭和36年は、ザ・ピーナッツは、ようやく売れ出したころ。
クレージーキャッツも、全員がプロのミュージシャンだったが、当時はまだ知られていなかった。
始まった年の暮れに植木等の「スーダラ節」がヒットし、それ以後、彼らの人気は急上昇した。
クレージーキャッツがこの番組で放った流行語は数知れず。
「無責任」「ガチョ〜ン」「お呼びでない」など様々なヒットギャグが生まれた。
(1961年6月4日−1972年10月1日、1976年10月9日−1977年3月26日)
七人の刑事
警視庁捜査一課は、女性誘拐事件の通報を受ける。
通報したのは、千葉から上京してきた清二という青年だった。
聞けば、都会の不良青年たちによって恋人をさらわれたという。
刑事たちは、彼女を連れ去った車のナンバーから、不良青年たちは、
銀座にたむろしているという情報を得る。
やがて銀座の街角で、清二は、連れ去った野村という男と恋人が二人で
いるのを見つける。
ところが恋人のみどりは、銀座で銀ブラをして嬉しそうにしている。
千葉の漁師町で生まれ育った彼女は、都会に馴染んでしまっていたのだ。
やり場のない怒りを覚えた清二は、デパートの売り場でナイフを買う。
それは、恋人のみどりを連れ去った男を刺すためだった…。
警視庁捜査一課の刑事7人の活躍を描く刑事ドラマ。
刑事ものだが、社会性を追及したストーリーで、堀雄二、芦田伸介、
菅原謙二など、地味な出演者をそろえ、社会派ドラマともいわれた。
シリアスな刑事ものとして茶の間の人気を呼び、最高視聴率40%を記録。
1969年(昭和44年)まで8年間に渡り、全483話という長寿番組となった。
本作は、刑事ものの「古典」として、後年の数多くの刑事ドラマに影響を与えた。
低音の、ちょっともの悲しいハミングだけの主題歌も評判を呼んだ。



東京おにぎり娘 (大映)
新橋のテーラー・直江は、店主の鶴吉(中村鴈治郎)が頑固で昔気質なせいで客が寄りつかない。
見かねた娘のまり子(若尾文子)は、店を改装しておにぎり屋を始める。
資金は以前、鶴吉に破門された元弟子で、今は事業で成功している幸吉(川崎敬三)が出した。
一方、まり子とは幼馴染の五郎(川口浩)との間に、叔母さんが仕組んだ見合い話が持ち上がる。
おにぎり屋を始めたまり子(若尾)と、彼女をめぐる三人の男性との恋模様を描く下町人情喜劇。
何と言っても一番のハマリ役は、中村鴈治郎演じる鶴吉で、この人のキャラクターでセリフも生きてくる。
借金の取り立てから逃げ回る姿も、芸者に産ませた隠し子が発覚して弁解する姿も、何故か許せてしまう。
鶴吉によると、おにぎりは「お袋が握ってこそ、その値打ちも味もあるもんや」と言う。
おにぎり屋に改装するのが気に入らず、そう言ったのだが、娘目当ての男性客が殺到し、店は大繁盛する。
一方、娘のまり子の私生活の方は恋愛、失恋とすったもんだが続く。
それをみて鶴吉も「わいも手伝ったる」と加勢し、父娘は仲良くおにぎりを握ることになるのだった。
ヒロインの若尾は、この年28歳になる。女優としても、女性としても微妙な年頃だ。
本作では、亡き母に代わって家を切り盛りし、婚期を逃している仕立て屋の娘を演じている。
まだまだ女性が男性の添え物的な扱いだった時代、職業婦人も三十路までには家庭におさまるのが
「普通」の生き方だった。
そんな社会では、若い女性が自我に目覚めると、思いもよらないドラマを生むことになる。
これまで娘役が多かった若尾だが、この年の最後を飾った「妻は告白する」では人妻を演じている。
山岳事故で、夫のつながっていたザイルを切った妻が殺人か自己防衛かを争う裁判劇。
愛憎うごめく心理を鬼気迫るさまで演じ、主演女優賞など多くの映画賞を受賞した。
以降の若尾は、年齢相応な大人の女性をメインに演じるようになっていく。
その意味で本作は、アイドル時代最後の輝きが堪能できる作品と言えるかも知れない。